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第一章 後半
第92話:自在鞭?
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やはりナーガと呼ばれた魔族は、六魔将の一人だったようだ。
ビフロンスによって次から次へと不死の魔物が呼び出されて増え続けているが、乱戦になると数の少ないこちらが不利だ。
オレは呼び出された雑魚はすべて杏と柚に任せて、ナーガとビフロンスの二人を相手取ることにした。
「杏! 柚! まわりの雑魚は任せてもいいか?」
その問いに問題ないとばかりに歯をカチカチと鳴らしてこたえた杏と柚は、躊躇することなく魔物の群れへと突っ込んでいった。
そして前世で遊んだ某無双系ゲームのように、面白いように敵をなぎ倒していく。
これなら問題なさそうだと判断したオレは、あらためて目の前の敵へと集中を高めていった。
「じゃぁビフロンスと……『自在鞭のナーガ』とやら、その実力を見せてもらおうか?」
「面倒だけど~仕方ない~」
ナーガの気の抜けた返事を合図に、オレは月歩で一瞬で詰め寄って猛攻をかけた。
しかしそれは、意外にも息のあったビフロンスとの連携によって防がれてしまう。
ナーガに詰め寄って攻撃を繰り出した瞬間、突然足元の土が腐って足場が不安定になってしまったのだ。
お互いが不利な状況ならまだよかったのだが、ナーガの下半身はヘビのそれ。
腐ってぬかるんだ地面もまったく問題なく動けるようだ。
「ふんっ! さっきから儂を空気のように扱いよって!」
それはこの場にキャラの濃い奴が多すぎるんだよ! と内心叫びながら、迂闊だったことを反省。と同時に、鹿威しを地面に叩きつけてその反動で抜け出し、一度仕切り直すことにした。
かといって時間をかけて戦っていられる状況でもない。
距離をとって着地してすぐ、お返しとばかりに雷鳴を放って反撃する。
「ぐがぁ!? 離れた方がやっかい! ビフロンスは余計なことをするな!」
ビフロンスにキレるナーガ……。
今のオレが放つ雷鳴は強力無比と化している。
幾本もの雷の直撃を受けたナーガが、たまらずビフロンスに八つ当たりをした形だ。
前言撤回……やっぱりこいつら連携とれてないかも。
「くそ~こっちから行く~!」
文句を言いながらも突っ込んできたナーガが両手を前に突き出す。
すると、その手が無数の蛇と化して襲い掛かってきた。
「なっ!? それって自在鞭っていうより自在蛇じゃないのか!?」
だけど蛇の扱いが思ってたのと違う……。
ヘビをぶんぶんと鞭のように振り回すナーガ……。
「うわっ!? それで鞭って言い張るつもりか!? というか蛇の扱い酷くないか!?」
思わず蛇に同情するが、だけどそれどころではない。
すさまじい鞭の猛攻に防戦一方となりつつあった。
鞭のように振るわれる酷い扱いの蛇だが、どうも一つ一つに意志があるかのようで、途中で軌道を変えて噛みついてくるのだ。ある意味健気だ……。
くそっ……結構ギリギリの戦いなのに、この緊張感のなくなる攻撃に集中が阻害されてしまう!
これが作戦だったら大成功だな!
オレは攻略に時間のかかりそうなナーガをいったん後回しにし、隙をついては遠くで殲滅戦を繰り広げている杏と柚に援護射撃の雷鳴を放っっていく。
「ナーガよ! そいつの雷を何とかしろ!」
「うるさいな……こいつ思ったより強いから、それぐらい何とかしろ!」
まずは杏と柚に先に雑魚を殲滅させ、合流して各個撃破する作戦だ。
ビフロンスとナーガの仲が悪いおかげか、思いの外その作戦はうまくいきそうだ。
このまま続ければいずれ勝てると思ったその時だった。
戦いを繰り広げるオレとナーガのすぐそばに、大きななにかが吹っ飛んできた。
「なんだ!?」
そのなにかは、さっきオレと互角の戦いを繰り広げたアスタロトだった。だがその姿は、斬り刻まれて血だらけとなっていた。
「え~!? バカタロト、なに負けてるんだよ!?」
ナーガが追い打ちかけるような酷い言葉を投げかけるが、アスタロトがこんな有様だということは、やったのは一人……いや、二人しかいない!
「がぐぁ……ごいづらづよい……」
アスタロトが目を見開いて視線を向ける先にいたのは、ゆらりと揺れるような不思議な歩法でこちらに近づいてくるリリーとルルーの二人だった。
「なんだ……あの歩法は? いつのまにこんな技術を……。まるで距離感が掴めないぞ? ってか、ジルはこの短い時間で二人に何をしたんだ!?」
なにか禁術でも使われたのではないかと心配になる。
だが、そんなオレの心配をよそに二人はどこか誇らしげだ。
まばたきすらせずに注視していたのにもかかわらず掻き消える二人の姿。
次の瞬間には、彼我の距離をなかったことにして、二人はオレのすぐ眼の前で微笑んでいた。
「コウガ。私たちが来たからにはもう大丈夫……にゃ」
「そっちの蛇っぽいのも貰っていい? ……にゃ」
そう尋ねる二人の圧に耐えられず、無意識にうんうんと頷いてしまうオレ。
今までも二人に詰め寄られて照れて怖気づいたことはあったが、今は普通に本気でびびってしまった……。
「「じゃぁ、斬り刻む……にゃ」」
また不思議な歩法でゆらりと掻き消える二人の姿。
ステータスがアップした今の状態で集中して、それでも目で追うのがやっとだ。
「ひぃ!? ナーガだずげろ!?」
「なっ、こっちくんな~!」
ちいさな悲鳴をあげるアスタロトとナーガから同時に血しぶきがあがる。
くるくると舞うように駆け抜け、ゆらりと揺れたかと思うと掻き消え、二人の位置が移動している。
ナーガも無数の蛇が蠢く攻撃を繰り出しているが、二人を捉えることは出来ずにその身に傷を増やしていった。
「なにこいつら!? 怖いんだけど~!?」
できればオレも加勢したいところなのだが、あの特徴的な歩法がまったく読めない。スピードだけは速い今のオレが参加しても邪魔になりそうだった。
「仕方ない。作戦とはちょっと違う形になったが、杏と柚に加勢して先にビフロンスを潰すとするか」
戦いの主役の座を奪われるような形になったが、脇役としてこちらも見せ場をつくるとしよう。
ビフロンスによって次から次へと不死の魔物が呼び出されて増え続けているが、乱戦になると数の少ないこちらが不利だ。
オレは呼び出された雑魚はすべて杏と柚に任せて、ナーガとビフロンスの二人を相手取ることにした。
「杏! 柚! まわりの雑魚は任せてもいいか?」
その問いに問題ないとばかりに歯をカチカチと鳴らしてこたえた杏と柚は、躊躇することなく魔物の群れへと突っ込んでいった。
そして前世で遊んだ某無双系ゲームのように、面白いように敵をなぎ倒していく。
これなら問題なさそうだと判断したオレは、あらためて目の前の敵へと集中を高めていった。
「じゃぁビフロンスと……『自在鞭のナーガ』とやら、その実力を見せてもらおうか?」
「面倒だけど~仕方ない~」
ナーガの気の抜けた返事を合図に、オレは月歩で一瞬で詰め寄って猛攻をかけた。
しかしそれは、意外にも息のあったビフロンスとの連携によって防がれてしまう。
ナーガに詰め寄って攻撃を繰り出した瞬間、突然足元の土が腐って足場が不安定になってしまったのだ。
お互いが不利な状況ならまだよかったのだが、ナーガの下半身はヘビのそれ。
腐ってぬかるんだ地面もまったく問題なく動けるようだ。
「ふんっ! さっきから儂を空気のように扱いよって!」
それはこの場にキャラの濃い奴が多すぎるんだよ! と内心叫びながら、迂闊だったことを反省。と同時に、鹿威しを地面に叩きつけてその反動で抜け出し、一度仕切り直すことにした。
かといって時間をかけて戦っていられる状況でもない。
距離をとって着地してすぐ、お返しとばかりに雷鳴を放って反撃する。
「ぐがぁ!? 離れた方がやっかい! ビフロンスは余計なことをするな!」
ビフロンスにキレるナーガ……。
今のオレが放つ雷鳴は強力無比と化している。
幾本もの雷の直撃を受けたナーガが、たまらずビフロンスに八つ当たりをした形だ。
前言撤回……やっぱりこいつら連携とれてないかも。
「くそ~こっちから行く~!」
文句を言いながらも突っ込んできたナーガが両手を前に突き出す。
すると、その手が無数の蛇と化して襲い掛かってきた。
「なっ!? それって自在鞭っていうより自在蛇じゃないのか!?」
だけど蛇の扱いが思ってたのと違う……。
ヘビをぶんぶんと鞭のように振り回すナーガ……。
「うわっ!? それで鞭って言い張るつもりか!? というか蛇の扱い酷くないか!?」
思わず蛇に同情するが、だけどそれどころではない。
すさまじい鞭の猛攻に防戦一方となりつつあった。
鞭のように振るわれる酷い扱いの蛇だが、どうも一つ一つに意志があるかのようで、途中で軌道を変えて噛みついてくるのだ。ある意味健気だ……。
くそっ……結構ギリギリの戦いなのに、この緊張感のなくなる攻撃に集中が阻害されてしまう!
これが作戦だったら大成功だな!
オレは攻略に時間のかかりそうなナーガをいったん後回しにし、隙をついては遠くで殲滅戦を繰り広げている杏と柚に援護射撃の雷鳴を放っっていく。
「ナーガよ! そいつの雷を何とかしろ!」
「うるさいな……こいつ思ったより強いから、それぐらい何とかしろ!」
まずは杏と柚に先に雑魚を殲滅させ、合流して各個撃破する作戦だ。
ビフロンスとナーガの仲が悪いおかげか、思いの外その作戦はうまくいきそうだ。
このまま続ければいずれ勝てると思ったその時だった。
戦いを繰り広げるオレとナーガのすぐそばに、大きななにかが吹っ飛んできた。
「なんだ!?」
そのなにかは、さっきオレと互角の戦いを繰り広げたアスタロトだった。だがその姿は、斬り刻まれて血だらけとなっていた。
「え~!? バカタロト、なに負けてるんだよ!?」
ナーガが追い打ちかけるような酷い言葉を投げかけるが、アスタロトがこんな有様だということは、やったのは一人……いや、二人しかいない!
「がぐぁ……ごいづらづよい……」
アスタロトが目を見開いて視線を向ける先にいたのは、ゆらりと揺れるような不思議な歩法でこちらに近づいてくるリリーとルルーの二人だった。
「なんだ……あの歩法は? いつのまにこんな技術を……。まるで距離感が掴めないぞ? ってか、ジルはこの短い時間で二人に何をしたんだ!?」
なにか禁術でも使われたのではないかと心配になる。
だが、そんなオレの心配をよそに二人はどこか誇らしげだ。
まばたきすらせずに注視していたのにもかかわらず掻き消える二人の姿。
次の瞬間には、彼我の距離をなかったことにして、二人はオレのすぐ眼の前で微笑んでいた。
「コウガ。私たちが来たからにはもう大丈夫……にゃ」
「そっちの蛇っぽいのも貰っていい? ……にゃ」
そう尋ねる二人の圧に耐えられず、無意識にうんうんと頷いてしまうオレ。
今までも二人に詰め寄られて照れて怖気づいたことはあったが、今は普通に本気でびびってしまった……。
「「じゃぁ、斬り刻む……にゃ」」
また不思議な歩法でゆらりと掻き消える二人の姿。
ステータスがアップした今の状態で集中して、それでも目で追うのがやっとだ。
「ひぃ!? ナーガだずげろ!?」
「なっ、こっちくんな~!」
ちいさな悲鳴をあげるアスタロトとナーガから同時に血しぶきがあがる。
くるくると舞うように駆け抜け、ゆらりと揺れたかと思うと掻き消え、二人の位置が移動している。
ナーガも無数の蛇が蠢く攻撃を繰り出しているが、二人を捉えることは出来ずにその身に傷を増やしていった。
「なにこいつら!? 怖いんだけど~!?」
できればオレも加勢したいところなのだが、あの特徴的な歩法がまったく読めない。スピードだけは速い今のオレが参加しても邪魔になりそうだった。
「仕方ない。作戦とはちょっと違う形になったが、杏と柚に加勢して先にビフロンスを潰すとするか」
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