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そして、恋が始まる。

高校生活

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私は県内では真ん中より少し上くらいの偏差値の高校に通っていた。ここの高校を選んだ理由は、制服が可愛いから!あと、受験の際に得意な国語が倍の点数になるから。国語だけは常に80~90点以上叩き出していたため、むしろこの高校しか選びようがなかった笑

この高校は普通科が3コースに分かれている。インターナショナルコース、文学コース、工学コース。インターナショナルコースは英語が、工学コースは理科、数学が倍になるという方式だ。

そうなると、インターナショナルコースには自然とギャルや目立つ系の男女が、工学コースは賢い男女、文学コースは冴えない男女とごくごく普通の女子が多数という配置になる。

1年の時のうちのクラスは35人の中の12人が男で後は女子。私は普通の女子の10人グループだった。普通と言ってもオタクは居なくて、性格が全員良くて、面白かったり、可愛い子達の集まりだった。今親友のRはうちのクラスの中の目立つグループ5人の1人だった。
男子は3人ほどかっこいい系がいたが、あとはオタク達だった笑
私は高校の中でも上位のその3人を狙うなんて到底無理だと思っていたので
基本的には10人の女子と、わいわいのほほんと過ごしていたが、もともとみんなで仲良くやりたい性格のため、クラス中の人達と楽しく過ごしていた。

人生の中でどの時期に戻りたいか?と聞かれたら高校時代に戻りたいと答えるくらい大好きだったが、部活は大変だった。

私は5歳から父とテニスをしていたため、中学校ではもちろんテニス部に入った。遅刻はするものの、毎日出席するため、出席簿係になるほどは熱心に練習に励んでいた。

所が、うちの高校の硬式テニス部1年は、ほとんどインターナショナルコースの可愛い女子7人で、練習熱心な子は中学で県大会に出場するくらいうまかったU位で、あとはお遊び程度でできれば良いから練習は週2回くらいで良いかなという熱量だった。
私ははっきり言って全くもって物足りなかった。
しかし、入学1ヶ月で膝を亜脱臼したため、練習に少ししか参加できず、口出しもできずに夏休みに入院した。

この夏休みで1年の子達が仲良くなったようで完全に孤立した。
膝の調子が良くなってきたので久々に軽く練習に参加しようとした所、インターナショナルコースでも悪名が高いAにハブられた。私が、毎日のように練習したい人だとわかっていたUは私を受け入れてくれたが、私たちがタッグを組んで毎日練習するはめになるのが嫌だったのか他の子達にも受け入れてもらえなかった。

そこまでして性格が合わない人達といる必要はないため、2年になった春に硬式テニス部をとても悔しかったが、退部した。(UもAにあらぬ噂を立てられて悪者にされ、数ヶ月後に退部した。)
性格の悪い女子は本当に怖い。
(ただ、文学の硬式テニス部のIは、その性格の悪さから3年になる頃には文学のほぼ全員から嫌われて孤立していた。悪いことをするとしっぺ返しが来る良い例だ。ざまあみろ。)










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