~地球に追放された第三皇女はこのまま終わるつもりはない~覇帝姫、宇宙宮 瑠詩羽の逆襲!

尾山塩之進

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後書き

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「覇帝姫、宇宙宮 瑠詩羽の逆襲!」
最後までご拝読頂きありがとうございました。
なろうでの著者の初の完結作品となります。
物語について、登場人物について、舞台設定について、
ちょっと書かせていただきました。
宜しければご覧くださいませ。


【物語について】

生きるということはそれ自体が戦いであることを主軸としております。
そして生き物として最も大切な護るべきものは何かとも。
この物語の主人公である瑠詩羽は
生き物であることを終始体現して最後まで駆け抜けました。

ですが所詮は創作です。
エンターテイメントです。
そして瑠詩羽の言葉を借りるなら、
自分の命を奪おうとする存在は全て敵。
だから敵は全て討ち滅ぼす。
気に入らない存在は全て討ち滅ぼす。
大切なモノに害をなす存在は全て討ち滅ぼす。
そういう単純明快な物語です。
読者の皆さんが楽しんで下さったのであれば、著者は何よりでございます。


【登場人物について】

宇宙宮 瑠詩羽うつのみや るしは
傍若無人(ぼうじゃくふじん)の権化です。
根っからの皇族であり他者の心など一切わからない、
気にも留めない存在です。
そういう理由もあるのか、物語内でも二回も振られてます。
さも当然でしょうか?
恋愛的にはモテない主人公ってどうなんでしょうね?
瑠詩羽は非常にクセのある人物です。
あらゆる欲に目が無く、褒めれる所はあまり無く、
しかもその心の揺れ幅に結構なブレがあります。
まさににやりたい放題という奴です。
とても好感が持てる人物とは言えなかったでしょう。
この物語を最後までご拝読頂いた皆様にとってはいかがでしたか?
ご感想頂けると幸いです。

・宇宙宮 舎留那(うつのみや しゃるな)
彼女には根っからの戦闘好きと言うところがあって
その面では瑠詩羽よりもやば目だったりします。
作中ではその要素は余り出ませんでしたが。
宇宙宮皇族でありながら支配欲と言うものがあまり無い為、
周囲の期待とは裏腹に次帝への興味がありません。
今回の追放劇が無くとも、皇位争奪編には参加はしなかったでしょう。
実はこの作品は当初は彼女が主人公として設定されていました。
舎留那が主人公のまま「ベイ国編」の第一話まで書いてから、
そこで主人公を瑠詩羽に変えたという経緯があります。
舎留那が瑠詩羽よりも性格も能力も主人公っぽいのはその為です。
空也が好みと言うのも最初は主人公でその相手役が空也だったので、
その前世?が影響を受けているという身も蓋も無いという経緯があります。
舎留那は「この星の真の支配者編」で
メインキャラクターの一人として登場しますが、
主人公を瑠詩羽に変えた時点では登場する予定はありませんでした。
エウロッパ州編まで書き終えたところで、
舎留那が「アタシも出してくれ!」と言うので登場させたという経緯です。
舎留那が主人公のままだったらだいぶ話が変わったのかも知れませんね。

・空也(くうや)
彼は最初は戦う予定もハクリュウの弟子になって強くなる予定もありませんでした。
これは本人の意思とハクリュウの意思が著者に働きかけて来た結果そうなりました。
空也は当初は完全な被害者的ポジションで終始受け身キャラの予定でした。
ですが彼は負けん気のある立派な男の子だったという訳ですね。
この物語の作中時間は7日なのですが瑠詩羽は
そのうち6日も空也を押し倒してます…空也に対しては特にやりたい放題です。

・ハクリュウ
彼は若い空也と対比した人物です。
見た目は若いですが宇宙覇帝(うつはてい)よりも年上かも知れず、
実は相当な年齢の可能性すらあります。
基本的にこの作品は若人(わこうど)が
セカイをそして未来を形作って行くことを良しとしています。

・宇宙覇帝(うつはてい)
作中最強でラスボスです。
追放モノでよくある愚王と思いきや、
全ては彼の掌の上で転がされてます。
例え今回の追放劇が無くとも、
いずれ瑠詩羽は宇宙覇帝と戦うことになった筈です。

・宇宙宮皇家
宇宙宮皇族の女は大宇宙で最も強い雌であるが故に、
自身より弱い男の精では子を成すことも出来ないのですが、
逆に宇宙宮皇族の男は逆にどんな雌でも子を成すことは出来ます。
つまり宇宙覇帝は相手は雌であれば誰でも子を成せたということです。
導名雅(みちなが)と愛衣羅(あいら)は
それぞれ別の宇宙宮皇族の妃との間に生まれた子です。
鬼琉扶(きるふ)の母は闇巨蜘蛛(アトラクナクア)ですが
人の形を取って宇宙覇帝と子を成しています。
紅留亜(べるあ)と慈留亜(じるあ)の母は
死霊使い(ネクロマンサー)ですが、
骸骨という訳では無く生身の人間です。
紅留亜と慈留亜も別に正体がゾンビという訳では無く
『死霊創世界(ファンタズマワールド)』は
解けば元の人間の姿に戻ります。

・覇帝姫宮殿要塞(はていききゅうでんようさい)ヴァーンニクス
バーン〇レスに語呂が似てますがデザイン的には
細身では無く頑強な宇宙要塞城といったイメージです。
元々、巨大な超科学空中要塞城に座乗しながら
世界征服をする魔王的な少女という物語の原案がありまして、
そこからこの城の設定を持って来ています。
ちなみに魔王的な少女というのは金髪ツインテールロリ少女です。
彼女は瑠詩羽と舎留那のプロトタイプで
日本人の普通の少年を引き連れているのも共通してますが、
性格は割と良心的でその面ではあまり似てません。
良心的であるが故に地球の征服にも時間を掛けることになります。

・自立式人型機動兵器(オートアーマー)『シルフィア』
宇宙宮皇軍の一般的な人型機動兵器で量産型。
後述のシルフィールを元にして作られています。
一機だけでも時間を掛ければ地球レベルの文明なら制圧可能です。
全長20メートルということでガ〇ダムより大きくνガン〇ムより小さいです。

・女神型機動兵器(ヴァルキリーアーマー)『シルフィール』
機械仕掛けの女神の一柱で風の女神です。
高速飛行形態である『風凰翼形態(ウィンドバード)』
に可変する機能もあります。
普段はシルフィアの姿で次元封印されていますが、
封印を解くと外装甲が長い分サイズが少し大きくなります。
νガン〇ムぐらいの大きさでしょうか。
四身一体の『機械じかけの真女神(ヴァルキュリア・マキナ)』は
これよりも遥かに大きいイメージで、
少なくともエヴァン〇リオンぐらいはあるかと思います。

・『幻雷獅子皇獣(げんらいししおうじゅう)アルマレオン』
モフモフが流行っていたみたいなので
とりあえずのって見たという経緯の身も蓋も無い召喚獣でございます。
ガル〇モンみたいなデジモンぽいイメージですが、
人語をしゃべる訳では無いのでそこはポケ〇ンに近い感じでしょうか。

・ウィナ、フィナ、ティナ。
いわゆる地球人型の人型ではなく、
例えるならドロッ〇ルお嬢様から
メカ要素を取り除いた様なイメーシです。
当初はパミロンメイド三姉妹は
あくまで瑠詩羽の忠実なメイドということでした。
ですがウィナが長女ということで
母性が少し強いという要素を追加したら
あっという間にキャラが動いて
空也争奪戦に関わってくるという結果になりました。

・エドガン
筋肉隆々の元気なお爺さんです。
地球人型の人型ですが、
地球人よりも寿命は長く生体強度もかなり強いです。
彼は異星人であることを除けば、
著者の別作品から設定を大体そのまま持って来ています。

・魔(エヴィル)
全てを喰い尽くす存在(もの)。
著者の作品では共通して存在する敵です。
バ〇ドの様なイメージです。
作中のものは全く劣化の無いオリジナルで
著者の作品世界の中でも一番強いです。
生きるために喰らうのでは無く、
全てを食らい尽くす為に生きるという行動原理を持っている
この大宇宙でも非常に危険な生物です。

・魔深(ましん)
全てを喰い尽くし滅する存在(もの)。
生き物では無い『滅き物(めきもの)』なので
生物とは行動原理がまるで違います。
全てを喰らいつくしたあとは自身も自滅して
全てを滅ぼす事を至上とする存在です。
魔(エヴィル)の母ともいえる存在ですが、
魔深(ましん)は魔(エヴィル)に対しては何の情もありません。
魔(エヴィル)自体は生き物でもあるので、
同胞でも無いという思考です。


【舞台設定について】

・地球の各勢力
全ての国家、組織には元ネタがあります。
令和3年(2021年)12月時点でのこの星の情勢を元にしています。
なので年数が立てば物語に
違和感が出てくる可能性が高いかも知れません。
かつてのソビ〇ト連邦や東西〇イツ、
フセ〇ンイ〇クの様に国が滅亡したり変わってしまうこともありますから。

・大宇宙
数多の宇宙同士で大きな争いが起こり続けているセカイです。
宇宙宮皇家はそれらの宇宙を統一し
大宇宙を統べる宇宙覇帝(うつはてい)として君臨しています。
ですが全ての宇宙を統一している訳でもなく、
まだ見ぬ未開の宇宙も無限に広がっています。
このセカイでは有機物であれ無機物であれ、
生きる意志があれば生き物として扱われます。
ヴァーンニクスやシルフィールは完全に自分の意思が在り、
機械の身体ではありますが生き物の範疇です。
シルフィアも命令には服従するものの、
自身を生かそうとする意思が常にあるので極めて生き物寄りとなります。



今後も文章の修正、誤字修正はあるかも知れません。
もしかしたら短編が追加されることもあるかも知れません。
こちらの後書きが追加されることもあるかも知れません。
ですが一応はこれで終わりとさせて頂きたいと思います。

それでは最後まで読んで頂きありがとうございました。
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