オメガバースな異世界に転移した僕はαの親友とツガイになる

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20話 男根王国崩壊!戦国時代の幕開け

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 国王が殺害された事で男根王国は崩壊した。現在各地では各軍閥が各々独自の国家を樹立し、群雄割拠の戦国時代が幕を開けたのだ。
 この世界は大きな激動の時代を迎えようとしている。
 何だかんだで平和を享受していた元いた世界とはまるで比べ物にならない地獄絵図だが、プリンセスΩの替え玉として僕はそれなりに充実した日々を送っていた。
 僕達もΩだけの国家を樹立し、千代田の力で防備を敷くことに成功した。
 だが、それで侵略が完全に防げるものではない。
 逆に目立つ動きを見せたΩ達を再び支配下に置くため、ついにα達が動き出したのだ。


「お前がプリンセスΩだなぁ! Ωなんか解放しやがって、頭おかしいんじゃねえか⁉︎ 幼稚なΩのお姫様ごっこは終わりにして大人しくαのチンポでもしゃぶってろwww」


 出会い頭にαのキモデブはあからさまなヘイトを垂れ流してきた。
 プリンセスΩに扮した僕の後ろに控えていたΩ達が気色ばむ。
 しかし僕は文句を言おうとしたΩ達を手で制した。


「とりあえず名乗ってもらいましょうか?」
「うひょひょ、聞いて驚け! オレ様の名は――」
「ちなみに僕はプリンセスΩ。まあ、知ってるだろうけど。自分から名乗るのが礼儀だから一応ね」
「知ってるわ、ボケ! んで、オレ様の名は――」
「それで君は誰の許可を得てΩの国にいるんだい?」
「そんなこたぁ、どうでもいいだろ! オレ様の名は――」
「どうでも良くないなぁ。どうして、ここにいると聞いている!」
「うっぜえな! わざわざ言う必要もねえが、教えてやるよ。オレ様がここに来たのは――」
「その前に普通は自己紹介だよね。君、常識ないんじゃないの?」
「オメエがさっきから邪魔してんだろうがァ!!!」


 このキモデブ、見た目だけじゃなくて態度も性格も言動も悪いなぁ。何で息してるんだろ?


「はいはい、どうでもいい名前を教えてね」
「よ~く聞け! 聞いて驚け! オレ様の名は――」
「俺のユウタに醜いツラ、近づけてんじゃねえ!!!」


 千代田の膝蹴りが顔面にクリティカルヒットしたキモデブは名乗る前に意識を失うのだった。


「大丈夫か⁉︎ どこも怪我はないか???」
「うん、全然平気♡」


 ただαに生まれたというだけで自分は偉いと勘違いしちゃったキモデブ君にはいい薬だろう。こんなブヨブヨの肉の塊みたいな外見からも分かる通り、人間レベルは最底辺のゴミなのだから。
 しかし、そんなヤツでもデカい顔ができたのは言ってみれば性別だけで優劣がつくクソみたいな社会の側に問題があったからだ。
 これからは絶対にこんなクソデブが高い地位につけない仕組みを作らなくてはいけない。
 協議の結果、Ωの力を世に知らしめる礎としてゴミデブを公開処刑する事が決定した。


「それにしても、さすがは千代田様です。あの百貫デブの歩く生ゴミはローズ様と同じA級で、その中でも神格者の称号を持つ上位の魔導師だったんですよ。それをあっさり倒されるなんて神格者の皆様もさぞや驚いてるでしょうねwww」


 プリンセスΩの話に僕は愕然とした。
 誰がどう見ても神格者なんてツラじゃなかった。人間の成り損ないみたいな顔パンパンの汚いガマガエルにしか見えなかったけど……。


「確かにかなりの実力者デブではあったな。この俺がそこそこ本気で膝蹴りを食らわしても頭が潰れなかったし。あそこまで耐久力の高いデブは初めてだwww」


 千代田の実力者認定の基準は耐久力オンリーなんだろうか?
 まあ、確かに普通の人間だったら確実に即死だったろうけど。


「今回、千代田様が神格者デブを倒した事はα陣営に多大なるインパクトを与えたはず。もしかしたら、これを機にΩ陣営とα陣営の大規模な戦争に発展するかもしれません。褌を締めてかかりましょう」


 やれやれ、穏やかじゃないなぁ。
 でも、千代田が傍にいてくれれば何とかなるだろう。
 そうこうしているうちにゴミデブの公開処刑の日がやって来た。
 処刑台の周りには人集りが出来ていた。


「うひょひょ、今に貴様らは後悔することになる。神格者はオレ様以外にもいるのだからな!」


 この期に及んでゴミデブはイキリ散らしていた。どうやら頭の中にまで贅肉が詰まっているらしい。


「フッ……Ωごときにまんまとしてやられるとは。神格者の面汚しめ、死ねェ!」


 突然、何者かの声がしたと思った次の瞬間、眩い巨大な光線が辺りを燃やし尽くすように襲来してきた。


「「「「「「うぎゃあああああああああああ!!!」」」」」


 ゴミデブが上がった処刑台を中心にして大爆発が起こり、多くの一般人が巻き添えを食らった。


「一体何者だ⁉︎ 奇襲をかけるとはいい度胸してるぜ!」
「フフフ……お褒めにあずかり光栄だね。君がΩ達の救世主であらせられる千代田かな?」


 漆黒のローブをまとった男は周囲に転がる亡骸を無慈悲に踏みつけながら近づいてきた。


「私は殺戮の貴公子、ツーブロ。今となっては名前も思い出せないゴミデブ君の仇討ちに参上した次第さ」
「はあ? 仇討ちも何もゴミデブにトドメを刺したのはテメエだろうが!」
「いや、違うね。ゴミデブ君はΩごときにあしらわれた時点で死んでいるも同然だったのさ。心優しき私はそんな生き恥を晒したゴミデブ君を楽にしてあげたに過ぎない」


 コイツが何を言ってるのかは分からないが、完全にイカれていることだけは間違いない。


「殺戮の貴公子、ツーブロと言えば神格者の中で最も悪逆非道と呼ばれた正真正銘の鬼畜外道です。5分に1人は殺さないと落ち着かない性分で、Ωを殺した後はその遺体を頭から爪先まで食するようなサイコパスで有名です……」


 プリンセスΩの解説を聞いて背筋が凍りついた。
 今まで遭遇してきた敵の中でもブッチ切りにヤバいキ○ガイを相手に千代田はどう戦うのであろうか⁉︎
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