赤の魔女と青の魔導師 ~交わる運命と魔法の記憶~

にしのみつてる

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第2章

ゴーレムを改造した

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 エミリーを助けた翌々日……

「モトヤさん、今日はどうしますか?」
「昨日は休んだからな、ヨウスケは何かやりたいか?」
 モトヤはこれ以上ダンジョンでトラブルと関わりたく無いのが本音だった。

「貴方たち、ゴーレムの動きをもっと軽くしてみない」
「えっ、ヒナノさんゴーレムを軽く出来るのですか?」

「ゴーレムは土で動いていたから、鉄でもいいけど、ミスリル鉱石だと最高だと思うわ」
「とりあえずは、ザドキエルにゴーレムの材料探しから聞くことね」

「ヒナノさん、ありがとうございます。ザドキエルに聞いてみます」

「ヒナノ、よく思いついたな」
「この前、ダンジョンで実践したけど、土のゴーレムではノロマすぎて実践向きでは無いと思ったのよ」

「ザドキエル、ゴーレムの動きを軽くする方法を教えて」
「そうですね、簡単なのは木のゴーレムです」
「次は鉄ですが、鉄鉱石を手に入れないと無理です」

「ザドキエル、ダンジョン内でミスリル鉱石は手に入らないのか」
「欠片は出るかも知れませんが大量には無理です」

「じゃぁ、木で妥協するとして、なるべく硬い木を選んでくれ」
「はい、樫の木が良いでしょう」

「ザドキエル、樫の木は何処にあるの?」
「この前行ったシロモ村の森に沢山あります」
「じゃぁ、シロモ村に行ってくれ」

「モトヤさん、シロモ村に樫の木を伐採しに行ってきます」
「ああ、気をつけてな」

 ヨウスケとユカを乗せたキャンピングカーは既に走り去った後だった。モトヤとヒナノはキャンピングカーに乗り今日の予定を相談していた。

「ヒナノ、俺たちはどうする」
「モトヤ、キント市にコーヒーを探しに行ってみない?」

「ヒナノ、何でキント市なの?」
「この前、ケトマスではコーヒーが売っていなかったから、キント市ならあると思ったから」
「だって、キント市は独自の食文化が有りそうだもの」

「そうだな、ザドキエル、キント市の市場まで飛んでくれ」
「了解しました、発進します」

◇ ◇ ◇ ◇

 一方、ヨウスケとユカを乗せたキャンピングカーはエンガスト川を渡って10分ほどでシモロ村の森に到着した。

「ヨウスケさん、ユカさん、森の入り口の大きな木が樫の木です」
「お二人のレベルなら道具を使わずに樫の木から直接ゴーレム本体を作る事が可能です」
 画面にはヨウスケとユカの身長に似せた木の等身大ゴーレムが映っていた。

「ユカ、具現化で作ってみるね」
「ヨウスケ、おちんちんを握るわよ」

「うん、お願い」
 ドドーン、ドドーン、目の前の樫の木が消えて2体のゴーレムが出来上がった。 

「ヨウスケ、騎士のように鎧を着せた方がカッコよくない?」
「そうだね、その前にゴーレムの魔核を入れようよ」
「そうね」
 二人は土のゴーレムから魔核を取り出し、木のゴーレムに魔核を入れた。

「ザドキエル、鎧を着せたゴーレムに修正をしてくれ」
 ドドーン、ドドーン、2体のゴーレムは鎧を装着して出来上がった。 

「ヨウスケ、ゴーレムの武器はどうするの?」
「そうだね、とりあえずはモトヤさんの短剣型魔道銃を複製してみようよ」
「ねえ、ゴーレムに盾も作ってよ」

「ユカ、出来たよ」

「ザドキエル、この近くにゴーレムに戦わせる魔物はいないか?」

「了解しました、それならばダンジョンの3階で実験をしましょう」
「転移門でダンジョンの3階に直接移動が可能です」

「了解」
 二人はダンジョンの3階に到着した。

「1号、2号、俺たちを守ってくれ」
 木のゴーレムはカコーン、カコーンと軽く拳を鳴らして合図してくれた。

「ユカ、行こうか」
「ええ、気をつけて行きましょう」

「ヨウスケ、大コウモリ」
「1号、2号、メガバットに攻撃」
 ビッ、ビッ、ビッ、ビッ、メガバットはゴーレムが撃った雷魔法で魔石に変わって消えた。

「どうやら、攻撃は成功のようね」

「ユカ、喜ぶのはまだ早いよ、次はコボルトで試そうよ」
「そうね」

 コボルトは集団でゴーレムとヨウスケとユカを囲んでいた。
「1号、2号、コボルトに攻撃」

ビッ、ビッ、ギャン、ギャン、ビッ、ビッ、ギャン、ギャン、ビッ、ビッ、ギャン、ギャン、ビッ、ビッ、ギャン、ギャン、ビッ、ビッ、ギャン、ギャン、コボルトは次々と毛皮に変わって全て消えていった。

「ユカ、最後の部屋だね」
「そうね、入りましょう」
 ガルル、ビッ、ビッ、ビッ、ビッ、ゴーレムの雷魔法は徐々にコボルトキングを弱らせていた。

「ユカ、俺たちも短剣型魔道銃で応戦だ」
 ビッ、ビッ、ビッ、ビッ、ビッ、ビッ、ビッ、ビッ、ギャン、ギャン、コボルトキングは宝箱に変わって死んでいった。

「ヨウスケ、気をつけて」
「あっ、短剣が出てきた」
 宝箱の中にはミスリル製の短剣が入っていた。

「ユカ、4階に降りよう」
 4階は岩穴でオークの巣になっていた。

「ヨウスケ、魔石を加工してゴーレムに返事をさせる事は出来ないのかしら?」
「ザドキエル、ゴーレムを喋らす事は可能なのか?」

「ゴーレムに意志を持たせるのは高度な人工知能が必要になるので、今は解析が出来ていないので無理です」
「そうだよな、俺は最初から無理だと思っていた」

「ユカ、休憩しようよ」
 ヨウスケは具現化で水筒を作り、ユカに冷たい水を出してくれた。

「ヨウスケ、ありがとう」

「君たち、凄いゴーレムを持っているのだね」

「俺は剣士のロイス、こっちは魔術師のユリアだ」
「魔導師のヨウスケと魔女のユカです」

「ヨウスケ、悪いが今回だけ臨時で俺たちと一緒にパーティを組んでくれないか」
「いいですよ」
 ロイスとユリアは3階で体力を消耗してかなり疲れていたようだった。4人はゴーレムを先頭にゆっくりと洞窟を進んだ。

「ヨウスケ、オークよ」
「1号、2号、オークを倒してくれ」
 カコーン、カコーン、
 ビッ、ビッ、ピギー、ビッ、ビッ、ピギー、2体のオークは肉の包みになって消えていった。
 ヨウスケは鞄を出して肉の包みを入れた。

「ロイス、オークよ」
「ヤー」
 バシュ、ピギー、ロイスは一撃でオークを斬り倒した。

「火の精霊よ我に力を貸し与えよ」
「ファイアーアロー」
 ギギー、オークは燃えて魔石に変わっていった。

「ユリアは精霊使いなの?」
「ええ、そうよ」
「凄いね、私、初めてみたわ」

「ファイアーボール」
 ユカがオークに向かってファイアーボールを撃った
 ピギー、オークは魔石になって消えた。

「ユカは無詠唱なのね」
「そうよ、私に魔法を教えてくれた大魔女はいつも無詠唱だったわ」
「へぇ~、そうなんだ」

 ガン、ガン、オークがゴーレムに体当たりして来た。
「アイスアロー」
 バシュ、ピギー、オークは肉の包みになって消えていった。

 4人は最奥に来たが、ラスボスと戦わずエレベーターで帰還することにした。
「ヨウスケ、ユカ、ありがとう、これで明日からはラスボスの部屋から戦えるよ」
「悪いが俺たちはエレベーターで帰るよ」

「ロイスもユリアもゆっくり休んで」
「ありがとう、ヨウスケ、ユカ、さようなら」

「ユカ、換金所で素材を買い取ってもらおうよ」
「そうね」
 二人はダンジョン出口の換金所でホーンラビットの角とコボルトの毛皮を金貨10枚に換金してもらった。
「ユカ、急いで戻ろうよ」

◇ ◇ ◇ ◇

ヨウスケとユカが出発した後……

「ヒナノ、俺たちはどうする」
「モトヤ、キント市に行ってみない?」

「ヒナノ、何でキント市なのだ」
「この前ケトマスではコーヒーが売っていなかったから、キント市ならあると思うわ」
「だって、独自の食文化が有りそうだもの」

「そうだな、ザドキエル、キント市の市場まで飛んでくれ」
「了解しました、発進します」

 モトヤとヒナノを乗せたキャンピングカーはキント市の市場に30分で到着した。
 市場でコーヒー豆を扱っている店を教えてもらい、二人はコーヒー豆をかなり多めに購入した。ザドキエルが勇者と聖女が開発したネルドリップを教えてくれたが、モトヤはコーヒーメーカーを検索して具現化で作成した。

「ヒナノ、他に必要な物はあるのか?」
「そうね、小麦粉とエビを買って帰りましょう」
 二人は食品店で小麦粉を購入し、鮮魚店で小エビを多めに買った。ヒナノはお好み焼きソースを探していたが、市場には売っていなかったので代わりにトマトと玉ねぎを多めに買った。

「モトヤ、堤防に帰りましょうよ」
「そうだな」
 二人は市場から離れた空き地で転移門を出して、エンガスト川の堤防に瞬間移動していた。

「モトヤさん、ヒナノさん、お帰りなさい」
「ヨウスケ、ユカ、ただいま」

「ヨウスケ、ゴーレムはどうだった?」
「はい、うまく作れました」
 ヨウスケは収納から2体のゴーレムを取り出してモトヤとヒナノに見せた

「ヨウスケ、ゴーレムの胴体は何だ?」
「樫の木から具現化で作りました」

「鎧はどうした?」
「ユカのリクエストで後から鎧を着せました」

「ゴーレムの腰の短剣は俺が作った魔導銃だな」
「はい、モトヤさんの短剣型魔道銃を複製しました」

「テストしてどうだった?」
「はい、ダンジョンに潜って4階のラスボスの部屋の手前で帰ってきました」

「どうして途中で帰ってきたのだ?」
「臨時で剣士と魔術師のパーティを組みましたが、相手がとても疲れていたので無理せずに途中で帰ってきたのです」

「ヒールは使わなかったのか?」
「ユカの能力を知られるのが嫌だったのでヒールは使わなかったのです」
「それと、俺たちの戦い方はゴーレムが短剣型魔道銃を使うので他人とパーティを組むには少し問題があったと思います」
「そうだったのか」

「ヨウスケもユカも、ようやく他人と関わるのが嫌いになったようだな」
「そうですね、いい勉強になりました」

「ユカ、エビの下ごしらえを手伝って」
「はい」

「ボールに小麦粉を入れてかき混ぜて、キャベツ、エビを入れるわね」
「ユカは油をひいたフライパンを魔導コンロで熱して」

「ヒナノさん、お好み焼きですか?」
「そうよ」

「ダンジョンで出たオーク肉が有りますので一緒に焼きましょう」
「ヨウスケ、肉の包みを出して」

「モトヤ、ヨウスケ、お好み焼きが出来たわよ」

「ヒナノ、ガレットじゃなかったのか?」
「モトヤ、日本食のお好み焼きを思い出したのよ」

「ヒナノ、ユカ、美味しいよ」
「ヨウスケも早く食べろ」
「はい」

「ヨウスケ、次はダンジョンより鉱物採取に行こうか」
「モトヤさん、何でですか?」

「鉱物は手っ取り早くお金を稼げるからだ」
「ヨウスケたちは、既に金貨を2400枚稼いでいるが、贅沢をしなければ20年くらいは暮らせるだろう」

「えっ、そんなに大金だったのですか?」
「それと、武器は自分で作れるから必要なのは食費だけだから、殆ど金を使わないのが大きいのだ」

「そうですね、それとキャンピングカーなので宿代も発生しないですね」
「衣服も具現化で作るから費用は発生しないし、ポーションはユカが作るから無料だし」

「店で上級ポーションを買うと金貨100枚が相場だと思う、上級の回復魔法は金貨100枚以上を教会に寄付すると言われているからね」

「じゃぁ、俺たちは神様にもらったスキルのおかげで物凄く得をしているのですよね」

「その通りだ」
「ヨウスケ、ユカに感謝するのよ」

「はい」
「ユカ、ありがとう」

(話終わり)
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