5 / 26
1章
03話 ギルド
しおりを挟む
「ここが目的地で間違いないわね」
リゼは空中に浮かべた地図を見ながら、街の名前を確認する。因みに俺は文字を読むことができないので、全任せだ。あんな梵字とアラビア文字を合わせたような文字、読める気もしない。
「……ようやく飯にありつけるとうわけだな……」
「その前にギルドに行って小遣い稼ぎしないといけないけどね」
「あぁ、そんなもんもあったな。でも俺、何もできないと思うぞ。スマートフォンもぶっ壊れたし」
「それはごめんなさいって言ったでしょ。別に大丈夫よ。私が何とかするから」
リゼが胸を張る。
「すげえ自信だな」
「こうでも思ってないと何もできないからね。じゃあ行くわよ助手」
「じょ、助手って……」
「使い魔よりはましでしょ?」
「まぁそうだがな……」
「とりあえずギルドを探しましょ」
「あぁ」
街の門を潜ると、多くの人たちで賑わいを見せていた。どうやら、近くで市場が開かれているらしい。その雑踏の中をかき分け先に進む。
「凄い活気があるな……てかあの人耳長くないか? ……エルフ?」
「? あんたの世界に居なかったの?」
「エルフなんて空想上の生物だよ」
「へぇ。なら、あんたの世界で魔法が発達しなかった理由にも納得ね」
「何か関係があるのか?」
「勿論。一説によれば、人類に魔法を教えたのは漂流してきたエルフたちらしいの」
「……なんか鉄砲伝来みたいな話だな」
「てっぽう……でんらい?」
「こっちの世界の魔法みたいなもんだと思ってくれればいいよ」
「なるほどね。……それよりもあれっぽそうね」
リゼが指さした先には周囲の建物と比べ、圧倒的に大きな建物があった。
早速中に入る。すると、大きな掲示板に大量の張り紙が貼られている。おそらく、あそこに色々な依頼が書いてあるのだろう。何も分からないが。とりあえず、リザの隣に立ち、張り紙を物色する。
「これなんていいわね」
リザは掲示板から一枚の張り紙を手に取る。
「何て書いてるんだ?」
「? いや、ただ見た中で一番報酬が多かったから」
「……選び方が小学生と同じじゃないか」
「そのしょうがくせい? がよく分からないけど馬鹿にされてることだけ分かったわ」
「あぁ……それが分かってもらえれば十分だよ」
「別にいいでしょ。ようは成功すればいい話なんだから」
リザはそう言って受付にその紙を提出しに行く。
「この依頼を受けたいんですけど」
「はい、畏まりました。ところで依頼受付許可証はお持ちですか?」
「いらいうけつけきょかしょう?」
リザがこちらに顔を向ける。なぜ、助けを求める顔をしているのだろうか。そもそも、何か試験があるという話をしてなかったか、こいつ。
「俺が知ってるわけないだろ」
「それもそうよね。その依頼受付許可証ってのはどこで発行できるの?」
「全国のギルドで可能ですよ。あの学生さんでしたら学生証があればすぐに発行することが……」
「学生じゃないです」
リゼが受付の言葉を遮るように言葉を放つ。何か学生に思う事でもあるのだろうか。
「あ、はい。分かりました。では少し試験の方をさせていただきたいと思いますので、あちらの待合室の方で少々お待ちください」
「分かったわ」
「あの、試験を受けるのはおひとり様でよろしいですか」
「はい」
「後、もう一つ確認させていただきたいのですが、今回お受けされている依頼が、許可証の中でも一番ランクが上の方でしか受注することができないものになっておりますので、審査の方もレベルの高いものになってしまいますが、それでも大丈夫ですか?」
「あ、はい。大丈夫です」
「分かりました。ではこちらの紙に必要事項を記入して下さい。……ありがとうございます。では、準備ができ次第、お呼び致します」
受付が終わると、案内を受けた待合室に向かう。
「お前、学生に何か恨みでもあるのか?」
「学歴が嫌いなのよ。私が持ってないから」
単なる僻みだった。
「でもなんか納得したわ」
「これで納得されるのもなんか癇に障るのだけど。それに学院に通える環境じゃなかっただけだから、そこは勘違いされたくない」
「お……おう」
「こんな話どうでもいいしょ。それよりも審査って何をするのかしら」
「何かテンション高いな……」
「当たり前でしょ。ようやく私の実力がはっきりするのだから」
「そう言えばどのぐらいなんだろうな」
「師匠曰く、学院には余裕で通える程度らしいけど、身内の言葉だとね」
「まぁなぁ……、てか意外と自信が無い感じなのか?」
「比べられたことがないとどうしてもね」
「確かにな……。なんかいつも自信満々にしてるからそんなこと考えてたのは意外だな」
「私は自信は持つべきだと思うけど、過信はしないようにしてるの」
「なるほど、いい考えだな」
「でしょ」
そんなことを話していると、先ほどの受付の声が聞こえる。どうやら、天井にある物体がスピーカーのような働きをしているらしい。
「じゃあ行くか」
「あれ、あんたも来るの?」
「ここで待ってるのも暇だろ。それにどんな審査をするのかとか気になるしな。……見られると緊張するタイプか?」
「そんなわけないでしょ。分かったわ、私の実力を目に焼き付けるといいわ」
リゼは空中に浮かべた地図を見ながら、街の名前を確認する。因みに俺は文字を読むことができないので、全任せだ。あんな梵字とアラビア文字を合わせたような文字、読める気もしない。
「……ようやく飯にありつけるとうわけだな……」
「その前にギルドに行って小遣い稼ぎしないといけないけどね」
「あぁ、そんなもんもあったな。でも俺、何もできないと思うぞ。スマートフォンもぶっ壊れたし」
「それはごめんなさいって言ったでしょ。別に大丈夫よ。私が何とかするから」
リゼが胸を張る。
「すげえ自信だな」
「こうでも思ってないと何もできないからね。じゃあ行くわよ助手」
「じょ、助手って……」
「使い魔よりはましでしょ?」
「まぁそうだがな……」
「とりあえずギルドを探しましょ」
「あぁ」
街の門を潜ると、多くの人たちで賑わいを見せていた。どうやら、近くで市場が開かれているらしい。その雑踏の中をかき分け先に進む。
「凄い活気があるな……てかあの人耳長くないか? ……エルフ?」
「? あんたの世界に居なかったの?」
「エルフなんて空想上の生物だよ」
「へぇ。なら、あんたの世界で魔法が発達しなかった理由にも納得ね」
「何か関係があるのか?」
「勿論。一説によれば、人類に魔法を教えたのは漂流してきたエルフたちらしいの」
「……なんか鉄砲伝来みたいな話だな」
「てっぽう……でんらい?」
「こっちの世界の魔法みたいなもんだと思ってくれればいいよ」
「なるほどね。……それよりもあれっぽそうね」
リゼが指さした先には周囲の建物と比べ、圧倒的に大きな建物があった。
早速中に入る。すると、大きな掲示板に大量の張り紙が貼られている。おそらく、あそこに色々な依頼が書いてあるのだろう。何も分からないが。とりあえず、リザの隣に立ち、張り紙を物色する。
「これなんていいわね」
リザは掲示板から一枚の張り紙を手に取る。
「何て書いてるんだ?」
「? いや、ただ見た中で一番報酬が多かったから」
「……選び方が小学生と同じじゃないか」
「そのしょうがくせい? がよく分からないけど馬鹿にされてることだけ分かったわ」
「あぁ……それが分かってもらえれば十分だよ」
「別にいいでしょ。ようは成功すればいい話なんだから」
リザはそう言って受付にその紙を提出しに行く。
「この依頼を受けたいんですけど」
「はい、畏まりました。ところで依頼受付許可証はお持ちですか?」
「いらいうけつけきょかしょう?」
リザがこちらに顔を向ける。なぜ、助けを求める顔をしているのだろうか。そもそも、何か試験があるという話をしてなかったか、こいつ。
「俺が知ってるわけないだろ」
「それもそうよね。その依頼受付許可証ってのはどこで発行できるの?」
「全国のギルドで可能ですよ。あの学生さんでしたら学生証があればすぐに発行することが……」
「学生じゃないです」
リゼが受付の言葉を遮るように言葉を放つ。何か学生に思う事でもあるのだろうか。
「あ、はい。分かりました。では少し試験の方をさせていただきたいと思いますので、あちらの待合室の方で少々お待ちください」
「分かったわ」
「あの、試験を受けるのはおひとり様でよろしいですか」
「はい」
「後、もう一つ確認させていただきたいのですが、今回お受けされている依頼が、許可証の中でも一番ランクが上の方でしか受注することができないものになっておりますので、審査の方もレベルの高いものになってしまいますが、それでも大丈夫ですか?」
「あ、はい。大丈夫です」
「分かりました。ではこちらの紙に必要事項を記入して下さい。……ありがとうございます。では、準備ができ次第、お呼び致します」
受付が終わると、案内を受けた待合室に向かう。
「お前、学生に何か恨みでもあるのか?」
「学歴が嫌いなのよ。私が持ってないから」
単なる僻みだった。
「でもなんか納得したわ」
「これで納得されるのもなんか癇に障るのだけど。それに学院に通える環境じゃなかっただけだから、そこは勘違いされたくない」
「お……おう」
「こんな話どうでもいいしょ。それよりも審査って何をするのかしら」
「何かテンション高いな……」
「当たり前でしょ。ようやく私の実力がはっきりするのだから」
「そう言えばどのぐらいなんだろうな」
「師匠曰く、学院には余裕で通える程度らしいけど、身内の言葉だとね」
「まぁなぁ……、てか意外と自信が無い感じなのか?」
「比べられたことがないとどうしてもね」
「確かにな……。なんかいつも自信満々にしてるからそんなこと考えてたのは意外だな」
「私は自信は持つべきだと思うけど、過信はしないようにしてるの」
「なるほど、いい考えだな」
「でしょ」
そんなことを話していると、先ほどの受付の声が聞こえる。どうやら、天井にある物体がスピーカーのような働きをしているらしい。
「じゃあ行くか」
「あれ、あんたも来るの?」
「ここで待ってるのも暇だろ。それにどんな審査をするのかとか気になるしな。……見られると緊張するタイプか?」
「そんなわけないでしょ。分かったわ、私の実力を目に焼き付けるといいわ」
0
あなたにおすすめの小説
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
【本編完結済み/後日譚連載中】巻き込まれた事なかれ主義のパシリくんは争いを避けて生きていく ~生産系加護で今度こそ楽しく生きるのさ~
みやま たつむ
ファンタジー
【本編完結しました(812話)/後日譚を書くために連載中にしています。ご承知おきください】
事故死したところを別の世界に連れてかれた陽キャグループと、巻き込まれて事故死した事なかれ主義の静人。
神様から強力な加護をもらって魔物をちぎっては投げ~、ちぎっては投げ~―――なんて事をせずに、勢いで作ってしまったホムンクルスにお店を開かせて面倒な事を押し付けて自由に生きる事にした。
作った魔道具はどんな使われ方をしているのか知らないまま「のんびり気ままに好きなように生きるんだ」と魔物なんてほっといて好き勝手生きていきたい静人の物語。
「まあ、そんな平穏な生活は転移した時点で無理じゃけどな」と最高神は思うのだが―――。
※「小説家になろう」と「カクヨム」で同時掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる