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11 人族の真実
「ほえ~」「わふ~」
うまい実の木の強さに、感心していると、
「わかったな?」
いつのまにかママが隣に居た。
ママは本当に気配も音も、匂いすらせず、急に現れる。
「……ぉぉ」「ぁぁぅ」
うまい実の木もすごかったが、ママの方がすごい。
「あのようにそなたらがうまい実の木と呼んでいるものはただの木ではないのだ」
「……木のまもの?」
小声で尋ねると、ママは答えずに優しく僕とガルガルを舐めてくれた。
「もう、気配を隠さなくても良いぞ。よく頑張ったな」
「ふぉおお~」「わぉぉぉぉん」
僕とガルガルはおもいっきり伸びをする。
四つん這いのまま、両手をぐうっと前に伸ばして、お尻をあげた。
伸びを終えた僕たちを見て、ママはゆっくりとうまい実の木に向かって歩いて行く。
その後ろを僕とガルガルは追いかけた。
「とはいえ、ガルガル。訓練の途中で寝るのは良くないことだ」
「ぁぅ」
「だが、寝ても気配を消し続けたのは偉かったぞ」
「わふわふ!」
ガルガルはママに褒められて、尻尾を勢いよく振っている。
「ノエルは相変わらず気配を隠すのがうまいな。魔力の操作能力には天性のものを感じる」
「へへへ。やっぱりのえるは天才だったか」
「だが、調子にのるでない」
そういって、ママは僕のことも舐めてくれた。
しばらく歩いて、うまい実の木の直ぐ近くまでやってきた。
「この木は自ら動いて、敵を排除することができるとても強い木なのだ」
ママは巣の近くにうまい実の木の種を植えるのは危険だと教えたかったのかもしれない。
「むう。のえるとガルガルはうまい実の木におそわれたことないよ?」
今も直ぐ近くにいるのに、うまい実の木が動き出す気配がない。
「……さきほどノエルは、この木は魔物の木かと尋ねたな?」
「うん」
「魔物ではなく聖獣に近い。聖樹だ。名もある。イルミンスールという名だ」
「ほ、ほう?」「わ、わう?」
「聖樹ゆえ、聖獣であるノエルやガルガルは襲われなかったのだ」
聖獣と聖樹は、聖獣同士のように仲が良いらしい。
一緒に魔物と戦う仲間だからだろう。
「そうだったかー……ん? のえる、せいじゅうなの?」
「うむ。我が乳を飲み、我が魔法を習って育ったゆえな?」
血のつながりは無いけど、ママの子だと認められたみたいで嬉しかった。
僕はママに抱きつくと、胸の部分に顔を埋めて息を吸う。ママの匂いがした。
ママは僕の頭の匂いを嗅ぎながら続ける。
「……聖樹の実、幹、枝、皮は魔物にとっても非常に魅力的なのだ。それゆえ襲われる」
「実だけじゃなくて?」
「ああ、聖樹はとても魔力が高くて質が良い……つまり、魔物にとっても聖樹は栄養があるのだ」
「そういわれたら……」
確かに他の木より魔力がみっちり詰まっている気がする。
「そして、聖樹には瘴気と魔物の発生を抑える効果があるのだ」
だから、魔物にとっては絶対に滅ぼしたい対象なのだろう。
「我も見回りしておるが、日に何度は襲ってくるのだ。そもそも――」
ママはガルガルとママの家族が亡くなった戦いも聖樹を巡る戦いだったという。
「そうだったのか」「わぅ」
「それゆえ、巣の近くに聖樹を植えれば、魔物に襲われる回数は増えるであろうな」
「そっか。あぶないから、植えたらダメなのか」
僕がそういうと、ガルガルの尻尾がへなへなと元気なく垂れ下がった。
育ててうまい実を沢山食べるのを楽しみにしていたので、がっかりしたのだろう。
「そうではない。育てるならば、覚悟せよと言いたいのだ」
「かくご?」「わう?」
「あのように成長した聖樹は自らを守れる。だが幼樹の間は自らを守れぬ」
「つまり……のえるが、まもらないとな?」
「がうがう!」
ガルガルも頑張ると張り切っている。
へなへなになった尻尾も今はしっかりと立っていた。
「そういうことだ。それだけではなく……」
そして、ママは聖樹をじっと見てから僕に目を向ける。
「そなたは聖獣だ。だが人族でもある」
「そだな?」
何を言いたいのかわからなくて、僕はママをじっと見つめた。
「聖樹の種を発芽させるためには、獣ではなく、人族の魔力が必要なのだ」
「ほう? なんで?」
「神が人族をそう作ったからだ。人族が他の獣と違うのはどこだと思う?」
「えっと、話せる?」
「話すぐらい我もできるぞ? 人族が獣と違うのは前足の器用さであろう」
確かにそうかもしれない。猿も前足というか手を使うが人族の方が器用だ。
竜や二足歩行のオークなども手を使うが、器用さは人族の方が上だ。
「神が人族に前足の器用さを与えたのは、その前足を使って動けぬ生き物を育てるためだ」
「うごけぬ生き物……しょくぶつか!」
「その通りだ。もっというと、世界樹を育てるためだ」
「人族に……そんなひみつが……あったとは……」
衝撃の事実である。
「大昔、人族は聖樹を植えて増やしていたものだが……いつの間にかそれを忘れてしまったのだ」
「ほうほう」
「自分たちが生き伸びることに精一杯で、育てる余裕がないのやも知れぬ」
その結果、聖樹は増えることができなくなり、数を減らすばかりになった。
「昔は沢山生えていた聖樹も、今では……本当に少なくなった」
ママは本当にさみしそうに言う。
聖樹が減った結果として、瘴気の森がどんどん広がったという。
「我も……聖樹の育て方に詳しいわけではないが……たしか……魔力を定期的に与えて……」
ママが思い出しながら教えてくれた。
どうやら魔力や水を与えたり、虫や獣から守ってあげたりしないといけないらしい。
「がんばる」「わわう」
僕とガルガルが気合いを入れていると、聖樹がゆっくりと動いた。
僕とガルガルの方へ、聖樹の枝が一本ずつゆっくりと伸びてくる。
『…………』
「お? なにか伝えたいのか?」
聖樹は何も言わない。だが、なんとなく言いたいことがわかった。
赤ちゃんのときのガルガルと話しているみたいな感じだ。
聖樹は我が子を頼むと言っている気がした。
「ん。のえるとガルガルにまかせろ。がんばるからな?」「ぁぅぁぅ」
『………………』
聖樹は枝で僕とガルガルの頭を優しく撫でた。
「えへへ。こちらこそ、いつも、うまい実をありがとな?」「わうわう」
『……』
僕は仲良くしようという気持ちを伝えるために、頭を撫でる枝を優しく掴む。
すると、その枝が突然ポロリと折れた。
「うわっ!」
「わ、わ~ぅ~?」
ガルガルが「何で折った?」と責めるような目で僕を見る。
「にゃ、にゃあ~(ち、ちが、のえるはなんもしてない)」
思わず聖獣語になってしまった。
「わうわう」
ガルガルは「言い訳はいいから、あやまったほうがいいよ?」といって仰向けになる。
一緒に謝ってくれるつもりなのだろう。
「……すまぬ。いるみんすーる。力をいれたつもりは……なかったの」
僕は聖樹の枝を大切に握って、ガルガルの横で仰向けになった。
そんな僕をママが優しく舐めてくれた。
「ふふ。聖樹の枝がそう簡単に折れるわけなかろう」
「そう? そだよね!」
「うむ。それは聖樹からノエルへの贈り物だ。ありがたく受け取るが良い」
「おおー」
僕は改めて折れた聖樹の枝を見る。
およそ長さ七十センチぐらいで、太さ二センチぐらいのまっすぐな棒だ。
「かっこいい。ありがと、いるみんすーる、大切にするな?」
「がうがう!」
自分も欲しいと吠えるガルガルをママが優しく舐める。
「ガルガルには大きな体と鋭い爪と牙があるであろう?」
「がう~」
「あの枝は、武器を持たぬノエルへの贈り物なのだ」
「がうがう」
ガルガルはうらやましそうに僕の枝を見ながらも、一応納得したようだった。
うまい実の木の強さに、感心していると、
「わかったな?」
いつのまにかママが隣に居た。
ママは本当に気配も音も、匂いすらせず、急に現れる。
「……ぉぉ」「ぁぁぅ」
うまい実の木もすごかったが、ママの方がすごい。
「あのようにそなたらがうまい実の木と呼んでいるものはただの木ではないのだ」
「……木のまもの?」
小声で尋ねると、ママは答えずに優しく僕とガルガルを舐めてくれた。
「もう、気配を隠さなくても良いぞ。よく頑張ったな」
「ふぉおお~」「わぉぉぉぉん」
僕とガルガルはおもいっきり伸びをする。
四つん這いのまま、両手をぐうっと前に伸ばして、お尻をあげた。
伸びを終えた僕たちを見て、ママはゆっくりとうまい実の木に向かって歩いて行く。
その後ろを僕とガルガルは追いかけた。
「とはいえ、ガルガル。訓練の途中で寝るのは良くないことだ」
「ぁぅ」
「だが、寝ても気配を消し続けたのは偉かったぞ」
「わふわふ!」
ガルガルはママに褒められて、尻尾を勢いよく振っている。
「ノエルは相変わらず気配を隠すのがうまいな。魔力の操作能力には天性のものを感じる」
「へへへ。やっぱりのえるは天才だったか」
「だが、調子にのるでない」
そういって、ママは僕のことも舐めてくれた。
しばらく歩いて、うまい実の木の直ぐ近くまでやってきた。
「この木は自ら動いて、敵を排除することができるとても強い木なのだ」
ママは巣の近くにうまい実の木の種を植えるのは危険だと教えたかったのかもしれない。
「むう。のえるとガルガルはうまい実の木におそわれたことないよ?」
今も直ぐ近くにいるのに、うまい実の木が動き出す気配がない。
「……さきほどノエルは、この木は魔物の木かと尋ねたな?」
「うん」
「魔物ではなく聖獣に近い。聖樹だ。名もある。イルミンスールという名だ」
「ほ、ほう?」「わ、わう?」
「聖樹ゆえ、聖獣であるノエルやガルガルは襲われなかったのだ」
聖獣と聖樹は、聖獣同士のように仲が良いらしい。
一緒に魔物と戦う仲間だからだろう。
「そうだったかー……ん? のえる、せいじゅうなの?」
「うむ。我が乳を飲み、我が魔法を習って育ったゆえな?」
血のつながりは無いけど、ママの子だと認められたみたいで嬉しかった。
僕はママに抱きつくと、胸の部分に顔を埋めて息を吸う。ママの匂いがした。
ママは僕の頭の匂いを嗅ぎながら続ける。
「……聖樹の実、幹、枝、皮は魔物にとっても非常に魅力的なのだ。それゆえ襲われる」
「実だけじゃなくて?」
「ああ、聖樹はとても魔力が高くて質が良い……つまり、魔物にとっても聖樹は栄養があるのだ」
「そういわれたら……」
確かに他の木より魔力がみっちり詰まっている気がする。
「そして、聖樹には瘴気と魔物の発生を抑える効果があるのだ」
だから、魔物にとっては絶対に滅ぼしたい対象なのだろう。
「我も見回りしておるが、日に何度は襲ってくるのだ。そもそも――」
ママはガルガルとママの家族が亡くなった戦いも聖樹を巡る戦いだったという。
「そうだったのか」「わぅ」
「それゆえ、巣の近くに聖樹を植えれば、魔物に襲われる回数は増えるであろうな」
「そっか。あぶないから、植えたらダメなのか」
僕がそういうと、ガルガルの尻尾がへなへなと元気なく垂れ下がった。
育ててうまい実を沢山食べるのを楽しみにしていたので、がっかりしたのだろう。
「そうではない。育てるならば、覚悟せよと言いたいのだ」
「かくご?」「わう?」
「あのように成長した聖樹は自らを守れる。だが幼樹の間は自らを守れぬ」
「つまり……のえるが、まもらないとな?」
「がうがう!」
ガルガルも頑張ると張り切っている。
へなへなになった尻尾も今はしっかりと立っていた。
「そういうことだ。それだけではなく……」
そして、ママは聖樹をじっと見てから僕に目を向ける。
「そなたは聖獣だ。だが人族でもある」
「そだな?」
何を言いたいのかわからなくて、僕はママをじっと見つめた。
「聖樹の種を発芽させるためには、獣ではなく、人族の魔力が必要なのだ」
「ほう? なんで?」
「神が人族をそう作ったからだ。人族が他の獣と違うのはどこだと思う?」
「えっと、話せる?」
「話すぐらい我もできるぞ? 人族が獣と違うのは前足の器用さであろう」
確かにそうかもしれない。猿も前足というか手を使うが人族の方が器用だ。
竜や二足歩行のオークなども手を使うが、器用さは人族の方が上だ。
「神が人族に前足の器用さを与えたのは、その前足を使って動けぬ生き物を育てるためだ」
「うごけぬ生き物……しょくぶつか!」
「その通りだ。もっというと、世界樹を育てるためだ」
「人族に……そんなひみつが……あったとは……」
衝撃の事実である。
「大昔、人族は聖樹を植えて増やしていたものだが……いつの間にかそれを忘れてしまったのだ」
「ほうほう」
「自分たちが生き伸びることに精一杯で、育てる余裕がないのやも知れぬ」
その結果、聖樹は増えることができなくなり、数を減らすばかりになった。
「昔は沢山生えていた聖樹も、今では……本当に少なくなった」
ママは本当にさみしそうに言う。
聖樹が減った結果として、瘴気の森がどんどん広がったという。
「我も……聖樹の育て方に詳しいわけではないが……たしか……魔力を定期的に与えて……」
ママが思い出しながら教えてくれた。
どうやら魔力や水を与えたり、虫や獣から守ってあげたりしないといけないらしい。
「がんばる」「わわう」
僕とガルガルが気合いを入れていると、聖樹がゆっくりと動いた。
僕とガルガルの方へ、聖樹の枝が一本ずつゆっくりと伸びてくる。
『…………』
「お? なにか伝えたいのか?」
聖樹は何も言わない。だが、なんとなく言いたいことがわかった。
赤ちゃんのときのガルガルと話しているみたいな感じだ。
聖樹は我が子を頼むと言っている気がした。
「ん。のえるとガルガルにまかせろ。がんばるからな?」「ぁぅぁぅ」
『………………』
聖樹は枝で僕とガルガルの頭を優しく撫でた。
「えへへ。こちらこそ、いつも、うまい実をありがとな?」「わうわう」
『……』
僕は仲良くしようという気持ちを伝えるために、頭を撫でる枝を優しく掴む。
すると、その枝が突然ポロリと折れた。
「うわっ!」
「わ、わ~ぅ~?」
ガルガルが「何で折った?」と責めるような目で僕を見る。
「にゃ、にゃあ~(ち、ちが、のえるはなんもしてない)」
思わず聖獣語になってしまった。
「わうわう」
ガルガルは「言い訳はいいから、あやまったほうがいいよ?」といって仰向けになる。
一緒に謝ってくれるつもりなのだろう。
「……すまぬ。いるみんすーる。力をいれたつもりは……なかったの」
僕は聖樹の枝を大切に握って、ガルガルの横で仰向けになった。
そんな僕をママが優しく舐めてくれた。
「ふふ。聖樹の枝がそう簡単に折れるわけなかろう」
「そう? そだよね!」
「うむ。それは聖樹からノエルへの贈り物だ。ありがたく受け取るが良い」
「おおー」
僕は改めて折れた聖樹の枝を見る。
およそ長さ七十センチぐらいで、太さ二センチぐらいのまっすぐな棒だ。
「かっこいい。ありがと、いるみんすーる、大切にするな?」
「がうがう!」
自分も欲しいと吠えるガルガルをママが優しく舐める。
「ガルガルには大きな体と鋭い爪と牙があるであろう?」
「がう~」
「あの枝は、武器を持たぬノエルへの贈り物なのだ」
「がうがう」
ガルガルはうらやましそうに僕の枝を見ながらも、一応納得したようだった。
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