58 / 99
第58話 知らないで良いこともあるよ
しおりを挟む
『空き缶が喋ったら、確かに変態だよねぇ。普通生活してて遭遇したら、軽いトラウマものな気がしないでもないかな』
「がっつり肯定するでないカァアアン!」
『あぁあ、またそんな大声出しちゃって』
「は!?」
ただでさえ空き缶が喋り出すという変態行為に引いていたニヤンは、突然大声で叫びだしたカンに怯えていた。
「ニヤンと言ったな。変態を認める訳ではないが、喋る空き缶がお主の価値観的に変態だとしても、少しビビり過ぎであろう。今時の空き缶は、喋る事ぐらい出来るわ」
『無理言うなぁ。変態な責任を相手の価値観としてなすりつける空き缶は、まさに畜生缶だね』
「やかましいカァアン!」
「え!? ボクまだ何も喋ってないのにぃいい!? それに今時の空き缶って、そうなのぉおお!?」
「いやいや、ニャンコ。空き缶は普通喋らないから、そんなカルチャーショックを受けたような顔をしなくて大丈夫だよ。それとカンの一人叫びは、病気みたいなものだから、そこには敢えて触れずに、聞こえないふりをしてくれると嬉しいかな」
「そう……なんだ。病気じゃ仕方がないね、そう考えると少し可哀想に見えてきたよ、ボク。それでコレは、カイン君の召喚獣なんだよね? 精霊界に帰還させなくて良いの?」
「おい、酷く心外な印象を持たれた上に、同情されたんだが?」
「うん。帰還で帰ってくれないから、仕方なく持ってきたんだ」
カインは、カンの言葉を既に安定して受け流し始めていた。
「どんどん扱いが雑になる気がするのだが……まぁ、よい。カインよ、我が〝魔力制御〟を覚えたら〝帰還〟に応じられる様だぞ」
「そうなの?」
カンは、イチカから聞いた話を簡単にカインに説明した。
「へぇ、なんだかよく分かんない縛りだね。そうだ! ボクの召喚獣は、この子だよ!〝召喚〟!」
『カミペディアによると、そこの世界の仕様では、一度召喚の契約を結ぶと召喚士達は、長い詠唱を省略できて〝召喚と一言だけの詠唱で、自身召喚獣を呼び出すことが出来るらしいよ』
「カミペディアは、何でも知っておるな。しかし、なるほど、説明ご苦労カァン」
「わぁ! かわいいね!」
カンがイチカから、この世界についての情報提供を受けていると、突然カインの明るい声が部屋に響いた。
「そうでしょ! すっごく可愛くて、ボクも気に入ってるんだ! それにフェアリーは、可愛いだけでなくて、魔法も得意だし、魔法少女系を狙うボクと相性ぴったり!」
ニヤンにより呼び出されたフェアリーが、羽からキラキラと光るものを主人であるニヤンに振り掛けながら部屋の中を楽しげに飛んでいた。
そしてニヤンは、そのキラキラ光る粒子に合わせて、何度もポーズを変えながら、魔法少女の真似事をしていた。
「魔法少女の定義とは、一体……そんなことよりも、フェアリーとは魔法が得意なのか。そうであるならば……」
カンは、部屋の天井付近で楽しげに翔び回るフェアリーに向かって、声を上げた。
「これ、そこのフェアリーよ。我に魔力の制御の仕方を、教えてくれぬか?」
〝……空き缶に、話しかけられた……〟
「うむ、我は誰とでもコミュニケーションが取れる、イケてる空き缶なのである」
〝……変態ぃいいいい!〟
フェアリーは少女の様な声で、悲鳴をあげたのであった。
「お主もか!? この世界の変態の定義とは、一体何なのカァアァアアン!?」
流石に、ここまでの一連の流れで変態を連呼されると、カンもしっかり動揺していた。
『未知との遭遇とは、いつでも驚きと感動があるものだよ。空き缶が言葉を交わすことが出来るという事実に、驚いてしまったフェアリーに非はないだろうね。そもそも、空き缶が言葉を話すのが、悪いのだから』
「我の存在自体を、悪としてどうするカァアアン!?」
『普通、空き缶が喋ったりしたらびっくりするからね? カンの配慮が、足りなかったのでは? 自分の当たり前が、他人の当たり前だと思うなよ』
「普通に、ダメ出しか。凹むぞ」
空き缶が自分に喋りかけてくる、という事実に驚いたニヤンの召喚したフェアリーは、完全にカンを警戒してしまっていた。
「ライティ、どうしたの? って、まぁ原因はその空き缶だよね。ボクも驚いたし、当然そうなっちゃうよね」
ニヤンにライティと呼ばれたフェアリーの怯えている様子に、カインは安心させるように微笑みながら話しかけた。
「君の名前は、ライティって言うんだね。驚かしてごめんよ。この空き缶は、ちょっと変わってて、言葉を話すことが出来るんだ。僕の召喚獣だから、安心してほしいな」
カインがニヤンの後ろに隠れていたライティに、優しく声をかけた。ライティは、カインの笑顔に安心したのか、ゆっくりとニヤンの後ろから出てきたのだった。
「……なんじゃ、そのイケメン力は……確かに、よく見るとカイン……ボサボサの髪で目元が隠れていたから気付きにくかったが、お主……かなりの可愛い形男子ではないカァアン?」
自分の顔をよく見せて安心させようとカインは、ライティに向かって前髪をかきあげると、そこには予想以上に整った顔があった。
〝キャァアアア! ホント、この空き缶と違って良い子だわぁああん! とってもかわぃいぃいい〟
「……声が野太い!? まさかお主は、おと……」
〝おっと、それ以上言うべきではないわね。あんたも、命は惜しいでしょう?〟
野太く漢らしい声が、カンのボディに響く。
「ひぃ!? 何にも聞いてないカァアアン!?」
〝それにあんた、私の事を誰かに喋ったら……きざむわよ?〟
「カァアン!? 潰すじゃなくて、きざむとは!?」
〝返事は、どうしたぁああ!〟
まるで軍曹である。
「カァアアアン!」
〝それで良いのよ。さてと……カイン君のホッペに、ちゅーしてこよぉおっとぉおお♪〟
「カイン……沈黙もまた、優しさか……許せ」
どこか哀愁を帯びたカンの呟きは、誰にも聞かれることなく、部屋の空気に溶け込んで消えていくのであった。
「がっつり肯定するでないカァアアン!」
『あぁあ、またそんな大声出しちゃって』
「は!?」
ただでさえ空き缶が喋り出すという変態行為に引いていたニヤンは、突然大声で叫びだしたカンに怯えていた。
「ニヤンと言ったな。変態を認める訳ではないが、喋る空き缶がお主の価値観的に変態だとしても、少しビビり過ぎであろう。今時の空き缶は、喋る事ぐらい出来るわ」
『無理言うなぁ。変態な責任を相手の価値観としてなすりつける空き缶は、まさに畜生缶だね』
「やかましいカァアン!」
「え!? ボクまだ何も喋ってないのにぃいい!? それに今時の空き缶って、そうなのぉおお!?」
「いやいや、ニャンコ。空き缶は普通喋らないから、そんなカルチャーショックを受けたような顔をしなくて大丈夫だよ。それとカンの一人叫びは、病気みたいなものだから、そこには敢えて触れずに、聞こえないふりをしてくれると嬉しいかな」
「そう……なんだ。病気じゃ仕方がないね、そう考えると少し可哀想に見えてきたよ、ボク。それでコレは、カイン君の召喚獣なんだよね? 精霊界に帰還させなくて良いの?」
「おい、酷く心外な印象を持たれた上に、同情されたんだが?」
「うん。帰還で帰ってくれないから、仕方なく持ってきたんだ」
カインは、カンの言葉を既に安定して受け流し始めていた。
「どんどん扱いが雑になる気がするのだが……まぁ、よい。カインよ、我が〝魔力制御〟を覚えたら〝帰還〟に応じられる様だぞ」
「そうなの?」
カンは、イチカから聞いた話を簡単にカインに説明した。
「へぇ、なんだかよく分かんない縛りだね。そうだ! ボクの召喚獣は、この子だよ!〝召喚〟!」
『カミペディアによると、そこの世界の仕様では、一度召喚の契約を結ぶと召喚士達は、長い詠唱を省略できて〝召喚と一言だけの詠唱で、自身召喚獣を呼び出すことが出来るらしいよ』
「カミペディアは、何でも知っておるな。しかし、なるほど、説明ご苦労カァン」
「わぁ! かわいいね!」
カンがイチカから、この世界についての情報提供を受けていると、突然カインの明るい声が部屋に響いた。
「そうでしょ! すっごく可愛くて、ボクも気に入ってるんだ! それにフェアリーは、可愛いだけでなくて、魔法も得意だし、魔法少女系を狙うボクと相性ぴったり!」
ニヤンにより呼び出されたフェアリーが、羽からキラキラと光るものを主人であるニヤンに振り掛けながら部屋の中を楽しげに飛んでいた。
そしてニヤンは、そのキラキラ光る粒子に合わせて、何度もポーズを変えながら、魔法少女の真似事をしていた。
「魔法少女の定義とは、一体……そんなことよりも、フェアリーとは魔法が得意なのか。そうであるならば……」
カンは、部屋の天井付近で楽しげに翔び回るフェアリーに向かって、声を上げた。
「これ、そこのフェアリーよ。我に魔力の制御の仕方を、教えてくれぬか?」
〝……空き缶に、話しかけられた……〟
「うむ、我は誰とでもコミュニケーションが取れる、イケてる空き缶なのである」
〝……変態ぃいいいい!〟
フェアリーは少女の様な声で、悲鳴をあげたのであった。
「お主もか!? この世界の変態の定義とは、一体何なのカァアァアアン!?」
流石に、ここまでの一連の流れで変態を連呼されると、カンもしっかり動揺していた。
『未知との遭遇とは、いつでも驚きと感動があるものだよ。空き缶が言葉を交わすことが出来るという事実に、驚いてしまったフェアリーに非はないだろうね。そもそも、空き缶が言葉を話すのが、悪いのだから』
「我の存在自体を、悪としてどうするカァアアン!?」
『普通、空き缶が喋ったりしたらびっくりするからね? カンの配慮が、足りなかったのでは? 自分の当たり前が、他人の当たり前だと思うなよ』
「普通に、ダメ出しか。凹むぞ」
空き缶が自分に喋りかけてくる、という事実に驚いたニヤンの召喚したフェアリーは、完全にカンを警戒してしまっていた。
「ライティ、どうしたの? って、まぁ原因はその空き缶だよね。ボクも驚いたし、当然そうなっちゃうよね」
ニヤンにライティと呼ばれたフェアリーの怯えている様子に、カインは安心させるように微笑みながら話しかけた。
「君の名前は、ライティって言うんだね。驚かしてごめんよ。この空き缶は、ちょっと変わってて、言葉を話すことが出来るんだ。僕の召喚獣だから、安心してほしいな」
カインがニヤンの後ろに隠れていたライティに、優しく声をかけた。ライティは、カインの笑顔に安心したのか、ゆっくりとニヤンの後ろから出てきたのだった。
「……なんじゃ、そのイケメン力は……確かに、よく見るとカイン……ボサボサの髪で目元が隠れていたから気付きにくかったが、お主……かなりの可愛い形男子ではないカァアン?」
自分の顔をよく見せて安心させようとカインは、ライティに向かって前髪をかきあげると、そこには予想以上に整った顔があった。
〝キャァアアア! ホント、この空き缶と違って良い子だわぁああん! とってもかわぃいぃいい〟
「……声が野太い!? まさかお主は、おと……」
〝おっと、それ以上言うべきではないわね。あんたも、命は惜しいでしょう?〟
野太く漢らしい声が、カンのボディに響く。
「ひぃ!? 何にも聞いてないカァアアン!?」
〝それにあんた、私の事を誰かに喋ったら……きざむわよ?〟
「カァアン!? 潰すじゃなくて、きざむとは!?」
〝返事は、どうしたぁああ!〟
まるで軍曹である。
「カァアアアン!」
〝それで良いのよ。さてと……カイン君のホッペに、ちゅーしてこよぉおっとぉおお♪〟
「カイン……沈黙もまた、優しさか……許せ」
どこか哀愁を帯びたカンの呟きは、誰にも聞かれることなく、部屋の空気に溶け込んで消えていくのであった。
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。
億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。
彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。
四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?
道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!
気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?
※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。
白いもふもふ好きの僕が転生したらフェンリルになっていた!!
ろき
ファンタジー
ブラック企業で消耗する社畜・白瀬陸空(しらせりくう)の唯一の癒し。それは「白いもふもふ」だった。 ある日、白い子犬を助けて命を落とした彼は、異世界で目を覚ます。
ふと水面を覗き込むと、そこに映っていたのは―― 伝説の神獣【フェンリル】になった自分自身!?
「どうせ転生するなら、テイマーになって、もふもふパラダイスを作りたかった!」 「なんで俺自身がもふもふの神獣になってるんだよ!」
理想と真逆の姿に絶望する陸空。 だが、彼には規格外の魔力と、前世の異常なまでの「もふもふへの執着」が変化した、とある謎のスキルが備わっていた。
これは、最強の神獣になってしまった男が、ただひたすらに「もふもふ」を愛でようとした結果、周囲の人間(とくにエルフ)に崇拝され、勘違いが勘違いを呼んで国を動かしてしまう、予測不能な異世界もふもふライフ!
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
スティールスキルが進化したら魔物の天敵になりました
東束末木
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞、いただきました!!
スティールスキル。
皆さん、どんなイメージを持ってますか?
使うのが敵であっても主人公であっても、あまりいい印象は持たれない……そんなスキル。
でもこの物語のスティールスキルはちょっと違います。
スティールスキルが一人の少年の人生を救い、やがて世界を変えてゆく。
楽しくも心温まるそんなスティールの物語をお楽しみください。
それでは「スティールスキルが進化したら魔物の天敵になりました」、開幕です。
2025/12/7
一話あたりの文字数が多くなってしまったため、第31話から1回2~3千文字となるよう分割掲載となっています。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる