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高校1年生編
2話 「友情は、岩盤よりも固い」
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放課後になった。僕は朝、告白されたのだ。いまだに実感が湧かない。
「ミーティ、嬉しそうだな。なんかいいことでもあったのか?」
友達が話しかけてきた。ミーティというのは友達の中での僕の呼び名だ。ミーティアというのは長いから、少し短くされている。1文字しか短くなってないけど。
いいことと言ったら今日の朝に告白された、しかも桜さんにとか言ったらボコボコにされそうだから黙っておこう。
「いや、特に何もないよ。雄吾」
話しかけてきた友達は上杉雄吾。ミーティアの小学からの親友である。雄吾は桜さんのことが好きだった。でも、桜さんが好きなのは雄吾では無く、ミーティアだった。ミーティアが桜に告白されたことを雄吾が知ったら、雄吾は2日くらいは立ち直れないと思う。だから、平然を装って嘘をつく。雄吾の為にも。
「気なんて使わなくていいって。告白されたんだろ?桜さんに」
驚くことに、告白されたことを雄吾はすでに知っていた。へ?と言葉を溢しそうになるが、何とか堪える。
「...知ってたのか」
「ああ。だって、桜さんがミーティアのことについて知りたいって俺に聞いてきたから。小学からの親友なら好きな物とかよく知ってるんじゃないかって」
「雄吾はそれで良かったのか?」
「桜さんがそうしたいなら俺はその道を作って、見守るだけだ」
いや、カッコいいなおい。自分のことは二の次で他人の為に行動できるとか、コイツと将来結婚する人絶対幸せになるな。
「そんな事より、行かなくていいのかミーティ?桜さんがあっちで手を振ってるぞ」
親指で窓から外に見える桜さんの方を指差し、僕に尋ねる。
ここは、雄吾と一緒に帰るか桜さんと一緒に帰るか悩ましいところだ。でも、雄吾が行ってこい!と言ってくれている。ここは、桜さんと帰ることにしよう。
「じゃあ、また明日な。バイバイ雄吾!」
僕は、桜さんのところへ走って行った。雄吾は無言で僕を見送っていた。桜さんのところへ向かう途中に僕は、小さな声で「ありがとう、雄吾」そう言葉を溢した。
———
「桜さんを幸せにしろよ、ミーティ」
雄吾は、ミーティアが桜さんのところへ着いたのを教室の窓から見て、そう言った。
「ミーティ、嬉しそうだな。なんかいいことでもあったのか?」
友達が話しかけてきた。ミーティというのは友達の中での僕の呼び名だ。ミーティアというのは長いから、少し短くされている。1文字しか短くなってないけど。
いいことと言ったら今日の朝に告白された、しかも桜さんにとか言ったらボコボコにされそうだから黙っておこう。
「いや、特に何もないよ。雄吾」
話しかけてきた友達は上杉雄吾。ミーティアの小学からの親友である。雄吾は桜さんのことが好きだった。でも、桜さんが好きなのは雄吾では無く、ミーティアだった。ミーティアが桜に告白されたことを雄吾が知ったら、雄吾は2日くらいは立ち直れないと思う。だから、平然を装って嘘をつく。雄吾の為にも。
「気なんて使わなくていいって。告白されたんだろ?桜さんに」
驚くことに、告白されたことを雄吾はすでに知っていた。へ?と言葉を溢しそうになるが、何とか堪える。
「...知ってたのか」
「ああ。だって、桜さんがミーティアのことについて知りたいって俺に聞いてきたから。小学からの親友なら好きな物とかよく知ってるんじゃないかって」
「雄吾はそれで良かったのか?」
「桜さんがそうしたいなら俺はその道を作って、見守るだけだ」
いや、カッコいいなおい。自分のことは二の次で他人の為に行動できるとか、コイツと将来結婚する人絶対幸せになるな。
「そんな事より、行かなくていいのかミーティ?桜さんがあっちで手を振ってるぞ」
親指で窓から外に見える桜さんの方を指差し、僕に尋ねる。
ここは、雄吾と一緒に帰るか桜さんと一緒に帰るか悩ましいところだ。でも、雄吾が行ってこい!と言ってくれている。ここは、桜さんと帰ることにしよう。
「じゃあ、また明日な。バイバイ雄吾!」
僕は、桜さんのところへ走って行った。雄吾は無言で僕を見送っていた。桜さんのところへ向かう途中に僕は、小さな声で「ありがとう、雄吾」そう言葉を溢した。
———
「桜さんを幸せにしろよ、ミーティ」
雄吾は、ミーティアが桜さんのところへ着いたのを教室の窓から見て、そう言った。
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