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一章
7.本物のクッキー
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冬晴れの快晴…空は透明で青く、冷たい空気は澄んでいて気持ちがいい。市場は今年の終わりを控えて大変な活況。快活な人々の様子は見ているだけで心躍る…。それに…俺は隣に立つ人をちらりと盗み見た。ローレンは騎士さながら美しく堂々として…俺を守るようにして歩いている。守られている俺は、お忍びで街を探索するお姫様のような気分だった。俺は男だし…お姫様のような華やかな容姿ではないのだが…、そんな気分になるくらい、ローレンは美しく、多くの人がローレンを振り返った。
目当ての、ランタン用の紙を売る店は、市場のちょうど南端に位置していた。店には多種多様な紙が所狭しと積み上げられている。俺たちはその中から、ランタン用に使えそうな紙を見繕って購入した。それと…。文字の練習で使用するため俺は一番安い紙を、自分の小遣いで買えるだけ購入すると、店主はランタンの紙を買ったことで、すこしおまけをしてくれた。うれしい!俺は思わず笑顔になって、ローレンを見ると、ローレンも「よかったな」と笑ってくれた。
買い物を済ませると、また通りを歩いて戻る。両手には大量の紙を抱えていて、せっかく市場までローレンとやって来たのに、他の店を覗く余裕がない。買う前に、まず店を見ればよかったと俺は後悔した。ローレンと二人で市場に来る機会なんて…最初で最後だろうから。
ローレンは黙って歩いていたのだが、通りを半分くらい歩いたところで急に立ち止まった。
「ノア、ここに入ってもいいか?」
ローレンが指さしたのは、俺が入るのは憚られるような店。店の入り口は美しい薔薇の花で飾られ、中には瀟洒な食器が所狭しと並べられているのが見える。入り口の外まで甘い香りが漂っているが、何を売っている店なのかまでは分からなかった。
ローレンは俺の返事も聞かずにさっさと店に入って行くと、少しして小さな紙袋を持って戻ってきた。ローレンは手に持っていた荷物を両脇に抱えると器用に袋の中から甘い香りがする、薄い乳白色の丸い食べ物を取り出す。もしかして、これは…?ローレンは俺が聞くよりも先に、俺の口にその丸い食べ物を押し込んだ。一口齧ると、さく、とした触感…噛むとサラサラと口の中で崩れて溶けていく。甘くて少し香ばしい、良い香りが口の中いっぱいに広がった。
「美味しい…?この店の菓子、母上が好きなんだ。ノアもクッキー、好きだろう?」
だから「おいしいものを食べさせたくて」とローレンは笑った。
そうか…これが本物の『クッキー』なんだな?…とすると、俺がローレンに渡したものは、ローレンが言う通り猫の餌…いや、エリーも嫌がって食べなかったらしいから…。あれは、質の悪い小麦粉と油を混ぜて焼いただけのもの…。この店のクッキーをクッキーだと思っていたローレンが俺が焼いた物を猫の餌だと感じるのは致し方ないことだ。
「…知らなかったんだ…。クッキーがこんなに、美味しいものだったなんて…。あんなもの、食べさせてごめん…。」
目の前のローレンはギョッとしたように、目を見開いた。両脇に抱えていた紙を地面に置くと、俺の頬に流れた涙を手で拭う。
俺は無意識に、涙を流していた。悲しかったし…それ以上に情けなかった。俺は読み書きができないだけじゃない、クッキーひとつうまく作れない俺なんかが、この人に出来ることはなにひとつないのだ。なのになぜ、何か出来るかもしれないと思ったんだ?元気づけたい?身の程知らずも、甚だしい…。
ローレンは困り顔で俺を見下ろしている。何もできないばかりか、困らせている…最悪…。
「…ごめん。泣かないでくれ。嫌味とかじゃなくて、本当にただ、ノアに美味しいものを食べさせたかっただけで……。ノアにクッキーを貰った時も本当にうれしかった。それを先に言うべきだったのに…猫の餌なんて言って、ごめん。俺はバカだ。ノア…泣かないでくれ 」
俺があまりにも泣き止まないので、ローレンは俺をぎゅっと抱きしめた。俺は孤児だから誰かに、こんなに強く抱きしめられたのは初めてだ。頭からすっぽり覆われて、ローレンの温もりが身体全体に伝わってくる。あの日のマリクのように俺もローレンの腕の中で泣き止んだ。ローレンの腕の中はそういう魔法がかかるんだな?泣く子を泣き止ませる魔法が使えると、昨日、言っていた…。
泣き止むと途端に恥ずかしくなった。場所も店の入り口で、人に見られたような気がする。マリクもひょっとして、こういう気持ち…恥ずかしさの裏返しで癇癪を起こしたのかもしれない。俺は癇癪を起こすわけにも行かず、俯きながら帰った。
夜の祈りを終えても、ローレンとは気まずいままだった。俺は居た堪れなくて部屋を出て裏庭に向かう。エリーのふわふわの顎を撫でれば元気になれる気がして、エリーに会いたくなったのだ。
しかし、探しても見つからない。星が輝いて、明るい夜だったからどこかに遊びに行ってしまったのかな。猫は夜行性だから…。もともと飼っているといっても、ここに住み着いているだけで何日も姿を見せないこともよくあること。諦めて帰ろうとすると、ローレンが俺を探しに来た。
「ノア!こんな夜に…どうしたんだ?」
「ローレン様…。あの、エリーに会いたくなって…。」
「エリー?エリーなら…。エリーは今ごろ、俺の弟と寝てる 」
「え?!」
「『つれていって』ってエリーが言っていた…そうだろ?」
本当に、信じていたのだろうか…?いや、ローレンは俺にエリーのことを詰問していたのだからそれはない。きっと、マリクにまた虐待されないよう連れて帰ったのだろう。
やっぱりローレンは優しい…。俺は自然と笑顔になった。
「やっと笑った 」
「え…?」
「ノアには笑っていてほしい…。」
それ、俺もローレンに対していつも、思っていることだ。好きな人には笑っていてほしい…。俺はローレンに、精一杯笑いかけた。
「それなら…、泣く子が泣き止む魔法が効きました。それに… 」
「それに?」
俺も同じ気持ちだと、それは口に出来なかった。俺とローレンとは違う。魔力も身分も容姿も…ないない尽くしで、同じではないのだから。
俺はまた精一杯の笑顔で「部屋に戻りましょう」と言った。部屋に戻った後もなかなか、寝付けなかった俺たちは、絵本を読みながら物語の続きを話した。
俺は忘れないように、文字と一緒に挿絵を描いた。絵は土や砂の上にもかけるから、俺ができる数少ない遊びの一つだ。ペンを使うのは初めてだったけど、王子様は隣に座っていたローレンを盗み見ながら描いて…。ローレンはそれに気が付かず俺の絵を褒めてくれた。
俺達はいつの間にか、一緒の寝台で眠っていた。ローレンの体温…温もりが暖かい。俺は人の暖かさを、この時初めて知った。
目当ての、ランタン用の紙を売る店は、市場のちょうど南端に位置していた。店には多種多様な紙が所狭しと積み上げられている。俺たちはその中から、ランタン用に使えそうな紙を見繕って購入した。それと…。文字の練習で使用するため俺は一番安い紙を、自分の小遣いで買えるだけ購入すると、店主はランタンの紙を買ったことで、すこしおまけをしてくれた。うれしい!俺は思わず笑顔になって、ローレンを見ると、ローレンも「よかったな」と笑ってくれた。
買い物を済ませると、また通りを歩いて戻る。両手には大量の紙を抱えていて、せっかく市場までローレンとやって来たのに、他の店を覗く余裕がない。買う前に、まず店を見ればよかったと俺は後悔した。ローレンと二人で市場に来る機会なんて…最初で最後だろうから。
ローレンは黙って歩いていたのだが、通りを半分くらい歩いたところで急に立ち止まった。
「ノア、ここに入ってもいいか?」
ローレンが指さしたのは、俺が入るのは憚られるような店。店の入り口は美しい薔薇の花で飾られ、中には瀟洒な食器が所狭しと並べられているのが見える。入り口の外まで甘い香りが漂っているが、何を売っている店なのかまでは分からなかった。
ローレンは俺の返事も聞かずにさっさと店に入って行くと、少しして小さな紙袋を持って戻ってきた。ローレンは手に持っていた荷物を両脇に抱えると器用に袋の中から甘い香りがする、薄い乳白色の丸い食べ物を取り出す。もしかして、これは…?ローレンは俺が聞くよりも先に、俺の口にその丸い食べ物を押し込んだ。一口齧ると、さく、とした触感…噛むとサラサラと口の中で崩れて溶けていく。甘くて少し香ばしい、良い香りが口の中いっぱいに広がった。
「美味しい…?この店の菓子、母上が好きなんだ。ノアもクッキー、好きだろう?」
だから「おいしいものを食べさせたくて」とローレンは笑った。
そうか…これが本物の『クッキー』なんだな?…とすると、俺がローレンに渡したものは、ローレンが言う通り猫の餌…いや、エリーも嫌がって食べなかったらしいから…。あれは、質の悪い小麦粉と油を混ぜて焼いただけのもの…。この店のクッキーをクッキーだと思っていたローレンが俺が焼いた物を猫の餌だと感じるのは致し方ないことだ。
「…知らなかったんだ…。クッキーがこんなに、美味しいものだったなんて…。あんなもの、食べさせてごめん…。」
目の前のローレンはギョッとしたように、目を見開いた。両脇に抱えていた紙を地面に置くと、俺の頬に流れた涙を手で拭う。
俺は無意識に、涙を流していた。悲しかったし…それ以上に情けなかった。俺は読み書きができないだけじゃない、クッキーひとつうまく作れない俺なんかが、この人に出来ることはなにひとつないのだ。なのになぜ、何か出来るかもしれないと思ったんだ?元気づけたい?身の程知らずも、甚だしい…。
ローレンは困り顔で俺を見下ろしている。何もできないばかりか、困らせている…最悪…。
「…ごめん。泣かないでくれ。嫌味とかじゃなくて、本当にただ、ノアに美味しいものを食べさせたかっただけで……。ノアにクッキーを貰った時も本当にうれしかった。それを先に言うべきだったのに…猫の餌なんて言って、ごめん。俺はバカだ。ノア…泣かないでくれ 」
俺があまりにも泣き止まないので、ローレンは俺をぎゅっと抱きしめた。俺は孤児だから誰かに、こんなに強く抱きしめられたのは初めてだ。頭からすっぽり覆われて、ローレンの温もりが身体全体に伝わってくる。あの日のマリクのように俺もローレンの腕の中で泣き止んだ。ローレンの腕の中はそういう魔法がかかるんだな?泣く子を泣き止ませる魔法が使えると、昨日、言っていた…。
泣き止むと途端に恥ずかしくなった。場所も店の入り口で、人に見られたような気がする。マリクもひょっとして、こういう気持ち…恥ずかしさの裏返しで癇癪を起こしたのかもしれない。俺は癇癪を起こすわけにも行かず、俯きながら帰った。
夜の祈りを終えても、ローレンとは気まずいままだった。俺は居た堪れなくて部屋を出て裏庭に向かう。エリーのふわふわの顎を撫でれば元気になれる気がして、エリーに会いたくなったのだ。
しかし、探しても見つからない。星が輝いて、明るい夜だったからどこかに遊びに行ってしまったのかな。猫は夜行性だから…。もともと飼っているといっても、ここに住み着いているだけで何日も姿を見せないこともよくあること。諦めて帰ろうとすると、ローレンが俺を探しに来た。
「ノア!こんな夜に…どうしたんだ?」
「ローレン様…。あの、エリーに会いたくなって…。」
「エリー?エリーなら…。エリーは今ごろ、俺の弟と寝てる 」
「え?!」
「『つれていって』ってエリーが言っていた…そうだろ?」
本当に、信じていたのだろうか…?いや、ローレンは俺にエリーのことを詰問していたのだからそれはない。きっと、マリクにまた虐待されないよう連れて帰ったのだろう。
やっぱりローレンは優しい…。俺は自然と笑顔になった。
「やっと笑った 」
「え…?」
「ノアには笑っていてほしい…。」
それ、俺もローレンに対していつも、思っていることだ。好きな人には笑っていてほしい…。俺はローレンに、精一杯笑いかけた。
「それなら…、泣く子が泣き止む魔法が効きました。それに… 」
「それに?」
俺も同じ気持ちだと、それは口に出来なかった。俺とローレンとは違う。魔力も身分も容姿も…ないない尽くしで、同じではないのだから。
俺はまた精一杯の笑顔で「部屋に戻りましょう」と言った。部屋に戻った後もなかなか、寝付けなかった俺たちは、絵本を読みながら物語の続きを話した。
俺は忘れないように、文字と一緒に挿絵を描いた。絵は土や砂の上にもかけるから、俺ができる数少ない遊びの一つだ。ペンを使うのは初めてだったけど、王子様は隣に座っていたローレンを盗み見ながら描いて…。ローレンはそれに気が付かず俺の絵を褒めてくれた。
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