潤 閉ざされた楽園

リリーブルー

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第十五章 晩餐にて

違う

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おじ様は、潤が何度も、僕への愛情を否定する言葉を吐くように仕向けていると感じた。

僕は、歯噛みした。

違うかもしれないけど、そんなに何度も聞かせられたくない。

「違うけど、セックスは、したいのか?  見た目が可愛い子だからね、潤が気に入るのも、無理はない。私も、君らが、からんでいるのを見るのは、楽しかったよ」

「んっ、そういうんじゃなくて……」

「潤、もういいよ、聞きたくない」

僕は、苦しくなってきて、言った。

「いいよ、正直に言いなさい、あの子の、柔らかい、すべすべの身体が、気持ちいいんだろう?  可愛いらしい顔が、欲情にゆがむのが、興奮するんだろう?  あの子に、入れたいのか?  礼拝堂で、あの子とセックスしたのか?  あの子の、尻は、どうだった?」

「してない……まだ、してない」

「まだ、してない?  お友達は、もう、来てくれないかもしれないよ?  だいぶ、あきれているようだからね。だから、今夜のうちに、貫通させてしまった方が、いいんじゃないか?」

「そんなこと、しない……」

「あの子が、初めて貫かれるところを、私も見たいんだよ。可愛い子だからね。私も、気に入ったんだよ。潤と、趣味が合うようだね」

僕が話題にされていた。

潤と今夜……潤は、なんて答えるんだろう?

潤は、どうするつもりなんだろう?
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