冷徹社長と完璧秘書、二人きりの“業務報告”は蜜の味

どえろん

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第1話:冷徹社長の“裏”業務報告

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 ガラス張りの会議室に、張り詰めた沈黙が満ちていた。
 テーブルの向こう側には、百戦錬磨といった風情の役員たちが腕を組んでいる。時価総額、ウチの10倍。そんな巨大企業を相手にした買収交渉(M&A)も、いよいよ最終局面だった。

「……以上が、我々の提示できる最終条件です。橘社長、あなたのご決断は?」

 促すような、試すような視線が俺――橘 蓮たちばな れんに突き刺さる。
 弱冠28歳でIT企業のトップに立った俺を、彼らは“若造”だと侮っているのだろう。だが、俺の表情は完璧なポーカーフェイスを崩さない。

「ええ、素晴らしいご提案に感謝します。……しかし、その条件ではまだ、我が社の未来を預けるには足りない」

 俺がそう告げた瞬間、隣に立つ秘書の指先が、すっと動いた。
 水瀬 雫みなせ しずく
 彼女は俺の完璧な秘書だ。俺の思考を先読みし、完璧なタイミングで完璧なサポートを提供する。

 彼女がタブレットに表示させたのは、相手企業の“隠された負債リスク”に関するデータ。俺がこの交渉のために、彼女と二人だけで徹夜して暴き出した、決定的なカードだ。

「……っ!?」

 相手役員の顔色が変わる。
 俺は静かに、しかし確信を持って告げた。

「このディールは、対等な“経営統合”であるべきだ。そうでしょう?」

 ――交渉は、俺たちの完全勝利で終わった。

 *

「お見事でした、社長」

 夕暮れの光が差し込む社長室で、雫が紅茶を差し出しながら言った。その声には、一切の感情が乗っていない。いつも通りの、完璧な秘書の顔だ。

「お前のアシストのおかげだ」

 俺はネクタイを乱暴に緩めながら、革張りの椅子に深く身を沈めた。
 勝った。また、勝ってしまった。
 積み上がる名声と資産。だが、その裏側で、魂がすり減っていくような感覚は消えない。
 トップとは、孤独なものだ。誰にも弱さを見せられず、ただ完璧な“社長”を演じ続ける。

 ……たった一人、彼女の前を除いては。

「疲れた……」

 俺がぽつりと本音を漏らすと、雫は静かに頷いた。
 そして、こつ、とハイヒールの音を響かせ、俺のデスクを回り込んでくる。

「お疲れ様でした、社長」

 ふわりと、上質な香水の匂いが鼻腔をくすぐる。
 彼女は俺の目の前でひざまずくと、潤んだ瞳でこちらを見上げてきた。

「……それでは、今夜の“業務報告”を開始します」

 その言葉が、スイッチだった。
 俺たちの間に流れる空気が、ビジネスからもっと濃密で、甘いものへと変質していく。

「……命令だ、雫。俺を“ただの男”に戻してくれ」

 俺が弱々しくそう言うと、彼女の唇に、初めて艶やかな笑みが浮かんだ。

「はい、喜んで。……蓮様♡」

 社長、ではない。その呼び名が、これから始まる秘密の儀式の合図。
 雫の白く細い指が、俺のズボンのベルトにそっと触れる。金属のバックルが外れる、冷たい音が響いた。

「んっ……♡」

 ためらいなく解き放たれた俺の熱を、彼女は小さな唇で優しく迎え入れた。
 ちゅぷ、と生々しい水音が、静かな社長室に響き渡る。

「あっ……は、ぁ……♡」

 完璧な秘書が、俺の足元で、こんなにも淫らな奉仕をしている。
 その背徳的な光景が、俺の理性を焼き切っていく。

「雫……今日の交渉で、俺が最後に言ったセリフを覚えているか?」
「はい……♡『このディールは、対等な“経営統合”であるべきだ』……でしたね♡」

 くちゅ、と音を立てながら、彼女が囁く。

「もう一度……ここで、言ってください。蓮様の“勝利”の言葉を……♡ そしたら雫、もっと頑張れますから……♡」

 なんだ、それは。
 仕事の再現を、この行為に持ち込むのか。
 なんて女だ。最高じゃないか。

 俺は彼女の柔らかな髪をぐっと掴み、顔を上げさせた。

「……いいだろう。俺とお前は、対等な関係だ。だから、お前も俺を“統合”しろ。……お前の全部で、な」

 その言葉がトリガーだったらしい。
 雫の赤い瞳が、とろりと熱に潤んだ。

「はい……っ♡ 蓮様の“全部”、雫の中に……注ぎ込んでください……っ♡♡」

 彼女は再び顔を埋め、さっきよりずっと深く、激しく俺を求め始める。
 巧みな舌使いが、俺の昂りを限界まで高めていく。
 もうダメだ。このままでは、ここで……。

「待て、雫……こっちへ来い」

 俺は彼女を抱き上げ、重厚なマホガニーのデスクの上へと、優しく座らせた。
 タイトスカートが乱れ、しなやかな脚があらわになる。

「蓮、様……? ここでは、その……」
「今日の契約書に、サインをしたのはこのデスクだ。勝利の祝杯は、ここで上げるべきだろう?」

 戸惑う彼女の瞳に、俺は自分が獰猛な獣のような顔をしているのを自覚した。
 だが、もう止められない。
 俺が、彼女を欲しい。心も、身体も、すべて。

「お前がいないと、俺はとっくに壊れていた。ありがとう、雫」

 その言葉を囁きながら、スカートの中に手を入れる。
 シルクのストッキング越しに触れた彼女の秘裂は、信じられないほど熱く、そして濡れていた。

「ひゃんっ……♡♡」

 甘い悲鳴が、雫の完璧な仮面を剥がしていく。

「どうして……っ♡ 蓮様の優しい指が……こんなに、奥を抉ってくるんですか……っ♡」
「俺が、お前を求めているからだ。……秘書としてじゃない。一人の女として、水瀬雫が欲しい」

 それは、俺の偽らざる本心だった。
 その告白に、彼女の瞳から一筋の涙がこぼれ落ちる。

「……嘘つき。そんなこと言われたら、私……もっと、もっと、あなたのモノになりたくなっちゃう……♡」

 彼女は自ら腰を動かし、俺の指を奥へと引きずり込んでいく。
 もう、言葉はいらなかった。

 俺は彼女を抱きしめ、自分のすべてを、彼女の奥深くに繋ぎとめる。
 寸分の隙間もなく結合した瞬間の、絶頂的な熱。

「あ゛ぁっ……! 社長の“熱”が……おく、まで……っ♡」
「雫……っ! お前の“中”は、最高だ……っ!」

 デスクが軋む音と、二人の肌がぶつかる音。
 経済と数字が支配するこの無機質な空間が、今だけは、俺たちだけの愛の巣に変わる。

「好き、です……っ♡ 蓮、様……大好き……っ♡♡」
「ああ……俺もだ、雫……っ!」

 何度も、何度も、深く、強く。
 彼女が俺を求め、俺が彼女を満たす。
 それは勝利の確認であり、孤独な魂の救済だった。

「イク……っ♡ もう、いっちゃいますぅ……蓮さまぁっ♡♡」
「俺もだ……! 雫、一緒に……!」

 俺は彼女の最奥で、すべてのプレッシャーと、そして愛を、解き放った。

「あ“ぁああああーーーーーっっ♡♡♡」

 絶頂の中で、俺は彼女の耳元に囁いた。
「……明日も頼むぞ、俺の優秀な秘書」

 腕の中で喘ぎながら、雫は恍惚の表情で答える。
「はい……いつでも、お申し付けください。……私の、ただ一人の、ご主人様♡」

 こうして、俺たちの秘密の“業務報告”は、いつまでも続いていく。

【続く】
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