改訂版 勇者と聖女の育成請け負います_みんなで育てれば怖くないね

にしのみつてる

文字の大きさ
55 / 78
第5章

サキヒコの拘り

しおりを挟む
 夕方近くになって、ナトホカ市内での楽しい買い物を終えた……「ゴーホーム」

 4人はナトホカの公園上空に待機させていたログハウスに一瞬で戻ってきた。再びログハウスは大空へとゆっくり上昇を開始した。

 ポーン、ポーン、「目的地のモンゴリアの鉱山までの距離は残り1492キロ、約3時間のフライトです」
 スミレさんとカナエさんはキッチンで鮮魚店で買ってきたタラバガニを大きな鍋で茹で、茹で蟹とカニコロッケを作っていた。

 シローとサキヒコはリビングでくつろいでいたが、シローが収納から重力サーベル風魔導銃グラビティサーベルを出してサキヒコに武器を作るようにレクチャをしていたのだった。

「サキヒコ、今から新しい武器を作ってみないか?」
「そう言えば、俺の武器はシローさんにもらった短剣型魔導銃でしたね」

「そうだね」
(ミカエル、サキヒコの深層心理を解析して武器を選んでくれ)

 シローは、しばらく考える素振りをして、念話でミカエルにサキヒコの深層心理を解析して武器を最適化させるように指示をだした。

(シローさん、サキヒコさんの深層心理の解析が終わりました。武器はL96A1スナイパーライフル狙撃銃です)(了解、データの準備を頼む)

「サキヒコ、剣もいいけど、ライフルを作ってみないか?」
「シローさん、狙撃銃を作るのですか?」

「そうだよ、サキヒコはたぶん銃のほうが合っているだろうと思ったんだ。たった今、ミカエルからアドバイスがあって、サキヒコにはライフルがいいと教えられたんだ」

「シローさん、そうです。俺は引き籠もっていたけれど、モデルガンには絶対の拘りがあってL96A1スナイパーライフル狙撃銃が一番好きだったのです」

「サキヒコ、漫画に出てくる葉巻のおっさんが使うアサルトライフルの仲間か?」
「違います、俺が信頼しているのはボルトアクションの狙撃銃なんです」

「ふ~ん、旧日本軍が使っていた三八式歩兵銃のようなものなのか?」
「シローさん、かなり惜しいです。俺は97式狙撃銃が好きでした」

「サキヒコ、ミカエルに指示を出して直ぐに作ってもらえ」
「今のサキヒコのレベルなら、カナエさんの補給が無くても一人で出来るはずだ」

「はい!!」

「サキヒコさん、L96A1狙撃銃はボルトアクションの機構だけを残します。魔導銃なので実際には弾込めは出来ません、ボルトアクションの雰囲気だけになりますがよろしいでしょうか?」

「ミカエル、その仕様で進めてくれ」
「了解しました。テオスシステムにデータ登録と共有開始」

「ドドーン、うぉ~、出来た」
「カナエ、俺のL96A1狙撃銃だ」
 サキヒコは出来上がった狙撃銃を高々と上げて全身で喜びを表現していた。

「サキヒコさん、良かったね」
「うん、カナエありがとう」

「シローさん、もらった短剣型魔導銃は今から改造していいですか?」
「ああ、好きなように改造すればいいよ」

「ミカエル、ルガーP08の12インチモデルを転送してくれ」
「了解しました。ルガーP08の12インチモデルのデータ共有開始」

「ドドーン、うぉ~、やった~」

「サキヒコ、ホルスターはいいのか?」
「シローさん、ホルスターの具現化はもう終わっています」

「この木のホルスターが、こうやって肩当てにもなるし、普段はホルスターとしても使えるのです」
 サキヒコは嬉しそうな顔でシローにルガーP08の説明をした。

「サキヒコは本当に銃にこだわっているのだね」
「ハイ、そうです」

「シローさん、サキヒコさん、ご飯よ~」
「「は~い」」

「スミレさん、このタラバガニはプリプリで当たりだったね」
「そうよ、ナトホカのお兄さんが勧めてくれたのでお肉プリプリね」

「サキヒコさん、カニコロッケも美味しいでしょ」
「うん、甘くて美味しいね」

「明日は飛空石の採取とアダマンタイトの採取だね」
「そうですね、早く狙撃銃を打ちたいです」

「そう言えば、カナエさんの武器を作っていないけど、どうするの?」

「スミレさんの武器はアニメの魔女が使っていた魔法の杖でしたよね」
「ええ、そうだけど……シローさんにおだてられて最初の頃はスタータクトを使っていたわ」
 スミレさんは収納からスタータクトを出してちょっと恥ずかしそうだった。

「スミレさん、かっこいいですよ」

「私は……」
「シローさん、カナエが使っていたのはこれです」

「ミカエル、画面にUZI SMGを表示して木製ストックを付けてくれ」
「了解しました。UZI SMGに木製ストックを取り付けたモデルのデータ共有開始」

「サキヒコさん、ありがとう」

「スミレさん、カナエも俺の影響でアニメを見ていましたから」
「あ~、そういうことね」
 スミレさんは直ぐに理解をした。

「そうだ、スミレさんのスタータクトも改造しよう」
「そうね、だいぶ前にシローさんがビデオで見ていた金髪女性が使っていた。『戦士の銃』に作り変えてもらいましょうか」

「スミレさん、いいの?」
「俺的にはその姉が使っている重力サーベル風魔導銃グラビティサーベルも捨てがたいけど」

「シローさん、重力サーベル風魔導銃グラビティサーベルを私の体に合わせて作り変えて」
「ミカエル、スミレさんのスタータクトを重力サーベル風魔導銃グラビティサーベルに変更、寸法はスミレさんの身長に合わせて少しだけ短く」

「了解しました。重力サーベル風魔導銃グラビティサーベルの再構築」
 シローとスミレの重力サーベル風魔導銃グラビティサーベルはサキヒコが狙撃銃を作ったのでミカエルが再構築を行い、出力はレベルに応じて大幅にアップし、竜種の魔物にも一撃で対応できるように高出力になった。

「シローさんとスミレさんの重力サーベル風魔導銃グラビティサーベルってかっこいいですね」

 こうして和やかに夕食が終わりログハウスはキーナ国とモンゴリア国の国境の上空に差し掛かっていた。

 プープープー、プープープー、プープープー、まもなくワイバーンの群れと邂逅します。ログハウスはワイバーンの飛行速度に合わせて減速と下降をした。

「サキヒコ、デッキに出てワイバーンを迎撃」
「シローさん、了解っす」

「スミレさんとカナエさんは後方支援お願いします」
「わかったわ、気をつけて」

「サキヒコ、小さいけど頭を狙えるか?」
「スコープがあるので大丈夫です」

 カチャ、バシュッ、ギョエー、ギョエー、カチャ、バシュッ、ギョエー、ギョエー

「シローさん、ワイバーンの収納お願いします」
「了解」

 カチャ、バシュッ、カチャ、バシュッ、カチャ、バシュッ、ギョエー、ギョエー、ギョエー、ギョエー、ギョエー、ギョエー、残り三羽のワイバーンはサキヒコに頭を撃ち抜かれて墜落していった。

「ふう~、シローさん、ワイバーンは収納は終わりました」
「サキヒコ、お疲れ」

「シローさんもお疲れ様です」

 ポーン、ポーン、「周辺空域の安全確認完了、これより巡航速度に戻ります。その後、ログハウスは順調に飛行を続け、モンゴリア国の飛空石の鉱山がある場所で上空待機していた。

「シローさん、この狙撃銃は凄いです。何もしなくてもワイバーンの頭に100%命中でした」
「サキヒコ、ミカエルが最適化をやり過ぎたかも知れないね」

「そうですね」
「それと、弾の貫通力もスゴイです」

「それはサキヒコの魔力が上がったのとミカエルの最適化の恩恵だと思うよ」
「そんなもんですかね」

「たぶん、ログハウスが完成したら、カナエさんとダンジョン最下層で魔物と戦えば自分がいかに無双かわかると思うけどね」

「俺もそう思います。もう一般の冒険者とは比べ物にならない力だと思っています」


(話終わり)

 -------------------------------------
 飛行速度と飛行速度の考察:

 ワイバーンの飛行速度ですが……作中のワイバーンは時速200km/hから時速300km/hで飛ぶと仮にしておきます。ワイバーンの飛行高度は高度2000mから高度3000mで飛ぶと仮にしておきます。


 ちなみに主人公たちが移動に使っているキャンピングカーとログハウスはターボフロップ機の飛行速度、時速500km/hで飛行します。キャンピングカーの飛行高度は12000フィート、高度3600mで飛ぶと仮にしておきます。最大高度は20000フィート、高度6000m 旅客機ような圧力隔壁は持っていないので代わりに魔法障壁(作中では絶対防御5重)が張られているので外部からの不意の攻撃にも耐えます。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中

桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。 やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。 「助けなんていらないわよ?」 は? しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。 「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。 彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~

ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。 そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。 そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

兄様達の愛が止まりません!

恋愛
五歳の時、私と兄は父の兄である叔父に助けられた。 そう、私達の両親がニ歳の時事故で亡くなった途端、親類に屋敷を乗っ取られて、離れに閉じ込められた。 屋敷に勤めてくれていた者達はほぼ全員解雇され、一部残された者が密かに私達を庇ってくれていたのだ。 やがて、領内や屋敷周辺に魔物や魔獣被害が出だし、私と兄、そして唯一の保護をしてくれた侍女のみとなり、死の危険性があると心配した者が叔父に助けを求めてくれた。 無事に保護された私達は、叔父が全力で守るからと連れ出し、養子にしてくれたのだ。 叔父の家には二人の兄がいた。 そこで、私は思い出したんだ。双子の兄が時折話していた不思議な話と、何故か自分に映像に流れて来た不思議な世界を、そして、私は…

処理中です...