改訂版 勇者と聖女の育成請け負います_みんなで育てれば怖くないね

にしのみつてる

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第4章

アロコ銅山に行こう

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「コーヘーさん、チハールさん、明日からトレーニングの旅に出かけましょう」
「賢者、急にどうしたの?」

「はい、コーヘーさんとチハールさんの最適解が出ました。お二人のレベルアップを兼ねて明日から鉱山を探していただきます」

「賢者、分かったよ」
「チハール、食料品の確認をお願いします」

「コーヘーさん、食べ物の買い置きなんてしてないわよ」
「あちゃ、そうだった」

「シローさん、スミレさん、食材を買いに市場に行きませんか?」

 コーヘーとチハールは転移門を出して冒険者ギルド裏に移動した。冒険者ギルドから大通りを少し歩くと市場があった。市場ではスミレさんにアドバイスを受けてチハールは食材を1週間分買ったのだった。


「コーヘーさん、チハールさん、先にポーションを作るのでマンドラゴラの自生地に採取に行きましょう」 

「賢者、何処に出かけるの?」
「先にオクムボ山でマンドラゴラを採取します」
 タブレットの画面にはオクムボ山まで15分と表示されていた。コーヘーは青いボタンを押してキャンピングカーをスタートさせ、キャンピングカーは静かに地上走行を始めた。

「シローさん、ポーションは自分たちで作るのですか?」
「そうだよ、知っていると思うけど、下級ポーションで金貨15枚、中級ポーションが金貨30枚、上級ポーションは金貨100枚が相場だね」

「そうでしたね、ポーションを買うとかなり高いっす」

 マンドラゴラの自生地はすぐ先の森の中にあった。チハールとスミレさんに魔物の警戒してもらいながら、コーヘーとシローはマンドラゴラの株を丁寧に引き抜き2人で10本を採取した。

「コーヘーさん、次は薬師の大鍋とポーションを入れる小瓶を具現化しましょう」
 画面はポーショーンを作る大鍋とポーションの小瓶が映っていた。二つとも具現化で直ぐに出来たのだった。リンゴとハチミツはコーヘーが具現化で直ぐに作った。

「チハールさんは、薬師の大鍋に魔力水を満たして下さい。次にマンドラゴラと蜂蜜とリンゴを少量入れます」
「準備が出来たら、聖女の祝福『サンクチュアリ』を唱えて下さい」

「サンクチュアリ」

 薬師の大鍋が金色に光って、直ぐに元の黒色に戻った。大鍋の中は薄紫色のポーションが出来ていた。チハールはお玉ですくってコップに入れてくれたのでコーヘーと一緒に飲んでみた。

「コーヘー甘くて美味しいよ、それに凄く元気が湧いてくるわ」
「そうだね、甘くて飲みやすいな」

 シローとスミレさんはBBQコンロを出した。手際よく準備をして4人でBBQをいただいた。
「皆さん、お疲れ様でした。今日はここまでにしておこようよ」
 全員がスパークリングワインで乾杯した。

 シローはスパークリングワインに酔ったことにして、コーヘーとチハールにセックスをしていないのか聞いてみた。二人の口から帰ってきた答えは、地球にいた頃の記憶が曖昧なのと、チハールが17歳の時にレイプされ、それを助けたのがコーヘーでその後、二人は二度目の転生をしてからもずっとプラトニックのまま過ごしていることを告げられた。

 シローとスミレさんは自身の経験を話し、ポリネシアンセックスでレベルを75まで上げた事を正直に話した。ジェネオスとアギオスになって、最初に育成をした勇者と聖女はセックスが高じて創造神の怒りに触れて14万8千光年先の星に飛ばされた事を語った。次に育成を担当した勇者と聖女はセックスは好きだったが、段々と回数は減ったが、とても愛し合っている熱いカップルであることを教えた。

「シローさん、じゃぁ、過去の出来事は気にせずに真剣にチハールを愛すればいいのですか?」
 AIクリスタル脳の思考加速と並列処理でコーヘーは懸命に自分なりの答えを模索していた。

「コーヘー、無理して直ぐに答えを導かなくてもいいと思うよ」
「チハールさんはコーヘーと一緒にいるだけで幸せなんだ」

「チハール、そうなのか?」
「コーヘーが初めて具現化に成功してお布団とベッドを作ってくれた時本当に幸せだったの」
 コーヘーとチハールは抱きあって泣いていた。シローとスミレさんももらい泣きをしていた。

 ◇ ◇ ◇ ◇

 翌朝……
 コーヘーとチハールはスッキリした表情でキャンピングカーから出てきたので、シローとスミレさんは二人の関係が上手くいったと思った。4人で朝食を食べて出発準備をした。

「では、準備が出来たので出発しましょう」

 キャンピングカーはアラダマ峠の洞窟の手前で停止した。
「コーヘーさん、チハールさん、先にロングソードとチハールさんの両手杖を作って下さい」
 画面には、勇者の剣を改良した剣と両手杖スタックが映し出されていた。

「チハール、作るよ」
「コーヘー、頑張って」
 コーヘーは具現化で聖なる剣とチハールの両手杖スタックを作った。

「これから行く鉱山はアンデッドの巣窟になっていますのでポーションを先に飲んでおいて下さい」
「では、準備が出来たので出発しましょう」
 4人はマンドラゴラポーションを飲んだ

「チハールさんはコーヘーさんの聖剣にアギオスヒーリーを付与して下さい」
「呪文は『エンチャント・アギオスヒーリー』です」

「エンチャント・アギオスヒーリー」
 聖剣は金色に光って輝いていた。

「コーヘーさん、チハールさん、アンデッドに向かって聖剣で撃ってください」
 パシュッ、パシュッ、パシュッ、パシュッ、パシュッ、パシュッ、パシュッ、パシュッ、パシュッ、パシュッ、パシュッ、パシュッ、パシュッ、パシュッ、パシュッ、パシュッ、パシュッ、パシュッ、パシュッ、パシュッ、アンデッドに弾が当たると金色に光って浄化されていった。

「周辺の雑魚アンデッド300体は全て浄化されたので進みましょう」

「コーヘー、洞穴が出来ているわ」
「チハール、画面をよく見て、いきなり入るのは危険だよ」

「本当だわ、赤い点が幾つも光っているわね」
 コーヘーは聖剣を構えながら慎重に洞窟を進んだ。

「コーヘー、赤い点が来るわ」
 パシュッ、パシュッ、パシュッ、パシュッ、パシュッ、パシュッ、パシュッ、パシュッ、パシュッ、パシュッ、パシュッ、パシュッ、パシュッ、パシュッ、パシュッ、パシュッ、パシュッ、パシュッ、パシュッ、パシュッ、前衛のアンデッド50体は浄化されていったが、赤い点はまだ光っていた。

「チハールさん、聖なる矢、ホーリーランスよ」
「スミレさん、分かりました」
「ホーリーランス✕10」
 ボスアンデッドとの戦いはチハールが前に出てコーヘーが後ろから支えて聖なる矢ホーリランスで全て全て浄化した。

「凄いね、全体が銅の洞窟なのね」
「欠片を出来るだけ集めようか」

「そうね、ギルドに報告ね」
「これ、金色に光っているよ」
「多分、詳しく成分分析をすると思うよ」
「そうよね」

「チハール、冒険者ギルドに戻ろうよ」
「ええ、そうしましょう」

 コーヘーとチハールは受付でアンデッドを退治してきた事を告げ、アロコ銅山の銅鉱石の欠片を出した。
 受付のお姉さんは直ぐに奥に行って裏の倉庫に案内してくれた。

「これがアロコ銅山の銅鉱石だな」
「はい」


「アロコ銅山はアンデッドが出てこなかったか?」
「地上も洞窟内もアンデッドは全て浄化してきました」
「アンデッドはボスアンデット5体と全部で400体はいたと思います」

「二人とも無事に帰ってこれて何よりだ。あそこの山は100年前から手付かずだったのだ。これで領主も喜ぶだろう」
「銅山は領主が買い上げるので、金は1週間後に取りに来てくれ」

「それから、もう一度お前たちのレベルを確認させてくれ」
 受付のお姉さんは、魔力測定盤を用意してくれたのでコーヘーとチハールは手をあてた。

 ◇ ◇ ◇ ◇

【名前】コーへー・ペリー
【種族】人族
【年齢】20
【称号】鍛冶師
【スキル】
 ****
【LV】99
【MP】****

【名前】チハール・ペリー
【種族】人族
【年齢】20
【称号】薬師
【スキル】
 ****
【LV】99
【MP】****

 ◇ ◇ ◇ ◇

「やっぱりな、勇者と聖女のレベルは異常に高いと王都のギルド本部とハカトン市のギルドから連絡が来たのだよ」

「君たちの身分は保証されるので、ここの領主や貴族たちが囲うような事は無いので安心して活躍してくれ」
「ありがとうございます」

 ◇ ◇ ◇ ◇

 約束の1週間が過ぎ、二人は再び冒険者ギルドにやってきた。受付で来訪した事を告げて2階の部屋に案内されていた。

「コーヘー、チハール、よく来てくれた。約束していた金だ」
「カリコス山の銅は純度が高いので領主から、金貨10000枚が出ているので納めてくれ」
「それから、冒険者カードはAランクに書き換えよう」

「ありがとうございます」
 コーヘーはAランクカードを受け取り、シローと金貨の袋を半分に分けて収納した。

「実は昔の記録によると、もう一つ鉱山がある事は分かっているのだが、お前たちで調査をしてくれないか?」


(話終わり)
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