18 / 18
修行 修司
しおりを挟む
「じゃあ、始めていくからね。」
西野は気合い十分なのが声にはっきり現れている。
「覚悟」
西野とは反対に、気だるそうにボソッと北野が声を出す。
修司は少し緊張気味だ。
二人とも可愛いが、修司は彩香のことが気になっており、二人にデレデレしている姿を見られると嫌われてしまうかもと考えているのだろう。
「よろしくお願いします」
西野に負けないくらい気合いを入れて修司は声を出した。
「気合い入ってるな~よし、がんばろう!」
「がんばろう」
「それじゃあ、修行していこうね。まずは能力について教えて」
「教えて」
いちいち仕草がかわいらしい。
「俺の能力はゴリラのパワーですね。腕もゴリラそのままです」
修司は腰に両手を当てて、自信満々に答えた。
先輩相手だからなのか、お得意の関西弁は使っていない。
「能力使ってみて?」
「使ってみて?」
言われるがまま、能力を使った。
腕の付け根からゴリラに変化していく。
西野も北野も顔がひきつっており、苦笑いで対応する。
「す、すごいね!とっても力強そうだよ」
「・・・・・・」
北野に関しては何も言っていない。
西野の後ろに隠れてしまっている。
「気持ち悪いですか?・・・・・・」
修司は恐る恐る聞いたが、返ってくる言葉は誤魔化しの言葉だけだった。
ーーー
「うーん、どういう修行しようかな。と、とりあえず能力を素早く切り替えて使えるようにしよっか。」
「しよう」
「分かりました」
西野は手をリズム良く叩きだし、修司に説明する。
「パン、で能力使ってもう一回パン、で解除してね」
「がんばれ」
北野が初めてオウム返ししなかった。
修司は、リズムに合わせて切り替えていくが、なかなか素早くできない。
力を入れ続けないと能力が使えないからである。
「ずーっとグッパしてるから、重くなってきます。し、しんどい」
息も上がっており、腕をダランとさせている。
「まあ、あと30回続けてね」
「続けて」
まさかの回数に修司の顔もひきつっている。
ーーー
「終わりました......」
顔に生気がなくなっていた。
「ごめん、やり過ぎたね」
「ごめん」
西野は頭を下げ、謝っている。
「謝ることないですよ。修行に付き合ってくださっているのに」
「それじゃあ、休憩したら少し手合わせしようか」
「しよう」
修司は今、水を飲んでいる。
「うーん、シンプルやから捻ったこととか出来なさそうやな」
上を向きながら、目を閉じて考えている。
「修司くん、手合わせしようか」
「しよう」
「わかりました」
目を開けて立ち上がる。
ーーー
「それじゃあ、いくよ」
「いくよ」
慌てて修司は質問する。
「え?二人を相手するんですか?それはさすがに無理があるのでは......」
「そんなこと言ってたら強くなれないよ。ね?亜美」
「うん」
小さくうなずく北野は西野の後ろから出てきた。
「じゃあ始めよっ...」
言いきる前に戦闘を始めた。
西野はものすごい速さで向かってきており、背中には翼が生えている。
「言いきってないですよ」
修司は反応できたらしく、腕をゴリラ化させ、その腕で西野の蹴りをガードした。
「ふふん、どうです...カハッ!!」
背中に蹴りを入れられる。
振り返ると、そこには同じく翼が生えていた北野の姿があった。
「速すぎますよ。それに、やっぱり二人はキツいです」
文句を垂らす修司だったが、二人はお構いなしで攻撃する。
翼の生えた二人は空中を飛び回っている。
修司の能力では明らかに不利だ。
手合わせの場所は何の凹凸もない所なので、能力が最大限に使えない。
二人は、持ち合わせたスピードを使って蹴りの連打を浴びせる。
「っ~~~、でや!オラオラ~」
パンチを色々な方向に打ちまくる。
しかし、当てずっぽうなパンチが当たるはずもなく、蹴りをもらいまくって倒れた。
「はい、今日はおしまいね」
西野はしゃがんで声をかける。
続いて北野もしゃがんだ。
「おしまい」
「あ、ありがとうございました」
修司は大の字になりながら、お礼を言った。
西野は気合い十分なのが声にはっきり現れている。
「覚悟」
西野とは反対に、気だるそうにボソッと北野が声を出す。
修司は少し緊張気味だ。
二人とも可愛いが、修司は彩香のことが気になっており、二人にデレデレしている姿を見られると嫌われてしまうかもと考えているのだろう。
「よろしくお願いします」
西野に負けないくらい気合いを入れて修司は声を出した。
「気合い入ってるな~よし、がんばろう!」
「がんばろう」
「それじゃあ、修行していこうね。まずは能力について教えて」
「教えて」
いちいち仕草がかわいらしい。
「俺の能力はゴリラのパワーですね。腕もゴリラそのままです」
修司は腰に両手を当てて、自信満々に答えた。
先輩相手だからなのか、お得意の関西弁は使っていない。
「能力使ってみて?」
「使ってみて?」
言われるがまま、能力を使った。
腕の付け根からゴリラに変化していく。
西野も北野も顔がひきつっており、苦笑いで対応する。
「す、すごいね!とっても力強そうだよ」
「・・・・・・」
北野に関しては何も言っていない。
西野の後ろに隠れてしまっている。
「気持ち悪いですか?・・・・・・」
修司は恐る恐る聞いたが、返ってくる言葉は誤魔化しの言葉だけだった。
ーーー
「うーん、どういう修行しようかな。と、とりあえず能力を素早く切り替えて使えるようにしよっか。」
「しよう」
「分かりました」
西野は手をリズム良く叩きだし、修司に説明する。
「パン、で能力使ってもう一回パン、で解除してね」
「がんばれ」
北野が初めてオウム返ししなかった。
修司は、リズムに合わせて切り替えていくが、なかなか素早くできない。
力を入れ続けないと能力が使えないからである。
「ずーっとグッパしてるから、重くなってきます。し、しんどい」
息も上がっており、腕をダランとさせている。
「まあ、あと30回続けてね」
「続けて」
まさかの回数に修司の顔もひきつっている。
ーーー
「終わりました......」
顔に生気がなくなっていた。
「ごめん、やり過ぎたね」
「ごめん」
西野は頭を下げ、謝っている。
「謝ることないですよ。修行に付き合ってくださっているのに」
「それじゃあ、休憩したら少し手合わせしようか」
「しよう」
修司は今、水を飲んでいる。
「うーん、シンプルやから捻ったこととか出来なさそうやな」
上を向きながら、目を閉じて考えている。
「修司くん、手合わせしようか」
「しよう」
「わかりました」
目を開けて立ち上がる。
ーーー
「それじゃあ、いくよ」
「いくよ」
慌てて修司は質問する。
「え?二人を相手するんですか?それはさすがに無理があるのでは......」
「そんなこと言ってたら強くなれないよ。ね?亜美」
「うん」
小さくうなずく北野は西野の後ろから出てきた。
「じゃあ始めよっ...」
言いきる前に戦闘を始めた。
西野はものすごい速さで向かってきており、背中には翼が生えている。
「言いきってないですよ」
修司は反応できたらしく、腕をゴリラ化させ、その腕で西野の蹴りをガードした。
「ふふん、どうです...カハッ!!」
背中に蹴りを入れられる。
振り返ると、そこには同じく翼が生えていた北野の姿があった。
「速すぎますよ。それに、やっぱり二人はキツいです」
文句を垂らす修司だったが、二人はお構いなしで攻撃する。
翼の生えた二人は空中を飛び回っている。
修司の能力では明らかに不利だ。
手合わせの場所は何の凹凸もない所なので、能力が最大限に使えない。
二人は、持ち合わせたスピードを使って蹴りの連打を浴びせる。
「っ~~~、でや!オラオラ~」
パンチを色々な方向に打ちまくる。
しかし、当てずっぽうなパンチが当たるはずもなく、蹴りをもらいまくって倒れた。
「はい、今日はおしまいね」
西野はしゃがんで声をかける。
続いて北野もしゃがんだ。
「おしまい」
「あ、ありがとうございました」
修司は大の字になりながら、お礼を言った。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
魔法使いじゃなくて魔弓使いです
カタナヅキ
ファンタジー
※派手な攻撃魔法で敵を倒すより、矢に魔力を付与して戦う方が燃費が良いです
魔物に両親を殺された少年は森に暮らすエルフに拾われ、彼女に弟子入りして弓の技術を教わった。それから時が経過して少年は付与魔法と呼ばれる古代魔術を覚えると、弓の技術と組み合わせて「魔弓術」という戦術を編み出す。それを知ったエルフは少年に出て行くように伝える。
「お前はもう一人で生きていける。森から出て旅に出ろ」
「ええっ!?」
いきなり森から追い出された少年は当てもない旅に出ることになり、彼は師から教わった弓の技術と自分で覚えた魔法の力を頼りに生きていく。そして彼は外の世界に出て普通の人間の魔法使いの殆どは攻撃魔法で敵を殲滅するのが主流だと知る。
「攻撃魔法は派手で格好いいとは思うけど……無駄に魔力を使いすぎてる気がするな」
攻撃魔法は凄まじい威力を誇る反面に術者に大きな負担を与えるため、それを知ったレノは攻撃魔法よりも矢に魔力を付与して攻撃を行う方が燃費も良くて効率的に倒せる気がした――
現代社会とダンジョンの共生~華の無いダンジョン生活
シン
ファンタジー
世界中に色々な歪みを引き起こした第二次世界大戦。
大日本帝国は敗戦国となり、国際的な制約を受けながらも復興に勤しんだ。
GHQの占領統治が終了した直後、高度経済成長に呼応するかのように全国にダンジョンが誕生した。
ダンジョンにはモンスターと呼ばれる魔物が生息しており危険な場所だが、貴重な鉱物やモンスター由来の素材や食材が入手出来る、夢の様な場所でもあった。
そのダンジョンからモンスターと戦い、資源を持ち帰る者を探索者と呼ばれ、当時は一攫千金を目論む卑しい職業と呼ばれていたが、現代では国と国民のお腹とサイフを支える立派な職業に昇華した。
探索者は極稀にダンジョン内で発見されるスキルオーブから特殊な能力を得る者が居たが、基本的には身一つの状態でダンジョン探索をするのが普通だ。
そんなダンジョンの探索や、たまにご飯、たまに揉め事などの、華の無いダンジョン探索者のお話しです。
たまに有り得ない方向に話が飛びます。
一話短めです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺は、こんな力を望んでいなかった‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
俺の名は、グレン。
転移前の名は、紅 蓮(くれない 蓮)という。
年齢は26歳……だった筈なのだが、異世界に来たら若返っていた。
魔物を倒せばレベルが上がるという話だったのだが、どうみてもこれは…オーバーキルの様な気がする。
もう…チートとか、そういうレベルでは無い。
そもそも俺は、こんな力を望んではいなかった。
何処かの田舎で、ひっそりとスローライフを送りたかった。
だけど、俺の考えとは対照的に戦いの日々に駆り出される事に。
………で、俺はこの世界で何をすれば良いんだ?
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
この聖水、泥の味がする ~まずいと追放された俺の作るポーションが、実は神々も欲しがる奇跡の霊薬だった件~
夏見ナイ
ファンタジー
「泥水神官」と蔑まれる下級神官ルーク。彼が作る聖水はなぜか茶色く濁り、ひどい泥の味がした。そのせいで無能扱いされ、ある日、無実の罪で神殿から追放されてしまう。
全てを失い流れ着いた辺境の村で、彼は自らの聖水が持つ真の力に気づく。それは浄化ではなく、あらゆる傷や病、呪いすら癒す奇跡の【創生】の力だった!
ルークは小さなポーション屋を開き、まずいけどすごい聖水で村人たちを救っていく。その噂は広まり、呪われた女騎士やエルフの薬師など、訳ありな仲間たちが次々と集結。辺境の村はいつしか「癒しの郷」へと発展していく。
一方、ルークを追放した王都では聖女が謎の病に倒れ……。
落ちこぼれ神官の、痛快な逆転スローライフ、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる