64 / 439
第九章 再び潤の部屋にて
潤の常識
しおりを挟む
「いや、いくらリラックスっていっても、ヌーディストビーチや裸族じゃないんだから、人間なら服は着るもんだぜ。原始人だって腰布くらいするからな」
譲が従弟の潤に忠告した。
「蛇足ながら、この家にいる人全員、潤を狙っていると思います」
僕も、つっこんでおきたくて進言した。
「うーん……わかったよ」
潤は渋々承知した。
「夏じゃないんだから、着ないと風邪ひくぞ」
大洗氏も言った。
「夏にならないかな」
潤が、クローゼットの中身を物色しながら言った。
「南の島にでも移住しろよ」
譲が、あきれたように言った。
「いいねえ、それ」
潤はパンツを履きながら同意した。
「南の島に行っても腰布は巻け。尻は隠せ。でないと、お前、犯されまくるだけだから」
「えー、嫌だ、そんなの」
「嫌って、腰布を巻くのが? それとも、犯されるのが?」
「後者だよ、決まってるでしょ」
「いや、潤、そういうの好きなのかと思って。いまいちわからないんだよね」
「もう! 好きなわけじゃないって、いつも言ってるでしょ!」
潤が怒った。
「そのわりに、興奮するからさ」
譲が言った。
「それは、シチュエーションプレイの話でしょ」
潤が答えた。
「プレイでも本気で嫌なときもあるんだよ。まして、ほんとに犯されたいとか思う人間なんかいないから!」
「そりゃそうだよな。悪かったよ」
「兄さんはドSで変態だからな」
「いっしょに育った弟同然の従弟と寝てる時点で変態かもしれないけど、それ言ったら、親父なんか、息子同然の甥ととかヤバすぎだろ。息子でなくて甥でもだめだから。養育者な時点でだめだから」
譲が、ツッコミを入れた。自分より悪い例をおじ様に見いだして安心しているようだ。
「兄さんって、僕の父様と寝た?」
潤が譲に尋ねた。
「えっ? また、何でいきなりそんな質問するんだよ。そんなことするわけないだろ」
「叔父様が、昔、息子を交換したって言ってたから」
「え? 息子を交換って、いっしょに遊んだり、遊びに連れて行ったり、ってことだろう。それが何で、そんな話になるんだよ」
「そうなの?」
潤は、よくわからないというように叔父様の顔を見た。
「遊んだり……。うん、まあ、そうか……」
おじ様から解答を得られなかった潤は一人でぶつぶつ、つぶやいた。
「あとさ、夫婦交換してたんだって。譲、知ってた?」
潤が、僕の着替えを出してくれながら言った。
「ばか、潤、そういう話、後にしろよ」
譲は、赤くなって言った。大洗氏は、
「私も着替えてから下に行こう」
と出て行った。
「じゃあ、朝食の時に話すね」
潤が譲に言った。譲は、たしなめた。
「それ、朝の食卓の話題じゃないだろ」
「え、だって、さっき後で話せって」
潤は、わけがわからないという風だった。
「スワッピングしてたとか本人の前で言うなってことだよ。というか、聞いてる俺が恥ずかしいんだよ」
譲が、顔を赤くして言った。
「どうして? 本人のいないところで悪口言ったらいけないと思うよ。いいことだって本人の前で言ったほうが嬉しいと思うし。だから本人のいないところで、その人の話するのは、よくないと思う」
潤は、譲の意見には全く同意できないというように言った。
「そういうことじゃなくて、普通、家族で性的な話はしないんだよ」
譲が説明した。
「えー? 家族でやってるのに?」
潤は、驚いて、目を丸くした。
「潤と違って、俺らは実の親子だから」
譲は、言い訳した。
「えー、俺だって叔父と甥だよ? それに交換してたのって、俺の親たちとだよ? だから、本当は、俺たちって、叔父様の子か、父様の子か、どっちかわからないんだって。知ってた?」
潤が、また暴露した。
「誰が、そんなこと言ってた?」
「叔父様だよ」
「そういえば、親父と伯父さんは、嫌に仲良かったよなあ……」
譲は回想しているようだった。
「うん。二人は、恋人同士だったんだって」
潤が、嬉しそうに告げると、譲は、
「はぁ? 何、また寝ぼけたこと言ってるんだ」
と呆れ顔だった。
「愛し合ってたんだって。身も心も」
潤は、目をキラキラさせて言った。
「おいおい、身もって……兄弟で? 俺と昴がってことか……うわっ、怖……ありえねぇ」
譲は、引いていた。
「え? そう? 譲兄と昴兄と俺と三人でしたじゃない?」
譲がいっしょに嬉しがらないことは、潤にとって意外なようだった。
「違うだろ。俺たちは、潤と、したんだ。昴と俺がしたわけじゃない。お前は従弟だからいいんだ」
譲は、潤とは一線を引くような言い方をした。
「そうなの? 俺は、譲とも昴とも、それから叔父様ともしてるよ」
「二代にわたっておかしいってことだな」
譲は、ため息をついた。譲は、潤や親世代のせいにしているようだったが僕から見たら、みんなおかしかった。僕も潤も服を着て三人とも階下へ行った。
譲が従弟の潤に忠告した。
「蛇足ながら、この家にいる人全員、潤を狙っていると思います」
僕も、つっこんでおきたくて進言した。
「うーん……わかったよ」
潤は渋々承知した。
「夏じゃないんだから、着ないと風邪ひくぞ」
大洗氏も言った。
「夏にならないかな」
潤が、クローゼットの中身を物色しながら言った。
「南の島にでも移住しろよ」
譲が、あきれたように言った。
「いいねえ、それ」
潤はパンツを履きながら同意した。
「南の島に行っても腰布は巻け。尻は隠せ。でないと、お前、犯されまくるだけだから」
「えー、嫌だ、そんなの」
「嫌って、腰布を巻くのが? それとも、犯されるのが?」
「後者だよ、決まってるでしょ」
「いや、潤、そういうの好きなのかと思って。いまいちわからないんだよね」
「もう! 好きなわけじゃないって、いつも言ってるでしょ!」
潤が怒った。
「そのわりに、興奮するからさ」
譲が言った。
「それは、シチュエーションプレイの話でしょ」
潤が答えた。
「プレイでも本気で嫌なときもあるんだよ。まして、ほんとに犯されたいとか思う人間なんかいないから!」
「そりゃそうだよな。悪かったよ」
「兄さんはドSで変態だからな」
「いっしょに育った弟同然の従弟と寝てる時点で変態かもしれないけど、それ言ったら、親父なんか、息子同然の甥ととかヤバすぎだろ。息子でなくて甥でもだめだから。養育者な時点でだめだから」
譲が、ツッコミを入れた。自分より悪い例をおじ様に見いだして安心しているようだ。
「兄さんって、僕の父様と寝た?」
潤が譲に尋ねた。
「えっ? また、何でいきなりそんな質問するんだよ。そんなことするわけないだろ」
「叔父様が、昔、息子を交換したって言ってたから」
「え? 息子を交換って、いっしょに遊んだり、遊びに連れて行ったり、ってことだろう。それが何で、そんな話になるんだよ」
「そうなの?」
潤は、よくわからないというように叔父様の顔を見た。
「遊んだり……。うん、まあ、そうか……」
おじ様から解答を得られなかった潤は一人でぶつぶつ、つぶやいた。
「あとさ、夫婦交換してたんだって。譲、知ってた?」
潤が、僕の着替えを出してくれながら言った。
「ばか、潤、そういう話、後にしろよ」
譲は、赤くなって言った。大洗氏は、
「私も着替えてから下に行こう」
と出て行った。
「じゃあ、朝食の時に話すね」
潤が譲に言った。譲は、たしなめた。
「それ、朝の食卓の話題じゃないだろ」
「え、だって、さっき後で話せって」
潤は、わけがわからないという風だった。
「スワッピングしてたとか本人の前で言うなってことだよ。というか、聞いてる俺が恥ずかしいんだよ」
譲が、顔を赤くして言った。
「どうして? 本人のいないところで悪口言ったらいけないと思うよ。いいことだって本人の前で言ったほうが嬉しいと思うし。だから本人のいないところで、その人の話するのは、よくないと思う」
潤は、譲の意見には全く同意できないというように言った。
「そういうことじゃなくて、普通、家族で性的な話はしないんだよ」
譲が説明した。
「えー? 家族でやってるのに?」
潤は、驚いて、目を丸くした。
「潤と違って、俺らは実の親子だから」
譲は、言い訳した。
「えー、俺だって叔父と甥だよ? それに交換してたのって、俺の親たちとだよ? だから、本当は、俺たちって、叔父様の子か、父様の子か、どっちかわからないんだって。知ってた?」
潤が、また暴露した。
「誰が、そんなこと言ってた?」
「叔父様だよ」
「そういえば、親父と伯父さんは、嫌に仲良かったよなあ……」
譲は回想しているようだった。
「うん。二人は、恋人同士だったんだって」
潤が、嬉しそうに告げると、譲は、
「はぁ? 何、また寝ぼけたこと言ってるんだ」
と呆れ顔だった。
「愛し合ってたんだって。身も心も」
潤は、目をキラキラさせて言った。
「おいおい、身もって……兄弟で? 俺と昴がってことか……うわっ、怖……ありえねぇ」
譲は、引いていた。
「え? そう? 譲兄と昴兄と俺と三人でしたじゃない?」
譲がいっしょに嬉しがらないことは、潤にとって意外なようだった。
「違うだろ。俺たちは、潤と、したんだ。昴と俺がしたわけじゃない。お前は従弟だからいいんだ」
譲は、潤とは一線を引くような言い方をした。
「そうなの? 俺は、譲とも昴とも、それから叔父様ともしてるよ」
「二代にわたっておかしいってことだな」
譲は、ため息をついた。譲は、潤や親世代のせいにしているようだったが僕から見たら、みんなおかしかった。僕も潤も服を着て三人とも階下へ行った。
0
あなたにおすすめの小説
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる