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第67話  ハニートラップ

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ライナーが言うにはもう戦争は回避できないようだ。


考えてみれば、戦争回避の為リーリエがかなり動いてくれたこともあるが、そもそもの戦争の原因がグナン周辺の貧困から来るものだけでは無かったと言うことだ。3年引き伸ばしてしまった事で状況も違うため、原因がつかめない。

本編では学生のときに、ルードリッヒが留学するところから始まるが、ルードリッヒ自体も確か好戦的だったはずだ。何かしらゴニョゴニョあったに違いない。
3年も続く戦争に、ジュードの国も疲弊していったが、ルードリッヒの桁外れの強さと途中開花するマリーのチート級の回復魔法で戦況は徐々に変わっていったんだ。




戦争の始まりの理由なんて後から何でもこじつけられる。
ゲームの中での理由なんて今は意味が無いらしい。

そして悲しい事に親戚のグリーン伯父さんがハニートラップにかかり、戦争開始の手伝いをしているようだった。

どんなハニートラップかというと、本当にくだらない。
蜂蜜の独占販売権を得るためだ。
どんだけ蜂蜜が好きなんだ。
蜂蜜の王国を作ろうとしているらしい。

何を目指しているのか。

しかし、ライナーが見てきたところ、様子がおかしかったので、洗脳パターンかもしれないという事だ。
金銭の確保のために何かしらの力が働いた様だった。



「ライナー、よくぞ調べて参った。...てかさ、お前昔から思ってたんだが、どういう構造してるんだ?」

「陛下、構造は皆と違いませんよ⁉️性能が違うだけです。」

よく言った。ライナー。目の前に居るのは、ジュードの父ちゃんだぞ。国王だぞ。

「クロードは元気だったか?」

「はい。奥さんが大変そうでした。子供も5人に増えてました。」

「うーん。まさか、あそこで、ああいう形で引退するとは思っても見なかったからな。
お前がジュードに仕える為に残ってくれて感謝している。」

「何をおっしゃるウサギさんですよ、ハハハ」

ライナー顔が笑っていない。



「ブルームや、マキュロス(ジュードのお兄ちゃん達)が、反対しそうだが、あいつらはあいつらで、国交の為に動いている。早急に動くことは難しいだろう。ジュード、覚悟はしておけ。なんなら、私も出る。」


「陛下、なりません。パワーバランスが崩れます。」






ジュード:「どゆこと?」




オマケ↓

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