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高校1年生編

1話 「唐突な告白、これは夢か?」

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 6月30日

 ここは、新城中学と新城高校が一貫されているところ、新城学園だ。僕はそこに通う平凡な高校1年生、1年2組の生徒だ。僕が他の人と違う点を挙げるとするならば、名前がキラキラネームという事だ。名前がキラキラネームということに関して、僕はあまり気にしていないが、周りに少し馬鹿にされる事がある。

 僕の名前、佐藤流星(さとうミーティア)。流星と書いてミーティアと呼ぶのだ。キラキラネームと言っても、光宙と書いてピカチュウと呼んだりするような当て字では無い。流星を英語で読んだらミーティアだからという理由らしい。

 僕の父と母は、星が好きらしい。だからこんな名前にしたらしい。名前をつける時、2人とも同時に流星と書いてミーティアを思いついたとか何とか。ちなみに、僕も星は好きだ。だからあまり気にしていないというのはある。

 自己紹介が長くなってしまった。僕は今、教室の窓側の席に座って外を眺めている。今はみんなが学校に着くくらいの時間だ。友達がまだ学校に着いていない為、1人で外を眺めているのだ。決して友達がいないとか、そういうわけじゃない。

「あの、少し良いですか?」

 急に話しかけられてビックリした。ああ、みんなに好かれているクラスのマドンナの桜さんか。いつもはあんまり話すことないけど、急に話って何だろ?

「おはよう桜さん。今1人だからいいよ」

 僕はそう答える。まあ、こういう時って日直の仕事を代わりにやっててくれない?とか、そういう事を言うシチュエーションだろ———

「好きです。私と、付き合ってください」

 唐突な事に驚きを隠せない。え?え?え?
そういえば、なんか前に友達が「桜さんお前のこと好きらしいで」とか言ってたけど、言ってたけども普通嘘やと思うやん!落ち着け、一旦冷静になれ。なんらかの罰ゲームの可能性がある。でも、罰ゲームにしても告白されるなんて初めてやからどうしたらいいか分からないけど、こう言う時は思い切って言うんだ。そう、思い切って言う。

「よろしくお願いします」

 ———思い切ってOKする。そうすれば、相手が傷付くことはない。罰ゲームだったら僕が傷つくだけで済む。

「こちらこそ、よろしくお願いします!」

 この喜びよう、罰ゲームじゃ無いっぽい?
...ということは、僕みたいな平凡な人がクラスのマドンナと付き合うことになったってこと?ラノベとか漫画の主人公みたいな展開だけど、夢じゃないよね?

「ごめん、いきなりなんだけど僕の頬をつねってくれない?いや、勘違いしないでほしんだけど、僕がMとかそういうわけじゃ無くて、夢なんじゃ無いのかなって」

「夢じゃ無いよ?だってほら、痛いでしょ?」

 桜さんに頬を軽くつねってもらった。少し痛い。これは本当に夢じゃないのか。僕は、そう思った。嬉しかったからだ。まあ、クラスのマドンナと付き合うことになって嬉しく無い人なんてあんまりいないと思うけど。

 こうして、僕と桜さんは付き合うことになった。
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