どうしよう、俺の公子様がXXに。

小夜時雨

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絶倫って誰のこと? ※R指定 舐め舐め リヒト×フリード

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 「はぁ、はー、はあ……」

 僕は目を閉じているので、感じることが全て。

 「あ、はっ、は、は、はー……」

 競り上がってくる快楽。絶頂は近い。身体中があまりに熱くて、シーツに顔の側面を押し付けて涼しさを求めるも、逃げ場がない。どうにも酸素が足りなくて、縋り付くようにしてフリードを両足で挟み込む。彼の肌もまた灼熱の太陽のように発熱していて、汗が吹き出していた。

 「……っ、出る……あ、あ、あ、……んんっ!」

 婚約者の喘ぎとともに、飛沫が僕の顎にまで到達した。
べっとりとした生暖かな感触。背筋がぶるりと震える。

 「う……」

 僕もまた同瞬間に射精する。
倒れ込むフリードの重みと、荒々しい呼吸音とともに、上下する心臓の早鐘の音が耳朶を打つ。

 (アツイ……)

出し切ろうとする意識があるせいか、公子様は僕の上で淫らに腰をゆるゆると振っている。
青臭い精液が僕とフリードの間に少しずつ吐き出され、互いの密着する合間にぬらりと付着しつつあった。

 (せっかくお風呂……入ったのに……)

 僕の切ない心の声は、両手をついてむくりと起き上がったフリードによって遮られた。
彼は何をするでもなく、ただ、僕の様子を上から下までじっくりと眺めているようだった。この妙な熱視線に晒されながらも、マグロ状態を維持したまま身じろぎしていると、今度は舌先で僕の身体中を舐め回す作業が行われた。
 
 (予想通りすぎる……)

 出したばかりで過敏な素肌に、彼のざらざらとした舌で目一杯愛でられるのは、なんとも面映い。
かといって阻止する気もなかった。彼にとって、猫科目である公子様にとってはこれは大事なことらしいから。丹念におへそから顎の裏までじっくりと舐め取り、首筋をじゅぅ、と吸われる。びくり、と肩が揺れた。

 「……虫除け、です」

 (どこにそんな火に入るような虫がいるというんだ……)

 たまに、公子様は自分に自信がありまくるからこそ、婚約者である僕もモテるんだろうと勘違いしている節がある。そんなことはない。
 ぺろぺろとまるで飴を舐めるかのように、僕の身体中に飛び散った二人分の精液を摂取したフリードは、うとうととしている僕を誘導して服を着替えさせて身綺麗にし、そのまま抱え込むようにして再度、僕を懐に睡眠をとる姿勢に入った。




 
 翌朝は、快晴であった。

 「露天風呂も、良い感じ!」

 僕はウキウキと、朝いちで入りにいった。
日の出とともに目覚める山脈は美しかった。僕はイヤイヤあの山を眺めていたが、今度は好きになれそうだ。その気になれば、あの山のてっぺんに登れる獣人な僕なので、頂きにある白いもこもこに足を踏み入れてもやぶさかではない。でも寒そうだし風邪ひきそうだからやめようかな。遭難はしたら嫌だし無駄に疲れるし。帰りは怖い怖い。

 「っ、リヒ!」
 「うわあ」

 ホコホコな体のまま、呑気に宿泊部屋の扉をあけたら、フリードがとても驚いた表情で僕に詰め寄っていた。

 「な、なななっ」 
 「ななな?」
 「なんで!?」
 「えっ」

 急にどうしたのだろう。僕の両肩に手を置いて、ぶるぶると震えている。

 「ど、どうして?
  匂いを消したの!?」
 「あっ」

 どうやら、マーキングを風呂で落としてきたものらしい。

 「ごめん。
  でも……、生臭いし……」
 「うっ」
 「フリードも少し、臭いから……、
  お風呂入ったら良いよ」
 「うう……せめて、せめて……」

 何やらぶつぶつと、どうして俺を一緒に連れていってくれなかったんだみたいなことを呟いているが、一応は起こそうと思ったけど幸せそうに眠ってたから……なんて、言えない。
 くふふ、と微笑む美しい婚約者は夢物語の中ではどうも幸福に埋もれていたらしく、僕の代わりに置いておいた枕を涎まみれにしていたのである。たまに枕をモミモミしながら口吸いしてたし。若干の変態性を訝しむも、良い夢みろよとばかりに置いてった僕は悪くない。なんたって朝から風呂場でおっぱじめられたら困るし……。

 フリードは絶倫なのでは?
と、思わず逃げ腰になったのは言い訳になるかな……?
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