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第一章・学園編
第七話
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学園に到着して校門を潜る。なんだか久しぶりに帰ってきた感じがする。
「今日は色んなことがあったな。」
山に行ったらクラスメイトたちが争ってるし、偉そうな奴らが不死鳥の卵を盗んでるし、その卵を僕に渡して濡れ衣を着せられるし、そしたら不死鳥に命を救われて力をもらうしで、本当に今日は色々あったな。
「ていうか、僕に筋弛緩剤と毒を盛った奴をとっとと探さなきゃ。」
あいつのせいで一度殺されたんだし、それなりの罰を受けてもらわなきゃな。
そう思ってると、近くで騒ぎ声が聞こえる。
音のする方へ行くと、何人かの人たちが言い争ってるようだ。
「早く助けに向かいましょう。」
「彼が危ないんです。」
「いや、しかしだな…」
よく見ると、あの時僕の後ろにいたあの生徒たちじゃないか。見たところ僕の捜索願を出しているようだ。
でも先生たちはそれに対して渋ってるような感じがするのはなんだ。
「もう三時間経っているんですよ。早く行かないと手遅れになるかもーーー」
「もしもーし、人を勝手に殺さないでくれる?」
彼らの前に出る。面倒臭そうだし、僕が無事に帰ってきたと思わせよう。
「な、え…き、君、無事だったのか!」
「ああ無事さ。あの時ちょっとアクシデントがあってね。でもこうして五体満足で帰ってこれた。」
まぁ一度死にかけて、その後に不死鳥のおかげで生き返ったんだけど。結果オーライってやつだ。
「君たちも無事そうだね。そして勿論アイツらも…」
そうしていると、そのヤツらが来た。そいつらは全員僕を見た途端顔が真っ青になった。
「な、なぜ貴様が…」
「ゆ、幽霊ですの!」
偉そうな態度の男子生徒はワナワナとしてビビってるような感じで、女子生徒は恐怖の表情になっている。なんか笑えてくる。
(…でもアイツはいないな。確かコイツらと一緒にいたはず)
僕に筋弛緩剤と毒を盛ったヤツだけが見当たらない。
「おい、お前たちと一緒にいたアイツは?僕に卵を渡して濡れ衣を着せやがったあのクソ野郎はどこにいるんだ!」
「な、何を言って…」
「いいから答えろ!アイツはどこにいる!」
「…知らない。」
「私たちがあの場から離れた時、誰も卵を持ってませんでしたわ。」
?どういうことだ、知らない?
そういえばアイツはコイツらの仲間だと思ってたけど、思い返せば今までアイツがコイツらと連んでるのを見たことがない。
となると、僕に盛ったヤツは一体何者なんだ…
分かることは、アイツは卵を手に入れようとして卵を持ち抱えてて、身の危険を感じてかその卵を僕に渡して濡れ衣を着せた。アイツはあのまま卵を手に入れたかったのだろうか。
(なんにせよ、その本人に確認しない限り分からないか。)
そのあと僕は今日あったことを先生方に伝え、自分の部屋に帰った。
ちなみに僕が不死鳥と契約したこととかは喋っていない。言ったら絶対面倒ごとが起きるのが分かるからだ。
あと余談だが、偉そうな態度の連中及びあの場にいた生徒たち全員、特に咎められることはなかった。
全員怪我はしてないし、これといって争いを起こしてないことから咎められることはないようだ。
しかし気がかりなことがある。僕に筋弛緩剤と毒を盛った生徒のことだ。
生徒たちや先生にあの生徒の特徴を説明したものの、知らないという回答だけだった。
「ああもう、気になって気が休まない!」
そんなとき、魔力探知から反応を捉えた。
気配を隠してるような反応で、こちらに向かってきてる。
魔力探知は気配を隠してる相手にも有効のため、技術の熟練度を上げるためやっている。それが今こうして役に立つとは。
まぁそれはともかく、今は気配を隠してる相手だ。向こうは恐らく隠密のスキルを持っているだろう。
わざわざこんなところで気配を隠すなんて、魔力探知持ちの自分からすれば怪しいも同然だ。
(もしかしたらあの時のアイツかもしれないな。そして向こうが気配を隠してるとなると…)
僕も隠密の技能【気配遮断】で気配を隠す。もしかしたらと思いやってみた。
すると向こうの魔力の流れが乱れてるのを感じる。これは焦ってるのだろうか?
すると向こうはさっきよりも素早くこっちに向かってきている。僕の動きが不審だと思いこちらに向かってきてるのだろう。
だがこれで向こうは僕を狙ってるというのがハッキリした。
~ 主人公プロフィール 基礎レベル編~
⬇︎
【潜在能力値】
『名前』コトノ=オオトリ
『基礎レベルとは?』
強さの段階を示すもの。人間や亜人、魔族にモンスター全てに基礎レベルがある。
基礎レベルの数字は戦闘による経験値や、スキルの熟練度を上げることによって上がるようになっている。
そしてレベルが上がることよって起こることは以下の通りである。
・自身の基礎能力(筋力や防御力、魔力など)が上昇する
・一定のレベルまで上げるとジョブが上位進化する
・新しいアーツが発現する(これも一定まで上げる必要有)
「今日は色んなことがあったな。」
山に行ったらクラスメイトたちが争ってるし、偉そうな奴らが不死鳥の卵を盗んでるし、その卵を僕に渡して濡れ衣を着せられるし、そしたら不死鳥に命を救われて力をもらうしで、本当に今日は色々あったな。
「ていうか、僕に筋弛緩剤と毒を盛った奴をとっとと探さなきゃ。」
あいつのせいで一度殺されたんだし、それなりの罰を受けてもらわなきゃな。
そう思ってると、近くで騒ぎ声が聞こえる。
音のする方へ行くと、何人かの人たちが言い争ってるようだ。
「早く助けに向かいましょう。」
「彼が危ないんです。」
「いや、しかしだな…」
よく見ると、あの時僕の後ろにいたあの生徒たちじゃないか。見たところ僕の捜索願を出しているようだ。
でも先生たちはそれに対して渋ってるような感じがするのはなんだ。
「もう三時間経っているんですよ。早く行かないと手遅れになるかもーーー」
「もしもーし、人を勝手に殺さないでくれる?」
彼らの前に出る。面倒臭そうだし、僕が無事に帰ってきたと思わせよう。
「な、え…き、君、無事だったのか!」
「ああ無事さ。あの時ちょっとアクシデントがあってね。でもこうして五体満足で帰ってこれた。」
まぁ一度死にかけて、その後に不死鳥のおかげで生き返ったんだけど。結果オーライってやつだ。
「君たちも無事そうだね。そして勿論アイツらも…」
そうしていると、そのヤツらが来た。そいつらは全員僕を見た途端顔が真っ青になった。
「な、なぜ貴様が…」
「ゆ、幽霊ですの!」
偉そうな態度の男子生徒はワナワナとしてビビってるような感じで、女子生徒は恐怖の表情になっている。なんか笑えてくる。
(…でもアイツはいないな。確かコイツらと一緒にいたはず)
僕に筋弛緩剤と毒を盛ったヤツだけが見当たらない。
「おい、お前たちと一緒にいたアイツは?僕に卵を渡して濡れ衣を着せやがったあのクソ野郎はどこにいるんだ!」
「な、何を言って…」
「いいから答えろ!アイツはどこにいる!」
「…知らない。」
「私たちがあの場から離れた時、誰も卵を持ってませんでしたわ。」
?どういうことだ、知らない?
そういえばアイツはコイツらの仲間だと思ってたけど、思い返せば今までアイツがコイツらと連んでるのを見たことがない。
となると、僕に盛ったヤツは一体何者なんだ…
分かることは、アイツは卵を手に入れようとして卵を持ち抱えてて、身の危険を感じてかその卵を僕に渡して濡れ衣を着せた。アイツはあのまま卵を手に入れたかったのだろうか。
(なんにせよ、その本人に確認しない限り分からないか。)
そのあと僕は今日あったことを先生方に伝え、自分の部屋に帰った。
ちなみに僕が不死鳥と契約したこととかは喋っていない。言ったら絶対面倒ごとが起きるのが分かるからだ。
あと余談だが、偉そうな態度の連中及びあの場にいた生徒たち全員、特に咎められることはなかった。
全員怪我はしてないし、これといって争いを起こしてないことから咎められることはないようだ。
しかし気がかりなことがある。僕に筋弛緩剤と毒を盛った生徒のことだ。
生徒たちや先生にあの生徒の特徴を説明したものの、知らないという回答だけだった。
「ああもう、気になって気が休まない!」
そんなとき、魔力探知から反応を捉えた。
気配を隠してるような反応で、こちらに向かってきてる。
魔力探知は気配を隠してる相手にも有効のため、技術の熟練度を上げるためやっている。それが今こうして役に立つとは。
まぁそれはともかく、今は気配を隠してる相手だ。向こうは恐らく隠密のスキルを持っているだろう。
わざわざこんなところで気配を隠すなんて、魔力探知持ちの自分からすれば怪しいも同然だ。
(もしかしたらあの時のアイツかもしれないな。そして向こうが気配を隠してるとなると…)
僕も隠密の技能【気配遮断】で気配を隠す。もしかしたらと思いやってみた。
すると向こうの魔力の流れが乱れてるのを感じる。これは焦ってるのだろうか?
すると向こうはさっきよりも素早くこっちに向かってきている。僕の動きが不審だと思いこちらに向かってきてるのだろう。
だがこれで向こうは僕を狙ってるというのがハッキリした。
~ 主人公プロフィール 基礎レベル編~
⬇︎
【潜在能力値】
『名前』コトノ=オオトリ
『基礎レベルとは?』
強さの段階を示すもの。人間や亜人、魔族にモンスター全てに基礎レベルがある。
基礎レベルの数字は戦闘による経験値や、スキルの熟練度を上げることによって上がるようになっている。
そしてレベルが上がることよって起こることは以下の通りである。
・自身の基礎能力(筋力や防御力、魔力など)が上昇する
・一定のレベルまで上げるとジョブが上位進化する
・新しいアーツが発現する(これも一定まで上げる必要有)
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