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第11話 プロポーズ
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見せたいものがあると、ユーリを連れ出し、生徒会室へ移動した。
蝋燭の炎が揺れる中、クリストフは机に大量の資料を広げ、向かいに座るユーリに見せる。
「クリストフ、これは?」
「ユーリ……実は、以前から考えていたことがあります」
「え……?」
クリストフは資料の中から一枚の設計案を差し出した。
「それは“魔術研究棟”を設立する計画です。国としては専門的な魔術研究や後進の指導などの支援が大きな理由でしたが、……有能な魔術師であるユーリの才能を生かすためにも必要だと早急に進めるように提案済みです」
ユーリは目を見開き、資料に視線を落とした。
そこには、書庫と実験室を兼ね備えた立派な建物の図が描かれている。
「いいですか、ユーリ。卒業後、俺は学園の理事に関わる立場になりますが、基本は王城で過ごすことになります。
ユーリに好きなことをしてほしいとは言いましたが、このまま学園で講師をされては一緒にいる時間が減ります。
なので、俺の傍にいたくなるように仕向けさせていただきました」
「へ?」
「貴方にとってこの魅力的な研究棟は王城の敷地内に建設されます。資金や物資、人材の調整は、セオドアと共に進めますので、ご心配なく……先生はただ、この研究棟で“魔術師ユーリ・グレイ”として存分に好きなことを研究してください」
「……で、でもっ……」
「ユーリが――自分の傍で研究を続けてくれたら、俺は今以上に国の為に頑張れます。これはこの国にとっても有益なことになるでしょう」
クリストフは椅子から立ち上がり、彼の前に歩み寄り、片膝をつく。
そしてユーリを愛おしそうに見上げた。
「ク、クリストフ!?そんなことしては!」
慌てるユーリの手を取り、口づけをする。
「ユーリ、愛しています。生涯、俺の傍にいてください」
「…………」
驚きのあまり、言葉を失うユーリ。
クリストフはユーリをじっと見つめ、安心させるような柔らかい笑みを作る。
「ユーリ、返事をいただけませんか」
「え、あの……よ、よろしくお願いしまっ、ひゃっ……!?」
ユーリが肯定した瞬間、クリストフは軽々とうユーリを抱き上げた。
「ク、クリストフ、何して!?」
抗議の声も聞かず、彼を自分の膝の上に座らせる。
至近距離にあるユーリの美しい紫の瞳を見つめ、今度はいたずらっ子のように不敵な笑みを浮かべた。
「……ユーリ、ちゃんと理解してますか?」
「え?」
「もう、逃げられませんよ」
言葉と同時に、唇が重なる。
「……っ……!」
最初は柔らかく、次第に深さを増す口づけ。
ユーリは抗えず、胸に手を置きながら目を閉じるしかなかった。
唇が離れたとき、クリストフは低く囁いた。
「ユーリの未来は、俺と共にあります。……王城でも、研究棟でも、ずっと隣に」
涙を滲ませながらも、ユリウスは頬を赤く染め、小さな声で答えた。
「……はい」
金の瞳が柔らかく細められ、彼の額にそっと口づけが落とされた。
研究室の灯火の中、二人の影は強く寄り添い――
もう、離れる理由などどこにもなかった。
蝋燭の炎が揺れる中、クリストフは机に大量の資料を広げ、向かいに座るユーリに見せる。
「クリストフ、これは?」
「ユーリ……実は、以前から考えていたことがあります」
「え……?」
クリストフは資料の中から一枚の設計案を差し出した。
「それは“魔術研究棟”を設立する計画です。国としては専門的な魔術研究や後進の指導などの支援が大きな理由でしたが、……有能な魔術師であるユーリの才能を生かすためにも必要だと早急に進めるように提案済みです」
ユーリは目を見開き、資料に視線を落とした。
そこには、書庫と実験室を兼ね備えた立派な建物の図が描かれている。
「いいですか、ユーリ。卒業後、俺は学園の理事に関わる立場になりますが、基本は王城で過ごすことになります。
ユーリに好きなことをしてほしいとは言いましたが、このまま学園で講師をされては一緒にいる時間が減ります。
なので、俺の傍にいたくなるように仕向けさせていただきました」
「へ?」
「貴方にとってこの魅力的な研究棟は王城の敷地内に建設されます。資金や物資、人材の調整は、セオドアと共に進めますので、ご心配なく……先生はただ、この研究棟で“魔術師ユーリ・グレイ”として存分に好きなことを研究してください」
「……で、でもっ……」
「ユーリが――自分の傍で研究を続けてくれたら、俺は今以上に国の為に頑張れます。これはこの国にとっても有益なことになるでしょう」
クリストフは椅子から立ち上がり、彼の前に歩み寄り、片膝をつく。
そしてユーリを愛おしそうに見上げた。
「ク、クリストフ!?そんなことしては!」
慌てるユーリの手を取り、口づけをする。
「ユーリ、愛しています。生涯、俺の傍にいてください」
「…………」
驚きのあまり、言葉を失うユーリ。
クリストフはユーリをじっと見つめ、安心させるような柔らかい笑みを作る。
「ユーリ、返事をいただけませんか」
「え、あの……よ、よろしくお願いしまっ、ひゃっ……!?」
ユーリが肯定した瞬間、クリストフは軽々とうユーリを抱き上げた。
「ク、クリストフ、何して!?」
抗議の声も聞かず、彼を自分の膝の上に座らせる。
至近距離にあるユーリの美しい紫の瞳を見つめ、今度はいたずらっ子のように不敵な笑みを浮かべた。
「……ユーリ、ちゃんと理解してますか?」
「え?」
「もう、逃げられませんよ」
言葉と同時に、唇が重なる。
「……っ……!」
最初は柔らかく、次第に深さを増す口づけ。
ユーリは抗えず、胸に手を置きながら目を閉じるしかなかった。
唇が離れたとき、クリストフは低く囁いた。
「ユーリの未来は、俺と共にあります。……王城でも、研究棟でも、ずっと隣に」
涙を滲ませながらも、ユリウスは頬を赤く染め、小さな声で答えた。
「……はい」
金の瞳が柔らかく細められ、彼の額にそっと口づけが落とされた。
研究室の灯火の中、二人の影は強く寄り添い――
もう、離れる理由などどこにもなかった。
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