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因縁の再会
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私は藤松のために、新しい着物を用意して着せてやった。藤松は、はしゃいでいた。目立たぬように地味な柄を選んだつもりだったが、藤松が着るとハッとするほど美しかった。
私は人目を避けて、頰被りをし、なるたけ地味な着物を着て、暗いところを選んで歩いた。私はなるべく人の少ないところを歩きたいのだが、藤松は、はしゃいで人の多い方へ人の多い方へと行きたがる。
人ごみの中、はぐれぬように、私は藤松に手を引っぱられて歩いた。
藤松の姿は人目を引くのか、すれちがう人、すれちがう人が、振りむいた。私は、そのたびに?茲被りの顔をうつむけて、そむけなければならなかった。
花火見物の場所を求めて川沿いの道を歩いていると、私らの方をじっと見ている視線を感じた。つけられているようだ。
私はあやしんであたりを見回した。
すると、まぎれもないあの姿、夜目にも目だつ咲之助の、咲きほこる花のようにあでやかで、輝くような美貌と、すらりとした立ち姿を、私は見つけた。私は稲妻に打たれたように、その場に倒れ伏した。藤松が心配してすがりついてきた。
咲之助は、地味で粋な、細かい縞の着物をきていた。
道ばたにうずくまった私のそばに、彼の白足袋と草履が、すっと寄ってきて、私の腕をつかみ、さりげなく助け起こした。咲之助は、
「見張り役の手代をまく」
と、私の耳もとへささやいた。
咲之助は、大店の若旦那で、私と会うことは先に固く禁じられていた。
なのに、頰被りして人目をしのぶ私を夕闇の中で見つけだし、側へ来て助け起こしてくれた。私は胸が熱くなった。
私は、
「飴を買っておくれよぅ」
と、ねだる藤松に、
「あとで、たんと買ってやるから」
となだめながら、手をひいて咲之助の後を追った。
咲之助は、ひと気のないお堂の近くへ私を導いた。
「ここまでくれば安心だ」
咲之助はようやく足をとめ、私を振り返って言った。振り返るだけで夕顔の花が咲いたようだった。
咲之助は、年若い、きれいな若衆をつれていた。咲之助は、私のつれている藤松をじっと見てたずねた。
「お前に弟がいたか」
やはり、他人から見ると、どこか似ていたのだろうか。私は答えた。
「ちがう、縁者の子だ」
咲之助がつれているのは、丁稚だと、咲之助は説明した。
磯松というその若衆は丁稚とは思えぬ綺麗な着物をきて、実に、あだめいていた。
咲之助のお相手だということは、明白だった。
私と離されて、咲之助は、そんな少年を相手にしているのかと、私は小声でなじった。
「お前だって、そんな子どもを。むごいことをする」
と咲之助は私と藤松の仲を疑った。
「この子は、みなしごで、あずかっているだけだ」
「縁者なのかみなしごなのか」
「遠い親戚だ」
「親戚か。お前に似ているわけだ」
と咲之助は言った。咲之助は、藤松のあごに指をかけて、執心するように、藤松の顔をつくづくと眺めた。
「まだ懲りずに稚児遊びなどしているのか」
「お前は商家になじまないから」
咲之助は言った。実際、私たちが引き裂かれた理由はそんなことではない。お上の事情にまきこまれたのだ。だが、そんな話はできなかった。
「咲之助は嫁をもらうから別れろとは、親父様も、よく言ったものだ」
私は咲之助を嫌味を言った。
「いずれはな」
咲之助はこたえた。咲之助は女にもてる。咲之助が関心をもたないだけだ。
「なのに稚児とするのはいいのか」
私はなじった。
「そうではない。お前とはいけないのだ」
咲之助が苦渋の表情でこたえた。
「なぜだ」
私はたずねた。
咲之助は私に顔を近づけて笑いかけた。
「お前といると、私は気が狂うてしまうからだ」
そして、咲之助は、ほんとうに気が狂ったかのように、夜空にむかって高笑いをした。
私は、咲之助の肩をつかんだ。
「よせ、人にきかれるじゃないか」
「なんの。祭りの喧騒で、だれも不審に思いはしない」
咲之助はこたえた。
そう言えば、藤松がいつのまにかいない、と思ったら、磯松と仲良く並んで花火を見上げていた。まるで、昔の、咲之助と自分のようだった。
「ほら、あの二人、お似合いだと思わないか」
咲之助は、二人の子どもを指さして笑った。
「何を言う。藤松はまだ幼い。お前のませた稚児などといっしょにするな」
私は、咲之助の手をはらって、たしなめた。
「それはどうかな」
咲之助は、あやしい笑みを返した。
「あの子は、可哀想な子なのだ」
私は、咲之助に説明した。
「ふうん、随分入れこんでいると見える。私には冷たいくせに、あんな子どもには優しいのだな」
咲之助は、やきもちをやいたように言った。
「私が冷たい? 非道なふるまいをしたのは咲之助じゃないか。私を籠絡し、さんざんもて遊んでから捨てたではないか」
私は、なかば怒って言い返した。
「そのことが病みつきになって、随分世間にも恥をさらすことになったのは誰のせいだと思っているのだ」
咲之助も、負けずに言い返してきた。
「私のせいだと言いたいのか? それで私は勘当、お前にも会えず、それでもまだ私を責めるのか」
私は咲之助に、うったえた。
「いいや。そうではない。ゆるしておくれ。ただお前様のむきになる顔が美しいからなぶるのだ」
咲之助は、夕顔の白く妖しい花のほころぶように、ゆっくりとほほえんで、私に覆いかぶさってきた。背の高い咲之助は、白い顔を私の顔のうえに被せるようにして私の背を抱いた。
咲之助が、後ろの御堂の扉を押した。
無人の暗い堂内で、私と咲之助は睦みあった。
暑い熱がお堂の中にこもっていった。
時折、花火の光が明かり障子を昼のように明るくした。
その度に浮かび上がる咲之助の姿に、私は夢か現か幻かと、無我夢中ですがりついた。
私は人目を避けて、頰被りをし、なるたけ地味な着物を着て、暗いところを選んで歩いた。私はなるべく人の少ないところを歩きたいのだが、藤松は、はしゃいで人の多い方へ人の多い方へと行きたがる。
人ごみの中、はぐれぬように、私は藤松に手を引っぱられて歩いた。
藤松の姿は人目を引くのか、すれちがう人、すれちがう人が、振りむいた。私は、そのたびに?茲被りの顔をうつむけて、そむけなければならなかった。
花火見物の場所を求めて川沿いの道を歩いていると、私らの方をじっと見ている視線を感じた。つけられているようだ。
私はあやしんであたりを見回した。
すると、まぎれもないあの姿、夜目にも目だつ咲之助の、咲きほこる花のようにあでやかで、輝くような美貌と、すらりとした立ち姿を、私は見つけた。私は稲妻に打たれたように、その場に倒れ伏した。藤松が心配してすがりついてきた。
咲之助は、地味で粋な、細かい縞の着物をきていた。
道ばたにうずくまった私のそばに、彼の白足袋と草履が、すっと寄ってきて、私の腕をつかみ、さりげなく助け起こした。咲之助は、
「見張り役の手代をまく」
と、私の耳もとへささやいた。
咲之助は、大店の若旦那で、私と会うことは先に固く禁じられていた。
なのに、頰被りして人目をしのぶ私を夕闇の中で見つけだし、側へ来て助け起こしてくれた。私は胸が熱くなった。
私は、
「飴を買っておくれよぅ」
と、ねだる藤松に、
「あとで、たんと買ってやるから」
となだめながら、手をひいて咲之助の後を追った。
咲之助は、ひと気のないお堂の近くへ私を導いた。
「ここまでくれば安心だ」
咲之助はようやく足をとめ、私を振り返って言った。振り返るだけで夕顔の花が咲いたようだった。
咲之助は、年若い、きれいな若衆をつれていた。咲之助は、私のつれている藤松をじっと見てたずねた。
「お前に弟がいたか」
やはり、他人から見ると、どこか似ていたのだろうか。私は答えた。
「ちがう、縁者の子だ」
咲之助がつれているのは、丁稚だと、咲之助は説明した。
磯松というその若衆は丁稚とは思えぬ綺麗な着物をきて、実に、あだめいていた。
咲之助のお相手だということは、明白だった。
私と離されて、咲之助は、そんな少年を相手にしているのかと、私は小声でなじった。
「お前だって、そんな子どもを。むごいことをする」
と咲之助は私と藤松の仲を疑った。
「この子は、みなしごで、あずかっているだけだ」
「縁者なのかみなしごなのか」
「遠い親戚だ」
「親戚か。お前に似ているわけだ」
と咲之助は言った。咲之助は、藤松のあごに指をかけて、執心するように、藤松の顔をつくづくと眺めた。
「まだ懲りずに稚児遊びなどしているのか」
「お前は商家になじまないから」
咲之助は言った。実際、私たちが引き裂かれた理由はそんなことではない。お上の事情にまきこまれたのだ。だが、そんな話はできなかった。
「咲之助は嫁をもらうから別れろとは、親父様も、よく言ったものだ」
私は咲之助を嫌味を言った。
「いずれはな」
咲之助はこたえた。咲之助は女にもてる。咲之助が関心をもたないだけだ。
「なのに稚児とするのはいいのか」
私はなじった。
「そうではない。お前とはいけないのだ」
咲之助が苦渋の表情でこたえた。
「なぜだ」
私はたずねた。
咲之助は私に顔を近づけて笑いかけた。
「お前といると、私は気が狂うてしまうからだ」
そして、咲之助は、ほんとうに気が狂ったかのように、夜空にむかって高笑いをした。
私は、咲之助の肩をつかんだ。
「よせ、人にきかれるじゃないか」
「なんの。祭りの喧騒で、だれも不審に思いはしない」
咲之助はこたえた。
そう言えば、藤松がいつのまにかいない、と思ったら、磯松と仲良く並んで花火を見上げていた。まるで、昔の、咲之助と自分のようだった。
「ほら、あの二人、お似合いだと思わないか」
咲之助は、二人の子どもを指さして笑った。
「何を言う。藤松はまだ幼い。お前のませた稚児などといっしょにするな」
私は、咲之助の手をはらって、たしなめた。
「それはどうかな」
咲之助は、あやしい笑みを返した。
「あの子は、可哀想な子なのだ」
私は、咲之助に説明した。
「ふうん、随分入れこんでいると見える。私には冷たいくせに、あんな子どもには優しいのだな」
咲之助は、やきもちをやいたように言った。
「私が冷たい? 非道なふるまいをしたのは咲之助じゃないか。私を籠絡し、さんざんもて遊んでから捨てたではないか」
私は、なかば怒って言い返した。
「そのことが病みつきになって、随分世間にも恥をさらすことになったのは誰のせいだと思っているのだ」
咲之助も、負けずに言い返してきた。
「私のせいだと言いたいのか? それで私は勘当、お前にも会えず、それでもまだ私を責めるのか」
私は咲之助に、うったえた。
「いいや。そうではない。ゆるしておくれ。ただお前様のむきになる顔が美しいからなぶるのだ」
咲之助は、夕顔の白く妖しい花のほころぶように、ゆっくりとほほえんで、私に覆いかぶさってきた。背の高い咲之助は、白い顔を私の顔のうえに被せるようにして私の背を抱いた。
咲之助が、後ろの御堂の扉を押した。
無人の暗い堂内で、私と咲之助は睦みあった。
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