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Sid.115 ある程度明かすことに
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ひとつ気付いたことがある。
テレーサの回復魔法だが、他の回復職と比較して効果が高い。さすがに失った四肢を戻すことはできないが、骨折ですらも容易に修復されているようだ。外傷に関しては跡を残さず綺麗に治してしまう。
単に元々効果が高かったのか、それとも能力が向上したのか。冒険者としては中級一等だが、回復職としてはもっと上位レベルなのではと。
比較対象を見て気付けたと言えるが。
「テレーサ」
「何? 労って抱いてくれるの?」
「じゃなくてだな」
元から跡を残さず治せるのか訊ねると。
「最近、特に効果が出るようになった感じ」
「いつ頃からだ?」
「えっとねえ。トールと一緒になってからかな」
その頃から治療効果が高くなったと感じていたそうだ。
「たぶんだけど、トールと居るからだと思う」
何かしら一緒に居ることで作用している、と思うらしい。だからこそ、ずっと傍に居たいと思うそうで。
「もしかしたら腕無くしても生えるかも」
「それはさすがに無理だろ」
人間に限らず多くの動物は腕だの足を欠損したら生えてこない。トカゲの尻尾じゃあるまいし。もしメキシコサラマンダーのように、四肢や脳、心臓まで再生可能であれば、なんて考えたりもするが。プラナリアのように分割して各々再生は困るけどな。同一の個体が複数存在してしまう。人間でそれだと面倒だし怖いぞ。
まあ俺もまた、例の存在に腕や足くらいは元に戻ると言われたが。
「私も魔法を使った際の効果が大きくなってます」
「あ、あたしも剣の腕が上達した」
クリスタの場合は原理を少しだけ教えたからだろ。ソーニャは場数を踏んだ結果だと思うぞ。
そうだな。クリスタを鍛えるには物理を教えればいい。
ソーニャは、どうしたものか。俺自身の経験値はまだまだ低い。もっと場数を踏んで己のものとしないと。
ミリヤムに関してはできることがない。まさかギガントソードを背負って歩け、なんてのは違うと思うし。二メートル近い剣なんて背負えるわけもない。引き摺って歩くことになるからな。
試してみたいことができた。
「テレーサ。少し試したいことが」
「どんな体位?」
違う。なんでシモの話になる。
「殺菌や滅菌、除菌と言った作用を魔法で」
「トール」
「なんだ?」
「理解できる言葉で言って」
言葉自体が存在しない。つまりは俺の話すことは通じないってことか。クリスタに説明した核融合の話も同じってことで。
そうなると菌の存在を認知してもらわないとならん。チーズの青かびでもいいが、むしろ寒天培地で培養した菌叢を、と思ったが。寒天の原料って天草だよな。海じゃないと入手できないか。やはりダンサンデトラーナへ行くべきだ。
アデラに協力してもらえれば、いろいろ試せそうな気がする。
ただなあ。先にフルトグレンで護衛の仕事があるわけで。
本来であればダンサンデトラーナを先に、と思ったが。上手く行けばペストに怯える必要もなくなる。抗生物質の生産なんて不可能だからな。魔法で対処可能であれば発症しても治療が可能になる。
「トールさん」
「なんだ?」
「時々不明な言葉を発しますが、どこの国の出身ですか?」
エストリガ・エナホーネンってのがアニタに説明した国名だ。アニタは特に疑問を感じることはなかったようだが、さて、クリスタはどんな反応に至るのか。
言ってみると。
「それはどこにあるのですか?」
分からん。脳内に浮かんだ地名、だと思うだけで。
「聞いたことない?」
「無いです」
「そもそも他国へは簡単に行けないでしょ」
「そうですけど、隣接する国程度なら」
知っているそうだ。
「じゃあ隣接してない遠くの国だな」
「そうですか」
ならば言語体系も違うのかも、と首を傾げながらも納得してそうな。いや、これは納得してないな。
「トールさんは、どうやって国を跨いできたのですか?」
それも分からん。とは言え、国境の管理体制なんてザルだ。至る所に抜け穴はあるわけで。身分を偽るのは難しい面はあれど、おそらくは抜け穴があったのだろう。比類なき高い身体能力と強力無比な魔法。人を騙すも信用させるも自在だったかもしれない。
そもそも、なんで俺はこの世界、この国の言葉を理解できるのか、だ。元の世界の言語に類似しているとは言え、英語以外は知らん。ドイツ語やフランス語の単語くらいは、ちょっとだけ分かるにしても。
「トールさん?」
「あ、ああ。えっとだな、力押し?」
「なんですかそれ。無茶もし過ぎでは?」
「まあそうだよな」
いい機会だから真面目に話せ、と言われてしまった。
仕方ない。ここまで誤魔化してきたわけだし、ある程度明かした方が良さそうだ。
「実はな」
「はい」
クリスタだけでなくテレーサ、ソーニャにミリヤムも集まってきて、しっかり聞く態勢を整えたようだ。
「記憶がない、と最初に言ったよな」
「そうですね」
「あたしも聞いてる」
それは事実だ。俺の記憶ではなく、この体の持ち主の記憶だけどな。
ゆえに細かいことは分からない。ただ、記憶を失った代わりに、別の記憶が紛れ込んでいる、そんな感じだと言うと。
「やはり雷神トールが憑依してるのです」
「居ないってば」
神の御業を自在に扱う。知識も神のものだろうと言うクリスタだが、そこは違うからな。元の世界の科学や医学の知識だ。科学技術に関しては、この世界とは比較にもならない。こっちは極めて原始的だ。
科学は避けて通れない。ゆえに科学とは何かを説明することから始めた。
「様々な事象に於ける観察と実験により、原理や法則を見出すものだ」
炎や風や波に関しては適当だが説明してある。それのお陰でクリスタの魔法の威力も向上した。個体から液体、気体からプラズマまでの状態変化は、まだ途中だったな。
原子や分子の話は、今話しても理解できるはずもない。
菌は是非とも理解して欲しい。本当ならばウィルスも理解して欲しいが。あれこそ、どうにもならないからなあ。生物とも言い切れない。細胞構造を持たずタンパク質と核酸だけの存在で、単独での分裂も増殖もできない。ゆえに他の生物の細胞内で増殖する。
ウィルスを知るには核酸も理解してもらう必要があるし。
そんなもの、幾ら口で説明しても理解するのは無理だ。電子顕微鏡が発明されれば、目で見て理解が及ぶこともあるだろうけどな。
そうなるとやはり電気だ。
「雷だが」
「雷神トールの操る魔法ですね」
「違う。あれが電気だ」
全員首を傾げるだけで理解できるはずも無い。
俺もどう説明すればいいのか分からん。だが、静電気程度なら布を擦れば発生する。特に今の時期であればウール素材に事欠かないし。
ウール素材が帯電して髪の毛が引っ付けば、それが電気と説明できるが、理解が及ぶとも思えんけどな。
結局、二時間程の説明を繰り返し、実際に静電気を発生させて、実験するも理解は道半ばってところだな。
「この現象は時々見ることがあります」
「だから、それが電気。正確には静電気だけどな」
「その静電気とはなんですか?」
物に帯電している電気(電荷)を静電気と言う。
簡単に言えばそうなるのだが説明するのは困難だ。
テレーサの回復魔法だが、他の回復職と比較して効果が高い。さすがに失った四肢を戻すことはできないが、骨折ですらも容易に修復されているようだ。外傷に関しては跡を残さず綺麗に治してしまう。
単に元々効果が高かったのか、それとも能力が向上したのか。冒険者としては中級一等だが、回復職としてはもっと上位レベルなのではと。
比較対象を見て気付けたと言えるが。
「テレーサ」
「何? 労って抱いてくれるの?」
「じゃなくてだな」
元から跡を残さず治せるのか訊ねると。
「最近、特に効果が出るようになった感じ」
「いつ頃からだ?」
「えっとねえ。トールと一緒になってからかな」
その頃から治療効果が高くなったと感じていたそうだ。
「たぶんだけど、トールと居るからだと思う」
何かしら一緒に居ることで作用している、と思うらしい。だからこそ、ずっと傍に居たいと思うそうで。
「もしかしたら腕無くしても生えるかも」
「それはさすがに無理だろ」
人間に限らず多くの動物は腕だの足を欠損したら生えてこない。トカゲの尻尾じゃあるまいし。もしメキシコサラマンダーのように、四肢や脳、心臓まで再生可能であれば、なんて考えたりもするが。プラナリアのように分割して各々再生は困るけどな。同一の個体が複数存在してしまう。人間でそれだと面倒だし怖いぞ。
まあ俺もまた、例の存在に腕や足くらいは元に戻ると言われたが。
「私も魔法を使った際の効果が大きくなってます」
「あ、あたしも剣の腕が上達した」
クリスタの場合は原理を少しだけ教えたからだろ。ソーニャは場数を踏んだ結果だと思うぞ。
そうだな。クリスタを鍛えるには物理を教えればいい。
ソーニャは、どうしたものか。俺自身の経験値はまだまだ低い。もっと場数を踏んで己のものとしないと。
ミリヤムに関してはできることがない。まさかギガントソードを背負って歩け、なんてのは違うと思うし。二メートル近い剣なんて背負えるわけもない。引き摺って歩くことになるからな。
試してみたいことができた。
「テレーサ。少し試したいことが」
「どんな体位?」
違う。なんでシモの話になる。
「殺菌や滅菌、除菌と言った作用を魔法で」
「トール」
「なんだ?」
「理解できる言葉で言って」
言葉自体が存在しない。つまりは俺の話すことは通じないってことか。クリスタに説明した核融合の話も同じってことで。
そうなると菌の存在を認知してもらわないとならん。チーズの青かびでもいいが、むしろ寒天培地で培養した菌叢を、と思ったが。寒天の原料って天草だよな。海じゃないと入手できないか。やはりダンサンデトラーナへ行くべきだ。
アデラに協力してもらえれば、いろいろ試せそうな気がする。
ただなあ。先にフルトグレンで護衛の仕事があるわけで。
本来であればダンサンデトラーナを先に、と思ったが。上手く行けばペストに怯える必要もなくなる。抗生物質の生産なんて不可能だからな。魔法で対処可能であれば発症しても治療が可能になる。
「トールさん」
「なんだ?」
「時々不明な言葉を発しますが、どこの国の出身ですか?」
エストリガ・エナホーネンってのがアニタに説明した国名だ。アニタは特に疑問を感じることはなかったようだが、さて、クリスタはどんな反応に至るのか。
言ってみると。
「それはどこにあるのですか?」
分からん。脳内に浮かんだ地名、だと思うだけで。
「聞いたことない?」
「無いです」
「そもそも他国へは簡単に行けないでしょ」
「そうですけど、隣接する国程度なら」
知っているそうだ。
「じゃあ隣接してない遠くの国だな」
「そうですか」
ならば言語体系も違うのかも、と首を傾げながらも納得してそうな。いや、これは納得してないな。
「トールさんは、どうやって国を跨いできたのですか?」
それも分からん。とは言え、国境の管理体制なんてザルだ。至る所に抜け穴はあるわけで。身分を偽るのは難しい面はあれど、おそらくは抜け穴があったのだろう。比類なき高い身体能力と強力無比な魔法。人を騙すも信用させるも自在だったかもしれない。
そもそも、なんで俺はこの世界、この国の言葉を理解できるのか、だ。元の世界の言語に類似しているとは言え、英語以外は知らん。ドイツ語やフランス語の単語くらいは、ちょっとだけ分かるにしても。
「トールさん?」
「あ、ああ。えっとだな、力押し?」
「なんですかそれ。無茶もし過ぎでは?」
「まあそうだよな」
いい機会だから真面目に話せ、と言われてしまった。
仕方ない。ここまで誤魔化してきたわけだし、ある程度明かした方が良さそうだ。
「実はな」
「はい」
クリスタだけでなくテレーサ、ソーニャにミリヤムも集まってきて、しっかり聞く態勢を整えたようだ。
「記憶がない、と最初に言ったよな」
「そうですね」
「あたしも聞いてる」
それは事実だ。俺の記憶ではなく、この体の持ち主の記憶だけどな。
ゆえに細かいことは分からない。ただ、記憶を失った代わりに、別の記憶が紛れ込んでいる、そんな感じだと言うと。
「やはり雷神トールが憑依してるのです」
「居ないってば」
神の御業を自在に扱う。知識も神のものだろうと言うクリスタだが、そこは違うからな。元の世界の科学や医学の知識だ。科学技術に関しては、この世界とは比較にもならない。こっちは極めて原始的だ。
科学は避けて通れない。ゆえに科学とは何かを説明することから始めた。
「様々な事象に於ける観察と実験により、原理や法則を見出すものだ」
炎や風や波に関しては適当だが説明してある。それのお陰でクリスタの魔法の威力も向上した。個体から液体、気体からプラズマまでの状態変化は、まだ途中だったな。
原子や分子の話は、今話しても理解できるはずもない。
菌は是非とも理解して欲しい。本当ならばウィルスも理解して欲しいが。あれこそ、どうにもならないからなあ。生物とも言い切れない。細胞構造を持たずタンパク質と核酸だけの存在で、単独での分裂も増殖もできない。ゆえに他の生物の細胞内で増殖する。
ウィルスを知るには核酸も理解してもらう必要があるし。
そんなもの、幾ら口で説明しても理解するのは無理だ。電子顕微鏡が発明されれば、目で見て理解が及ぶこともあるだろうけどな。
そうなるとやはり電気だ。
「雷だが」
「雷神トールの操る魔法ですね」
「違う。あれが電気だ」
全員首を傾げるだけで理解できるはずも無い。
俺もどう説明すればいいのか分からん。だが、静電気程度なら布を擦れば発生する。特に今の時期であればウール素材に事欠かないし。
ウール素材が帯電して髪の毛が引っ付けば、それが電気と説明できるが、理解が及ぶとも思えんけどな。
結局、二時間程の説明を繰り返し、実際に静電気を発生させて、実験するも理解は道半ばってところだな。
「この現象は時々見ることがあります」
「だから、それが電気。正確には静電気だけどな」
「その静電気とはなんですか?」
物に帯電している電気(電荷)を静電気と言う。
簡単に言えばそうなるのだが説明するのは困難だ。
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