この世界は偽物なのか?───はいそうですよ。

ぺけらんど三世

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第2話:虚実

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「俺の言葉がうそだってぇ?」

「はい、ダウトです」

この僕、奏神白は今とても困っている
何故か真実を言っているだけなのに嘘つき呼ばわりされているのだ
だがそんな些細なことはどうでもいい
この言葉が嘘だと認められてしまうと
このさっきまであほ面さらしていた胸でか女にいうことを聞いてもらう権利がなくなってしまう
それが一番の問題だ

「ふっ!そうですよねそうでしょうとも!私が間違うわけがないのです!」
胸でか女は残念でしたね奏神さんとあおってくる

さっきまで絶望してたやつが何言ってんだか
あの間抜け面写真に撮っておけばよかったぜ
がしかし僕が危機的状況なのは間違いないのである
どうやって切り抜けようか

「奏神さんは魔人のことなんかしらないんですもんねー!」
彼女は嬉々として問いかけてくる

「あぁ知らないよ」
断じて僕は知らない

「トゥルー!!」
爆音女は大声でそう宣言する
やっぱうるせぇなこいつ

「リ、リオ!?」

「今こいつが言ったことは真実だよ!アズサ!」

楽しそうに言うなぁこいつ
楽しんでるだろ絶対
俺らの反応見て遊んでるだろ
こいつ

「……このままでは埒が明きません、所長に会いに行きましょう」

「所長…?」

「はい、異界侵略対抗組織リゲルの所長紫雲 乖離(しうん かいり)さんのもとへ」

「それはいいんですけど、僕の命令聞くのはどうなってるんでしょうか?」
もう拙者わくわくがとまらなくではちきれそうでござる
主に下半身が

「貴方が本当のことを言っているかどうかがわかるまでは保留よ」

「そ、そんなー」
落胆
とても落胆
けどまだチャンスはある
「けど、僕の言っていることが本当だったら聞いてくれますよね?」

「そうですね…約束もしてしまいましたし、いいでしょう」

僕はその場でガッツポーズを作り
爆音女と胸でか女にゴミを見るような眼差しを向けられた
いや、多分ゴミを見ていたんだろう

そんなこんなで僕は光の輪を手錠代わりにして連行されていく
あの真っ白い部屋の外はいかにも研究施設というような場所であった
得体の知れない液体、人が入れる大きさのカプセル
こんなの見せられたらちびりそうだと
この奏神は思う

その中でもひときわ目立つものに目が行く
ボロボロになったノートのようなものが
厳重に保管されているのが見えた

「あれは……なんですか?」

「あれは先ほど言った預言書だ」

「あんなボロイノートが?」

「あそこに書いてあることはほとんどが日常を記したようなバカみたいなものが多いのですがあそこに書いてある出来事はこれまで例外なく必ず起こっているのです」
自分の好きな女ののろけ話も混じっていて気持ち悪い内容もありますが彼女は加えて付け加える

「ついでにここの施設と13人の魔人そしてお前が使っている魔眼についても説明してあげましょう」

「お願いします」

「一年ほど前各国に強力な力を持った魔人たちが次々に現れ各国の代表者達にこう警告をした『このままだとこれから先世界は滅亡することになる』と」

「その8人の魔人達の力は強大であったが人間という媒介者と通じていないとすぐに力がなくなって無力になってしまうというのである、各国の代表者たちは悩んだこのまま拘束して殺すべきか生かして利用するかなど…」

「ちょ、ちょっと待ってください!8人?さっき13人の魔人がいるって言ってたじゃないか」

「あぁ、今現時点では9人しか見つかっていなくて魔人が現れた時には8人その後また一人出てきて合計9人になります」

「なんで13人いるってわかるんですか?」

「それは見つかったすべての魔人たちが全員、私たちは自分のほかに12人の兄弟がいると皆口をそろえて言うからですね」

「なるほど…」

「続きを話しますね。そこで立ち上がったのが我々の国、我が国は各国での会議の際『あるもの』を対価に魔人を3人保護し、リゲルを立ち上げ異界に対抗すべくして彼女らの力の研究も始まりました」

「保護した魔人はそれぞれ、ここにいるリオとアンデ、ペストという名前です」

「彼らは人間と契約をしてともに行動し力を分けてもらわないとすぐに力を失ってしまいます。なので私とリオのように契約をして行動しています」

「その、他二人の魔女も誰かと契約してるの?」

「いえ、一人はしていてもう一人はしていないんです、アンデは所長と契約していてペストは研究には協力してくれますが契約はしたくないみたいで…」

ふむこの奏神でも契約するチャンスはありそうだな

「話を戻しますが、魔人たちと契約すると片目に魔眼がやどり特殊能力を行使することが可能になります」

「貴方も使ったことがあるでしょう?奏神さん」

魔眼ねぇ…
僕が記憶喪失から発見されてからすぐ僕はあの化け物に初めて襲われた
その怪物を見たとき僕はさほど驚きもしなかったし倒し方も何故だか体が知っていた
自分の目に宿る不思議な力を使って
この数か月間襲われても撃退してきた

「まさかこの力がその魔人によるものだったなんてね」

「魔人は13色、つまり色ごとにわかれています色を判別するには魔人の髪の色か契約した人の魔眼の色をみればわかります」

「僕の魔眼は白ですね」

「やはりそうでしたか、リゲルにいる魔人たちはそれぞれリオが黄色アンデが紫ペストは青色です」

「貴方の魔眼の色の魔人はこの国以外にいる魔人たちとも違います、なので白髪の魔人はまだ未発見でそれが管理されていないとなると…」
そう彼女は言いよどむ
「だからこそ​​奏神さん貴方は異端なのですよ」

「僕にそんな言いがかりをつけられても困る、僕はその白髪の魔人にあったこともないし聞いたこともない」

「わかっています、リオの能力であなたが嘘つきじゃないのはわかりましたから」

「嘘ついてないのわかってるなら命令聞いてくれても…」

「嫌です」

駄目じゃなくて嫌か私事じゃないか?それ

「そうでした魔人たちの能力についても説明しましょう」

「魔人たちは超人的な身体能力以外にも特殊能力がひとつあります。リオでいうとさっきの真実を見ぬく『真実虚実』ですね」

「それより命令聞いてくれることの話がしたいんですが…」

「あっ!所長室につきましたよ!さぁ入りましょう!」

この女話そらしすぎだろ…
「どんまいですよー変態の兄貴!」
リオが肩でつつきながら言ってくる

変態の兄貴って何だこの野郎
事実だが
えーもう命令聞いてくれないならなんもやる気でないんだが
やれやれ話だけ聞いてさっさと帰ろう
そうしよう
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