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第24話 体罰指導された件〜前編〜
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現在の世の中は偉ぶったαと平民のβと被差別階級のΩで構成されている。
成長していくたびに僕は世の中のほとんどの男が圧倒的な力でΩの人権を踏みにじり、性的搾取するモンスターだという現実をこれでもかと実感してきた。
正直、一護くんのような一部の男を除いて他の男には全員去勢してもらって、人工授精などで命を繋いでいけばいいと思ってる。
勃起、種付け能力を持っているというだけで、妊娠出産できるΩよりも遥かに社会的地位が上だなんて理不尽すぎるとしか言いようがない。
そんな世の中で、どんなに必死に頑張っても男たちから肉体的にも精神的にも搾取されるだけの虚しい人生を送るだけだ。
それなのに体育教師の男尊先生は学校の体育で根性論的な体罰指導を行うことでΩのような体力のない生徒を虐めまくる。
「こら~、何チンタラ走ってんだッ! お前みたいなΩはαやβよりも圧倒的に体力もなければ、運動神経もないのだから普通の何百倍も努力しないとダメだろ! お前は普通以下の男よりも遥かに劣っているという自覚がないのかwww」
グラウンドの朝礼台の前で男尊先生は、どこまでも響き渡る怒声で僕を叱り飛ばす。
追い詰めるようにかかる声にしぶしぶ応じる形で、僕を生理痛を我慢しながら足を速めるが、ビリから抜け出せそうになかった。
「いつも生理を言い訳にして体育を休もうとするから、体力がつかんのだッ! 生理など気合いや根性でいくらでも我慢しろ~! お前のようなワガママで甘えたクズΩには活を入れてやろうかwww」
バシン!と、手に持った竹刀を激しく地面に叩きつけ、僕に激を飛ばす。
愛の鞭なんて都合のよい言葉があるが、そんなものは暴力を正当化したいヤツらの戯言でしかない。男尊先生の力で叩かれたら、数日ミミズ腫れが消えない傷を負わされてしまうだろう。
「もう……こっちはのたうちまわりたいほど生理で常日頃から苦しい思いをしてるってのに……」
PMSの症状が重たい僕にとって、ランニングは酷で最後尾をついていくので精一杯だった。
「やれやれ、お前みたいな勉強も運動もできないブスは何のために生きてるんだろうなぁ! 何も取り柄がないブスの将来は暗いぞぉ~、男社会で就職口を探すのはまず無理だろうからクソ安い料金で男に買ってもらうしか生きる術はないだろう。お前程度のΩじゃ、一日に100人ぐらいは客を取らないと生活していけないだろうけどなぁwww」
人権、何それ?とでも言わんばかりの勢いで毒を吐きながら、再び竹刀をバシンと地面に叩きつける。
「いいか! 男社会でΩは決して人間扱いされることはない! これくらいで音を上げていては、男のどんな命令にも絶対服従することでしか生きられない社会には適応できないぞぉ~! 男の機嫌を損なうことは死を意味すると心得よwww」
酷い言い様だが、ほとんど事実であり、僕を含めて言い返せるΩはいなかった。
「くぅぅ……ただαの男に生まれたというだけで偉そうにしちゃってさ。男がそんなに偉いのかっつーの……」
と、当然の感想を口にした時、ゾクリと背中に冷たいものを感じた。
「αの男がΩより偉いのは当たり前だろ。社会を動かしているのは男なんだからΩを手中に収めるのは当然の権限だろうがwww」
いつの間にか、朝礼台から忍び寄るように僕の背後に回っていた男尊先生が底冷えするような声で言い放った。
「光栄に思え。望み通り、オレもしばらく一緒に走ってやる。お前に相応しい個人授業をしてやるためにな! ほ~ら、文句が言えないようにオレが気合を入れてやるwww」
バシィィン!
「ひぃぃぃぃぃぃッ!!!」
竹刀が振るわれると同時に、尻に走った衝撃と痛みに涙を流しながら、慌ててみんなを追いかける。すぐに男尊先生も追いついてくるので文句を言う暇もない。
「どうした、どうした~? まさか、それが本気ではなかろうなぁ~? やはり産む機械でしかないΩの身体能力では、これが限界か! ほ~ら、普通の男よりも全てにおいて遥かに劣ってて申し訳ございませんでしたって言いながら頭下げろよwww」
バシィィ!
衝撃が背中に走り、痛みでしばらく身体が動かなくなりそうだったが、それは許されない。
「いぎいいいいいいいいいいいい~ッ!」
「オレは優しいだろう? 世の中のDV夫は今よりも、もっと悍ましい暴力行為を日常的にやってるんだ。DVに耐えるのもΩの務めだ。どんなDVにも耐え忍ぶことが出来るだけの強靭な精神力が身につくように今からオレが徹底的にしごいてやるwww」
バシィィィィ!
「死ぬほど体調が悪かろうが、死ぬほど痛かろうが、気合と根性で乗り越えてみせろ! どうしようもない理想は捨てて、救いのない現実を受け入れろwww」
バチィィィィ~ッ!
男社会でΩに生まれてしまったばかりに人間性を奪われ、男のどんな命令にも絶対服従の奴隷に仕立てるための洗脳教育が我が国では一般的に行われている。
男性優位の価値観が空気のように当たり前の男社会を維持し続けるために学校教育の段階でΩは淑やかに振る舞うことを強制され、男に対する反骨精神が芽生えないようにマインドコントロールされていく。
Ωに物理的暴力や苦役を用い、男に対して従順な者を「成長」したとして優遇する一方そうでない者を侮辱して恥をかかせる――そういった恐怖心を利用してΩの人生を誘導していくのだ。
成長していくたびに僕は世の中のほとんどの男が圧倒的な力でΩの人権を踏みにじり、性的搾取するモンスターだという現実をこれでもかと実感してきた。
正直、一護くんのような一部の男を除いて他の男には全員去勢してもらって、人工授精などで命を繋いでいけばいいと思ってる。
勃起、種付け能力を持っているというだけで、妊娠出産できるΩよりも遥かに社会的地位が上だなんて理不尽すぎるとしか言いようがない。
そんな世の中で、どんなに必死に頑張っても男たちから肉体的にも精神的にも搾取されるだけの虚しい人生を送るだけだ。
それなのに体育教師の男尊先生は学校の体育で根性論的な体罰指導を行うことでΩのような体力のない生徒を虐めまくる。
「こら~、何チンタラ走ってんだッ! お前みたいなΩはαやβよりも圧倒的に体力もなければ、運動神経もないのだから普通の何百倍も努力しないとダメだろ! お前は普通以下の男よりも遥かに劣っているという自覚がないのかwww」
グラウンドの朝礼台の前で男尊先生は、どこまでも響き渡る怒声で僕を叱り飛ばす。
追い詰めるようにかかる声にしぶしぶ応じる形で、僕を生理痛を我慢しながら足を速めるが、ビリから抜け出せそうになかった。
「いつも生理を言い訳にして体育を休もうとするから、体力がつかんのだッ! 生理など気合いや根性でいくらでも我慢しろ~! お前のようなワガママで甘えたクズΩには活を入れてやろうかwww」
バシン!と、手に持った竹刀を激しく地面に叩きつけ、僕に激を飛ばす。
愛の鞭なんて都合のよい言葉があるが、そんなものは暴力を正当化したいヤツらの戯言でしかない。男尊先生の力で叩かれたら、数日ミミズ腫れが消えない傷を負わされてしまうだろう。
「もう……こっちはのたうちまわりたいほど生理で常日頃から苦しい思いをしてるってのに……」
PMSの症状が重たい僕にとって、ランニングは酷で最後尾をついていくので精一杯だった。
「やれやれ、お前みたいな勉強も運動もできないブスは何のために生きてるんだろうなぁ! 何も取り柄がないブスの将来は暗いぞぉ~、男社会で就職口を探すのはまず無理だろうからクソ安い料金で男に買ってもらうしか生きる術はないだろう。お前程度のΩじゃ、一日に100人ぐらいは客を取らないと生活していけないだろうけどなぁwww」
人権、何それ?とでも言わんばかりの勢いで毒を吐きながら、再び竹刀をバシンと地面に叩きつける。
「いいか! 男社会でΩは決して人間扱いされることはない! これくらいで音を上げていては、男のどんな命令にも絶対服従することでしか生きられない社会には適応できないぞぉ~! 男の機嫌を損なうことは死を意味すると心得よwww」
酷い言い様だが、ほとんど事実であり、僕を含めて言い返せるΩはいなかった。
「くぅぅ……ただαの男に生まれたというだけで偉そうにしちゃってさ。男がそんなに偉いのかっつーの……」
と、当然の感想を口にした時、ゾクリと背中に冷たいものを感じた。
「αの男がΩより偉いのは当たり前だろ。社会を動かしているのは男なんだからΩを手中に収めるのは当然の権限だろうがwww」
いつの間にか、朝礼台から忍び寄るように僕の背後に回っていた男尊先生が底冷えするような声で言い放った。
「光栄に思え。望み通り、オレもしばらく一緒に走ってやる。お前に相応しい個人授業をしてやるためにな! ほ~ら、文句が言えないようにオレが気合を入れてやるwww」
バシィィン!
「ひぃぃぃぃぃぃッ!!!」
竹刀が振るわれると同時に、尻に走った衝撃と痛みに涙を流しながら、慌ててみんなを追いかける。すぐに男尊先生も追いついてくるので文句を言う暇もない。
「どうした、どうした~? まさか、それが本気ではなかろうなぁ~? やはり産む機械でしかないΩの身体能力では、これが限界か! ほ~ら、普通の男よりも全てにおいて遥かに劣ってて申し訳ございませんでしたって言いながら頭下げろよwww」
バシィィ!
衝撃が背中に走り、痛みでしばらく身体が動かなくなりそうだったが、それは許されない。
「いぎいいいいいいいいいいいい~ッ!」
「オレは優しいだろう? 世の中のDV夫は今よりも、もっと悍ましい暴力行為を日常的にやってるんだ。DVに耐えるのもΩの務めだ。どんなDVにも耐え忍ぶことが出来るだけの強靭な精神力が身につくように今からオレが徹底的にしごいてやるwww」
バシィィィィ!
「死ぬほど体調が悪かろうが、死ぬほど痛かろうが、気合と根性で乗り越えてみせろ! どうしようもない理想は捨てて、救いのない現実を受け入れろwww」
バチィィィィ~ッ!
男社会でΩに生まれてしまったばかりに人間性を奪われ、男のどんな命令にも絶対服従の奴隷に仕立てるための洗脳教育が我が国では一般的に行われている。
男性優位の価値観が空気のように当たり前の男社会を維持し続けるために学校教育の段階でΩは淑やかに振る舞うことを強制され、男に対する反骨精神が芽生えないようにマインドコントロールされていく。
Ωに物理的暴力や苦役を用い、男に対して従順な者を「成長」したとして優遇する一方そうでない者を侮辱して恥をかかせる――そういった恐怖心を利用してΩの人生を誘導していくのだ。
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