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第68話 新婚さん、いらっしゃい。
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シュワルツコフ皇帝の公式訪問の為リーリエのドレスもジュードの衣装も、粛々とした雰囲気を醸し出している。
公式キャラ設定の服だ!!
とか、ワクテカしたジュードとリーリエとアンナだった。
ついに今日はルードリッヒとマリーが到着する日である。
ルードリッヒ達の馬車がそろそろ着く頃だと早馬が来た。
メールとか使えるようになったら、こんな仰々しいことしないで済むように...。ならない。うん。
あれはシュタイアーマリークのみでの商業にしてほしい。
世界観が壊れる。ホントに。
「リーリエ、大丈夫かい?」
緊張した面持ちのリーリエ...。と、アンナ。仕方がないか、こういった大国との国交はじめてだもんな。
「大丈夫ですわ...。ブツブツ...。」
ライナーが察した顔をしていたが、ジュードは、心配そうにリーリエを見つめる。だって、ブツブツ言ってるリーリエも可愛いんだもん。
最近甘い空気が恋しいけど、こんな事態だから、あまりリーリエと時間を作れないでいる。
「落ち着いたら、一緒に遊びにいこうね、リーリエ...。」
「ひゃ、ひゃい!」
きゅるん♪とした表情でリーリエを覗き込んできたので、ブツブツ言っていたリーリエが久し振りに変な声をあげた。
ルードリッヒ達は王都の花道を馬車で通り抜けていく。
花祭りと同じように、季節の花で飾り付けられた通りは美しく、一緒に乗っていたマリーも、ぽおっと頬を赤らめて嬉しそうである...。
赤らめていたのは、ルードリッヒの手がマリーの下腹部でイタズラしたからだった。
「もう、ルードリッヒ、あん、もう着くのよ、朝も、いっぱいしたじゃない!触ったら...。」もじもじ
濡れたハニーブラウンの瞳でルードリッヒを見つめる。
ルードリッヒもマリーを見つめる。
「なに、貴賓室で可愛がってやるから、それまで我慢しろ。あと、さっき、外の男を見ていなかったか?」
ニヤッと余裕をぶっこいているように見えるが、内心いつも嫉妬の海にドップリのルードリッヒは、ちょくちょくマリーに、俺だけ見てろと確認してくる。
「お花を見てたんです!」
んべっと舌を出すマリー。
マリーはこういうルードリッヒの事が大好きだ。
大胆な行動力も持ち合わせているので、ちょっと厄介な面もあるが、相性が良いとはこういう事をいう。
出した舌を、ペロッっと舐められてマリーは周囲を見渡す。
「も、見られちゃうでしょ!そんな事して!」
赤面しながらルードリッヒをポカリとやる。
クックックと嬉しそうに笑うのでマリーは、またふにゃふにゃになるのだった。
やがて、庭の広い邸宅が並ぶ通りに出ると見物客がぐっと減る変わり目にルクセンドルトラックの騎士団員が...。
え、めっちゃ並んでる。
え、もしかしてここから5分くらい馬車で行くんだけどもずっと?
その数2000人
全員合わせるともっといるけど。
精鋭だけ集めて並ばせてるよ。
「雰囲気がだいぶ変わったな。」
「強面の方達ばかりね...。」
ルクセンドルトラック王の真意はわからないが、2000人が横並びってどないやねん。
しかも若干睨んでいる気がするので、ホントに何?
「あまり...。歓迎はされていないかな?クク...。」
「そ、そうみたいね...。」
マリーは自分のわがままが、国を大きく動かすことになるとは思いもよらなかった。
「お忍びで...。来た方が良かったです...。」
「そんな事したら敵の思う壺だ。」
「え...。」
「寝首をかかれてすぐにジ・エンドだ。大袈裟に動いた方がゆっくりできるだろう。」
すべてマリーの為に動いている。
そう言って、マリーの頭をそっと自分の耳の下に持ってくる。
くっついてると暖かい。
この人の気持ちも暖かい。
ここは、日本とは全く違う場所なのだから、少し自重しなければいけないと思ったマリーであった。
そして丁度2000人の騎士達が途切れると
ジュード達が見えてきた‼️
馬車が止まり、ファンファーレが鳴る
ジュード王子とカフィリス王女がお出迎えの挨拶をした。
公式キャラ設定の服だ!!
とか、ワクテカしたジュードとリーリエとアンナだった。
ついに今日はルードリッヒとマリーが到着する日である。
ルードリッヒ達の馬車がそろそろ着く頃だと早馬が来た。
メールとか使えるようになったら、こんな仰々しいことしないで済むように...。ならない。うん。
あれはシュタイアーマリークのみでの商業にしてほしい。
世界観が壊れる。ホントに。
「リーリエ、大丈夫かい?」
緊張した面持ちのリーリエ...。と、アンナ。仕方がないか、こういった大国との国交はじめてだもんな。
「大丈夫ですわ...。ブツブツ...。」
ライナーが察した顔をしていたが、ジュードは、心配そうにリーリエを見つめる。だって、ブツブツ言ってるリーリエも可愛いんだもん。
最近甘い空気が恋しいけど、こんな事態だから、あまりリーリエと時間を作れないでいる。
「落ち着いたら、一緒に遊びにいこうね、リーリエ...。」
「ひゃ、ひゃい!」
きゅるん♪とした表情でリーリエを覗き込んできたので、ブツブツ言っていたリーリエが久し振りに変な声をあげた。
ルードリッヒ達は王都の花道を馬車で通り抜けていく。
花祭りと同じように、季節の花で飾り付けられた通りは美しく、一緒に乗っていたマリーも、ぽおっと頬を赤らめて嬉しそうである...。
赤らめていたのは、ルードリッヒの手がマリーの下腹部でイタズラしたからだった。
「もう、ルードリッヒ、あん、もう着くのよ、朝も、いっぱいしたじゃない!触ったら...。」もじもじ
濡れたハニーブラウンの瞳でルードリッヒを見つめる。
ルードリッヒもマリーを見つめる。
「なに、貴賓室で可愛がってやるから、それまで我慢しろ。あと、さっき、外の男を見ていなかったか?」
ニヤッと余裕をぶっこいているように見えるが、内心いつも嫉妬の海にドップリのルードリッヒは、ちょくちょくマリーに、俺だけ見てろと確認してくる。
「お花を見てたんです!」
んべっと舌を出すマリー。
マリーはこういうルードリッヒの事が大好きだ。
大胆な行動力も持ち合わせているので、ちょっと厄介な面もあるが、相性が良いとはこういう事をいう。
出した舌を、ペロッっと舐められてマリーは周囲を見渡す。
「も、見られちゃうでしょ!そんな事して!」
赤面しながらルードリッヒをポカリとやる。
クックックと嬉しそうに笑うのでマリーは、またふにゃふにゃになるのだった。
やがて、庭の広い邸宅が並ぶ通りに出ると見物客がぐっと減る変わり目にルクセンドルトラックの騎士団員が...。
え、めっちゃ並んでる。
え、もしかしてここから5分くらい馬車で行くんだけどもずっと?
その数2000人
全員合わせるともっといるけど。
精鋭だけ集めて並ばせてるよ。
「雰囲気がだいぶ変わったな。」
「強面の方達ばかりね...。」
ルクセンドルトラック王の真意はわからないが、2000人が横並びってどないやねん。
しかも若干睨んでいる気がするので、ホントに何?
「あまり...。歓迎はされていないかな?クク...。」
「そ、そうみたいね...。」
マリーは自分のわがままが、国を大きく動かすことになるとは思いもよらなかった。
「お忍びで...。来た方が良かったです...。」
「そんな事したら敵の思う壺だ。」
「え...。」
「寝首をかかれてすぐにジ・エンドだ。大袈裟に動いた方がゆっくりできるだろう。」
すべてマリーの為に動いている。
そう言って、マリーの頭をそっと自分の耳の下に持ってくる。
くっついてると暖かい。
この人の気持ちも暖かい。
ここは、日本とは全く違う場所なのだから、少し自重しなければいけないと思ったマリーであった。
そして丁度2000人の騎士達が途切れると
ジュード達が見えてきた‼️
馬車が止まり、ファンファーレが鳴る
ジュード王子とカフィリス王女がお出迎えの挨拶をした。
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