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484話 臣下の礼
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「…それにしても、イクシア様?
魔力数値600なんて、
以前お会いした時よりも
随分と魔力数値を上げていませんの?
あたくしは見通しの眼鏡で
魔力自体は捉えてはいましたけれど…
実際に目にするまで、
イクシア様の魔力反応だとは
全く気付きませんでしたわよ!」
「…ツツジも気付きませんでした…
…王子殿下の高い魔力にちょっとびっくり…」
「ああ、この魔力数値はね…。
僕が辺境に出現した魔族軍討伐の遠征に出ていたのは
二人とも知ってるね?
其処で下位魔族の大軍勢と連日の様に戦い続けていたら…
いつの間にか、こんなにも魔力が上がってしまったんだよ。
これも僕の身体に流れている、
偉大なるご先祖様である光の勇者様の血の為せる技なのかな?」
「確かにイクシア様は歴代の王族の方々の中でも、
ひと際強く光の魔力を持たれているとのことですけれど…
それにしても…
こんなにも強くなられるとは思いもしませんでしたわ」
「…ユウカ様に匹敵するぐらいまで力を高められてたのは、
ちょっとびっくり…です」
「ユウカ様というのは、
異世界より召喚された今代の光の勇者様のことだね?
ポーラお姉様から魔法通信で話は聞いているよ。
へえ…僕は何時の間にか
其処まで強くなっていたんだね。
今代の光の勇者様と肩を並べることが
出来るなんて光栄の至りだよ!
ご先祖様も喜んでくれるだろう」
イクシア王子はイロハたちに言葉を返す。
何という謙遜に満ちた台詞だろう。
俺は全く奢らない様子の王子に好感を持った。
そんな思いを抱いていた俺の方へ
イクシア王子は向き直って口を開いた。
「ケイガお兄様、
突然僕が来たことに驚かれるのも無理はありません。
改めまして、
ここに来た目的を申し上げます。
我が姉であり国王代理を務めるポーラ陛下の命により…
エクスラント聖王国第二王子であるこのイクシア、
貴方に力添えをすべくこの場に参上いたしました」
イクシア王子は再び膝を屈して俺に頭を下げて一礼した。
「…いやいやいや!
ちょっと待ってくれないかイクシア王子!?
貴方は聖王国の第二王子なんだろう?
そんな身分の貴方が会っていきなり…
異世界人とは言え
あくまで一般人である俺に、
そんな簡単に頭を下げていいものなのか?」
「…えっ?
だってケイガお兄様は
いずれポーラお姉様と御結婚されるのでしょう?
でしたらケイガお兄様は
ゆくゆくはエクスラント聖王国の国王陛下となられます。
未来の国王陛下に臣下の礼を取るのは
何もおかしいことは無いと、
このイクシアは考えますが?」
王子の返した言葉に俺はひっくり返った。
魔力数値600なんて、
以前お会いした時よりも
随分と魔力数値を上げていませんの?
あたくしは見通しの眼鏡で
魔力自体は捉えてはいましたけれど…
実際に目にするまで、
イクシア様の魔力反応だとは
全く気付きませんでしたわよ!」
「…ツツジも気付きませんでした…
…王子殿下の高い魔力にちょっとびっくり…」
「ああ、この魔力数値はね…。
僕が辺境に出現した魔族軍討伐の遠征に出ていたのは
二人とも知ってるね?
其処で下位魔族の大軍勢と連日の様に戦い続けていたら…
いつの間にか、こんなにも魔力が上がってしまったんだよ。
これも僕の身体に流れている、
偉大なるご先祖様である光の勇者様の血の為せる技なのかな?」
「確かにイクシア様は歴代の王族の方々の中でも、
ひと際強く光の魔力を持たれているとのことですけれど…
それにしても…
こんなにも強くなられるとは思いもしませんでしたわ」
「…ユウカ様に匹敵するぐらいまで力を高められてたのは、
ちょっとびっくり…です」
「ユウカ様というのは、
異世界より召喚された今代の光の勇者様のことだね?
ポーラお姉様から魔法通信で話は聞いているよ。
へえ…僕は何時の間にか
其処まで強くなっていたんだね。
今代の光の勇者様と肩を並べることが
出来るなんて光栄の至りだよ!
ご先祖様も喜んでくれるだろう」
イクシア王子はイロハたちに言葉を返す。
何という謙遜に満ちた台詞だろう。
俺は全く奢らない様子の王子に好感を持った。
そんな思いを抱いていた俺の方へ
イクシア王子は向き直って口を開いた。
「ケイガお兄様、
突然僕が来たことに驚かれるのも無理はありません。
改めまして、
ここに来た目的を申し上げます。
我が姉であり国王代理を務めるポーラ陛下の命により…
エクスラント聖王国第二王子であるこのイクシア、
貴方に力添えをすべくこの場に参上いたしました」
イクシア王子は再び膝を屈して俺に頭を下げて一礼した。
「…いやいやいや!
ちょっと待ってくれないかイクシア王子!?
貴方は聖王国の第二王子なんだろう?
そんな身分の貴方が会っていきなり…
異世界人とは言え
あくまで一般人である俺に、
そんな簡単に頭を下げていいものなのか?」
「…えっ?
だってケイガお兄様は
いずれポーラお姉様と御結婚されるのでしょう?
でしたらケイガお兄様は
ゆくゆくはエクスラント聖王国の国王陛下となられます。
未来の国王陛下に臣下の礼を取るのは
何もおかしいことは無いと、
このイクシアは考えますが?」
王子の返した言葉に俺はひっくり返った。
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