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間章(ダイジェスト版)
とあるハンターの相棒の不安
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※大翔視点。
おひさしブリなんだかなんなんだか。
ハンターの相棒くんです。
********************************************
―――――――――――がちゃん。
「あ」
割れたマグカップを見下ろして大翔は思わず、固まった。
それは寮の自室。
飲み物を飲もうと棚から自分のマグカップを取ろうとして、その隣にあったマグカップを引っ掛け思いがけず、落としてしまった。
粉々に砕け散ったマグカップを見下ろしたまま、なぜか大翔は動けなかった。
ひどい胸騒ぎを感じた。
見下ろすマグカップは今ここにいない同室の従兄弟のものだ。
今日は調査だけということで、一人で仕事に行っていた。
普段から裏方に徹するため、めったに大翔は琢磨に同行することはしない。
普段通りの行動。別段従兄弟もおかしなところもない。普通の会話をして普通に別れた。
だが、今日はなぜか落ち着かない。
「……琢磨?」
砕け散ったマグカップになぜか従兄弟の姿が重なる。
なぜなのかわからない。今日の彼の仕事はただの調査のはずで、吸血鬼に対するものではないと聞いている。危険はないはずだ。
なのに、大翔は砕け散ったマグカップから目が離せなかった。
その感覚に覚えがあった。
あれは三年前。その日の朝、大翔はひどい胸騒ぎを覚えていた。
だが、当時はそれがなんなのかはわからなかった。
それがわかったのは突然学校の放送で琢磨が呼び出されたあとだった。
硬い声の琢磨から連絡を受けて、急いで家に戻ってくればすべてが終わったあとだった。
あの時の絶望感は忘れられない。もしあの時みたいに琢磨の身に何かあったのだとしたら。
「……縁起でもない!」
不安を振り払うように首を振る。
琢磨は帰ってくるに決まっている。この不安は杞憂に決まっている。
心の中で何度も言い聞かせ、白い白磁の破片に手を伸ばした時だった。
「っ!」
鋭い痛みに、がしゃんと破片を取り落とす。
見れば指先から赤いモノが滲み溢れた。
床に落とさないように、慌てて口に含めば苦い鉄の味がした。
(……ああ、なにやってんだろ?)
痛みと情けなさで泣きそうになる。
男のくせに情けないとは思う。だが、じくじくと痛む指先の痛みは広がる不安を増大はさせても覆い隠してくれない。
手当しようと室内にある薬箱を漁るが、絆創膏を切らしているのに気がつく。
そう言えば、先日補充しなくてはと思って忘れていた。
弱り目に祟り目とはこのことだ。
仕方なく、大翔は絆創膏をもらいに部屋を出た。
消灯時間を回った時間で、廊下の照明は既に落とされていた。
こっそりと給湯室まで行く。ここで寮母や寮長に見つかると反省文ものなので見つからないように慎重に周りを伺いながら移動する。
たどり着いた給湯室の棚から絆創膏を一枚拝借する。
ここに薬箱があるのは水回りで陶器を扱う際、手を切る生徒が多いせいだ。
ここの薬箱は生徒たちの有志で整えられており、少なくなったら誰かが買ってきて補充する方式をとっている。
大翔も絆創膏を何度か補充している。割と頻繁に補充をしているので、それなりに需要はあるのだろう。
絆創膏を既に血の止まった指先に巻きつけ、給湯室を出て自室に戻ろうと廊下を行きかけた時だった。
一瞬目の前を光が通り過ぎる。
その光と足音に慌てて、一番近くにあった扉を開け、中にその身を隠す。
扉越しに外の様子を伺う。ゆっくりとした足取りが通り過ぎる。おそらく寮長か寮母だろう。
たまにこうして夜間に見回りをして起きている生徒がいないかの確認を彼らは行っている。
消灯時間は過ぎているが自室内部まで見回りされることはないので、実は深夜まで起きている生徒は意外に多いことを大翔は知っている。
しかし、消灯時間を過ぎての自室外へ出ることは禁止されているので、その見回りなのだ。
足音が聞こえなくなって、十分に時間が過ぎてから、大翔はそっと息を吐いた。
心臓が大きな音をたてている。たかだか寮長に見つかりそうになった程度でこんなざまの自分を情けなく思った。従兄弟ならおそらく隠れはしてもこんなに動揺はしないだろう。
あれで琢磨は肝が据わっている。彼の父親には考えがなさすぎると言われていたが。
暗闇の中大翔は琢磨の父親、琢人のことを思い出す。
大翔にとっても琢磨にとっても大きな存在だ。
吸血鬼ハンターとして、一人の大人の男として憧れの存在だった。
惜しくも仕事中の事故で死んだ彼だが、今も昔も大翔は彼以上の男を見たことがなかった。琢磨は外見こそ似てきてはいるが、人としての器はまだまだ全然足りない。
そう言えば生前大翔は彼にその強さの由来について聞いたことがあった。
その頃大翔は変質者に付きまとわれた挙句、攫われかけたトラウマにより今よりもっと臆病で、家族とすら話すことが苦痛だった。
その時唯一話すことができた琢磨と琢人の家に預けられていたのだが、いつまでもそんな状態ではいけないと思い、尊敬する琢人にその強さの由来を聞いてみたのだ。
それを真似れば大翔も臆病な自分を変えられるのではないかと思ったのだ。
そんな大翔に琢人は真剣に答えてくれた。
だが、その内容がなぜか思い出せなかった。
ただ、その答えは大翔にとって望んだものではなかったことだけは覚えている。
失望し、まるで見捨てられた気持ちだけが残っている。
琢人の性格を考えても、子供に残酷なことを言うような人物ではないため、どうしてその時の自分があれほど絶望したのかわからなかった。
ただ、その時の自分にとってトラウマを克服するための助けにならなかったことだけ覚えている。
それでも彼は彼の子供である琢磨を通じて、大翔に吸血鬼ハンターの相棒という居場所をくれた。これが拠り所となり、なんとか今の大翔ができた。
彼らは大翔にとって恩人だ。
琢人は大翔の情報処理の能力を褒めてくれた。重要な武器になると笑ってくれた。
臆病で真面に人の顔すら見れない自分に自信をくれた。こんな自分にその能力で自分や琢磨をサポートしてくれと言ってくれた。
それなのに、彼は死んでしまった。十分にサポートする機会もないままに。
だから、大翔は琢磨だけはその二の舞にしないよう気を配っている。
彼は琢人と違って、目先のことしか見えないところがある。
大翔と違い自信に満ち溢れ、努力も惜しまないが、その分細やかさにはかける従兄弟はよく大翔や琢人の言いつけを守らず、幾度となく怪我をして帰ってくる。
先程感じた嫌な予感が心を犯す。温度が急に下がったわけでもないのに、鳥肌がたって、思わず腕をさすった。
今までは怪我で済んでいたが、もし琢人と同じように彼が帰ってこなかったら?
不意に、大翔はなにも考えずに、飛び出して琢磨を追いかけたい衝動に狩られた。
だが、冷静で臆病な自分がブレーキをかける。
行ってどうする、もし琢磨が何らかの危機に瀕していたとして大翔に何が出来る?できないに決まっている。
それは卑屈でもなんでもなくただ事実で、大翔は無力だ。
どう考えても大翔は寮で琢磨の帰りを待つのが最良の選択肢だ。
大丈夫だ。琢磨は強い。今まで幾度となく危ない目にもあってきたが必ず帰ってきたではないか。しかも、現在必ず琢磨が危機に瀕している証拠などどこにもなく、ただ大翔の不安だけという状態だ。
しかし不安だけが尽きることなく胸を支配する。
先程感じた恐怖が再び足元を這い上がる。
琢磨がもし本当に帰ってこなかったら?
(嫌だ。嫌だ。まだ僕はあいつになにもしてやれてないのに!)
あれは三年前のことだ。
大翔は自分自身のことに夢中で一つの罪を犯した。
琢人の訃報を知ったとき、大翔はすぐに琢磨の元に行った。
そこでは呆然と空の柩の前に座る琢磨とその周りで忙しそうに動く顔見知りのギルドの職員たちがいた。
大翔はそれを確認すると同時に琢磨に抱きついて泣いてしまった。
琢人が死んでしまったことが悲しくて悲しくて、自分の感情ばかりで琢磨の気持ちも気付かず泣き続けた。
今もあの時のことは後悔している。
どうしてあの時もっと琢磨のことを考えなかったのか。
琢磨は葬儀の間も、墓を前にしても泣かなかった。
きっと大翔がずっと泣いていたせいだった。
誰も彼も泣く大翔をなだめていた。
泣かない琢磨を誰も構わなかった。それがいけなかったのだ。
彼の変化に気づいたのはずっと後になってからだ。
普通に生活している分には、何事もない。
父親が死んだことに対して、ちゃんと認識はしているし、外の人間に対してそのことを触れられてもちゃんと対応していた。
だが、いつまで経っても彼は三人分の料理を作る。
琢磨は細かいことは苦手だが、料理は得意だった。だから平戸家のご飯はいつも琢磨のお手製だった。
それは琢人がいた時もいなくなった後も琢磨の仕事だった。
大翔は平戸家に住居を移して生活していた。
本当の両親は健在だったが、大翔にとって家は琢磨と琢人のいる空間だった。
琢人がいなくなって、二人となった空間でなんとか元の生活を取り戻そうとしてもがく中、琢磨は未だに料理を作る際には食べる人のいない料理を作るのだ。
本人も自覚がないらしく、食卓に並べて初めて気づくのだ。
その度に、二人でそれを食べるのだが、何度指摘しても治らず、大翔は指摘することをやめた。
多分、琢磨の中で琢人は死んでいないのだ。
表面上ではわかっている。だが、心が納得していない。
琢磨の症状が気になりたくさんの心理学の本を読んだ。
そこでわかったのは大翔の罪だった。人は泣くことによって心理的ストレスを発散する。
だが大翔が琢磨から泣くことを奪った。琢磨の中で琢人を失ったストレスは発散されることなく鬱積された。それが、いつまでも精神に影響を及ぼし、琢磨に現実を認識させない。
それから大翔はなんとか琢磨を泣かせようとしたが、ことごとく失敗した。
むしろうまくいかなすぎて大翔が泣いてしまったくらいだ。
琢磨も大翔を慮ってか、最初は付き合ってくれていたが、普段の生活には支障はないので、だんだんその話題すら忌避するようになった。
本人が嫌がっているのに続けるわけにもいかず、大翔は引き下がったが、未だに諦めたわけではない。
琢磨は大翔の世界で一番大切な唯一無二の家族だ。
その彼が泣けない原因が自分であることが情けなかった。
だから大翔は精一杯彼をサポートすることを心に誓っていた。
彼が幸せになるためなら、命すらおしくない。
そう思っているのに、現実の自分は不安な内情を抱えて、悩むしかなかった。
大翔は誰にともなく胸の内を聞いて欲しかった。だが、琢磨のハンターの関する内情など誰に話せる訳もなく、まして大翔には琢磨以外に学園に親しい友人などいない。
不意に脳裏に浮かんだ人物の顔を思いだし、大翔は思いがけない自分の思考に頬を染めた。
思い出したのはクラスメイトの女子生徒の姿だ。
真っ黒で長い髪が印象的な背の高い少女。他の生徒と違い、ただ大翔をまっすぐ見てくれる少女だ。
一瞬、彼女ならと思ってしまう。彼女は琢磨に言わせれば吸血鬼となんらかの関わりがあるらしい。
彼女ならハンターのことを話し、その相棒としての大翔のことを聞いてもらえるのではないかと考える。
馬鹿げた話だ。大体琢磨は彼女が吸血鬼側の人間である可能性を示していた。そんな彼女にハンターのことを話すなどそもそもできないし、相談なんてもってのほかだ。だが、なぜか彼女に相談するという思考は大翔に甘い幻想を抱かせる。
(でもそんなの物理的にも不可能だ)
そもそも彼女がいる女子寮に大翔が行くこともできなければ、彼女に連絡を取る手段もない。彼女は携帯電話を持っていないというのは先日の通信室での話で気づいていたし、また彼女の連絡先を知れるほど、彼女と大翔の仲は決して親密ではない。
(それに彼女はもうすぐ雲の上の存在になる)
彼女が寮を移るということを噂で聞いた。
天空寮と呼ばれる特別寮への転寮は実に久しぶりの出来事らしく、しかも一度に二人もの女子生徒の転寮に今、寮ではその話題で持ちきりだ。
どういう理由か憶測が飛び交っていて、真実はわからないが、ただその事実だけが大翔の耳にも入っていた。
おそらく誰か月下騎士会の誰かに見初められての転寮なのだろう。
彼女を見初めたのが誰なのかわからないが、今代の月下騎士の見目の麗しさは男子である大翔も異を挟む余地もないため、誰であっても彼女の心を射止めてもおかしくはない。
少なくとも、大翔のような体も小さく見た目も女みたいな弱弱しい男などよりよほど彼女に似合っている。
そのことを考えると、なぜか胸が苦しい。ふ、っと短く息を継ぎ、思考を追い払う。
彼女への思考を吹き飛ばしたあと、再び話を聞いてくれそうな人間のことを考えたが、やはり思いつく影はなかった。
(…琢人さん)
琢人がいた頃は彼が不安な胸の内を聞いてくれた。
当時の大翔は子供で今より言葉がうまくなく、ただ漠然とした不安に怯えてただひたすら泣き言を言っていたというのに、彼は根気よく大翔の話を聞いた上で、道を示してくれていた。
彼の言うことを聞けば、不安な事などなかった。
彼の言うことは絶対だった。だが彼が死んでから、大翔の話を聞いてくれる人間はもちろん道を示してくれるものは誰もいない。
もちろん大翔もそれが普通だとわかっていた。
だが、弱い大翔はこんな不安な夜はどうしても琢人を思い出さずにいられない。
(…琢人さん、僕はどうしたらいいんですか?)
死んでしまった相手に、これからの道を聞くなんて馬鹿げた思考だ。
しかも彼の息子の心を傷つけておいてさらに頼ろうなどとは虫が良すぎる。
大翔はそんな自分が大嫌いだ。
自分で考えなくては。わかっているが、ぐるぐると思考だけが回る。
「…琢人さん、僕は…」
思わずつぶやいた名前に答えるものなどいないはずだった。
「……ん…」
突然聞こえた声に、大翔は飛び上がった。
暗闇になれた目に隠れた場所が通信室と呼ばれる部屋だということは気づいていた。
だが使っている人間はごく少数で、寮生であってもこの場所を知る者はわずかだ。
消灯時間が過ぎた時間、しかも明かりの消えた室内に誰かいるとは思っておらず、大翔は緊張して声の聞こえたほうに意識を集中する。
僅かな衣擦れの音が聞こえた。
ぎしりと僅かな金属の軋みにその人物が身動ぎするのを感じる。
その一挙手一投足を呼吸すら忘れて大翔は見つめる。
どうやらその人物は机に向かって突っ伏して寝ていたらしい。
緩やかにその身を起こして、伸びをするその姿に大翔は目を見開く。
明かりのない室内で影しか見えないその姿に確かな見覚えがある。
だが、まさか。こんな場所にいるはずのないその姿に大翔はただ硬直するしかない。
不意に人影が大翔の気配に気付いたようにこちらに視線を向けてきた。
そのどこか焦点の合わない透明な視線に見つめられ大翔は危険というには甘い動悸が抑えられない。
だって、彼女はこんなところにいるはずがなくて。
だって、彼女はもうすでに雲の上の存在で。
どうしてこんなところにいるのか、わからない。
ただただ大翔はその人物が何か発するまで固まってしまった。
************************************************
さて、相棒くんが気付いた相手とは?ww
おひさしブリなんだかなんなんだか。
ハンターの相棒くんです。
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―――――――――――がちゃん。
「あ」
割れたマグカップを見下ろして大翔は思わず、固まった。
それは寮の自室。
飲み物を飲もうと棚から自分のマグカップを取ろうとして、その隣にあったマグカップを引っ掛け思いがけず、落としてしまった。
粉々に砕け散ったマグカップを見下ろしたまま、なぜか大翔は動けなかった。
ひどい胸騒ぎを感じた。
見下ろすマグカップは今ここにいない同室の従兄弟のものだ。
今日は調査だけということで、一人で仕事に行っていた。
普段から裏方に徹するため、めったに大翔は琢磨に同行することはしない。
普段通りの行動。別段従兄弟もおかしなところもない。普通の会話をして普通に別れた。
だが、今日はなぜか落ち着かない。
「……琢磨?」
砕け散ったマグカップになぜか従兄弟の姿が重なる。
なぜなのかわからない。今日の彼の仕事はただの調査のはずで、吸血鬼に対するものではないと聞いている。危険はないはずだ。
なのに、大翔は砕け散ったマグカップから目が離せなかった。
その感覚に覚えがあった。
あれは三年前。その日の朝、大翔はひどい胸騒ぎを覚えていた。
だが、当時はそれがなんなのかはわからなかった。
それがわかったのは突然学校の放送で琢磨が呼び出されたあとだった。
硬い声の琢磨から連絡を受けて、急いで家に戻ってくればすべてが終わったあとだった。
あの時の絶望感は忘れられない。もしあの時みたいに琢磨の身に何かあったのだとしたら。
「……縁起でもない!」
不安を振り払うように首を振る。
琢磨は帰ってくるに決まっている。この不安は杞憂に決まっている。
心の中で何度も言い聞かせ、白い白磁の破片に手を伸ばした時だった。
「っ!」
鋭い痛みに、がしゃんと破片を取り落とす。
見れば指先から赤いモノが滲み溢れた。
床に落とさないように、慌てて口に含めば苦い鉄の味がした。
(……ああ、なにやってんだろ?)
痛みと情けなさで泣きそうになる。
男のくせに情けないとは思う。だが、じくじくと痛む指先の痛みは広がる不安を増大はさせても覆い隠してくれない。
手当しようと室内にある薬箱を漁るが、絆創膏を切らしているのに気がつく。
そう言えば、先日補充しなくてはと思って忘れていた。
弱り目に祟り目とはこのことだ。
仕方なく、大翔は絆創膏をもらいに部屋を出た。
消灯時間を回った時間で、廊下の照明は既に落とされていた。
こっそりと給湯室まで行く。ここで寮母や寮長に見つかると反省文ものなので見つからないように慎重に周りを伺いながら移動する。
たどり着いた給湯室の棚から絆創膏を一枚拝借する。
ここに薬箱があるのは水回りで陶器を扱う際、手を切る生徒が多いせいだ。
ここの薬箱は生徒たちの有志で整えられており、少なくなったら誰かが買ってきて補充する方式をとっている。
大翔も絆創膏を何度か補充している。割と頻繁に補充をしているので、それなりに需要はあるのだろう。
絆創膏を既に血の止まった指先に巻きつけ、給湯室を出て自室に戻ろうと廊下を行きかけた時だった。
一瞬目の前を光が通り過ぎる。
その光と足音に慌てて、一番近くにあった扉を開け、中にその身を隠す。
扉越しに外の様子を伺う。ゆっくりとした足取りが通り過ぎる。おそらく寮長か寮母だろう。
たまにこうして夜間に見回りをして起きている生徒がいないかの確認を彼らは行っている。
消灯時間は過ぎているが自室内部まで見回りされることはないので、実は深夜まで起きている生徒は意外に多いことを大翔は知っている。
しかし、消灯時間を過ぎての自室外へ出ることは禁止されているので、その見回りなのだ。
足音が聞こえなくなって、十分に時間が過ぎてから、大翔はそっと息を吐いた。
心臓が大きな音をたてている。たかだか寮長に見つかりそうになった程度でこんなざまの自分を情けなく思った。従兄弟ならおそらく隠れはしてもこんなに動揺はしないだろう。
あれで琢磨は肝が据わっている。彼の父親には考えがなさすぎると言われていたが。
暗闇の中大翔は琢磨の父親、琢人のことを思い出す。
大翔にとっても琢磨にとっても大きな存在だ。
吸血鬼ハンターとして、一人の大人の男として憧れの存在だった。
惜しくも仕事中の事故で死んだ彼だが、今も昔も大翔は彼以上の男を見たことがなかった。琢磨は外見こそ似てきてはいるが、人としての器はまだまだ全然足りない。
そう言えば生前大翔は彼にその強さの由来について聞いたことがあった。
その頃大翔は変質者に付きまとわれた挙句、攫われかけたトラウマにより今よりもっと臆病で、家族とすら話すことが苦痛だった。
その時唯一話すことができた琢磨と琢人の家に預けられていたのだが、いつまでもそんな状態ではいけないと思い、尊敬する琢人にその強さの由来を聞いてみたのだ。
それを真似れば大翔も臆病な自分を変えられるのではないかと思ったのだ。
そんな大翔に琢人は真剣に答えてくれた。
だが、その内容がなぜか思い出せなかった。
ただ、その答えは大翔にとって望んだものではなかったことだけは覚えている。
失望し、まるで見捨てられた気持ちだけが残っている。
琢人の性格を考えても、子供に残酷なことを言うような人物ではないため、どうしてその時の自分があれほど絶望したのかわからなかった。
ただ、その時の自分にとってトラウマを克服するための助けにならなかったことだけ覚えている。
それでも彼は彼の子供である琢磨を通じて、大翔に吸血鬼ハンターの相棒という居場所をくれた。これが拠り所となり、なんとか今の大翔ができた。
彼らは大翔にとって恩人だ。
琢人は大翔の情報処理の能力を褒めてくれた。重要な武器になると笑ってくれた。
臆病で真面に人の顔すら見れない自分に自信をくれた。こんな自分にその能力で自分や琢磨をサポートしてくれと言ってくれた。
それなのに、彼は死んでしまった。十分にサポートする機会もないままに。
だから、大翔は琢磨だけはその二の舞にしないよう気を配っている。
彼は琢人と違って、目先のことしか見えないところがある。
大翔と違い自信に満ち溢れ、努力も惜しまないが、その分細やかさにはかける従兄弟はよく大翔や琢人の言いつけを守らず、幾度となく怪我をして帰ってくる。
先程感じた嫌な予感が心を犯す。温度が急に下がったわけでもないのに、鳥肌がたって、思わず腕をさすった。
今までは怪我で済んでいたが、もし琢人と同じように彼が帰ってこなかったら?
不意に、大翔はなにも考えずに、飛び出して琢磨を追いかけたい衝動に狩られた。
だが、冷静で臆病な自分がブレーキをかける。
行ってどうする、もし琢磨が何らかの危機に瀕していたとして大翔に何が出来る?できないに決まっている。
それは卑屈でもなんでもなくただ事実で、大翔は無力だ。
どう考えても大翔は寮で琢磨の帰りを待つのが最良の選択肢だ。
大丈夫だ。琢磨は強い。今まで幾度となく危ない目にもあってきたが必ず帰ってきたではないか。しかも、現在必ず琢磨が危機に瀕している証拠などどこにもなく、ただ大翔の不安だけという状態だ。
しかし不安だけが尽きることなく胸を支配する。
先程感じた恐怖が再び足元を這い上がる。
琢磨がもし本当に帰ってこなかったら?
(嫌だ。嫌だ。まだ僕はあいつになにもしてやれてないのに!)
あれは三年前のことだ。
大翔は自分自身のことに夢中で一つの罪を犯した。
琢人の訃報を知ったとき、大翔はすぐに琢磨の元に行った。
そこでは呆然と空の柩の前に座る琢磨とその周りで忙しそうに動く顔見知りのギルドの職員たちがいた。
大翔はそれを確認すると同時に琢磨に抱きついて泣いてしまった。
琢人が死んでしまったことが悲しくて悲しくて、自分の感情ばかりで琢磨の気持ちも気付かず泣き続けた。
今もあの時のことは後悔している。
どうしてあの時もっと琢磨のことを考えなかったのか。
琢磨は葬儀の間も、墓を前にしても泣かなかった。
きっと大翔がずっと泣いていたせいだった。
誰も彼も泣く大翔をなだめていた。
泣かない琢磨を誰も構わなかった。それがいけなかったのだ。
彼の変化に気づいたのはずっと後になってからだ。
普通に生活している分には、何事もない。
父親が死んだことに対して、ちゃんと認識はしているし、外の人間に対してそのことを触れられてもちゃんと対応していた。
だが、いつまで経っても彼は三人分の料理を作る。
琢磨は細かいことは苦手だが、料理は得意だった。だから平戸家のご飯はいつも琢磨のお手製だった。
それは琢人がいた時もいなくなった後も琢磨の仕事だった。
大翔は平戸家に住居を移して生活していた。
本当の両親は健在だったが、大翔にとって家は琢磨と琢人のいる空間だった。
琢人がいなくなって、二人となった空間でなんとか元の生活を取り戻そうとしてもがく中、琢磨は未だに料理を作る際には食べる人のいない料理を作るのだ。
本人も自覚がないらしく、食卓に並べて初めて気づくのだ。
その度に、二人でそれを食べるのだが、何度指摘しても治らず、大翔は指摘することをやめた。
多分、琢磨の中で琢人は死んでいないのだ。
表面上ではわかっている。だが、心が納得していない。
琢磨の症状が気になりたくさんの心理学の本を読んだ。
そこでわかったのは大翔の罪だった。人は泣くことによって心理的ストレスを発散する。
だが大翔が琢磨から泣くことを奪った。琢磨の中で琢人を失ったストレスは発散されることなく鬱積された。それが、いつまでも精神に影響を及ぼし、琢磨に現実を認識させない。
それから大翔はなんとか琢磨を泣かせようとしたが、ことごとく失敗した。
むしろうまくいかなすぎて大翔が泣いてしまったくらいだ。
琢磨も大翔を慮ってか、最初は付き合ってくれていたが、普段の生活には支障はないので、だんだんその話題すら忌避するようになった。
本人が嫌がっているのに続けるわけにもいかず、大翔は引き下がったが、未だに諦めたわけではない。
琢磨は大翔の世界で一番大切な唯一無二の家族だ。
その彼が泣けない原因が自分であることが情けなかった。
だから大翔は精一杯彼をサポートすることを心に誓っていた。
彼が幸せになるためなら、命すらおしくない。
そう思っているのに、現実の自分は不安な内情を抱えて、悩むしかなかった。
大翔は誰にともなく胸の内を聞いて欲しかった。だが、琢磨のハンターの関する内情など誰に話せる訳もなく、まして大翔には琢磨以外に学園に親しい友人などいない。
不意に脳裏に浮かんだ人物の顔を思いだし、大翔は思いがけない自分の思考に頬を染めた。
思い出したのはクラスメイトの女子生徒の姿だ。
真っ黒で長い髪が印象的な背の高い少女。他の生徒と違い、ただ大翔をまっすぐ見てくれる少女だ。
一瞬、彼女ならと思ってしまう。彼女は琢磨に言わせれば吸血鬼となんらかの関わりがあるらしい。
彼女ならハンターのことを話し、その相棒としての大翔のことを聞いてもらえるのではないかと考える。
馬鹿げた話だ。大体琢磨は彼女が吸血鬼側の人間である可能性を示していた。そんな彼女にハンターのことを話すなどそもそもできないし、相談なんてもってのほかだ。だが、なぜか彼女に相談するという思考は大翔に甘い幻想を抱かせる。
(でもそんなの物理的にも不可能だ)
そもそも彼女がいる女子寮に大翔が行くこともできなければ、彼女に連絡を取る手段もない。彼女は携帯電話を持っていないというのは先日の通信室での話で気づいていたし、また彼女の連絡先を知れるほど、彼女と大翔の仲は決して親密ではない。
(それに彼女はもうすぐ雲の上の存在になる)
彼女が寮を移るということを噂で聞いた。
天空寮と呼ばれる特別寮への転寮は実に久しぶりの出来事らしく、しかも一度に二人もの女子生徒の転寮に今、寮ではその話題で持ちきりだ。
どういう理由か憶測が飛び交っていて、真実はわからないが、ただその事実だけが大翔の耳にも入っていた。
おそらく誰か月下騎士会の誰かに見初められての転寮なのだろう。
彼女を見初めたのが誰なのかわからないが、今代の月下騎士の見目の麗しさは男子である大翔も異を挟む余地もないため、誰であっても彼女の心を射止めてもおかしくはない。
少なくとも、大翔のような体も小さく見た目も女みたいな弱弱しい男などよりよほど彼女に似合っている。
そのことを考えると、なぜか胸が苦しい。ふ、っと短く息を継ぎ、思考を追い払う。
彼女への思考を吹き飛ばしたあと、再び話を聞いてくれそうな人間のことを考えたが、やはり思いつく影はなかった。
(…琢人さん)
琢人がいた頃は彼が不安な胸の内を聞いてくれた。
当時の大翔は子供で今より言葉がうまくなく、ただ漠然とした不安に怯えてただひたすら泣き言を言っていたというのに、彼は根気よく大翔の話を聞いた上で、道を示してくれていた。
彼の言うことを聞けば、不安な事などなかった。
彼の言うことは絶対だった。だが彼が死んでから、大翔の話を聞いてくれる人間はもちろん道を示してくれるものは誰もいない。
もちろん大翔もそれが普通だとわかっていた。
だが、弱い大翔はこんな不安な夜はどうしても琢人を思い出さずにいられない。
(…琢人さん、僕はどうしたらいいんですか?)
死んでしまった相手に、これからの道を聞くなんて馬鹿げた思考だ。
しかも彼の息子の心を傷つけておいてさらに頼ろうなどとは虫が良すぎる。
大翔はそんな自分が大嫌いだ。
自分で考えなくては。わかっているが、ぐるぐると思考だけが回る。
「…琢人さん、僕は…」
思わずつぶやいた名前に答えるものなどいないはずだった。
「……ん…」
突然聞こえた声に、大翔は飛び上がった。
暗闇になれた目に隠れた場所が通信室と呼ばれる部屋だということは気づいていた。
だが使っている人間はごく少数で、寮生であってもこの場所を知る者はわずかだ。
消灯時間が過ぎた時間、しかも明かりの消えた室内に誰かいるとは思っておらず、大翔は緊張して声の聞こえたほうに意識を集中する。
僅かな衣擦れの音が聞こえた。
ぎしりと僅かな金属の軋みにその人物が身動ぎするのを感じる。
その一挙手一投足を呼吸すら忘れて大翔は見つめる。
どうやらその人物は机に向かって突っ伏して寝ていたらしい。
緩やかにその身を起こして、伸びをするその姿に大翔は目を見開く。
明かりのない室内で影しか見えないその姿に確かな見覚えがある。
だが、まさか。こんな場所にいるはずのないその姿に大翔はただ硬直するしかない。
不意に人影が大翔の気配に気付いたようにこちらに視線を向けてきた。
そのどこか焦点の合わない透明な視線に見つめられ大翔は危険というには甘い動悸が抑えられない。
だって、彼女はこんなところにいるはずがなくて。
だって、彼女はもうすでに雲の上の存在で。
どうしてこんなところにいるのか、わからない。
ただただ大翔はその人物が何か発するまで固まってしまった。
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さて、相棒くんが気付いた相手とは?ww
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悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
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数ある作品の中から、読んでいただきありがとうございます。
幼少期、最初はツラい状況が続きます。
作者都合のゆるふわご都合設定です。
日曜日以外、1日1話更新目指してます。
エール、お気に入り登録、いいね、コメント、しおり、とても励みになります。
お楽しみ頂けたら幸いです。
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2024年6月25日 お気に入り登録100人達成 ありがとうございます!
100人になるまで見捨てずに居て下さった99人の皆様にも感謝を!!
2024年9月9日 お気に入り登録200人達成 感謝感謝でございます!
200人になるまで見捨てずに居て下さった皆様にもこれからも見守っていただける物語を!!
2025年1月6日 お気に入り登録300人達成 感涙に咽び泣いております!
ここまで見捨てずに読んで下さった皆様、頑張って書ききる所存でございます!これからもどうぞよろしくお願いいたします!
2025年3月17日 お気に入り登録400人達成 驚愕し若干焦っております!
こんなにも多くの方に呼んでいただけるとか、本当に感謝感謝でございます。こんなにも長くなった物語でも、ここまで見捨てずに居てくださる皆様、ありがとうございます!!
2025年6月10日 お気に入り登録500人達成 ひょえぇぇ?!
なんですと?!完結してからも登録してくださる方が?!ありがとうございます、ありがとうございます!!
こんなに多くの方にお読み頂けて幸せでございます。
どうしよう、欲が出て来た?
…ショートショートとか書いてみようかな?
2025年7月8日 お気に入り登録600人達成?! うそぉん?!
欲が…欲が…ック!……うん。減った…皆様ごめんなさい、欲は出しちゃいけないらしい…
2025年9月21日 お気に入り登録700人達成?!
どうしよう、どうしよう、何をどう感謝してお返ししたら良いのだろう…
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