117 / 157
Sid.116 魔法使いのレベル上昇
しおりを挟む
着ている服を擦り捲り充分帯電したところで、刀身に触れさせると「パチン」と来る。これで説明してやると多少は理解が及んだようだ。衝撃が来るからな。痛い、と言って驚く面々だったが。
教会内は明かりが灯されている、とは言え暗いのに変わりはない。かなり激しく擦って指で触れてもらうと、一瞬だけ雷のような放電現象を見ることもできる。
電気が何かを具体的に理解はできずとも、とにかく自然現象であることだけは理解したようだ。
「神じゃないだろ」
「そうですね。トールさんは私の知らないことを、物凄く多く知っています」
記憶を失っているのになぜだ、と問われる。
転生した異世界人、なんて説明はそれこそ荒唐無稽だろうな。
「それはあれだ、学んだことは覚えていて、そうでないことは忘れたってことで」
「意味不明です」
「でもな、記憶喪失ってのは部分的なものが多い」
「それもです。なぜそんな知識を持っているのですか」
実に面倒だ。クリスタは追及し出すと止まらない。それだけ好奇心旺盛なのだろうが。なんで、と繰り返す子どもを相手にしてる感じだし。
転生ってのを説明せずに理解させるのは無理か。
ただなあ。それを言って理解するとも思えん。この世界以外にも無数の並行宇宙がある、なんて元の世界でも立証できてなかった。認識できないのが異世界だし、並行宇宙だったわけで。
「もしかしたら神の啓示だったのかもな」
「やはり雷神トールがひと噛みしてますね」
「だから、そこから離れよう」
科学が無い世界で科学を理解させることの難しさ。魔法としておけば、すぐに理解するのだろうけどな。理解、ではないか。単に納得しやすいだけで。
ただ、電気のことを少しでも知ったことで、明日にも使えないか試すそうだ。
たぶん使えると踏んでいる。自然現象のひとつと知ることで、あとは頭の中で思い浮かべれば済む話だから。俺の場合だけどな。
クリスタも電気を操れれば、今以上の戦力になると思う。
とりあえず寝ることにして、全員体を休めることに。
特にテレーサは怪我人の回復で少々お疲れ気味だったし。さすがに二十人程を一度に相手して、ふらふらしてたからな。しかも治療効果が大きいことで、教会の連中も驚いていたし。俺は普通だと思っていたが、ここで初めて他の人のレベルを知った。
全然違ったからな。
この日は教会内と言うことと周りには怪我人だらけ、と言うことで貪られることも無く安眠できた。
昨日も何も無かったし。久しぶりに使わずに済んでる。たまには股間の休養も必要だな。
翌朝になると早々に「試したいです」と意気込むクリスタが居て、商人には出発前に馬車ごと町の外に出て待ってもらうことに。
「出発は少し待ってくれるか?」
「構いませんが、何をしたいのですか?」
「魔法の実験」
「そうですか。研究熱心ですね」
町の外はまだ惨劇の痕跡が多く残る。早くから片付けに奔走する人も居るが、少し離れた場所に移動すると、杖を水平に構え的は近くにある木に定めたようだ。
「トールさん。魔法名は?」
「そうだな。まずはエルホックと」
集中してイメージしているのだろう。真剣な表情で杖を持ち、ぼそっと「エルホック」と言うや、パンと弾ける音と共にコケるクリスタが居る。一瞬の閃光もあって衝撃音も発生したことで成功したようだ。
「今のは?」
商人も驚いてるようだ。ソーニャたちも驚いてるし。
「あれは電撃魔法」
「電撃? そう言えば英傑様も」
「俺のはもっと強烈な奴」
「そうでしたね」
立ち上がると俺を見て「トールさんの使う、あの異常な魔法」とか言ってるし。
あそこまで強烈な奴は使えるかどうか分からん。大概の相手は一撃で葬ってしまうし。
まあそれでも使えたら最強の仲間入りするし。
「ブリクストだ」
再び構えると入念にイメージしているのだろう。簡単に発動させるには訓練が必要かもしれない。俺の場合は元の体が知っていたとしか思えんが。電気の概念を知る俺だからこそ瞬時に発動するのだと思うし。
さっきより長いな。まるで呪文を唱えるかの如くだ。
「ブリクスト!」
うん。まだ無理かもしれない。
衝撃音はエルホックと同等。閃光も同等。つまりブリクストになってない。
「トールさんのようにはできないです」
「まあトライするのは無駄じゃない」
「もう一度試してみます」
ソーニャたちは暇そうだが、それでもクリスタの戦力が上がれば二枚看板だ。
期待してそうだな。
杖を持ち構えると、目を瞑りイメージをしているのだろう。強固なイメージを持たないと、おそらく発動しないのだろうな。良く分かってないから。
「ブリクスト!」
ちょっと俺も驚いた。だが、俺よりソーニャたちや商人に御者が腰を抜かしてる。クリスタも思いっきり尻餅ついてるし。目を丸くして驚愕の表情を浮かべてるな。でもな、イメージさえ固まれば使えるんだよ。この世界では、たぶんな。
激しい衝撃音と激しい閃光。的になった木が折れて火を噴いてる。
俺を見て「トールさん。私にも雷神が宿りました」とか言ってるし。
違うんだがまあいい。
暫くすると冷静になったのか「他にも炎系の魔法を」とか言い出す。まあいいんだが。戦力増強が図れるのであればな。
とは言え、さすがに核融合は無理だろうなあ。俺も説明しきれないし。ソルフランマが使えれば例のあれとも対戦できるけど。
立ち上がろうとするクリスタだが、よろけて倒れたようだ。
「ふらふらします」
あれか、魔素の量って奴があるのか。つまりクリスタの魔石は俺程には大きくない。けどなあ、そんな大きな物を体内に、なんて思えないんだよな。
魔素の吸収力の違い、とか思ったりもするが。
「トールさんと同じ魔法は使えますが、連発は無理です」
それと威力は俺の方が遥かに上だと思うそうだ。確かに俺が放つと木は吹っ飛ぶだろう。
試しに同じように木に向かって手をかざす。
「エルホック」
大きな衝撃音と強い閃光が木を直撃すると、折れて炎を噴き上げる。クリスタの使うブリクストと同レベル。そう言えば盗賊の頭目、エルホックで心臓止まったんだよな。ちょっと威力が強過ぎるようだ。
「トールさんのような強烈な破壊力は、どうすれば」
「分からんな」
「訓練でしょうか」
「それもあると思う」
まず使えたことで合点が行ったようだ。馬車に乗り込み町を目指すことに。
商人が「さすがは英傑様の弟子ですね」とか言ってるし。
「そうか?」
「英傑様と同じ魔法を使うのです。アヴァンシエラになれますよ」
クリスタはそうかもしれない。でもソーニャたちは別だ。何とか底上げしたいな。
テレーサに関しては菌の対処ができれば、最強の回復職になれると思う。黒死病の治療ができるだけで、神の如く崇められそうだし。現時点で対処法が無いのだから。もしかしたら聖女様とか言われたりして。
ソーニャはなあ。俺が理解してない。指導するのも難しい。ただ、以前よりは自分の意思で戦闘ができてる。もう少し自力で熟して行けば、ソーニャにも教えられるかもしれない。
「トール」
ソーニャが声を掛けてきた。
剣を教えて欲しいそうだ。
教会内は明かりが灯されている、とは言え暗いのに変わりはない。かなり激しく擦って指で触れてもらうと、一瞬だけ雷のような放電現象を見ることもできる。
電気が何かを具体的に理解はできずとも、とにかく自然現象であることだけは理解したようだ。
「神じゃないだろ」
「そうですね。トールさんは私の知らないことを、物凄く多く知っています」
記憶を失っているのになぜだ、と問われる。
転生した異世界人、なんて説明はそれこそ荒唐無稽だろうな。
「それはあれだ、学んだことは覚えていて、そうでないことは忘れたってことで」
「意味不明です」
「でもな、記憶喪失ってのは部分的なものが多い」
「それもです。なぜそんな知識を持っているのですか」
実に面倒だ。クリスタは追及し出すと止まらない。それだけ好奇心旺盛なのだろうが。なんで、と繰り返す子どもを相手にしてる感じだし。
転生ってのを説明せずに理解させるのは無理か。
ただなあ。それを言って理解するとも思えん。この世界以外にも無数の並行宇宙がある、なんて元の世界でも立証できてなかった。認識できないのが異世界だし、並行宇宙だったわけで。
「もしかしたら神の啓示だったのかもな」
「やはり雷神トールがひと噛みしてますね」
「だから、そこから離れよう」
科学が無い世界で科学を理解させることの難しさ。魔法としておけば、すぐに理解するのだろうけどな。理解、ではないか。単に納得しやすいだけで。
ただ、電気のことを少しでも知ったことで、明日にも使えないか試すそうだ。
たぶん使えると踏んでいる。自然現象のひとつと知ることで、あとは頭の中で思い浮かべれば済む話だから。俺の場合だけどな。
クリスタも電気を操れれば、今以上の戦力になると思う。
とりあえず寝ることにして、全員体を休めることに。
特にテレーサは怪我人の回復で少々お疲れ気味だったし。さすがに二十人程を一度に相手して、ふらふらしてたからな。しかも治療効果が大きいことで、教会の連中も驚いていたし。俺は普通だと思っていたが、ここで初めて他の人のレベルを知った。
全然違ったからな。
この日は教会内と言うことと周りには怪我人だらけ、と言うことで貪られることも無く安眠できた。
昨日も何も無かったし。久しぶりに使わずに済んでる。たまには股間の休養も必要だな。
翌朝になると早々に「試したいです」と意気込むクリスタが居て、商人には出発前に馬車ごと町の外に出て待ってもらうことに。
「出発は少し待ってくれるか?」
「構いませんが、何をしたいのですか?」
「魔法の実験」
「そうですか。研究熱心ですね」
町の外はまだ惨劇の痕跡が多く残る。早くから片付けに奔走する人も居るが、少し離れた場所に移動すると、杖を水平に構え的は近くにある木に定めたようだ。
「トールさん。魔法名は?」
「そうだな。まずはエルホックと」
集中してイメージしているのだろう。真剣な表情で杖を持ち、ぼそっと「エルホック」と言うや、パンと弾ける音と共にコケるクリスタが居る。一瞬の閃光もあって衝撃音も発生したことで成功したようだ。
「今のは?」
商人も驚いてるようだ。ソーニャたちも驚いてるし。
「あれは電撃魔法」
「電撃? そう言えば英傑様も」
「俺のはもっと強烈な奴」
「そうでしたね」
立ち上がると俺を見て「トールさんの使う、あの異常な魔法」とか言ってるし。
あそこまで強烈な奴は使えるかどうか分からん。大概の相手は一撃で葬ってしまうし。
まあそれでも使えたら最強の仲間入りするし。
「ブリクストだ」
再び構えると入念にイメージしているのだろう。簡単に発動させるには訓練が必要かもしれない。俺の場合は元の体が知っていたとしか思えんが。電気の概念を知る俺だからこそ瞬時に発動するのだと思うし。
さっきより長いな。まるで呪文を唱えるかの如くだ。
「ブリクスト!」
うん。まだ無理かもしれない。
衝撃音はエルホックと同等。閃光も同等。つまりブリクストになってない。
「トールさんのようにはできないです」
「まあトライするのは無駄じゃない」
「もう一度試してみます」
ソーニャたちは暇そうだが、それでもクリスタの戦力が上がれば二枚看板だ。
期待してそうだな。
杖を持ち構えると、目を瞑りイメージをしているのだろう。強固なイメージを持たないと、おそらく発動しないのだろうな。良く分かってないから。
「ブリクスト!」
ちょっと俺も驚いた。だが、俺よりソーニャたちや商人に御者が腰を抜かしてる。クリスタも思いっきり尻餅ついてるし。目を丸くして驚愕の表情を浮かべてるな。でもな、イメージさえ固まれば使えるんだよ。この世界では、たぶんな。
激しい衝撃音と激しい閃光。的になった木が折れて火を噴いてる。
俺を見て「トールさん。私にも雷神が宿りました」とか言ってるし。
違うんだがまあいい。
暫くすると冷静になったのか「他にも炎系の魔法を」とか言い出す。まあいいんだが。戦力増強が図れるのであればな。
とは言え、さすがに核融合は無理だろうなあ。俺も説明しきれないし。ソルフランマが使えれば例のあれとも対戦できるけど。
立ち上がろうとするクリスタだが、よろけて倒れたようだ。
「ふらふらします」
あれか、魔素の量って奴があるのか。つまりクリスタの魔石は俺程には大きくない。けどなあ、そんな大きな物を体内に、なんて思えないんだよな。
魔素の吸収力の違い、とか思ったりもするが。
「トールさんと同じ魔法は使えますが、連発は無理です」
それと威力は俺の方が遥かに上だと思うそうだ。確かに俺が放つと木は吹っ飛ぶだろう。
試しに同じように木に向かって手をかざす。
「エルホック」
大きな衝撃音と強い閃光が木を直撃すると、折れて炎を噴き上げる。クリスタの使うブリクストと同レベル。そう言えば盗賊の頭目、エルホックで心臓止まったんだよな。ちょっと威力が強過ぎるようだ。
「トールさんのような強烈な破壊力は、どうすれば」
「分からんな」
「訓練でしょうか」
「それもあると思う」
まず使えたことで合点が行ったようだ。馬車に乗り込み町を目指すことに。
商人が「さすがは英傑様の弟子ですね」とか言ってるし。
「そうか?」
「英傑様と同じ魔法を使うのです。アヴァンシエラになれますよ」
クリスタはそうかもしれない。でもソーニャたちは別だ。何とか底上げしたいな。
テレーサに関しては菌の対処ができれば、最強の回復職になれると思う。黒死病の治療ができるだけで、神の如く崇められそうだし。現時点で対処法が無いのだから。もしかしたら聖女様とか言われたりして。
ソーニャはなあ。俺が理解してない。指導するのも難しい。ただ、以前よりは自分の意思で戦闘ができてる。もう少し自力で熟して行けば、ソーニャにも教えられるかもしれない。
「トール」
ソーニャが声を掛けてきた。
剣を教えて欲しいそうだ。
2
あなたにおすすめの小説
異世界翻訳者の想定外な日々 ~静かに読書生活を送る筈が何故か家がハーレム化し金持ちになったあげく黒覆面の最強怪傑となってしまった~
於田縫紀
ファンタジー
図書館の奥である本に出合った時、俺は思い出す。『そうだ、俺はかつて日本人だった』と。
その本をつい翻訳してしまった事がきっかけで俺の人生設計は狂い始める。気がつけば美少女3人に囲まれつつ仕事に追われる毎日。そして時々俺は悩む。本当に俺はこんな暮らしをしてていいのだろうかと。ハーレム状態なのだろうか。単に便利に使われているだけなのだろうかと。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!
文字変換の勇者 ~ステータス改竄して生き残ります~
カタナヅキ
ファンタジー
高校の受験を間近に迫った少年「霧崎レア」彼は学校の帰宅の最中、車の衝突事故に巻き込まれそうになる。そんな彼を救い出そうと通りがかった4人の高校生が駆けつけるが、唐突に彼等の足元に「魔法陣」が誕生し、謎の光に飲み込まれてしまう。
気付いたときには5人は見知らぬ中世風の城の中に存在し、彼等の目の前には老人の集団が居た。老人達の話によると現在の彼等が存在する場所は「異世界」であり、元の世界に戻るためには自分達に協力し、世界征服を狙う「魔人族」と呼ばれる存在を倒すように協力を願われる。
だが、世界を救う勇者として召喚されたはずの人間には特別な能力が授かっているはずなのだが、伝承では勇者の人数は「4人」のはずであり、1人だけ他の人間と比べると能力が低かったレアは召喚に巻き込まれた一般人だと判断されて城から追放されてしまう――
――しかし、追い出されたレアの持っていた能力こそが彼等を上回る性能を誇り、彼は自分の力を利用してステータスを改竄し、名前を変化させる事で物体を変化させ、空想上の武器や物語のキャラクターを作り出せる事に気付く。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる