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第5章
桃パフェと講習
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サキヒコとカナエは冒険者ギルドの食堂で昼食を食べる事になった。昼食後は冒険者講習が始まる予定だ。
シローはスミレさんと相談して市内で食事をすることにしたのだった。冒険者ギルドを出た二人は通りを歩いていた。
「スミレさん、お昼は市内の食堂で食べてようよ」
「そうしましょう」
「シローさん、オイソヤキって何?」
「さぁ、何だろうね?」
「入ってみましょうよ」
「うん」
「牡蠣のお好み焼きだから……オイソヤキ、オタク焼きを意識したネーミングだね」
「シローさん、牡蠣は英語でオイスターよ、それからもじっているのかも」
「なるほどーそうだね」
二人はオイソヤキを平らげて店の外に出た。
「シローさん、あそこのお店に卵の看板、『温玉めし』って書いてあるよ」
「そうだね、行ってみようか」
温玉めしとは、キビピーチ市名物の穴子ご飯に卵をのせたご当地グルメだと店主に教えてもらった。
「シローさん、美味しいわ~」
スミレさんが「美味しいわ~」と言ってくれる時が、シローにとって至福な時だと感じるようになってきた。
「さて、お腹も膨れたし、スミレさん、お店を出ましょうか?」
「ええ、シローさん、スイーツのお供をしますわ」
「はい、わかっていますよ」
昼食後、二人はスイーツのお店を探していた。
「シローさん、桃パフェよ」
スミレさんに手をグイグイ引っ張られて、二人はお店に入って行った。
「デザートは別腹なのよね」
「桃パフェ、2つ下さい」
「お待たせしました、桃パフェです」
生クリームの上に白桃が載せられていたが、果物を使ったデザートは王都では無理だろうと思った。
「シローさん、美味しいわ~ ♡ ♡ ♡」
スイーツは女性の心を掴んで離さない魔法だと思った。
◇ ◇ ◇ ◇
一方、サキヒコとカナエは昼食が終わって、直ぐに別館に移動して冒険者初心者講習の真っ最中だった。
冒険者初心者講習とは、この世界での一般的な生活ルールついての講義に始まり、冒険者として屋外活動する上でのキャンプ方法、薬草の採取のやり方、緊急時の怪我の対処方法や野生動物や弱い魔物から身を守る方法までサバイバル術を教えてもらえた。
「次は生活魔法の実習です」
講師の、ノエミ先生は上級魔道士の資格を持っていた。サキヒコとカナエはAIクリスタル脳を移植したおかげで生活魔法はもとより中級魔法までは問題がなかった。
「まずは、生活魔法の復習からです」
「ええ、お二人とも魔法の素質が充分にありますよ」
「ノエミ先生、ありがとうございます」
「カナエ、貴女、回復魔法と鑑定に優れているようね」
「サキヒコは雷と炎系が優れているわね」
「明日は中級者冒険講習が朝から行われるけど、攻撃魔法の講義が有るけど、どう二人で受けてみない?」
「はい、お願いします」
二人は冒険者ギルドの受付に戻って、明日の中級者冒険講習について説明を聞いていた。
「まずは、お二人の現在のレベル確認させていただきますので魔力鑑定板の上に手を置いて下さい」
「お二人とも既にレベル25まで上がっていますので、明日の受講は特に問題有りませんが、今朝のスライム退治の後で何かされましたか?」
「はい、スライム退治の後で一緒にいた指導者と森でゴブリンを討伐してきたのです」
「えっ!! そうだったのですか?」
「ひょっとして、ゴブリンの耳はお持ちじゃ無いですか?」
「はい、お昼に買い取りに出しました」
「えっ、ちょ、ちょっと、待って下さいね、買い取り担当に聞くのと、今責任者を呼んできます」
ギルドマスターのアーノルドさんはゴブリンの買い取り報告書を見て、もう一度、二人を鑑定をするように女子職員に命じた
「サキヒコさん、カナエさん、もう一度だけ鑑定をさせて下さい」
「こちらの魔石盤に手を置いてください」
◇ ◇ ◇ ◇
【名前】サキヒコ・ヤマダ
【種族】人族
【年齢】17
【称号】錬金術師
【スキル】****
【LV】25
【MP】****
【名前】カナエ・キタムラ
【種族】人族
【年齢】17
【称号】魔女
【スキル】****
【LV】25
【MP】****
「マスター、登録時の称号が『薬師見習い』から『錬金術師』と『魔女』になっていますそれとお二人のレベルが既にCランク冒険者のLV25と高いのですが……勇者様と聖女様の称号ではありません」
「それにしても、レベルの上がるのが異常に早いな。上級魔道士のノエミ先生からも二人には魔力量から魔法の素質が有ると聞いていたからね」
「一度、ギルド本部に問い合わせてみてくれ」
「わかりました」
「よし、俺の特権で、明日の中級者冒険講習終了後にDランク冒険者にしてやる。これで何処にでも魔物討伐に行けるからな」
「それと、ゴブリン退治はご苦労だった。討伐報酬が出ると思うので明日の講習終了後に受付まで来てくれ」
「よろしく頼むよ」
夕方の鐘が鳴って、サキヒコとカナエは食堂でシローたちと合流したのだった……
(話終わり)
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シローはスミレさんと相談して市内で食事をすることにしたのだった。冒険者ギルドを出た二人は通りを歩いていた。
「スミレさん、お昼は市内の食堂で食べてようよ」
「そうしましょう」
「シローさん、オイソヤキって何?」
「さぁ、何だろうね?」
「入ってみましょうよ」
「うん」
「牡蠣のお好み焼きだから……オイソヤキ、オタク焼きを意識したネーミングだね」
「シローさん、牡蠣は英語でオイスターよ、それからもじっているのかも」
「なるほどーそうだね」
二人はオイソヤキを平らげて店の外に出た。
「シローさん、あそこのお店に卵の看板、『温玉めし』って書いてあるよ」
「そうだね、行ってみようか」
温玉めしとは、キビピーチ市名物の穴子ご飯に卵をのせたご当地グルメだと店主に教えてもらった。
「シローさん、美味しいわ~」
スミレさんが「美味しいわ~」と言ってくれる時が、シローにとって至福な時だと感じるようになってきた。
「さて、お腹も膨れたし、スミレさん、お店を出ましょうか?」
「ええ、シローさん、スイーツのお供をしますわ」
「はい、わかっていますよ」
昼食後、二人はスイーツのお店を探していた。
「シローさん、桃パフェよ」
スミレさんに手をグイグイ引っ張られて、二人はお店に入って行った。
「デザートは別腹なのよね」
「桃パフェ、2つ下さい」
「お待たせしました、桃パフェです」
生クリームの上に白桃が載せられていたが、果物を使ったデザートは王都では無理だろうと思った。
「シローさん、美味しいわ~ ♡ ♡ ♡」
スイーツは女性の心を掴んで離さない魔法だと思った。
◇ ◇ ◇ ◇
一方、サキヒコとカナエは昼食が終わって、直ぐに別館に移動して冒険者初心者講習の真っ最中だった。
冒険者初心者講習とは、この世界での一般的な生活ルールついての講義に始まり、冒険者として屋外活動する上でのキャンプ方法、薬草の採取のやり方、緊急時の怪我の対処方法や野生動物や弱い魔物から身を守る方法までサバイバル術を教えてもらえた。
「次は生活魔法の実習です」
講師の、ノエミ先生は上級魔道士の資格を持っていた。サキヒコとカナエはAIクリスタル脳を移植したおかげで生活魔法はもとより中級魔法までは問題がなかった。
「まずは、生活魔法の復習からです」
「ええ、お二人とも魔法の素質が充分にありますよ」
「ノエミ先生、ありがとうございます」
「カナエ、貴女、回復魔法と鑑定に優れているようね」
「サキヒコは雷と炎系が優れているわね」
「明日は中級者冒険講習が朝から行われるけど、攻撃魔法の講義が有るけど、どう二人で受けてみない?」
「はい、お願いします」
二人は冒険者ギルドの受付に戻って、明日の中級者冒険講習について説明を聞いていた。
「まずは、お二人の現在のレベル確認させていただきますので魔力鑑定板の上に手を置いて下さい」
「お二人とも既にレベル25まで上がっていますので、明日の受講は特に問題有りませんが、今朝のスライム退治の後で何かされましたか?」
「はい、スライム退治の後で一緒にいた指導者と森でゴブリンを討伐してきたのです」
「えっ!! そうだったのですか?」
「ひょっとして、ゴブリンの耳はお持ちじゃ無いですか?」
「はい、お昼に買い取りに出しました」
「えっ、ちょ、ちょっと、待って下さいね、買い取り担当に聞くのと、今責任者を呼んできます」
ギルドマスターのアーノルドさんはゴブリンの買い取り報告書を見て、もう一度、二人を鑑定をするように女子職員に命じた
「サキヒコさん、カナエさん、もう一度だけ鑑定をさせて下さい」
「こちらの魔石盤に手を置いてください」
◇ ◇ ◇ ◇
【名前】サキヒコ・ヤマダ
【種族】人族
【年齢】17
【称号】錬金術師
【スキル】****
【LV】25
【MP】****
【名前】カナエ・キタムラ
【種族】人族
【年齢】17
【称号】魔女
【スキル】****
【LV】25
【MP】****
「マスター、登録時の称号が『薬師見習い』から『錬金術師』と『魔女』になっていますそれとお二人のレベルが既にCランク冒険者のLV25と高いのですが……勇者様と聖女様の称号ではありません」
「それにしても、レベルの上がるのが異常に早いな。上級魔道士のノエミ先生からも二人には魔力量から魔法の素質が有ると聞いていたからね」
「一度、ギルド本部に問い合わせてみてくれ」
「わかりました」
「よし、俺の特権で、明日の中級者冒険講習終了後にDランク冒険者にしてやる。これで何処にでも魔物討伐に行けるからな」
「それと、ゴブリン退治はご苦労だった。討伐報酬が出ると思うので明日の講習終了後に受付まで来てくれ」
「よろしく頼むよ」
夕方の鐘が鳴って、サキヒコとカナエは食堂でシローたちと合流したのだった……
(話終わり)
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