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プロローグ
御曹司の夏休み。
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金が欲しいと思ったことはあるだろうか?
広くて綺麗な豪邸に住みたいと思ったことは?
欲しいものが手に入ったりとか?可愛い女の子にちやほやされたいとか?
まぁ、そういう金にまつわる憧れは誰しもが一度は持ったことがあるだろう、しかし、俺はそんなものないね。
何故かって?
俺は超金持ちの息子、つまりは御曹司だから。
誰もが羨むような暮らし、豪華な食べ物、広い自室、欲しいものはなんだって手にはいる。
だけどまぁ、悩みがないわけじゃない.....
「あの....春道さん??」
「あぁ、失礼、少し考えごとを....」
「そ、そうですか」
今何をしているのかって?そう、これこそが俺の悩み、御曹司がある故に見合いの話が無限とも言えるほどにあること、だ。
「その、私って話ずらいでしょうか...」
「いえ、そんなことありませんよ!少しだけ緊張してまして....」
この綺麗な方は一条財閥のお嬢さまの麗華|《れいか》さんだ、国内では有名な化粧品会社を営んでいる、今日はこの人が俺の見合い相手だ。
「そうですよね、春道さんはまだ高校生ですもんね、気を遣わせてしまいました....」
「いえ、こちらこそ何も話題を触れなくて申し訳ないです、高校生とは言っても椎名家次期当主として申し訳ない....」
なんとも気まずい....そもそも俺はまだ結婚できる歳じゃないのに。
「失礼致します、お二人とも、お話はいかがですか?」
俺と麗華さんが俯きながら沈黙しているとそばにあった障子の戸が開いた。
「お二人とも緊張なされてるみたいですね?」
この人は俺の専属メイド兼の鷹村さんだ、何故かメイドなのに執事の格好をしている。
「あはは、少し緊張しちゃって、でも春道さんとのお話はとても楽しかったです」
「そ、そうなんですよ鷹村さん、僕も上手く話せなくて、麗華さんに失礼だったかなあはは....」
嘘だ....麗華さんはきっと俺との会話を楽しかったなんて思っていない、そう、さっきも言ったがこれが俺の悩み、俺たちのように富裕層と呼ばれる人間の見合いは単にいい人同士が一緒になるわけではない、互いの家に利益を生むためにする、つまりは政略結婚ってことだ。
生まれてからこれといって恋愛というものをせずに高校一年の今まで生きていたが俺はちゃんとした恋がしたい、普通の子と普通の恋愛を、利益などが目的ではない純愛がしたいのだ。
「そうですか、残念ですが今日はこのくらいで、麗華様はこの後、御予定があるようなので」
「あぁ、そうですか、それじゃあ今日はこれで、また機会があったらお食事でも....」
「はい、是非お願いします!今日は本当に楽しかったです!またお会いしましょう、春道さん!」
こういう普通に聞けば嬉しいような言葉が全て俺と婚約するための建前なのだろうと思ってしまう、だから俺は普通の恋愛がしたいんだ、こんな高級料亭じゃなくていい、放課後にちょっとしたファミレスでドリンクバーができればいいんだ。
「では、いきましょうか春道様」
「うん、鷹村さん」
そう言って俺は見合いをした料亭を後にした。
帰り道、鷹村さんが運転する車の中でとある事を聞かれた。
「今回の御相手はどうでしたか?」
「うーん?いい人だったと思うよ麗華さん」
実際のところ、悪い人ではない、麗華さんは自分の家のため、家族のために俺と見合いをしに来ている、そんな人が悪い人なわけないのだ。
「何か思うことがあるようですね?」
「そんな風に見えた?」
「いえ、何も考えていないように見えました」
じゃあなんで質問したんだよこの人....
つまりはまぁ、俺は普通の恋愛がしたくてたまらないということなのだよ、あー、何故俺は高校一年の夏休みにお見合いなんてしてるんだか。
広くて綺麗な豪邸に住みたいと思ったことは?
欲しいものが手に入ったりとか?可愛い女の子にちやほやされたいとか?
まぁ、そういう金にまつわる憧れは誰しもが一度は持ったことがあるだろう、しかし、俺はそんなものないね。
何故かって?
俺は超金持ちの息子、つまりは御曹司だから。
誰もが羨むような暮らし、豪華な食べ物、広い自室、欲しいものはなんだって手にはいる。
だけどまぁ、悩みがないわけじゃない.....
「あの....春道さん??」
「あぁ、失礼、少し考えごとを....」
「そ、そうですか」
今何をしているのかって?そう、これこそが俺の悩み、御曹司がある故に見合いの話が無限とも言えるほどにあること、だ。
「その、私って話ずらいでしょうか...」
「いえ、そんなことありませんよ!少しだけ緊張してまして....」
この綺麗な方は一条財閥のお嬢さまの麗華|《れいか》さんだ、国内では有名な化粧品会社を営んでいる、今日はこの人が俺の見合い相手だ。
「そうですよね、春道さんはまだ高校生ですもんね、気を遣わせてしまいました....」
「いえ、こちらこそ何も話題を触れなくて申し訳ないです、高校生とは言っても椎名家次期当主として申し訳ない....」
なんとも気まずい....そもそも俺はまだ結婚できる歳じゃないのに。
「失礼致します、お二人とも、お話はいかがですか?」
俺と麗華さんが俯きながら沈黙しているとそばにあった障子の戸が開いた。
「お二人とも緊張なされてるみたいですね?」
この人は俺の専属メイド兼の鷹村さんだ、何故かメイドなのに執事の格好をしている。
「あはは、少し緊張しちゃって、でも春道さんとのお話はとても楽しかったです」
「そ、そうなんですよ鷹村さん、僕も上手く話せなくて、麗華さんに失礼だったかなあはは....」
嘘だ....麗華さんはきっと俺との会話を楽しかったなんて思っていない、そう、さっきも言ったがこれが俺の悩み、俺たちのように富裕層と呼ばれる人間の見合いは単にいい人同士が一緒になるわけではない、互いの家に利益を生むためにする、つまりは政略結婚ってことだ。
生まれてからこれといって恋愛というものをせずに高校一年の今まで生きていたが俺はちゃんとした恋がしたい、普通の子と普通の恋愛を、利益などが目的ではない純愛がしたいのだ。
「そうですか、残念ですが今日はこのくらいで、麗華様はこの後、御予定があるようなので」
「あぁ、そうですか、それじゃあ今日はこれで、また機会があったらお食事でも....」
「はい、是非お願いします!今日は本当に楽しかったです!またお会いしましょう、春道さん!」
こういう普通に聞けば嬉しいような言葉が全て俺と婚約するための建前なのだろうと思ってしまう、だから俺は普通の恋愛がしたいんだ、こんな高級料亭じゃなくていい、放課後にちょっとしたファミレスでドリンクバーができればいいんだ。
「では、いきましょうか春道様」
「うん、鷹村さん」
そう言って俺は見合いをした料亭を後にした。
帰り道、鷹村さんが運転する車の中でとある事を聞かれた。
「今回の御相手はどうでしたか?」
「うーん?いい人だったと思うよ麗華さん」
実際のところ、悪い人ではない、麗華さんは自分の家のため、家族のために俺と見合いをしに来ている、そんな人が悪い人なわけないのだ。
「何か思うことがあるようですね?」
「そんな風に見えた?」
「いえ、何も考えていないように見えました」
じゃあなんで質問したんだよこの人....
つまりはまぁ、俺は普通の恋愛がしたくてたまらないということなのだよ、あー、何故俺は高校一年の夏休みにお見合いなんてしてるんだか。
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