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第173話 気付き
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…しまった。
つい熱くなってイチョウとモミジに対して声を荒げてしまった。
俺は勢いで出てしまった自分の行いを反省した。
大切なものを護るために、まずは我が身を大切にする。
これは俺が今まで心掛けて来た事なのである。
俺の妹歴16年の愛しい妹、優羽花と静里菜。
ふたりを護るために俺はそうして来たのである。
だがこれは俺の思いだ。
他人に自分の思いを押しつけることなどあってはならないのである。
「…ごめんな二人とも。
いきなり叱りつけるような事を言って。
説教臭い兄で申し訳なく思う」
「いいえ、ケイガ兄様はわたくし達を大切に思って叱って下さったのですね。
言葉から兄様の優しさが伝わりました。
そのお気持ち…イチョウは嬉しかったです」
「モミジも嬉しかった」
「兄様…わたくしイチョウは姫騎士団でも諜報を主体とする”影騎士”務めております。
情報収集の為に身分や職業を偽って他者に変身して敵地に乗り込むこともしばしばあります。
そしてその変身の技を使って姫様の影武者を努めることもあります。
わたくしは影故に姫騎士団と姫様の身を最優先しておりました。
ですから自身の身についての拘りが全く無かったのです。
わたくしは愛しいケイガ兄様が良ければ自身の身など、
どうでも良いと考えていたのです」
「兄様、モミジは農家の生まれ。
人が生きるために必要なのはご飯。
お米を作って育てるのがモミジのお家のお仕事。
でも魔族との戦いに巻き込まれてモミジの家族は村ごと灰になった。
わたしは魔族を許さない。
家族と村の復讐が叶うのなら自分なんてどうなってもいい。
魔族と戦うために異世界より召喚された戦士であるケイガ兄様。
モミジはケイガ兄様が魔族を倒してくれる事が最優先。
だから兄様が良ければ自分の身はどうでも良いと思ってた」
「…でも兄様に言われて、わたくしは間違っていたと気づきましたわ」
「…兄様の言葉でモミジは間違いに気付いた」
「わたくしは、自分の身を大切にしなくてはならない。
ケイガ兄様がイチョウを大切におもってくれる様に、
他らなぬわたくし自身を」
「モミジ、魔族を倒してくれる兄様の力になれれば、
それだけで良いと思ってた。
これではモミジは魔族への復讐の為に兄様の力を利用している様なもの。
それじゃダメだと気付いた。
兄様はモミジを大切に思ってくれたのに…。
だからモミジは兄様と同じように自分を大切にする」
「ケイガお兄様、ありがとうございます」
「ありがとうケイガ兄様」
二人の妹は俺に感謝の言葉を述べた。
つい熱くなってイチョウとモミジに対して声を荒げてしまった。
俺は勢いで出てしまった自分の行いを反省した。
大切なものを護るために、まずは我が身を大切にする。
これは俺が今まで心掛けて来た事なのである。
俺の妹歴16年の愛しい妹、優羽花と静里菜。
ふたりを護るために俺はそうして来たのである。
だがこれは俺の思いだ。
他人に自分の思いを押しつけることなどあってはならないのである。
「…ごめんな二人とも。
いきなり叱りつけるような事を言って。
説教臭い兄で申し訳なく思う」
「いいえ、ケイガ兄様はわたくし達を大切に思って叱って下さったのですね。
言葉から兄様の優しさが伝わりました。
そのお気持ち…イチョウは嬉しかったです」
「モミジも嬉しかった」
「兄様…わたくしイチョウは姫騎士団でも諜報を主体とする”影騎士”務めております。
情報収集の為に身分や職業を偽って他者に変身して敵地に乗り込むこともしばしばあります。
そしてその変身の技を使って姫様の影武者を努めることもあります。
わたくしは影故に姫騎士団と姫様の身を最優先しておりました。
ですから自身の身についての拘りが全く無かったのです。
わたくしは愛しいケイガ兄様が良ければ自身の身など、
どうでも良いと考えていたのです」
「兄様、モミジは農家の生まれ。
人が生きるために必要なのはご飯。
お米を作って育てるのがモミジのお家のお仕事。
でも魔族との戦いに巻き込まれてモミジの家族は村ごと灰になった。
わたしは魔族を許さない。
家族と村の復讐が叶うのなら自分なんてどうなってもいい。
魔族と戦うために異世界より召喚された戦士であるケイガ兄様。
モミジはケイガ兄様が魔族を倒してくれる事が最優先。
だから兄様が良ければ自分の身はどうでも良いと思ってた」
「…でも兄様に言われて、わたくしは間違っていたと気づきましたわ」
「…兄様の言葉でモミジは間違いに気付いた」
「わたくしは、自分の身を大切にしなくてはならない。
ケイガ兄様がイチョウを大切におもってくれる様に、
他らなぬわたくし自身を」
「モミジ、魔族を倒してくれる兄様の力になれれば、
それだけで良いと思ってた。
これではモミジは魔族への復讐の為に兄様の力を利用している様なもの。
それじゃダメだと気付いた。
兄様はモミジを大切に思ってくれたのに…。
だからモミジは兄様と同じように自分を大切にする」
「ケイガお兄様、ありがとうございます」
「ありがとうケイガ兄様」
二人の妹は俺に感謝の言葉を述べた。
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