113 / 165
第六章 偽り
格好は大事
しおりを挟む
「『という訳で、お前達がクエストを完了して帰ってくるまでの間、そのお嬢様の尊属護衛クエストを受ける事になった』」
俺は、ライの専属護衛を引き受けた事を、仲間通話でアシェリ達に報告した。
「『何がという訳でなのよ、あなた。予想通りにしてやられてるじゃない』」
「『主様、もはや驚きはしませんが、何故か溜息が出てしまいます』」
「『ヤナ様がよく仰っている、正にお約束ですね』」
「『………で、いつ帰ってくる?』」
「『その縋るような声は、そそるけどまだ無理ね』」
「『近くにいる時に、そう言う声でお願いしてください』」
「『大丈夫ですよ? 私達が帰ったら元気になりますから』」
全員に見捨てられ、俺は通話を切り、トボトボと屋敷の食堂へと向かった。
「はぁ、こんな事ならあいつらに付いていけばよかった……元気が出ねぇよ」
「盛り盛り特盛の朝御飯を遠慮なく食べているマスターは、先ず説得力がないですね」
「それとこれとは、別だからな」
「流石、もう慣れっこですね、よっ! このお約束男!」
「やかましいわ! 男つければ、何でもヒーローっぽくなると思うなよ!」
俺は、ヤナビと軽口を言い合いながら、朝飯食べ続けるのであった。
「色々予定外だったけどぉ、結果ちゃぁんと助けられたしぃ、まぁいっかぁ」
私は、あの男が助けに来た時を思い出していた。
「次は、どうしよかなぁ?」
元々、アレに引き続き、次の役もやってもらうつもりだった為、変わりを用意しないといけなかった。
アレぐらいでは、あの男の相手に成りそうにならない為に、私は少し考えた後に一人の魔族の姿を思い浮かべた。
「ケンちゃんに、お願いしようかなぁ。玩具みつけたら教えろって言ってたしぃ」
私は、次の配役の準備をするべく準備を始めた。
「『貴方を近くに』『貴方:ケンちゃん』」
私は、指定した空間の一部を繋げる『貴方を近くに』で『貴方』をケンちゃんに設定して、魔法を発動した。
「『はぁい、ケンちゃぁん、元気ぃ?』」
「『あぁ? アイラスか、お前今何処にいるんだ?』」
「『内緒ぉ』」
「『内緒って、お前なぁ……お前は目と耳がないんだから、どこ行くかは誰かに言っておけ』」
ケンちゃんの呆れた声が、繋げた空間の穴から聞こえてくる。
「『いいじゃぁん、その代わりぃ面白い玩具あげるからぁ』」
「『ほほう、其れならば良いだろう。アイラスが、面白いという位だ。楽しめそうなんだろうな?』」
ケンちゃんの獰猛な声が、聞こえてくる。
「『うぅん、多分? まぁ、普通の名持ちじゃ、話にならないくらいかなぁ?』」
「『あん? えらく曖昧だな。直接見てないのか?』」
「『見てなぁい、だって私、途中で寝ちゃったしぃ』」
そもそも、捕まっているフリをして部屋にいたので、戦い自体は見ていない。
「『何だそりゃ? 大丈夫かよ、すぐ壊れちまうんじゃないのか、その玩具』」
「『でも、私の空間に斬って入ってきたよぉ? 見てないけど、ケンちゃんに前斬られた時とぉ同じ感覚が伝わってきたしぃ』」
「『ほう、それは中々良い情報だな。アイラスの空間を斬るってこたぁ、次元を斬る力はあるって事だ。それならば、雑魚名持ちじゃ話にならんだろう。よし、どうしたらその玩具と遊べるんだ?』」
「『それはねぇ……』」
ライは、誘拐から帰って来たところであった為、自分の部屋で休むと言って食事も部屋で済ませていた。その為、専属護衛としての仕事もなかったので、ひとまず屋敷の使用人の休憩所で横になり、休ませてもらう事にした。
「あれ? セバスも休んだりするんだな」
「勿論、私も人間ですから、休憩くらいとりますぞ?」
「勝手な想像で、執事って常に働いていると思っててな。そりゃ、休むよな」
俺が寝転んでいたソファーから座り直して、セバスと雑談をしていると慌てた様子で、若い使用人の女性が休憩所に駆け込んできた。
「セバス様! 今玄関に矢文が!」
「なんだと!?」
「矢文って、また古風だなおい」
その女性が玄関前を掃除していたところ、何処からともなく気付いた時には、矢文が玄関の扉に刺さっていたそうだ。
矢文を受け取ったセバスが、書いてある文字を読みながら、ワナワナと震えている。
「なんて書いてあったんだ? 誘拐の次は、命を狙いに来るってか?」
俺が、そう言うとセバスは俺に勢いよく顔を向けて、絶句していた。
「あぁ、マジでそうなのね……」
俺が呆れていると、セバスが口を開く。
「はい……ヤナ様の仰る通りです。ライ様のお命を、貰いに参ると書いてあります」
「相手の名前やいつ来るかなんかは、まさか書いてあったり?」
俺が、そう問いかけると、セバスは再度固まった。
「その通りでございます。何故、わかったのですか?」
「ん? そうしたほうが、筋書きが書きやすいだろ?」
「はい?」
セバスが意味が分からないと言った顔をしていたが、スルーして、相手の名前といつ襲ってくるかを聞いた。
「『本日、日が落ち闇に沈む時、美しき女の命を貰い受ける。ケンシー』と書いてあります」
「剣士?」
「いえ、ケンシーです。本日、日が落ちる頃というと、ここで街の有力者を招いた舞踏会が行われる予定です。恐らく、その時と重なりそうです」
「先ず聞きたいんだが、昨日ライお嬢様誘拐されたってのに、今日の舞踏会は中止にしてなかったのか?」
そもそも、誘拐の予告状が前日に出されている状況で、次の日の舞踏会が延期になっていないのはおかしいだろう。
「いえ、中止にすることは、誘拐犯に屈する事であり、もし中止を狙った狂言であった場合には、旦那様の顔が潰れる事となるため、その選択はありませんでした」
「そんなもんかねぇ。で、当然今回の暗殺予告に対しても中止はしないと?」
「旦那様にこれからお伝えしますが、当然その様な判断になるかと」
「はぁ……で、その場合は専属護衛の俺はどうしたら?」
「ヤナ様は、こちらで用意する服の着替えて頂きます。流石に上流階級の皆様の集まる舞踏会にそれでは……」
セバスは、俺の格好いいイカした装備を指差し、言いにくそうにしていた。
「くっ、ジャケット着用じなきゃダメなのか!」
「マスター、そんなレベルじゃないですよ、きっと」
「……取り敢えず、夜来るって言ってるんだから、それまでは何もないだろ。昨日は寝てないから、夜までここで寝る。あっ、昼飯は食べに起きるからよろしく」
セバスを含めてその場にいた使用人達に呆れらていたが、御構い無しに再びソファーで横になり目を瞑る。
「『ヤナビ、俺は本当に寝るが、周囲とライの部屋を警戒しておいてくれ』」
「承知しました、マスター」
周囲とライの部屋の警戒をヤナビに頼み、俺は眠りについた。
宣言通り、昼に一度飯を食べる為に起きた後は、再び休憩室のソファーで眠り、完全に身体を休ませる事に集中した。
「ヤナ様、そろそろ着替えをして、舞踏会の警護の準備をなさってください」
「ふあぁあ……よく寝た……分かった……その着る服ってのは、どれだ?」
「此方にございます」
「……何故、黒のスーツ? おまけにご丁寧に白のシャツに、黒ネクタイ。極め付けは編み上げの革靴?」
まるで、何処ぞの名作映画の主人公のような格好に唖然としていると、更に無線となる魔道具のイヤホンを渡された。
「……これは、誰の趣味?」
「趣味? 昔より舞踏会等で警護する者の格好は、こうですが?」
「昔って?」
「さぁ? 確か何代か前の勇者様が、その様に決めたそうです」
「コスプレじゃねぇかぁああ!」
「エンダァアアアア! しましょうか?」
「俺が撃たれるフラグを立てるな!」
「自分で先に、立てたくせにぃ」
俺は、そのボディガードのコスプレをしながら、ライの部屋へと向かったのだった。
ライの部屋の前に着くと、扉の傍に使用人の女性が立っていた。
「ライは、そろそろか?」
「はい、中で舞踏会のドレスに着替えてらっしゃいます」
「一人か?」
?「いえ、使用人がお着替えをさせて頂いております」
「そうか、ならばここで待たせて貰おう」
日は暮れ始めたが、まだ闇にはなっていない為、暗殺は起きないと判断し、部屋の外で待機した。
「まぁ、狙うならもっと劇的なタイミングだろうしな」
「何か?」
「いや、何でもない」
若干、使用人の女性が訝しげな表情をしていたが、気づかないふりをして壁際に立ち、ライの準備が終わるのを待っていた。
十数分待っていると、扉が開き、中から煌びやかなドレスを身を纏ったライが出てきた。
「今日は、よろしくお願いします」
「あぁ、任せておけ」
俺とライは、それだけ言葉を交わすと、会場となる部屋へと歩き出すのであった。
先に歩く俺の背中を、ライがどんな表情で見ているのか、俺は知る由もなかった。
俺は、ライの専属護衛を引き受けた事を、仲間通話でアシェリ達に報告した。
「『何がという訳でなのよ、あなた。予想通りにしてやられてるじゃない』」
「『主様、もはや驚きはしませんが、何故か溜息が出てしまいます』」
「『ヤナ様がよく仰っている、正にお約束ですね』」
「『………で、いつ帰ってくる?』」
「『その縋るような声は、そそるけどまだ無理ね』」
「『近くにいる時に、そう言う声でお願いしてください』」
「『大丈夫ですよ? 私達が帰ったら元気になりますから』」
全員に見捨てられ、俺は通話を切り、トボトボと屋敷の食堂へと向かった。
「はぁ、こんな事ならあいつらに付いていけばよかった……元気が出ねぇよ」
「盛り盛り特盛の朝御飯を遠慮なく食べているマスターは、先ず説得力がないですね」
「それとこれとは、別だからな」
「流石、もう慣れっこですね、よっ! このお約束男!」
「やかましいわ! 男つければ、何でもヒーローっぽくなると思うなよ!」
俺は、ヤナビと軽口を言い合いながら、朝飯食べ続けるのであった。
「色々予定外だったけどぉ、結果ちゃぁんと助けられたしぃ、まぁいっかぁ」
私は、あの男が助けに来た時を思い出していた。
「次は、どうしよかなぁ?」
元々、アレに引き続き、次の役もやってもらうつもりだった為、変わりを用意しないといけなかった。
アレぐらいでは、あの男の相手に成りそうにならない為に、私は少し考えた後に一人の魔族の姿を思い浮かべた。
「ケンちゃんに、お願いしようかなぁ。玩具みつけたら教えろって言ってたしぃ」
私は、次の配役の準備をするべく準備を始めた。
「『貴方を近くに』『貴方:ケンちゃん』」
私は、指定した空間の一部を繋げる『貴方を近くに』で『貴方』をケンちゃんに設定して、魔法を発動した。
「『はぁい、ケンちゃぁん、元気ぃ?』」
「『あぁ? アイラスか、お前今何処にいるんだ?』」
「『内緒ぉ』」
「『内緒って、お前なぁ……お前は目と耳がないんだから、どこ行くかは誰かに言っておけ』」
ケンちゃんの呆れた声が、繋げた空間の穴から聞こえてくる。
「『いいじゃぁん、その代わりぃ面白い玩具あげるからぁ』」
「『ほほう、其れならば良いだろう。アイラスが、面白いという位だ。楽しめそうなんだろうな?』」
ケンちゃんの獰猛な声が、聞こえてくる。
「『うぅん、多分? まぁ、普通の名持ちじゃ、話にならないくらいかなぁ?』」
「『あん? えらく曖昧だな。直接見てないのか?』」
「『見てなぁい、だって私、途中で寝ちゃったしぃ』」
そもそも、捕まっているフリをして部屋にいたので、戦い自体は見ていない。
「『何だそりゃ? 大丈夫かよ、すぐ壊れちまうんじゃないのか、その玩具』」
「『でも、私の空間に斬って入ってきたよぉ? 見てないけど、ケンちゃんに前斬られた時とぉ同じ感覚が伝わってきたしぃ』」
「『ほう、それは中々良い情報だな。アイラスの空間を斬るってこたぁ、次元を斬る力はあるって事だ。それならば、雑魚名持ちじゃ話にならんだろう。よし、どうしたらその玩具と遊べるんだ?』」
「『それはねぇ……』」
ライは、誘拐から帰って来たところであった為、自分の部屋で休むと言って食事も部屋で済ませていた。その為、専属護衛としての仕事もなかったので、ひとまず屋敷の使用人の休憩所で横になり、休ませてもらう事にした。
「あれ? セバスも休んだりするんだな」
「勿論、私も人間ですから、休憩くらいとりますぞ?」
「勝手な想像で、執事って常に働いていると思っててな。そりゃ、休むよな」
俺が寝転んでいたソファーから座り直して、セバスと雑談をしていると慌てた様子で、若い使用人の女性が休憩所に駆け込んできた。
「セバス様! 今玄関に矢文が!」
「なんだと!?」
「矢文って、また古風だなおい」
その女性が玄関前を掃除していたところ、何処からともなく気付いた時には、矢文が玄関の扉に刺さっていたそうだ。
矢文を受け取ったセバスが、書いてある文字を読みながら、ワナワナと震えている。
「なんて書いてあったんだ? 誘拐の次は、命を狙いに来るってか?」
俺が、そう言うとセバスは俺に勢いよく顔を向けて、絶句していた。
「あぁ、マジでそうなのね……」
俺が呆れていると、セバスが口を開く。
「はい……ヤナ様の仰る通りです。ライ様のお命を、貰いに参ると書いてあります」
「相手の名前やいつ来るかなんかは、まさか書いてあったり?」
俺が、そう問いかけると、セバスは再度固まった。
「その通りでございます。何故、わかったのですか?」
「ん? そうしたほうが、筋書きが書きやすいだろ?」
「はい?」
セバスが意味が分からないと言った顔をしていたが、スルーして、相手の名前といつ襲ってくるかを聞いた。
「『本日、日が落ち闇に沈む時、美しき女の命を貰い受ける。ケンシー』と書いてあります」
「剣士?」
「いえ、ケンシーです。本日、日が落ちる頃というと、ここで街の有力者を招いた舞踏会が行われる予定です。恐らく、その時と重なりそうです」
「先ず聞きたいんだが、昨日ライお嬢様誘拐されたってのに、今日の舞踏会は中止にしてなかったのか?」
そもそも、誘拐の予告状が前日に出されている状況で、次の日の舞踏会が延期になっていないのはおかしいだろう。
「いえ、中止にすることは、誘拐犯に屈する事であり、もし中止を狙った狂言であった場合には、旦那様の顔が潰れる事となるため、その選択はありませんでした」
「そんなもんかねぇ。で、当然今回の暗殺予告に対しても中止はしないと?」
「旦那様にこれからお伝えしますが、当然その様な判断になるかと」
「はぁ……で、その場合は専属護衛の俺はどうしたら?」
「ヤナ様は、こちらで用意する服の着替えて頂きます。流石に上流階級の皆様の集まる舞踏会にそれでは……」
セバスは、俺の格好いいイカした装備を指差し、言いにくそうにしていた。
「くっ、ジャケット着用じなきゃダメなのか!」
「マスター、そんなレベルじゃないですよ、きっと」
「……取り敢えず、夜来るって言ってるんだから、それまでは何もないだろ。昨日は寝てないから、夜までここで寝る。あっ、昼飯は食べに起きるからよろしく」
セバスを含めてその場にいた使用人達に呆れらていたが、御構い無しに再びソファーで横になり目を瞑る。
「『ヤナビ、俺は本当に寝るが、周囲とライの部屋を警戒しておいてくれ』」
「承知しました、マスター」
周囲とライの部屋の警戒をヤナビに頼み、俺は眠りについた。
宣言通り、昼に一度飯を食べる為に起きた後は、再び休憩室のソファーで眠り、完全に身体を休ませる事に集中した。
「ヤナ様、そろそろ着替えをして、舞踏会の警護の準備をなさってください」
「ふあぁあ……よく寝た……分かった……その着る服ってのは、どれだ?」
「此方にございます」
「……何故、黒のスーツ? おまけにご丁寧に白のシャツに、黒ネクタイ。極め付けは編み上げの革靴?」
まるで、何処ぞの名作映画の主人公のような格好に唖然としていると、更に無線となる魔道具のイヤホンを渡された。
「……これは、誰の趣味?」
「趣味? 昔より舞踏会等で警護する者の格好は、こうですが?」
「昔って?」
「さぁ? 確か何代か前の勇者様が、その様に決めたそうです」
「コスプレじゃねぇかぁああ!」
「エンダァアアアア! しましょうか?」
「俺が撃たれるフラグを立てるな!」
「自分で先に、立てたくせにぃ」
俺は、そのボディガードのコスプレをしながら、ライの部屋へと向かったのだった。
ライの部屋の前に着くと、扉の傍に使用人の女性が立っていた。
「ライは、そろそろか?」
「はい、中で舞踏会のドレスに着替えてらっしゃいます」
「一人か?」
?「いえ、使用人がお着替えをさせて頂いております」
「そうか、ならばここで待たせて貰おう」
日は暮れ始めたが、まだ闇にはなっていない為、暗殺は起きないと判断し、部屋の外で待機した。
「まぁ、狙うならもっと劇的なタイミングだろうしな」
「何か?」
「いや、何でもない」
若干、使用人の女性が訝しげな表情をしていたが、気づかないふりをして壁際に立ち、ライの準備が終わるのを待っていた。
十数分待っていると、扉が開き、中から煌びやかなドレスを身を纏ったライが出てきた。
「今日は、よろしくお願いします」
「あぁ、任せておけ」
俺とライは、それだけ言葉を交わすと、会場となる部屋へと歩き出すのであった。
先に歩く俺の背中を、ライがどんな表情で見ているのか、俺は知る由もなかった。
0
あなたにおすすめの小説
白いもふもふ好きの僕が転生したらフェンリルになっていた!!
ろき
ファンタジー
ブラック企業で消耗する社畜・白瀬陸空(しらせりくう)の唯一の癒し。それは「白いもふもふ」だった。 ある日、白い子犬を助けて命を落とした彼は、異世界で目を覚ます。
ふと水面を覗き込むと、そこに映っていたのは―― 伝説の神獣【フェンリル】になった自分自身!?
「どうせ転生するなら、テイマーになって、もふもふパラダイスを作りたかった!」 「なんで俺自身がもふもふの神獣になってるんだよ!」
理想と真逆の姿に絶望する陸空。 だが、彼には規格外の魔力と、前世の異常なまでの「もふもふへの執着」が変化した、とある謎のスキルが備わっていた。
これは、最強の神獣になってしまった男が、ただひたすらに「もふもふ」を愛でようとした結果、周囲の人間(とくにエルフ)に崇拝され、勘違いが勘違いを呼んで国を動かしてしまう、予測不能な異世界もふもふライフ!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
喪女だった私が異世界転生した途端に地味枠を脱却して逆転恋愛
タマ マコト
ファンタジー
喪女として誰にも選ばれない人生を終えた佐倉真凛は、異世界の伯爵家三女リーナとして転生する。
しかしそこでも彼女は、美しい姉妹に埋もれた「地味枠」の令嬢だった。
前世の経験から派手さを捨て、魔法地雷や罠といったトラップ魔法を選んだリーナは、目立たず確実に力を磨いていく。
魔法学園で騎士カイにその才能を見抜かれたことで、彼女の止まっていた人生は静かに動き出す。
異世界の花嫁?お断りします。
momo6
恋愛
三十路を過ぎたOL 椿(つばき)は帰宅後、地震に見舞われる。気付いたら異世界にいた。
そこで出逢った王子に求婚を申し込まれましたけど、
知らない人と結婚なんてお断りです。
貞操の危機を感じ、逃げ出した先に居たのは妖精王ですって?
甘ったるい愛を囁いてもダメです。
異世界に来たなら、この世界を楽しむのが先です!!
恋愛よりも衣食住。これが大事です!
お金が無くては生活出来ません!働いて稼いで、美味しい物を食べるんです(๑>◡<๑)
・・・えっ?全部ある?
働かなくてもいい?
ーーー惑わされません!甘い誘惑には罠が付き物です!
*****
目に止めていただき、ありがとうございます(〃ω〃)
未熟な所もありますが 楽しんで頂けたから幸いです。
魔法属性が遺伝する異世界で、人間なのに、何故か魔族のみ保有する闇属性だったので魔王サイドに付きたいと思います
町島航太
ファンタジー
異常なお人好しである高校生雨宮良太は、見ず知らずの少女を通り魔から守り、死んでしまう。
善行と幸運がまるで釣り合っていない事を哀れんだ転生の女神ダネスは、彼を丁度平和な魔法の世界へと転生させる。
しかし、転生したと同時に魔王軍が復活。更に、良太自身も転生した家系的にも、人間的にもあり得ない闇の魔法属性を持って生まれてしまうのだった。
存在を疎んだ父に地下牢に入れられ、虐げられる毎日。そんな日常を壊してくれたのは、まさかの新魔王の幹部だった。
薬師だからってポイ捨てされました!2 ~俺って実は付与も出来るんだよね~
黄色いひよこ
ファンタジー
薬師のロベルト=グリモワール=シルベスタは偉大な師匠(神様)とその脇侍の教えを胸に自領を治める為の経済学を学ぶ為に隣国に留学。逸れを終えて国(自領)に戻ろうとした所、異世界の『勇者召喚』に巻き込まれ、周りにいた数人の男女と共に、何処とも知れない世界に落とされた。
『異世界勇者巻き込まれ召喚』から数年、帰る事違わず、ロベルトはこの異世界で逞しく生きていた。
勇者?そんな物ロベルトには関係無い。
魔王が居るようだが、倒されているのかいないのか、解らずとも世界はあいも変わらず巡っている。
とんでもなく普通じゃないお師匠様とその脇侍に薬師の業と、魔術とその他諸々とを仕込まれた弟子ロベルトの、危難、災難、巻き込まれ痛快世直し異世界道中。
はてさて一体どうなるの?
と、言う話のパート2、ここに開幕!
【ご注意】
・このお話はロベルトの一人称で進行していきますので、セリフよりト書きと言う名のロベルトの呟きと、突っ込みだけで進行します。文字がびっしりなので、スカスカな文字列を期待している方は、回れ右を推奨します。
なるべく読みやすいようには致しますが。
・この物語には短編の1が存在します。出来れば其方を読んで頂き、作風が大丈夫でしたら此方へ来ていただければ幸いです。
勿論、此方だけでも読むに当たっての不都合は御座いません。
・所々挿し絵画像が入ります。
大丈夫でしたらそのままお進みください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる