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第一章
第52話:だいふくのひとりごと その3
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◆◇◆◇ Side:だいふく ◆◇◆◇
吾輩は犬である。たぶん犬である。きっと犬である。
名前は『霧島だいふく』。
突然だが最近わかったことがある。
吾輩、普通の視界の他にもう一つ見える景色があるのだ。
いや、これは意識が明確になり始めた頃には既にあったと思うのだが、なんか文字のようなものが表示されているだけだったので気にしていなかった。
普通の視界は今まで通りだし、もう一つの視界にはご飯もおやつも映し出されないから今までは興味がなかった。
でもレベルなるものがあがり、存在進化なるものをした時、そこに表示されている内容がある程度理解出来るようになった。
だからちょっと気になったので、ご飯を食べるときのように、その表示に意識を向けて集中してみた。
すると……その意味が自然に理解が出来た。
「ばぅ? ばぅわぅ♪」
吾輩、いつの間にかこのダンジョンの臨時管理者に就任していたようだ。
やっぱり吾輩は偉かったのだ♪
昇進祝いはちゅるびびーのバラエティセットを所望する!
ただ、今のように蒼司が軽トラダンジョンにいる間は何も出来ないし、出来ることも魔物のリポップ、時間の流れの早さといった一部の設定だけのようだ。
「ばぅぅぅ……?」
うむむ……どうやら、この時間の流れとかいう奴を早くするとたくさん寝たり遊べるようだ。
これで留守番の時に心置きなく好きなだけ眷属とじゃれ合うことが出来る!
最近のお気に入りはアビスボール遊び。だけど、最近は五対一でも圧勝してしまって面白くなくなってきてしまった。なにか楽しい遊び方があれば……。
そんな風に困っていると、蒼司が何やら面白そうなことを始めた。
すごい数の魔物を配置して一人で遊び出したのだ!
ずるいぃぃ!! 吾輩もやりたーーーい!
でも、蒼司も遊びたい年頃なのだろうとぐっと我慢……。
うん。吾輩、人の気持ちがわかって偉い。
「ばっふぅぉ~ぉん!」
蒼司をバフをかけてやると、急に動きが良くなってきた。
なんか首を傾げながら戦っている。
蒼司が楽しいのなら、吾輩も楽しい♪
暫くは見守ってあげよう。
ぼんやりと蒼司を眺めていたのだが、いつの間にか寝てしまっていたようだ。
お腹空いた。これは五時間は経っている。
吾輩が起きたのに気付いた蒼司は戦闘を終え、吾輩にご飯と食事のちゅるびびーを献上して出ていった。
◆◇◆◇◆◇◆◇
人が遊んでいる所を見ているのも楽しかったが、やはり吾輩も遊んでみたい。
蒼司がダンジョンの外に出ていってすぐ、吾輩は時間の流れの早さを一〇倍に変更すると、蒼司が一生懸命作ったドッグランの柵をひょいと飛び越え、たくさんの魔物が配置されている場所へと向かった。
「ばぅわぅ!」
遊ぼうと声を掛けてみたが、どうやら眷属達と違い、意志が通じないようだ。
でも吾輩が近づいていくと、一斉に飛びかかって来てくれた♪
「ばぅ♪」
どうやら鬼ごっこのようだ♪
でも、二〇〇匹もいるのに、全然相手にならない。
あくびが出るほどのスピードなので、面白くな……「ばふぅぅ」ほんとにあくびが出た。
どうしよう……これなら眷属達五匹と遊んでいる方がまだマシなのだ。
と、がっかりしていたのだが、吾輩いいことを思いついた♪
「ばっふぅぉ~ぉん!」
眷属達五匹を呼び出すと、五対二〇〇匹で戦うように指示を出した。
遊び相手として不足しているなら、蒼司がやっていたみたいに練習して眷属達の遊びが上手くなればいい!
そうすれば、吾輩も楽しめるようになるはず!
数の暴力を実力で叩き伏せる眷属達。
遊び相手がみるみる数を減らしていく。
でも大丈夫。なぜなら吾輩は臨時管理者。偉いのだ。
配置は出来ないがリポップなら自由にさせられるので無限にリポップさせていく。
でも、数時間ほど無双させていると、突然リポップが出来なくなってしまった。
≪ダンジョンリソースが不足しています≫
≪ダンジョンリソースが不足しています≫
≪ダンジョンリソースが不足しています≫
「ばぅ……」
仕方ない。今日の遊びの練習はここまでか。
そうがっかりしていると、ちょうどあの声がまた聞こえてきたのだ♪
≪眷属『シャドウコボルト』の進化を開始します≫
進化の開始と共に更に輝きが増す眷属達。やっぱり眩しい……。
暫く目を瞑って待っていると、ようやく光が収まり、再びアナウンスが聞こえてきた。
≪眷属が最上位亜種『アビスコボルト』へと進化しました≫
おぉぉ~。なんだか闇を纏っていてカッコいい!!
吾輩には負けるがしゅっとしてて、ちょっとジェラシーなのだ。
それから暫く戦ってみたけど、五対一ならなんとか遊び相手になった♪
これで留守番をする時に退屈しないですむ。
最近蒼司は、吾輩を軽トラダンジョンに置いて別のダンジョンに出掛けることが増えた。
吾輩は賢いし偉いし強いし賢いし偉いから留守番ぐらいなんてことはないのだが、蒼司がいないと暇だしおやつが貰えないのでちょっと不満だった。断じて淋しいわけではない。
だからこの眷属達が出来たのは嬉しい。
なので久しぶりにちょっと本気で遊んでみようかと気合いを入れていると、突然目の前にゲートが現れた。
「ばう?」
この軽トラダンジョンのゲートの位置は丘の上のはずなのに、さっきまでたくさんいた魔物の群れのど真ん中にそのゲートは突然現れた。
蒼司には「この丘の上にあるゲートって奴は、絶対さわっちゃダメだぞ?」と言われているが、この平原っぽいとこにあるのは何も言われていない。
つまり触っても問題ない!
これは蒼司が遊びに誘っているのか?
もしかすると久しぶりに外の散歩に連れてってくれるのかもしれない♪
我は眷属達を陰の中に放り込むと、喜び勇んでゲートへと飛び込んだのだった。
※※※ あとがき ※※※
今回は閑話として、だいふくのひとりごとを公開させて頂きました♪
楽しんで頂けましたでしょうか?
第二章の開始は、もう少しお待ち下さい!
ちょっと年末でバタバタして予定が遅れておりまして……。
肝心の第二章は年始すぐに更新再開したいと準備を進めています。
次章ではお話が大きく動き出すのでお楽しみに!
吾輩は犬である。たぶん犬である。きっと犬である。
名前は『霧島だいふく』。
突然だが最近わかったことがある。
吾輩、普通の視界の他にもう一つ見える景色があるのだ。
いや、これは意識が明確になり始めた頃には既にあったと思うのだが、なんか文字のようなものが表示されているだけだったので気にしていなかった。
普通の視界は今まで通りだし、もう一つの視界にはご飯もおやつも映し出されないから今までは興味がなかった。
でもレベルなるものがあがり、存在進化なるものをした時、そこに表示されている内容がある程度理解出来るようになった。
だからちょっと気になったので、ご飯を食べるときのように、その表示に意識を向けて集中してみた。
すると……その意味が自然に理解が出来た。
「ばぅ? ばぅわぅ♪」
吾輩、いつの間にかこのダンジョンの臨時管理者に就任していたようだ。
やっぱり吾輩は偉かったのだ♪
昇進祝いはちゅるびびーのバラエティセットを所望する!
ただ、今のように蒼司が軽トラダンジョンにいる間は何も出来ないし、出来ることも魔物のリポップ、時間の流れの早さといった一部の設定だけのようだ。
「ばぅぅぅ……?」
うむむ……どうやら、この時間の流れとかいう奴を早くするとたくさん寝たり遊べるようだ。
これで留守番の時に心置きなく好きなだけ眷属とじゃれ合うことが出来る!
最近のお気に入りはアビスボール遊び。だけど、最近は五対一でも圧勝してしまって面白くなくなってきてしまった。なにか楽しい遊び方があれば……。
そんな風に困っていると、蒼司が何やら面白そうなことを始めた。
すごい数の魔物を配置して一人で遊び出したのだ!
ずるいぃぃ!! 吾輩もやりたーーーい!
でも、蒼司も遊びたい年頃なのだろうとぐっと我慢……。
うん。吾輩、人の気持ちがわかって偉い。
「ばっふぅぉ~ぉん!」
蒼司をバフをかけてやると、急に動きが良くなってきた。
なんか首を傾げながら戦っている。
蒼司が楽しいのなら、吾輩も楽しい♪
暫くは見守ってあげよう。
ぼんやりと蒼司を眺めていたのだが、いつの間にか寝てしまっていたようだ。
お腹空いた。これは五時間は経っている。
吾輩が起きたのに気付いた蒼司は戦闘を終え、吾輩にご飯と食事のちゅるびびーを献上して出ていった。
◆◇◆◇◆◇◆◇
人が遊んでいる所を見ているのも楽しかったが、やはり吾輩も遊んでみたい。
蒼司がダンジョンの外に出ていってすぐ、吾輩は時間の流れの早さを一〇倍に変更すると、蒼司が一生懸命作ったドッグランの柵をひょいと飛び越え、たくさんの魔物が配置されている場所へと向かった。
「ばぅわぅ!」
遊ぼうと声を掛けてみたが、どうやら眷属達と違い、意志が通じないようだ。
でも吾輩が近づいていくと、一斉に飛びかかって来てくれた♪
「ばぅ♪」
どうやら鬼ごっこのようだ♪
でも、二〇〇匹もいるのに、全然相手にならない。
あくびが出るほどのスピードなので、面白くな……「ばふぅぅ」ほんとにあくびが出た。
どうしよう……これなら眷属達五匹と遊んでいる方がまだマシなのだ。
と、がっかりしていたのだが、吾輩いいことを思いついた♪
「ばっふぅぉ~ぉん!」
眷属達五匹を呼び出すと、五対二〇〇匹で戦うように指示を出した。
遊び相手として不足しているなら、蒼司がやっていたみたいに練習して眷属達の遊びが上手くなればいい!
そうすれば、吾輩も楽しめるようになるはず!
数の暴力を実力で叩き伏せる眷属達。
遊び相手がみるみる数を減らしていく。
でも大丈夫。なぜなら吾輩は臨時管理者。偉いのだ。
配置は出来ないがリポップなら自由にさせられるので無限にリポップさせていく。
でも、数時間ほど無双させていると、突然リポップが出来なくなってしまった。
≪ダンジョンリソースが不足しています≫
≪ダンジョンリソースが不足しています≫
≪ダンジョンリソースが不足しています≫
「ばぅ……」
仕方ない。今日の遊びの練習はここまでか。
そうがっかりしていると、ちょうどあの声がまた聞こえてきたのだ♪
≪眷属『シャドウコボルト』の進化を開始します≫
進化の開始と共に更に輝きが増す眷属達。やっぱり眩しい……。
暫く目を瞑って待っていると、ようやく光が収まり、再びアナウンスが聞こえてきた。
≪眷属が最上位亜種『アビスコボルト』へと進化しました≫
おぉぉ~。なんだか闇を纏っていてカッコいい!!
吾輩には負けるがしゅっとしてて、ちょっとジェラシーなのだ。
それから暫く戦ってみたけど、五対一ならなんとか遊び相手になった♪
これで留守番をする時に退屈しないですむ。
最近蒼司は、吾輩を軽トラダンジョンに置いて別のダンジョンに出掛けることが増えた。
吾輩は賢いし偉いし強いし賢いし偉いから留守番ぐらいなんてことはないのだが、蒼司がいないと暇だしおやつが貰えないのでちょっと不満だった。断じて淋しいわけではない。
だからこの眷属達が出来たのは嬉しい。
なので久しぶりにちょっと本気で遊んでみようかと気合いを入れていると、突然目の前にゲートが現れた。
「ばう?」
この軽トラダンジョンのゲートの位置は丘の上のはずなのに、さっきまでたくさんいた魔物の群れのど真ん中にそのゲートは突然現れた。
蒼司には「この丘の上にあるゲートって奴は、絶対さわっちゃダメだぞ?」と言われているが、この平原っぽいとこにあるのは何も言われていない。
つまり触っても問題ない!
これは蒼司が遊びに誘っているのか?
もしかすると久しぶりに外の散歩に連れてってくれるのかもしれない♪
我は眷属達を陰の中に放り込むと、喜び勇んでゲートへと飛び込んだのだった。
※※※ あとがき ※※※
今回は閑話として、だいふくのひとりごとを公開させて頂きました♪
楽しんで頂けましたでしょうか?
第二章の開始は、もう少しお待ち下さい!
ちょっと年末でバタバタして予定が遅れておりまして……。
肝心の第二章は年始すぐに更新再開したいと準備を進めています。
次章ではお話が大きく動き出すのでお楽しみに!
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