レイプされて男性恐怖症になった僕に彼氏ができた件

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第46話 顔面偏差値を測りに行った件〜前編〜

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 若いブスのΩと年取ったΩの場合、男は若いブスの方を選ぶらしい。つまり、それだけ男はΩの年齢を重視するのだ。
 僕みたいなブスでも恋人が出来たのは、まだ若いからなのかもしれない。
 年を取っても、一護いちごくんは今まで通り僕を愛してくれるだろうか? 
 そんなことを考えても仕方がないと思い直すと、僕はスキンケアに全力を注ぐ。
 一護いちごくんに愛されることだけが生き甲斐になっている僕は己の容姿を磨くことに余念がない。
 近年は美容外科の手術においても保険適用が拡大されており、Ωのみブスは障害として認められ、美容整形を受ける者が後を絶たない。
 僕も美容整形を受けようかどうか迷っているが、今の自分の自分の顔を失うのは正直怖い……。
 でも、整形して男からブスって言われなくなれば、不要なストレスから解放されるし、自分に自信を持つことも出来る。
 そう考えた僕は早速ネットで美容整形について調べてみた。どうやら顔面偏差値が30台以下だと保険適用で整形できるらしい。僕の顔面レベルがどのくらいなのかは計測してもらわなければ分からないが、調べなくても自分がブスだと言うことぐらいは分かってる。
 ブスな僕は障害者手帳を交付してもらうため、顔面偏差値が測れる美容整形外科へ行くと、そこには世にも醜い超弩級の百貫デブがグロテスクな表情を浮かべながら自分の無精髭を舐め回していた。


「やれやれ、また新しいブスが来たか。毎日のようにブスを見せられる、こっちの身にもなって欲しいもんだ……」


 どうやら僕の目の前にいる歩く肉の塊は美容整形外科の先生らしい。最初見た時は、てっきり患者さんの方かと思ってしまった……。


「あの……顔面偏差値を測りに来たのですが……」
「はいはい、診察室の方へどうぞ」


 投げやりな態度で不細工な顔を顰めながら、先生は僕を案内する。


「あの……顔面偏差値はどのように測るのでしょうか?」
「はぁ~? そんなこと聞くまでもないだろう。院長である私の主観で決まる」
「えぇ⁉︎ 何か具体的な指標があるんじゃないんですか?」
「あのね、世の中は男社会なんだから君を評価するのは男なわけよ。男がブスだと思ったら、君はブス以外の何物でもないんだよ。残酷かもしれんが、男とはそう言う生き物なんだ。君みたいなブスでも若いうちに整形しとけば、婚期を逃すことなく、αの男を手に入れることが出来るだろう」


 Ωに対する不当な差別的言説だと言えなくもないが、現実は男社会なわけだから若いうちに整形しとけば人生ワンチャンあるのは間違いない。


「確かに男社会ではどんなに優れた能力があったとしてもブスってだけでΩは一生地位が低いままですしね……」
「その通り、Ωを無理やり社会進出させても結局Ωに求められるものは変わらない。どんな業界でもセックスを巧く活用しなくてはΩは自己実現できないんだ。男と違って、Ωは皆そういうシビアな世界で生きているんだよ。ブスだからと言って、男社会や結婚を憎んでいては一生Ωは底辺のままだ。分かるね?」


 僕は無言のまま頷いた。Ω反逆同盟が苦労して、Ωの社会進出を進めたが、結局バックラッシュが起こり、男たちの意識を変えることは叶わなかった。
 仮に社会制度上のジェンダー不平等が全てなくなったとしても男たちはΩを肉体的に精神的にも搾取し続けることをやめないだろう。
 男社会の理不尽な価値観を受け入れてΩは大人になっていくのだ。


「分かってもらえて嬉しいよ。君も美容整形を受けて、是非セクサロイドとして男の願望を叶えられるΩになってくれ」


 ハイレベルな男性獲得競争に勝ち残るため、Ωはセックスを武器に他のΩを蹴落とさなければならない。男たちが欲しがるようなトロフィーたり得る肉体を手にしなければΩに未来はない。


「それでは、整形手術を受けてもらう前にまず君の肉体を拝見させてもらおう。さあ、スカートをまくりなさい」
「えぇ~⁉︎」


 先生は醜い顔で薄ら笑いを浮かべていた。


「君のアソコを見せて欲しいと言っている」
「美容整形を受けるのにアソコを見せなきゃいけないんですか?」
「君のためだよ。君を最高級のΩに改造するためさ……さあ、私を信じなさいwww」


 僕は睫毛を伏せた。初対面の世にも悍ましい百貫デブに自分の最も恥ずかしい部分をさらけ出すなんて、とてもできない。


「いいのかい? ブスであると言うだけで男たちから人間扱いされず、そのまま年を取り、誰からも相手にされない生き地獄を味わいながら死ぬんだよ。今はまだ若いから相手にしてくれる男も少なからずいるかもしれんが、やがて年を取って捨てられ、最後は路上で身元不明の変死体として発見されることだろうwww」


 気がつくと、僕は震える手でスカートをまくっていた。
 下肢を包んでいる黒いガーターストッキングは、張り詰めた太腿のつけ根で途切れている。ストッキングの黒さの分だけ、よけいに肌が強調された。
 先生は興味津々といった様子でスカートの中を醜い顔で覗き込んでくる。
 僕は羞恥で真っ赤になった顔をそむけ、全身をビクビクと震わせながらスカートをまくりあげていった。
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