この世界は偽物なのか?───はいそうですよ。

ぺけらんど三世

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第2話:魔眼使いと魔人

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奏神 白は真っ白なベッドの上で静かに目覚める
「さてはて、ここはどこかな?」
奏神は記憶を手繰り
昨日のことを思い出す

いやはや全く何もわからん
僕はいつも通り日常と非日常を生き歩いていたはずなのに

そうやって過去をさかのぼってるうちに
奏神はあっと思い出したように腹を見る
やはり傷がない
あんだけ穴が開いてりゃ死ぬと思ったんだが
こりゃラッキーである

そして、いくら考えても何故自分がこんなセンスのない部屋にいるかわからない
まぁこれ以上考えてても仕方ないので
このことは一旦放置して
僕はモーニングルーティーンを実行させてもらおう

奏神は窓をがばっと開け朝日を浴びる
これが気持ちいいのだ
もちろん僕のこの白い肌は日差しの強さに耐えきれず悲鳴をあげているがな

「ここに珈琲があればいいのだが、なんとも質素な部屋だ」
僕の部屋とは大違いである

そうやって黄昏ていると
ガラガラっと扉が開く音がしたと思えばすぐに爆音が聞こえてくる

「わぁー!!魔眼使いが窓から脱走しようとしてる!」

「うるさっ!」

本当にうるさい
なんだこの爆音女は
この奏神様のモーニングルーティーンを邪魔するとはいい度胸だ
がこの奏神は焦らない
彼女のおかげで珈琲を飲める方法がわかったのだ
その場であたふたしている彼女を見つめて
窓からの脱走を図る


「あーやっぱ脱走しようとしてる!!アズサ助けてー!」

拘束

聞き覚えのある声が奏神の耳に入ったと思ったら

奏神の体は光の輪に捕まれ
またもや地面にたたきつけられる

「奏神さん、無駄な抵抗はおやめください」

僕のような天使みたいな存在捕まえたいのはわかる
大いにわかるが

「ちょっと…痛いかなーこれ…とか思ったりしてるんですが」
(ちょっとどころじゃない!だいぶ痛い!)

「少々手荒な真似をしました、申し訳ありません」

叫び散らかしてた女の奥からまた一人女が出てくる
水色のショートヘアにワイシャツをまとい
赤のネクタイを着こなして
下はスパッツに赤い線が入った白のスカートをはいている
いかにも清楚ってかんじだな

それより僕は服装より真っ先に目に入ったものがある
胸だ
胸がでけぇこいつ
パイもでかくてスレンダー僕好みの女だ
彼女をまじまじと見つめながら僕はニヤニヤとする

すると胸でか女は僕を汚物を見るような目で僕を射抜いた後
「きもい」
と一蹴されたかと思えば
僕の体に巻き付いている光の輪がさらに締め付けを強くする

「いたっ!いたいいたい!ごめんなさい!それもうやめてー!」

彼女はため息をつき仕方ないですねと僕に言葉はなち拘束を解く

「あぁーやっと解放された」
この天使のようなアルビノの肌が赤くなってるじゃないか
酷い女だ
傷ものにした責任を取って籍をいれてほしいものだ

「奏神さん本題に入りましょう」

本題?僕は珈琲が飲みたいので帰りたいのですが……

そのようなことを考えていると胸でか女がにらみつけ
拘束……と言いかける

「はいっ!なんでしょう!何でも言ってください!」
聞きますよ聞くつもりでしたとも
なんでも僕に言いなさいその本題とやらを
決して光の輪が嫌だからではありませんですとも

「申し遅れました私、異界侵略対抗組織リゲル所属の神庭アズサ (かんばあずさ)と申します」

「しがない高校生の奏神白っす」
僕も軽く自己紹介しておく
「それにしても、いかいたいこうそしきってなんですか?」

「私たちの組織リゲルは異界から侵略してくる化け物に対抗するために作られた組織です」

なるほど、なるほど
こいつらは僕がいつも相対しているあの化け物達を止めるための組織であると?
「それはおかしい」
そう、おかしいのだ
あの化け物はいつも僕の前に現れて誰にも見ることができないし
あの化け物によって起こされた出来事は消えてしまうからニュースにもならない
だからあの化け物を認知しているなんてありえない
「あの化け物は僕にしか見えないはずです」

「そうですね、おかしいです」

「私らからしたら奏神さん、貴方が異端なのです」

「リゲルには預言書と13人の魔女がいます、13人の魔女が圧倒的な力を国家に見せつけ世界の危機を伝え、預言書は今から一か月後に渋谷のスクランブル交差点で最初の化け物が出現し世界を混乱に陥れると記されています」

「つまりその予言に反して僕の近くに化け物が出現するのがおかしいと?」

「はい、その通りです」

「そして…化け物にあなた一人で勝てるわけがないでしょう」

「何が言いたいんですか」

「貴方、魔眼が使えますね?」

魔眼…?はて僕が使えるのは目に宿る不思議な力ですが
魔眼なんてそんな力…僕は知りませよ

「その力あなたの寿命を削ってますよ」

……は?
え?は?

「冗談……ですよね?」

「ほんとです」

うわああああ
このラブリーチャーミーな奏神ちゃんの未来が奪われてるですって
許されませんわ!

「そしてその力を行使するために契約した魔女がいるはずです、そいつの場所を教えなさい」

「はい?」

「これは提案ではありません、命令です」

「いや僕そんなの知らないのですが……」

「やはりこうなりましたか…リュカ、虚実真実を使いなさい」

「はいさー!」

胸でか女が先ほどの騒ぎまくった爆音女にそう命令すると
爆音女の両目が黄色に光り始め
僕を見つめる

これは僕に惚れちゃったって感じかな?

「彼女の…リュカの力は噓発見器のようなものです、これでもう私には嘘は通用しないですよ?」

この爆音女はリュカというらしい
まぁ僕は変わらず爆音女と呼ばせてもらうが
それにしたって力をぽんぽん使いすぎでは!?
あなた達だって寿命削られているでしょうに

けどまぁ僕にはなんら問題はない
だって本当のこといってるだけだもの!
この天使のような奏神ちゃんを疑うなんてなんて下賤な奴らなのでしょう!

「……それじゃあこれで僕のいってることが本当だったら何でも言うこと聞いてくださいね」
この僕にだってこんだけ疑われれば腹も立つし
悲しくもなる
これぐらいの要求通してもらわなきゃ困っちゃうよね

「あぁ……いいだろう」

よっし!
これでこの胸でか女はもう僕のものも同然だぜ
籍いれてやるよ
ぐへへへ

「もう一度聞く、お前の契約した魔女はどこだ?」

「知らないです!そんなもの!」
僕は偽りのない言葉を告げる

胸でか女はため息をつき僕に失望のまなざしをむけたあと
爆音女のほうを見る

「ト、トゥルー(真実)……」
爆音女はそう告げる

「は?」
胸でか女は間抜け面をさらす

ほらね僕は嘘ついてない
さて、反撃開始といこうか
ぐへへへ

「リュ…リュカ、それは本当ですか?」

「イエッサーアズサ、トゥルーだよ」

「そ、奏神さん…本当に契約した魔人はいないのですか…?」

「あぁ!いないぜ!いるわけないぜ!」
最高だ
これでこの女を好き勝手してやるぜ!
どんな命令がいいかな…
単純に結婚しろとか…?

そうやって僕が下賤な妄想をしていると爆音女が告げる

「その言葉ダウトです」

「は?」
僕は間抜け面をさらしてそう言った
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