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2章
24話 暴走
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「な、なんだよあれ……」
銀色に輝く鱗に覆われた巨体。
その姿はゲームや漫画で出てくる龍そのものだった。
「あれはクローンだよ。……僕のラボで厳重に保管をしていたはずなんだけど」
想定外の事態なのだろう。
スカルドは戸惑いの表情を浮かべていた。
「よくあんなものを保管させてもらえてたわね。さすが三大学院というべきか」
「一応僕が討龍魔術専門だったからね。一応最悪のパターンに備えていたけれど、まさかこんなに早く時が訪れるとはね……」
「何とかなるの?」
「理論上は、としか答えられないのが正直なところかな。なにせ実践するのは初めてなものだからね」
元の口調に戻ったスカルドは懐から一枚の紙を取り出す。
あれにおそらく対策の魔法陣が書かれているのだろう。
「これは討龍魔術を少し改良したものでね。龍を殺さず、その意識を奪うことに焦点を当てている。討龍魔術に比べて、扱いやすくて使用する魔力も少ないのが利点かな」
まだ実験段階だけどね、とスカルドは言葉を付け足す。
スカルドの足元に魔法陣が浮かぶ。
しかし、その魔法陣が急激に消える。
「どうしたの?」
「いや……あれは……暴走していない?」
「どういうこと?」
「あの龍には意識がないんだ」
「じゃあ何? 身体が勝手に動いてるってこと?」
「そういうことになるね」
そこで二人の会話が止まる。
周りを見渡すと学院にいた学生たちの姿が目に入った。
龍を見て逃げる者、関心を示しているが近づけない者、何人かで寄ってグラウンドの隅の方で固まっている者。
そこに校内アナウンスが流れ、避難の指示がされた。
「俺たちはここにいて大丈夫なのか?」
「……今は下手に動くべきじゃないかもしれないわ」
リザが神妙な顔で言う。
「それはどうしてなんだ?」
「少し馬鹿げた話なのだけど、これは表面上の問題よりもっと大きな問題の可能性がある」
「……龍が突然現れるのも十分な問題だろ、これ。それ以上って……」
「その龍自体の意識がないってことが問題かしら。仮にあの龍は誰かから操られているとしたらそれは……」
「禁断八書のうちの一冊が使われている可能性がある、ってことになるんだ」
「禁断八書?」
「えぇ。内容があまりにも危険だから一般人が写本を作る事どころか読む事すら禁じられた書の総称よ。そのうちの一つ『トゥメハの魔導書』が用いられた可能性があるってことね」
「それが事実だとしたら相手はただの一般人ではないってことか」
「そういうことになるわね。それどころか……」
「いやぁ見抜くのが早いね。さすが、『カグマ』の学生さんと言ったところかな」
突然空中から聞こえた若い男の声。
そこにいたのは、真っ白なポンチョを纏った少年。髪の毛すらも真っ白なせいか、そこに実在しているのかすら曖昧になるような淡い印象をしていた。
それを自覚しているのか大袈裟な身振り手振りをしながら話を続けた。
「ま、そんなことはどうでもいいかな。それよりもよく『トゥメハの魔導書』が用いられたってことが分かったね。一応これ、禁書扱いを受けているから内容を知ってるのはごく一部のはずなんだけど」
「素晴らしい師匠のもとにいたからよ。それよりもどうしてそんなものを手にしているのかしら? かなりの重罪よ、それ」
「手に入ったから手にしてるんだよ。それに、ボクは罪に問われたところで痛くも痒くもないからね」
「あぁ、そう」
呆れたと言わんばかりの口調。
それと同時に、リザは少年に向けて光の矢を飛ばしていた。
しかし、それは簡単にあしらわれる。
「お、おい、いきなり何して……」
「別にあいつにはいいのよ」
「あいつにはって……」
「何か覚えのある特徴的な姿だと思ったのよ、あいつ。で、今完全に思い出したわ。『魔女狩り』に所属する裏切り者、『同族殺し』」
「おや、ボクのことをご存じ?」
「えぇそうね。私は嫌いなものはよく覚えてるの。よくもまぁ時代遅れな思考の集団に所属してるものね」
「時代遅れなんかじゃないさ。むしろ魔法なんて存在している事の方が不健全なんだからさ」
「お堅い頭ね」
「それはお互い様じゃないかな」
二人は笑い合う。
「スカルド、あんたは龍を何とかしてくれるかしら」
「リザ君、君は……」
「私はあいつをぶっ潰すわ」
銀色に輝く鱗に覆われた巨体。
その姿はゲームや漫画で出てくる龍そのものだった。
「あれはクローンだよ。……僕のラボで厳重に保管をしていたはずなんだけど」
想定外の事態なのだろう。
スカルドは戸惑いの表情を浮かべていた。
「よくあんなものを保管させてもらえてたわね。さすが三大学院というべきか」
「一応僕が討龍魔術専門だったからね。一応最悪のパターンに備えていたけれど、まさかこんなに早く時が訪れるとはね……」
「何とかなるの?」
「理論上は、としか答えられないのが正直なところかな。なにせ実践するのは初めてなものだからね」
元の口調に戻ったスカルドは懐から一枚の紙を取り出す。
あれにおそらく対策の魔法陣が書かれているのだろう。
「これは討龍魔術を少し改良したものでね。龍を殺さず、その意識を奪うことに焦点を当てている。討龍魔術に比べて、扱いやすくて使用する魔力も少ないのが利点かな」
まだ実験段階だけどね、とスカルドは言葉を付け足す。
スカルドの足元に魔法陣が浮かぶ。
しかし、その魔法陣が急激に消える。
「どうしたの?」
「いや……あれは……暴走していない?」
「どういうこと?」
「あの龍には意識がないんだ」
「じゃあ何? 身体が勝手に動いてるってこと?」
「そういうことになるね」
そこで二人の会話が止まる。
周りを見渡すと学院にいた学生たちの姿が目に入った。
龍を見て逃げる者、関心を示しているが近づけない者、何人かで寄ってグラウンドの隅の方で固まっている者。
そこに校内アナウンスが流れ、避難の指示がされた。
「俺たちはここにいて大丈夫なのか?」
「……今は下手に動くべきじゃないかもしれないわ」
リザが神妙な顔で言う。
「それはどうしてなんだ?」
「少し馬鹿げた話なのだけど、これは表面上の問題よりもっと大きな問題の可能性がある」
「……龍が突然現れるのも十分な問題だろ、これ。それ以上って……」
「その龍自体の意識がないってことが問題かしら。仮にあの龍は誰かから操られているとしたらそれは……」
「禁断八書のうちの一冊が使われている可能性がある、ってことになるんだ」
「禁断八書?」
「えぇ。内容があまりにも危険だから一般人が写本を作る事どころか読む事すら禁じられた書の総称よ。そのうちの一つ『トゥメハの魔導書』が用いられた可能性があるってことね」
「それが事実だとしたら相手はただの一般人ではないってことか」
「そういうことになるわね。それどころか……」
「いやぁ見抜くのが早いね。さすが、『カグマ』の学生さんと言ったところかな」
突然空中から聞こえた若い男の声。
そこにいたのは、真っ白なポンチョを纏った少年。髪の毛すらも真っ白なせいか、そこに実在しているのかすら曖昧になるような淡い印象をしていた。
それを自覚しているのか大袈裟な身振り手振りをしながら話を続けた。
「ま、そんなことはどうでもいいかな。それよりもよく『トゥメハの魔導書』が用いられたってことが分かったね。一応これ、禁書扱いを受けているから内容を知ってるのはごく一部のはずなんだけど」
「素晴らしい師匠のもとにいたからよ。それよりもどうしてそんなものを手にしているのかしら? かなりの重罪よ、それ」
「手に入ったから手にしてるんだよ。それに、ボクは罪に問われたところで痛くも痒くもないからね」
「あぁ、そう」
呆れたと言わんばかりの口調。
それと同時に、リザは少年に向けて光の矢を飛ばしていた。
しかし、それは簡単にあしらわれる。
「お、おい、いきなり何して……」
「別にあいつにはいいのよ」
「あいつにはって……」
「何か覚えのある特徴的な姿だと思ったのよ、あいつ。で、今完全に思い出したわ。『魔女狩り』に所属する裏切り者、『同族殺し』」
「おや、ボクのことをご存じ?」
「えぇそうね。私は嫌いなものはよく覚えてるの。よくもまぁ時代遅れな思考の集団に所属してるものね」
「時代遅れなんかじゃないさ。むしろ魔法なんて存在している事の方が不健全なんだからさ」
「お堅い頭ね」
「それはお互い様じゃないかな」
二人は笑い合う。
「スカルド、あんたは龍を何とかしてくれるかしら」
「リザ君、君は……」
「私はあいつをぶっ潰すわ」
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