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第243話 魔力のスタミナ
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「シノブの『魔力喰い』。
魔力を吸収する刃を展開して防御魔法を破る剣。
あいかわらず魔法の使い手に取っては天敵ですわね。
ですけれどその剣の特性上、
わたくしには対抗する術がありますわ!」
シノブさんは防御魔法を破った剣を一度引く。
「通常剣!」
シノブさんの声と共にその手に握った剣は
異形の剣の形から元の普通の剣の形に戻った。
そして彼女はポーラ姫に向かって剣を振り下ろす。
「光防壁!」
しかしポーラ姫の前に三度目の
光の壁が展開されて、
その必殺の剣撃は受け止められた。
「むむ、流石は姫様。
私の『魔力喰い』の能力だけでは、
これ以上姫様の護りを抜ける事はできませんか?」
「なるほど…この勝負はポーラの勝ちかな?」
「どういうことだミリィ?」
俺はポーラ姫が優勢な理由が解らずミリィに疑問をぶつけた。
「兄君様。
シノブの『魔力喰い』は刃を内側に変形させて
顎状にして防御魔法をはさみ切る剣なんだ。
剣を二つに割って内側に組み替えて
ハサミ状にしていると言ったらわかりやすいかな?
だけど内側に刃を展開している以上、
刃が無い外側には攻撃力が無い。
つまり『魔力喰い』のままの形で
相手には対して剣を振るっても攻撃が通らない。
つまり防御魔法を破ったら一度剣を元に戻してから、
相手に対して振るう必要があるね。
防御魔法は魔力の消費量が高い、
”重い”魔法なんだ。
だから防御魔法を連続で使用することは難しい。
だからシノブは『魔力喰い』で
相手の防御魔法を破った後、
剣を元に戻して再度振うことで、
防御魔法を失い無防備になった相手を
難なく打ち倒すことが出来るという訳だ。
並の魔法の使い手ならね。
だけどポーラは防御魔法に才があるのに加えて、
高い魔力のまま維持できる持続性がある。
魔力のスタミナがあると言った方がわかりやすいね。
だから今の様に防御魔法を立て続けに行使する事が出来る。
まあボクもここまでポーラの魔力のタフさ振りが
上がっているとは思っていなかったからね。
…ふふっ、またしても我が従妹の成長を認めざるを得ないよね。
凄いよポーラ!」
「やりましたわ!
ポーラ、ミリィお姉様にまた褒められましたわ!」
ポーラ姫は歓喜の声を上げながら、ぴょんぴょん跳んだ。
そしてふわりと優雅に着地すると俺のほうへと振り向いた。
「待っていて下さいね、お兄様…。
はやく試合を終わらせて…
魔法をお教えし差し上げますね」
彼女はそう言って、にっこりと微笑んだ。
魔力を吸収する刃を展開して防御魔法を破る剣。
あいかわらず魔法の使い手に取っては天敵ですわね。
ですけれどその剣の特性上、
わたくしには対抗する術がありますわ!」
シノブさんは防御魔法を破った剣を一度引く。
「通常剣!」
シノブさんの声と共にその手に握った剣は
異形の剣の形から元の普通の剣の形に戻った。
そして彼女はポーラ姫に向かって剣を振り下ろす。
「光防壁!」
しかしポーラ姫の前に三度目の
光の壁が展開されて、
その必殺の剣撃は受け止められた。
「むむ、流石は姫様。
私の『魔力喰い』の能力だけでは、
これ以上姫様の護りを抜ける事はできませんか?」
「なるほど…この勝負はポーラの勝ちかな?」
「どういうことだミリィ?」
俺はポーラ姫が優勢な理由が解らずミリィに疑問をぶつけた。
「兄君様。
シノブの『魔力喰い』は刃を内側に変形させて
顎状にして防御魔法をはさみ切る剣なんだ。
剣を二つに割って内側に組み替えて
ハサミ状にしていると言ったらわかりやすいかな?
だけど内側に刃を展開している以上、
刃が無い外側には攻撃力が無い。
つまり『魔力喰い』のままの形で
相手には対して剣を振るっても攻撃が通らない。
つまり防御魔法を破ったら一度剣を元に戻してから、
相手に対して振るう必要があるね。
防御魔法は魔力の消費量が高い、
”重い”魔法なんだ。
だから防御魔法を連続で使用することは難しい。
だからシノブは『魔力喰い』で
相手の防御魔法を破った後、
剣を元に戻して再度振うことで、
防御魔法を失い無防備になった相手を
難なく打ち倒すことが出来るという訳だ。
並の魔法の使い手ならね。
だけどポーラは防御魔法に才があるのに加えて、
高い魔力のまま維持できる持続性がある。
魔力のスタミナがあると言った方がわかりやすいね。
だから今の様に防御魔法を立て続けに行使する事が出来る。
まあボクもここまでポーラの魔力のタフさ振りが
上がっているとは思っていなかったからね。
…ふふっ、またしても我が従妹の成長を認めざるを得ないよね。
凄いよポーラ!」
「やりましたわ!
ポーラ、ミリィお姉様にまた褒められましたわ!」
ポーラ姫は歓喜の声を上げながら、ぴょんぴょん跳んだ。
そしてふわりと優雅に着地すると俺のほうへと振り向いた。
「待っていて下さいね、お兄様…。
はやく試合を終わらせて…
魔法をお教えし差し上げますね」
彼女はそう言って、にっこりと微笑んだ。
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