アホ無双~アホは異世界で無茶苦茶する~

こんぶおにぎり

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召喚

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泉高校2年B組の教室。
全員真面目に授業を受けている。

が、一人だけ例外だ。

「コラー!!寝たらダメでしょ亜報くん」
先生が大きな声を出す。

「ぐーーーーー」
亜報という青年はいまだ眠ったままだ。
しかし、次の瞬間彼を囲むように魔方陣が展開され、彼を包み込む。

「な、なんですか、それ」

先生が指を指すのと同時に亜報は消えた。

「あれ?何で私空席に指なんてさしているのかしら。さあ、授業を始めますよ」

先生はいつも通り、授業を再開した。

ーーー

「うーん、ここはどこだ?」

周りを見渡すと、そこには教室ではない空間が広がっている。
「このものが勇者でございますか?王よ」
「ああそうだ。この風格・・・はないな。なんだこの勇者は。オーラが全く感じられん」

何でかわからないが、好き勝手言ってくるじゃないか。
「なんで俺はこんなとこにいるんだ?」
「それは、私たちが君を呼んだからじゃよ。」

俺はたくさんの人たちに囲まれていた。
俺もしかして有名人になっちゃった?
えーどうしよ、サインの練習とかしてないけど~

「それでだ、勇者よ。わしの名前はジュイルという。まずは名前を教えてくれんか?」
「亜報だ」
「そうか、亜報。君にはまずこの水晶に触れてもらいたい」

触れればいいのか?
「ほい」
水晶が震え出す。が、触ることはやめない。
「て、手を離すのじゃ。そのままでは壊れてしまう」
「はぇ?」

水晶は壊れた。
「あちゃー、壊れちゃったよ」
「なにをするんじゃ貴様!もうよい。ツカサ、出てこい!こやつを殺してくれ」

扉を開けて出てきたのは、日本人だった。
「なんで殺すんですか?ジュイル王」
「こやつはいうことを聞かない。また新しい勇者を召喚することにする。だから早く斬れい」
「はいはい、分かりましたよ」

ツカサは真っ直ぐタカシの方へ向かってきており、その両手には短剣があった。

え、俺死ぬの?
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