偽り姫はもう逃げない

木野

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11話

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「こやつもまた未来人か」
「そのようです。だがしかし、この刻印は分かりません」

 悠は、表情のないこの男が千代を召喚した橘、という呪術師なのだと悟った。しかし、この刻印が分からない、ということが不思議であった。

 晴定はこれを「帰還の目印、座標」と言っていた。
 確かに、贄を召喚するだけならこのような目印は必要ないわけで、それは晴定のみが知るものなのかもしれなかった。

「どうせ同じ贄なのだろう。しかし女子でなければ入内はかなわぬ」
「そうですね……。贄として他の術で使うか、または女に化けて入内させることもできますが」

 悠の背筋にぞわぞわと寒気が走る。女に化けて入内など、とんでもない話である。大納言はどこまで入内にこだるのか。
 充成の話を思い出せば、大納言家は数十年前にひとり女が女御として入内した。

 なんとか権力を掌握し、今まではそれでなんとかなっていたが、帝との縁は薄くなる一方、今後はどうしても敵対関係にある内大臣家が邪魔になるのだという。その内大臣家はすでに内大臣の妹御が前の天皇に入内し、男子を産んだ。この男子が現在継承順位二位の親王であり、ここで食い込まねば内大臣の隆盛がこれから始まるということである。
 
 未だ東宮に女御がいないのは、この大納言と内大臣の微妙なパワーバランスと言える。
 東宮妃となる娘の実家が内大臣家か、大納言家かでその後の宮中の立ち位置が変わってしまうのだ。

「もともと、偽り姫を捕らえるためにわざわざ先に捕まえたのですよ。そのうち使いどころがみつかるでしょう。錦、この者の世話を」

 これまで見てきた痛々しい錦の様子はそのままだった。目と耳は札で塞がれているが、聴覚も視覚もゼロというわけではないらしく、言われたことをこなしている。
 悠をどこかの部屋へと案内し、飲むための水を持ってくると錦は下がって行った。
 
 部屋には灯りがひとつと寝るための簡単な寝具があるだけだった。おそらく千代がかくまわれていたところとは別の場所であることはすぐに分かった。
 着ている狩衣をくつろげ、悠は大の字になって寝具へと身を投げ出した。

(……失態、だよなあ)

 まさか自分が連れ去られるということは全く考えていなかった。そしてこうして連れてこられたことで、殺されるわけでもないらしい、と考えてはいるが、入内という目的のあった千代に比べて悠の立ち位置は非常に弱弱しいものだ。

 腕力も俊敏さも武器もない、かろうじて形代を漂わせる程度の式を操ることができるだけではここから脱出するのは難しいと思えた。
 今はもう盛夏、肌にはりつく湿度が焦燥感を煽るように悠を追い詰める。

 なんとしても月食までに合流しなければ、帰還予定がかわってしまう。いくらこちらの生活になれている、と言っても、悠自身そんなことは想定しておらず、その次がまた半年後になってしまう。帰還が遅れることによる影響は分からないが、少なくとも千代の方は一時的ではあっても落ち込むだろうことは想像できる。

 そしてなにより、今現悠自身が在囚われの身となっていることは半年後に帰還条件がそろうなど保障がないのだ。
 例えば悠と千代、どちらかが万が一、命を落としてしまったら?晴定がいなくなってしまったら?不鬼がいなかったから――考える程にあやうい状態であることに悠はようやく思い至る。

 こちらで生活をしてみたい、などと夢想したこともあったが、争いの最中に放り込まれてしまえばそれは一瞬でしぼんだ。恐怖ということもあるが、ここで生きていくにはあまりに自分は異質なのだ。だからこうして連れ去られ、利用しようという悪意に晒されるのだ。

 これから先、こうしたものから逃れられるような希望はまずない。ただの、何もできない人間なのだと思い知らされたのだ。

(加賀野すげぇな……。こんな敵だけの中でひと月、生き延びること優先にしたのは結構すごい選択なのかもしれない)

 確かにこちらに来た時は真冬だった。その場から逃げるという選択肢はまずない。だが、今の季節ならなんとかなるかもしれない、という気がしてしまう。気がしてしまうが、味方である千代はじめ晴定たちにどう連絡をつけたらいいのかさえ検討もつかない。悠自身の式は遠くに飛ばせるはずもなく、今できることを必死で探す。

(……まじもの、蠱物だ!)

 あの錦という半人を支配的に扱うために必要だというもの。不鬼が痛々しい、とこぼしていたし、その気配としても「良くないもの」というだというのは悠にも分かる。そしてその支配的なものを取り除けば、襲撃はなくなるのではないか、という希望もある。

(蠱物は埋めるものだったはず……埋めるならどこだ……人けが無くて見つかりにくい……自分の部屋とか家とかそういう身近な場か?)
 月食まであと二週間ほどだ。この屋敷の中なのか、あの呪術師しか知りえない場なのか……検討もつかないが、何もしないよりはましだと悠は思えた。
 


 錦は言いつけ通り、悠の身の回りの世話をしていた。食事を運び、そして逃げない様に、見張っている。多少部屋から出ることは問題なかったが、不審な動きをすれば腕から伸びる蔦のような鞭に絡めとられ、引き戻されてしまうのだった。

 仕方なく、ぼんやりと過ごしていると、呪術師がある朝方、悠の元にあらわれた。妙に土の匂いがきつく、また嗅ぎ慣れない匂いに思わず悠は鼻を抑えた。
 そして札が山ほど張り付けられた小さな包みを出し、悠の隣で見張る錦へと差し出した。
 その様子を不思議そうに見ていると、呪術師が話し出した。

「考えたが、お前は、予備、だろうな」
「予備?」

 それはスペア、ということだろうか。

「お前をちらに連れ去ったのは、どういう存在か俺が知りえないからだ。一体あの術にはどんな秘密があったのやら……」

 橘は悠に語りかけながら、怪しげな包みになにやら術を施している。

「未来人の召喚は、俺の知る限りいくつかの方法があった。だがそのどれも贄の方が多く必要なのだ。効率が悪い。だから同じ時間、空間からもう一人呼び寄せることでなんとなく損を減らしたい、そう考えたのだろう。それに、理不尽に呼ばれた未来人が素直に従うとは限らない。もうひとり一緒に呼び出せれば片方がダメでももう片方がある。それなら多大な贄にも見合うと考えた」
「何が言いたい」
「贄には女が望まれる。最初に呼ばれるのは女だ。だが予備の方は制約が多いせいで選べない。その座標において最も身近にいた者が呼ばれる――要するに、お前の方がおまけ、ということだ。何やらこちらの方が水が合うらしいが、望まれていたのはあの娘。お前こそ、この世界では誰も必要としていない」
「……」

 悠はぐっと唇を噛む。言われていることに心当たりがあり過ぎて反論などできるはずもなかった。

「それに、どのみちこの時空ではそう身が持たないらしいこともあるようだぞ?こちらに残るということは消滅するということだ」
「消滅?」
「当然だろ。本来この時間に存在しないのだ。いずれその身は消えていく」
「そんなことはないだろ。晴定さんはそんなこと言っていない」
「……どのくらいで消滅するかなど、知っている者がいると思うか?結局、呼ばれて生き残った者はいない、ということだ」

 ここで悠は今までまったく考えが及んでいなかったことに気づく。
 晴定は本当に信頼に値する人間なのか。充成は向かうところ敵なしと言われる高貴な男。そこに少々自然との結びつきが強い人間がいたところで一体何の役に立つのだろう。

(いや、しかし充成さんは『絶対に戻れ』って言っていた。あれは家族に対してかと思ったが……もしや消滅する可能性を知っていた?)

 そうなるとすべての情報を伝えられていないということになる。
 確かに、見ず知らずの男、それもいずれ帰っていく人間に多くの情報を明かすとも思えない。まして超がつくド素人だ。
 この世界になじんでいたつもりの悠は、自分がこの状態を見誤っていた可能性に思い至る。

(浮かれていたんだろうな……)

 知らない世界への召喚、元いた世界よりも自分の能力が覚めるような感覚、一緒に来てしまったらしい同級生よりもこの世界でうまくやれているという優越感。どれも取るに足らないものばかりである。

(やばい……めちゃくちゃ恥ずかしい……)

「結局俺に分からないことは多いが、一応おまえには利用価値がある。あの娘を取り戻さなくては」
「入内って本気か?取り繕えるとは思えない」
「それでいい。そのうち『消滅』するのだから、時を見て病に伏したとして里帰りさせればすむ」

――最初から、そのつもりなのか。

 大納言は消滅することを知っているのだろうか。

「消滅は、本当だぞ?俺は見ている」
「見て……?」
「そなたらを召喚する前に何度か練習してな。もちろん代価を準備するのは骨が折れる。だから小さな動物を何度か召喚したのだ。その中で唯一、よく懐いた雀がいてな。その雀が半年ほどで存在が文字通り消えてしまったのよ。時空に合わぬ存在はやはり長くは存在しえない」

 呪術師の言葉に悠はぞくりとした。消えてしまう。死ぬことはなんとなく想像がつく。それは病か、事故か、原因はさまざまにしても、苦痛が伴うのではないか、という予測だ。だが、消える、となるとその苦痛はあるのだろうか。体が解けるようになくなるのなら、むしろ苦痛は増大しそうな気がしてしまう。

「錦、これを交換せよ」

 錦は言われる通りに衣をはだけ、腹部から似たような札まみれの包みを取り出すと、橘が持って来た新しいものと交換してから身なりを整えた。
 それを見ていた悠は、この包みはもしや、と勘づく。だが、今それを知られるのは得策でない。まして秘匿することなく、堂々とやっているのだ。それだけ強力に使役できる、ということなのだろう。

「月食の日が楽しみだな」

 橘も月食に何かあるだろうと予測していると分かる。薄気味悪い笑いを残して橘は去って行った。






「……中将?」

 充成の邸宅に突然中将が訊ねてきた。それもひどく慌てている様子だと取次の者は言う。確かに中将は大納言の息子であり、警戒しておくべき人物ではあったが、今は千代もこちら側で保護していることもあり、来訪の意味をはかりかねている。

 しかし今回の一件が始まってから一度も顔を合わせてはいないことを思うと、このあたりがいい機会だと充成は考えた。

「やあ中将、久し振りだね」
「蔵人頭殿、突然来て申し訳ないが、今日は頼み事がある。どうか、聞いて欲しい」

 挨拶もそこそこに頭を下げた中将を見てただ事ではなさそうだと充成は感じた。

「うん、まずは話をしようか。では昔のように充成と呼んでくれ。蔵人頭では、出仕しているような気分になってしまう」
「……分かった充成殿。今更取り繕う意味もないし、僕は僕の願いが大事なんだ。正直、偽り姫のことはどうでもいい」

 やはり偽り姫のことであったか、と合点がいくと同時にそれがどうでもいいと言う。中将の真意は見えてこない。

「偽り姫がどうでもいいと、大納言殿が言ったのかな?」
「いや、父上は関係ない。僕個人からの願いだ」
「……個人?今回の件に関わっていたということ?」
「偽り姫の事情は正直分からぬ。父上の別邸で偽り姫に仕えていた錦という女房についてだ」
「女房?え?錦?」

 錦とは、まさに今戦っている相手ではないか、と充成は驚きをあらわにする。悠と千代は場所を変えてはいるが錦という半人が襲い掛かってきているという。それも回を重ねるごとに呪がきつくなっているようで、そんな方法をとることに不鬼がひどく不満そうに追い払っていると聞いている。

「女房というか、偽り姫を奪還しようとしているよね?どういうこと?」
「呪で錦が縛られていることは知っているだろう」
「ああ、確かにそう聞いている、来るたびに力が強くなっていると」
「元々、橘という術師から主従の呪をかけられていたのだが、それがどうも様子がおかしい」
「おかしいとは」
「以前はあくまで主従。意に従う、ということが主だった術で、不便はありつつも暮らしていけた。だが今はは違う。もう私の声も聞こえず、橘の言うことにしか反応しなくなっている。おかしい。錦がそのようになるとは考えられぬ」
「錦という者、半人なのだろう?我々が分かるとは思えぬが」
「主従の呪を解こうと錦はいろいろと試したのだ。弱くなってしまった神通力を溜めてみたりはしたのだが、呪は解けなかった。なんとか呪を解こうとした者がそれをやめてしまうなんて、何かあったに決まっている」

 中将は一気にまくしたてるように言った。その様子は尋常ではない。

「えっと……錦は、僕たちからすると敵、になるんだけど」
「操られてるだけだ!」

 大声を出した中将は充成に言われた通り動揺しているとようやく自覚し、冷静さを取り戻す。

「……すまない……」
「それで、願い、というのは」
「錦は、恐らく操られている。使役の術、というのがあるらしいじゃないか。だから、それを解いて欲しい」
「そうだとしても錦は僕らの敵だよ。術を解く利益がないよ」
「……個人的に、と言っただろう」
「……つまり、」
「僕が、静養していたのは知ってるよね」
「ああ、確か去年」

 異母兄弟、そして自身の母と立て続けに身内を亡くした中将は一時期出仕せずに静養していたことは充成も知っている。あの時流行り病で亡くなった者は多く、宮中どころか都中が悲しみに暮れていた。

「その時、父上の別邸にいたのだけど、身の回りの世話をしてくれたのが錦だった」

 悲しみを分かち合えない寂しさを錦は神通力でおこした小さな風に紅葉を舞わせて中将を励ましたのだ。

「人でないものに惹かれたことを笑えばいい」
「そのようなことは言わないよ。僕も、人でない存在を知っているし、寂しさも分かるつもりだよ」
「……そうか、充成は、……」
「息子が亡くなってもう十年になるかな。生まれて間もないのに、あまりに儚くてね。本当に、今も言葉にならないよ」

 充成は一番最初の子供が生後一年にも満たずにあっけなく夭逝してしまっている。その悲しさは共に子を喪った妻である北の方、そして実父である内大臣とも悲しみは分かち合った。決して癒えることはないし今も夢に見ることがある。それでもこうして残酷に時は過ぎていく。

 対して中将はその時悲しみを語らえる相手はすでに父である大納言しかいなかった。そしてその父との折り合いは良くなかったために、とても共有するような状況でもなかった。

「誰に慰められたかなんて大した問題じゃない。中将にとってはその錦がよりどころだったんだろう」
「……大切な人だよ」
「僕ができることはないよ。ただ、不鬼と晴定には言っておく。悪いようにはしないと思う。それと、ちゃんと気持ちを伝えたのかい?」
「気持など……互いに理が違い過ぎてどうにもならぬであろう」

 人と半人。それも元は精霊であった半人に芽生えた気持ちをどうしたらいいのか中将自身も持て余していた。男女の思慕とも、恋情とも友情とも言い切れぬ何かがあった。気持ちに名がつけばきっとそれに引きずらてしまう。ならば今あるこの縁だけを感じて大事にしていきたいと中将は思っていた。

「どうにかなる必要などないさ。ただ伝えるといいと思うよ。互いに生きているのだから」
「……そうだな、生きているのだな……」
「少し、月でも見てゆくがいいだろう。酒を用意させる。雑談くらいしかできないが、そんな相手もこのごろ減ってしまったから」
「それは、充成が蔵人頭では、皆気を遣うのは仕方ないだろう。帝に告げ口されたらと思うと気が気でない」
「僕はそんな風に見られているのか。これは話を聞く価値がありそうだ」

 充成は苦笑いしながら中将の杯に酒を注いだ。



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