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見ちゃうと気まずくなるアレ
しおりを挟む月明かりの中、片手を上げていたマーマンが光に包まれ、眩しさに目を閉じた。
まぶた越しに光が弱まったのを感じたので目を開けると、そこに居たのは緑色のマーマンではなく…
「人魚だ…」
あれがいきなりなぜこうなるのか。
いつの間に生えたのか、緩くウェーブしている金髪ロングヘアーの人魚、遠目に見ても美人、しかもトップレス!
その人魚は妖艶な?って言うのかな、微笑みを浮かべて砂浜に泳いで行き、気を失っているナンバーツーのマーマン(負けた相手)を引き連れて海に潜っていった。
美女人魚と半漁人…シュールだ。
あまり考えたくない。
よし、寝よう。
でも夢に見そうだ…。
考えたくない出来事は、そこで終わらない。
眠れなくてちょっと体を動かそうと林の中へ歩いて行くと…
父さん、僕は今とても気まずいです。
そう、小四の頃夜中に、父さん達の寝室に入ってしまったあの時と同じ気まずさです。
母さん、僕は今母さんの大好物な現場に居ます。
そう、母さん達と同じ年頃の中年オヤジが、僕より年下の少年と…。
誰しも一度は経験有る事だと思うけど、夜中に目が覚めても、うろうろと動いちゃいけないって事だね。
と言うか男同士のほにゃららなんて見たいのは腐女子くらいだよね。
あ、そちらの道の方も見たいかな?
とにかく普通は見たく無い、本当に見たく無い!
いや、同性愛の方を非難しているわけではなくて、ただ、その現場に出くわしたくないって事。
男女の現場もうわー、だけど、同性の方だと、自分の視点がどちらになるかと言うのもあるし………う~~~、とにかく他人の濡れ場は見たくない派な俺です。
見ちゃった俺も、見られた二人も固まっていると、シルジットがやって来て、俺をそこから連れ出してくれた。
「シルジットさん、あの二人って良いの?」
「良いのとは?」
「だって男同士……もしかしてこの世界って同性婚もアリとか?」
元の世界でも、外国だと同性婚もアリみたいだったけど。
「え?コウイチ様の世界には無いのですか?
子供が欲しければ異性婚ですが、シーズンも影響しますので、性別はあまり関係ありませんよ」
うーん、おおらか。
「でもなぜそんな事を聞かれるのですか?」
「いや、だって今二人…最中だよね」
「ええ、マーマンに充てられたようですね。
でも同性?」
「え?二人共男性ですよね?」
シルジットの問いかけに答えると、相手の方が驚いた。
「何を仰っているのですか?
アスリムは女性ですよ」
「ええええええー⁈」
いやいや、どう見ても普通に美少年…、いや待てよ、よくよく考えたらいくら子供と言えど、年頃のスケエリアと二人で馬車で寝るのはおかしいか?
力無さすぎなのは女性だからか?
シルジットに聞くとらやはり女性だから馬車で寝かせて居たそうだ。
力がないのは、普通にこの世界の人族の仕様だそうだ…。
「え?でもそれはそれで問題無い⁈」
だってカクムンドさん四十代でしょ?アスリム14~15歳だよね?
犯罪……、
…………はい、結果を言いますと、未成年保護何ちゃらとかは無い世界ですし、アスリム僕より二つ年上で、カクムンドさん二十代後半だそうです。
人を見た目で判断してはいけません。
特に年なんて聞かなきゃわかりません。
誤解してごめんなさい。
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