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第5章
泡だて器とマヨネーズ
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サキヒコとカナエの自立プログラムが発動して2日後……
(シローさん、スミレさん、お久しぶりです。聞こえますか?)
(サヒヒコ、今何処にいるのだ?)
(はい、俺たちはナトホカの海岸でログハウスを出しています。シローさんたちは今何処ですか?)
(俺たちは、キビピーチ市の海岸だよ)
「ミカエル、サキヒコたちのいる場所と座標の共有化は可能なのか?」
「はい、ヨダシステムに進化しましたので座標の共有化は既に出来ています。ログハウスに転移門をセットすればサキヒコさん、カナエさんたちに直ぐに会いにいけますよ」
(サヒヒコ、今から転移門でそっちに行くよ)
(はい、お待ちしています)
「スミレさん、サキヒコたちがいるナトホカの海岸に転移するよ」
「ええ、やっと行けるわね」
サキヒコとカナエはナトホカの海岸にログハウスを出してのんびりとウッドデッキでお茶をしていた。
「シローさん、スミレさん、ご指導本当にありがとうございました」
「サキヒコ、カナエさん、いい顔になったね」
「はい、グリーンドラゴンに挑んだときは二人で本当に苦労しましたが、ユリナ・サロリンスクの鉱山の巨大ワームも手強かったです」
「カナエさん、サキヒコさんと結婚したのね」
「そうです、ナトホカの冒険者ギルドに立ち寄ったとき新しいギルドカードを作ってもらったので名字を変更しました」
「それは、おめでとう」
シローとスミレさんは娘と息子を子育てした経験から、結婚式は挙げなくても良いと思っていた。
「シローさん、俺たち今後はロキシアで活動しますから」
「そうか、ロキシアで冒険者カードを書き換えたのならそれがいいだろうね」
「じゃあ、キビピーチ市に戻らなくていいのですね」
「神様たちが何も言ってこないなら、それでいいはずだ。俺たちも直ぐにキビピーチ市を離れる事になると思うよ」
「えっ、シローさん、何でですか?」
「サキヒコ、未来予知を使ってごらん」
「あっ、本当です。俺たちが帰った後でギルマスがサブマスターに怒られています」
「そうだろう……」
「それと、オーガーの買い叩きとか、中抜きとか、このお花畑ギルドマスターは大胆なことをやってるようですね」
「ああ、既に俺たちにバレているから自業自得ってやつさ」
「そうですね、悪いことをすると本当にバレるのですね」
「そうだよ」
「シローさん、後で蟹とケーキを買いに行きましょうよ」
「スミレさん、お供させていただきます」
スミレさんとカナエは海産物市場でタラバガニと白身の魚を買った。白身の魚はタレスタと言って、屋台でフライにされてナトホカの人たちは白身フライをそのまま食べていた。
「スミレさん、この白身魚のフライは美味しいですね」
「そうよこの味よ、カナエさん、タルタルソースを作りましょうよ」
「タレスタのフライを田舎パンに挟むとフィッシュバーガーが出来上がるわ」
「スミレさん、マヨネーズは卵と塩、お酢と食用油でしたね」
「そうよ、後は泡だて器でかき混ぜるだけよ」
「サキヒコさん、泡立て器を作って」
「うん、アズラエルと一緒に作るね」
サキヒコはアズラエルに指示を出し、この世界で手に入る金属材料で作られた泡立て器を具現化した。
「スミレさんどうですか?」
「カナエさん、とっても使いやすいわ。泡立て器は商業ギルドで登録しましょうか」
翌朝(自立プログラムが発動して3日後の朝)、4人は冒険者ギルドで聞いて商業ギルドに泡だて器とマヨネーズとタルタルソースのレシピを登録しに来た。
「おはようございます。ご要件をお伺いします」
「はい、この調理器具と新しいレシピの登録です」
4人は泡立て器とマヨネーズのレシピを登録しに来たことを伝えた。
「これは素晴らしい。タレスタがこんなに美味くなるなんて夢のようだ」
ギルドマスターのオレーゴさんは髭をピクピクさせながらタレスタにマヨネーズを付けて食べた。
「この泡だて器でマヨネーズを作れるのですな」
「はい、卵は新鮮な生卵を使うのを忘れないようにして下さい」
「分かりました。それでは5年間の契約としてそれぞれの売上の5%ではいかがでしょうか?」
「はい、それでお願いします」
「泡立て器の登録者は、サキヒコ様とカナエ様ですね」
「マヨネーズとタルタルソースのレシピはシロー様とスミレ様ですね」
こうして泡立て器は無事に登録された。この後、5年間にわたってサキヒコとカナエの口座にお金が振り込まれるのだった。
「シローさん、今からユリナ・サロリンスクの鉱山に見学に行ってみますか?」
「サキヒコ、転移門で行けるのか?」
「はい、座標は既に登録済みです」
「スミレさん、行こうか?」
「ええ」
「サキヒコ、一般の人はユリナ・サロリンスクまでは船旅なのか?」
「そうですね、ナトホカとユリナ・サロリンスク間は定期航路があるそうです」
「それと、イポニアのサツポル、ダテホコにもユリナ・サロリンスクから定期便が出ているようですね」
「実はユリナ・サロリンスクの鉱山で俺とカナエが巨大ワームを倒してからアダマンタイトが採れることが分かって冒険者に人気が出てきたのです」
「シローさん、これがアダマンタイトです」
「殆どは装飾品に利用されますが、両手杖の触媒としても利用されるそうです」
「そうだろうな、希少金属だし、魔法の発動が良くなるのだろうな」
「シローさん、重力サーベル風魔導銃を改造しませんか?」
「サキヒコ、どうしてだ?」
「シローさんの重力サーベル風魔導銃の魔法の発動を良くしようと思ったのです」
「サキヒコ、それよりもアダマンタイトでゴーレムを作ったほうがいいのと違うか?」
「う~ん、ゴーレムですか?」
(サキヒコさん、シローさんの言われている事は理屈に合っています。前衛にゴーレムを配置すればより二人でより安全に戦えます)
(そうかなぁ~)
「シローさん、これからも俺はカナエと二人だけで戦っていきます」
「そうだな、無理に二人の戦闘スタイルを変えることは無いよ」
こうしてシローとスミレ、サキヒコとカナエの4人はユリナ・サロリンスクの鉱山を少しだけ見て、この日はナトホカの観光の続きを楽しんだ。
翌日(自立プログラムが発動して4日後)は、スミレさんのリクエストでイルクスカにキャンピングカーで飛んだ。ナトホカからイルクスカまではおよそ2500キロあるので朝早く飛んで着いたのはお昼だった。イルクスカの街に着いた4人はバリカイ湖の大きさに驚いていた。
「へえ~、バリカイ湖って俺たちが知っている琵琶湖の47倍ですか?」
「サキヒコ、それだけ湖が大きいと言うことだ」
サキヒコはアズラエルにバリカイ湖の大きさを聞いて驚いていた。
「シローさんは湖の大きさとか気にしないのですか?
「俺たちは転生前に琵琶湖の竹生島でお参りしてきたよ。いちいち気にしていたらきりがないので考えるのをやめた」
「サキヒコさん、シローさんは体は若返っても心はお爺さんのままだから考え方が偏っているかもね」
「スミレさん、そうなんですかね~」
4人は食堂で串焼き肉を注文した。シローとサキヒコはウォッカを頼まずにスパークリングワインを注文した。
「シローさん、これ美味しいですね」
そうだな、焼鳥よりかはボリュームがあるな」
「スミレさん、その飲み物は蜂蜜酒ですか?」
「お店の人はメドヴーハと言っていたわ」
こうして残りの2日間は4人はナトホカからキャンピングカーで飛び、サツポル市、ダテホコ市に立ち寄って海の幸を堪能したのだった。
(話終わり)
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(シローさん、スミレさん、お久しぶりです。聞こえますか?)
(サヒヒコ、今何処にいるのだ?)
(はい、俺たちはナトホカの海岸でログハウスを出しています。シローさんたちは今何処ですか?)
(俺たちは、キビピーチ市の海岸だよ)
「ミカエル、サキヒコたちのいる場所と座標の共有化は可能なのか?」
「はい、ヨダシステムに進化しましたので座標の共有化は既に出来ています。ログハウスに転移門をセットすればサキヒコさん、カナエさんたちに直ぐに会いにいけますよ」
(サヒヒコ、今から転移門でそっちに行くよ)
(はい、お待ちしています)
「スミレさん、サキヒコたちがいるナトホカの海岸に転移するよ」
「ええ、やっと行けるわね」
サキヒコとカナエはナトホカの海岸にログハウスを出してのんびりとウッドデッキでお茶をしていた。
「シローさん、スミレさん、ご指導本当にありがとうございました」
「サキヒコ、カナエさん、いい顔になったね」
「はい、グリーンドラゴンに挑んだときは二人で本当に苦労しましたが、ユリナ・サロリンスクの鉱山の巨大ワームも手強かったです」
「カナエさん、サキヒコさんと結婚したのね」
「そうです、ナトホカの冒険者ギルドに立ち寄ったとき新しいギルドカードを作ってもらったので名字を変更しました」
「それは、おめでとう」
シローとスミレさんは娘と息子を子育てした経験から、結婚式は挙げなくても良いと思っていた。
「シローさん、俺たち今後はロキシアで活動しますから」
「そうか、ロキシアで冒険者カードを書き換えたのならそれがいいだろうね」
「じゃあ、キビピーチ市に戻らなくていいのですね」
「神様たちが何も言ってこないなら、それでいいはずだ。俺たちも直ぐにキビピーチ市を離れる事になると思うよ」
「えっ、シローさん、何でですか?」
「サキヒコ、未来予知を使ってごらん」
「あっ、本当です。俺たちが帰った後でギルマスがサブマスターに怒られています」
「そうだろう……」
「それと、オーガーの買い叩きとか、中抜きとか、このお花畑ギルドマスターは大胆なことをやってるようですね」
「ああ、既に俺たちにバレているから自業自得ってやつさ」
「そうですね、悪いことをすると本当にバレるのですね」
「そうだよ」
「シローさん、後で蟹とケーキを買いに行きましょうよ」
「スミレさん、お供させていただきます」
スミレさんとカナエは海産物市場でタラバガニと白身の魚を買った。白身の魚はタレスタと言って、屋台でフライにされてナトホカの人たちは白身フライをそのまま食べていた。
「スミレさん、この白身魚のフライは美味しいですね」
「そうよこの味よ、カナエさん、タルタルソースを作りましょうよ」
「タレスタのフライを田舎パンに挟むとフィッシュバーガーが出来上がるわ」
「スミレさん、マヨネーズは卵と塩、お酢と食用油でしたね」
「そうよ、後は泡だて器でかき混ぜるだけよ」
「サキヒコさん、泡立て器を作って」
「うん、アズラエルと一緒に作るね」
サキヒコはアズラエルに指示を出し、この世界で手に入る金属材料で作られた泡立て器を具現化した。
「スミレさんどうですか?」
「カナエさん、とっても使いやすいわ。泡立て器は商業ギルドで登録しましょうか」
翌朝(自立プログラムが発動して3日後の朝)、4人は冒険者ギルドで聞いて商業ギルドに泡だて器とマヨネーズとタルタルソースのレシピを登録しに来た。
「おはようございます。ご要件をお伺いします」
「はい、この調理器具と新しいレシピの登録です」
4人は泡立て器とマヨネーズのレシピを登録しに来たことを伝えた。
「これは素晴らしい。タレスタがこんなに美味くなるなんて夢のようだ」
ギルドマスターのオレーゴさんは髭をピクピクさせながらタレスタにマヨネーズを付けて食べた。
「この泡だて器でマヨネーズを作れるのですな」
「はい、卵は新鮮な生卵を使うのを忘れないようにして下さい」
「分かりました。それでは5年間の契約としてそれぞれの売上の5%ではいかがでしょうか?」
「はい、それでお願いします」
「泡立て器の登録者は、サキヒコ様とカナエ様ですね」
「マヨネーズとタルタルソースのレシピはシロー様とスミレ様ですね」
こうして泡立て器は無事に登録された。この後、5年間にわたってサキヒコとカナエの口座にお金が振り込まれるのだった。
「シローさん、今からユリナ・サロリンスクの鉱山に見学に行ってみますか?」
「サキヒコ、転移門で行けるのか?」
「はい、座標は既に登録済みです」
「スミレさん、行こうか?」
「ええ」
「サキヒコ、一般の人はユリナ・サロリンスクまでは船旅なのか?」
「そうですね、ナトホカとユリナ・サロリンスク間は定期航路があるそうです」
「それと、イポニアのサツポル、ダテホコにもユリナ・サロリンスクから定期便が出ているようですね」
「実はユリナ・サロリンスクの鉱山で俺とカナエが巨大ワームを倒してからアダマンタイトが採れることが分かって冒険者に人気が出てきたのです」
「シローさん、これがアダマンタイトです」
「殆どは装飾品に利用されますが、両手杖の触媒としても利用されるそうです」
「そうだろうな、希少金属だし、魔法の発動が良くなるのだろうな」
「シローさん、重力サーベル風魔導銃を改造しませんか?」
「サキヒコ、どうしてだ?」
「シローさんの重力サーベル風魔導銃の魔法の発動を良くしようと思ったのです」
「サキヒコ、それよりもアダマンタイトでゴーレムを作ったほうがいいのと違うか?」
「う~ん、ゴーレムですか?」
(サキヒコさん、シローさんの言われている事は理屈に合っています。前衛にゴーレムを配置すればより二人でより安全に戦えます)
(そうかなぁ~)
「シローさん、これからも俺はカナエと二人だけで戦っていきます」
「そうだな、無理に二人の戦闘スタイルを変えることは無いよ」
こうしてシローとスミレ、サキヒコとカナエの4人はユリナ・サロリンスクの鉱山を少しだけ見て、この日はナトホカの観光の続きを楽しんだ。
翌日(自立プログラムが発動して4日後)は、スミレさんのリクエストでイルクスカにキャンピングカーで飛んだ。ナトホカからイルクスカまではおよそ2500キロあるので朝早く飛んで着いたのはお昼だった。イルクスカの街に着いた4人はバリカイ湖の大きさに驚いていた。
「へえ~、バリカイ湖って俺たちが知っている琵琶湖の47倍ですか?」
「サキヒコ、それだけ湖が大きいと言うことだ」
サキヒコはアズラエルにバリカイ湖の大きさを聞いて驚いていた。
「シローさんは湖の大きさとか気にしないのですか?
「俺たちは転生前に琵琶湖の竹生島でお参りしてきたよ。いちいち気にしていたらきりがないので考えるのをやめた」
「サキヒコさん、シローさんは体は若返っても心はお爺さんのままだから考え方が偏っているかもね」
「スミレさん、そうなんですかね~」
4人は食堂で串焼き肉を注文した。シローとサキヒコはウォッカを頼まずにスパークリングワインを注文した。
「シローさん、これ美味しいですね」
そうだな、焼鳥よりかはボリュームがあるな」
「スミレさん、その飲み物は蜂蜜酒ですか?」
「お店の人はメドヴーハと言っていたわ」
こうして残りの2日間は4人はナトホカからキャンピングカーで飛び、サツポル市、ダテホコ市に立ち寄って海の幸を堪能したのだった。
(話終わり)
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