青春、残り3泊4日。—Boys Aoharu— (原題:3泊4日の青春)

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第11話 伊豆についても戻れない…!?

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「え、千本浜海岸——!?」

 ハルキたちは、『伊豆の中ではウチに近いところがいいね。』なんて噂していたのに、かなり遠いところに来てしまったのだ。今、階段を上がって駐車場で談笑していた家族に話を聞いてわかったことだった。

「へえ。それで、君たち、あのイカダを使って……」家族の「父」は呆れ顔をしていた。「ねえ。駿河湾って、日本一深いのよ」と母も賛同する。

 ハルキとショウは、そんな二人を前に、ちょっと項垂れるしかなかった。でも、「ごめんなさい」なんていうのは筋違いだと思っていたから、 グッと奥歯で上唇を噛むしかなかった。

 あーあ、でも楽しいな、と思った。服はびしょびしょに濡れてしまって、イカダも何回か転覆した。大型船に「どこかから偵察しにやってきた船だ」なんて勘違いされたこともあった。それでもこの兄弟は伊豆にたどり着いた。

 でも。

「ねえ……この予算で、帰れるの? イカダも濡れちゃったよ?」
「……考えてなかった」

 旅はまだ始まったばかりである。
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