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第4章
シネキス連山
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約束の1週間が過ぎ、二人は再び冒険者ギルドにやってきた。受付で来訪した事を告げて2階の部屋に案内されていた。
「コーヘー、チハール、よく来てくれた。約束していた金だ」
「カリコス山の銅は純度が高いので領主から、金貨10000枚が出ているので納めてくれ」
「それから、冒険者カードはAランクに書き換えよう」
「ありがとうございます」
コーヘーは金色のAランクカードを受け取り、シローと金貨の袋を半分に分けて収納した。
「実は記録によると、300年前にもう一つ鉱山があった事は分かっているのだが、お前たちでシネキス連山の調査をしてくれないか?」
ギルドマスターは箱から古い地図を出してきた。
「ここがシネキス連山だ」
ギルマスは古い地図に書き込んである矢印を指して説明をしてくれた。
「ここの洞窟から金が出るのは分かっていたのだが、300年前はサイクロプスに討伐隊が全滅させられ、それ以来、誰も入山をしていないのだよ」
「サイクロプスは単体ですか?」
「それも分かっていないが……まてよ地図に複数体出たと書いてあるな」
「シローさん、調査に行く前に作戦を考えないとヤバそうですね」
「そうだね」
(ミカエル、サイクロプスについて詳しく調べてくれ)
シローは思考加速と並列処理で考えをまとめた。
「分かりました。シネキス連山の調査はお受けします」
「準備があるので出発は3日後で、調査期間は最低15日間猶予を下さい」
「シローさん、受けてくれるか、助かるよ」
4人はコーヘーの借家で作戦会議をしていた。
「シローさん、サイクロプスに勝てるのですか?」
「コーヘー、300年前の討伐隊はギガントゴーレムに襲われたかも知れないよ」
「えっ、どうしてですか?」
「ミカエルがサイクロプスは神様の使いだからと教えてくれたんだ」
コーヘーはますます分からなくなってきたが、とりあえずは4人でお昼を食べに行くことにした。
「スミレさん、チハール、ここの食堂で食べようか」
「鯛料理が安いし、それに料理が新鮮ですね」
「大将、この料理は何処で修行されたのですか?」
「ああ、ナニサカ市の食堂で奉公した時にコンガーの湯引きを習ったのさ」
「何でも300年前の勇者が伝えたサシミって魚料理の方法だよ」
「ところで、兄さんたち、サシミをよく知っていたね」
(シローさん、勇者マサキと聖女ユーミーの話です。マサキは日本料理の板前さんだったのです)
「ええ、ナニサカ市に少しいたのでサシミを出している食堂は知っていたのです」
「でも食べるのは今日が初めてなのです」
「そうだろう、サシミを作るのはこのサシミ包丁が要るからな」
「ナニサカの鍛冶師だけが作っている特別な包丁さ。それに、新鮮な魚がないと出来ないからな」
「へぇ~、大将、勉強になりました」
「「「「ご馳走様でした」」」」
「コーヘー、鍛冶スキルで刺身包丁を安く作れれば一般家庭に普及するかも知れないね
「シローさん、そこまで考えていたのですか?」
「何となくだけどね」
「またシローさんの何にでも首を突っ込む悪い癖が始まったわ」
「スミレさん、でも良いことだと思いますよ」
「まあね、悪い事ではないわね」
コーヘーはこの後、ハニエルのアドバイスで家庭用刺身包丁として刃渡りを21センチに短くして商業ギルドに登録した。コーヘーの考えた包丁はマツイヨ包丁として後にナニサカ市で大ヒットしたのだった。
「お腹も膨れたし、市場で食材を仕入れていこう」
「スミレさん、あれはカツオですか?」
「チハール、それにしては大きいよ」
「お姉さんたち、これはスマトノスだよ、1柵銅貨3枚だ、脂が乗って美味しいよ」
「4柵下さい」
「毎度、4柵で銀貨1枚と銅貨2枚だ」
チハールとスミレさんは市場で1週間分の食料を購入したので、4人は再びコーヘーの借家で作戦会議の続きをしていた。
「コーヘー、シネキス連山に行く前にログハウスを建てないか?」
「シローさん、どうしてですか?」
「家賃がもったないからさ」
「あっ、そうか~月に銀貨2枚でも延々と払い続けるのはもったいないですね」
「そうだよ」
「ハニエル、ログハウスのプランを考えてくれ」
「了解しました、コーヘーさんとチハールさんに最適なプランはこちらです」
「コーヘー、船の家だよ、素敵だね」
「チハール、素敵じゃない」
「ハニエル、材料を調達はどうするの?」
「ハイ、サルガ峠でログハウスの材料は全て揃います」
「シローさん、スミレさん、手伝ってもらっていいですか?」
「コーヘー、もちろん喜んで手伝うよ」
4人は転移門でサルガ峠に瞬間移動してきた。コーヘーとシローはハニエルが指示をした直径30センチ以上の巨木を風刃で倒していった。コーヘーは倒した巨木を全て収納にしまったのだった。
「コーヘーさん、全て準備が整いました。4人で魔力の循環をして一気に具現化しましょう」
「シローさん、スミレさん、お願いします」
「「「「いっせーのーで」」」」
4人が円陣を組んで掛け声をかけると体が金色に光って膨大な魔力の循環が始まった。ドドン、太鼓の音が鳴って目の前にログハウスが建っていた。
「コーヘーさん、船の家だよ、早く入ろうよ」
「チハール、良かったね」
「スミレさん、ありがとうございます」
チハールとスミレさんはログハウスの部屋を全て見て回った。
「コーヘー、この依頼が終わったら飛空石を採りに行こうよ」
「シローさん、このログハウスが空を飛ぶのですか?」
「ああ、そうだよ」
コーヘーはじっと空を見て物思いにふけっていた。
夜はコーヘーが作った新しいログハウスで楽しい食事をしたのだった。
◇ ◇ ◇ ◇
翌日の朝一番でコーヘーとチハールは冒険者ギルドに行って借家を引き払った。中途解約だったので家賃は戻ってこなかったが、ログハウスにはお風呂が付いているので二人は朝風呂に入ってさっぱりした。そうこうしている内に約束の昼になったのでキャンピングカーを出して出発準備をしたのだった。
「シローさん、シネキス連山に行くに当たって何か対策は有るのですか?」
「うん、ゴレームだったら強力な火炎魔法で焼き払って核石を回収しようよ」
「本当にサイクロプスだったら、目の攻撃で氷魔法の氷槍」
「どっちも改良した武器で対応できるはずだよ」
「ハニエル、シネキス連山に行ってくれ」
「了解しました」
「魔導ジェットエンジン異常なし」
「与圧システム異常なし」
「機内、電力供給システム異常なし」
「計器類オールグリーン」
「フライト前チェック、完了」
コーヘーは青いボタンを押した。
「テイクオフ」
ポーン、「ここからシネキス連山へは直線で約9分ですが、海上を飛んでいきますので約20分のフライトです」
「コーヘーさん、チハールさん、カルコスブノ川の河原に着陸して今夜はここでキャンプになります」
「ハニエル、どうしたの」
「はい、カルコスブノ川で砂金を採取しましょう」
コーヘーはタブレットの地図画面で確認をした。カルコスブノ川はマツイヨ市から直線で70キロの距離だった。レフコイワトコシ山はカルコスブノ川から直線で12キロの距離だったので近いようだ。
「チハール、どうする?」
「コーヘー、慌てずに準備してからにしましょうよ」
「チハールの言う通りだな」
二人はカルコスブノ川に入っていった。
「チハール、前をよく見て」
「あっ、ゴブリン」
「アイスランス」ゴブリンは川に流されていった。
「コーヘー、川底を見て、金よ、金」
「本当だ、大きな砂金の塊だね」
「ほら、こっちにもあるわ」
「シローさん、スミレさ~ん、砂金が採れました」
大粒の砂金は直ぐにバケツに5杯が採れたのだった。もっとも、コーヘーとチハールが欲を出して回収スキルを使えば川底から砂金だけを取り出す事も可能だったが、それはルール違反になるだろうと思って止めておいた。
「コーヘーチハール、お昼にしましょう」
「は~い、今行きます」
スミレさんは焼きおにぎりと卵焼きを作ってくれた。暖かい味噌汁も作ってくれたので4人で美味しく頂いた。
(話終わり)
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「コーヘー、チハール、よく来てくれた。約束していた金だ」
「カリコス山の銅は純度が高いので領主から、金貨10000枚が出ているので納めてくれ」
「それから、冒険者カードはAランクに書き換えよう」
「ありがとうございます」
コーヘーは金色のAランクカードを受け取り、シローと金貨の袋を半分に分けて収納した。
「実は記録によると、300年前にもう一つ鉱山があった事は分かっているのだが、お前たちでシネキス連山の調査をしてくれないか?」
ギルドマスターは箱から古い地図を出してきた。
「ここがシネキス連山だ」
ギルマスは古い地図に書き込んである矢印を指して説明をしてくれた。
「ここの洞窟から金が出るのは分かっていたのだが、300年前はサイクロプスに討伐隊が全滅させられ、それ以来、誰も入山をしていないのだよ」
「サイクロプスは単体ですか?」
「それも分かっていないが……まてよ地図に複数体出たと書いてあるな」
「シローさん、調査に行く前に作戦を考えないとヤバそうですね」
「そうだね」
(ミカエル、サイクロプスについて詳しく調べてくれ)
シローは思考加速と並列処理で考えをまとめた。
「分かりました。シネキス連山の調査はお受けします」
「準備があるので出発は3日後で、調査期間は最低15日間猶予を下さい」
「シローさん、受けてくれるか、助かるよ」
4人はコーヘーの借家で作戦会議をしていた。
「シローさん、サイクロプスに勝てるのですか?」
「コーヘー、300年前の討伐隊はギガントゴーレムに襲われたかも知れないよ」
「えっ、どうしてですか?」
「ミカエルがサイクロプスは神様の使いだからと教えてくれたんだ」
コーヘーはますます分からなくなってきたが、とりあえずは4人でお昼を食べに行くことにした。
「スミレさん、チハール、ここの食堂で食べようか」
「鯛料理が安いし、それに料理が新鮮ですね」
「大将、この料理は何処で修行されたのですか?」
「ああ、ナニサカ市の食堂で奉公した時にコンガーの湯引きを習ったのさ」
「何でも300年前の勇者が伝えたサシミって魚料理の方法だよ」
「ところで、兄さんたち、サシミをよく知っていたね」
(シローさん、勇者マサキと聖女ユーミーの話です。マサキは日本料理の板前さんだったのです)
「ええ、ナニサカ市に少しいたのでサシミを出している食堂は知っていたのです」
「でも食べるのは今日が初めてなのです」
「そうだろう、サシミを作るのはこのサシミ包丁が要るからな」
「ナニサカの鍛冶師だけが作っている特別な包丁さ。それに、新鮮な魚がないと出来ないからな」
「へぇ~、大将、勉強になりました」
「「「「ご馳走様でした」」」」
「コーヘー、鍛冶スキルで刺身包丁を安く作れれば一般家庭に普及するかも知れないね
「シローさん、そこまで考えていたのですか?」
「何となくだけどね」
「またシローさんの何にでも首を突っ込む悪い癖が始まったわ」
「スミレさん、でも良いことだと思いますよ」
「まあね、悪い事ではないわね」
コーヘーはこの後、ハニエルのアドバイスで家庭用刺身包丁として刃渡りを21センチに短くして商業ギルドに登録した。コーヘーの考えた包丁はマツイヨ包丁として後にナニサカ市で大ヒットしたのだった。
「お腹も膨れたし、市場で食材を仕入れていこう」
「スミレさん、あれはカツオですか?」
「チハール、それにしては大きいよ」
「お姉さんたち、これはスマトノスだよ、1柵銅貨3枚だ、脂が乗って美味しいよ」
「4柵下さい」
「毎度、4柵で銀貨1枚と銅貨2枚だ」
チハールとスミレさんは市場で1週間分の食料を購入したので、4人は再びコーヘーの借家で作戦会議の続きをしていた。
「コーヘー、シネキス連山に行く前にログハウスを建てないか?」
「シローさん、どうしてですか?」
「家賃がもったないからさ」
「あっ、そうか~月に銀貨2枚でも延々と払い続けるのはもったいないですね」
「そうだよ」
「ハニエル、ログハウスのプランを考えてくれ」
「了解しました、コーヘーさんとチハールさんに最適なプランはこちらです」
「コーヘー、船の家だよ、素敵だね」
「チハール、素敵じゃない」
「ハニエル、材料を調達はどうするの?」
「ハイ、サルガ峠でログハウスの材料は全て揃います」
「シローさん、スミレさん、手伝ってもらっていいですか?」
「コーヘー、もちろん喜んで手伝うよ」
4人は転移門でサルガ峠に瞬間移動してきた。コーヘーとシローはハニエルが指示をした直径30センチ以上の巨木を風刃で倒していった。コーヘーは倒した巨木を全て収納にしまったのだった。
「コーヘーさん、全て準備が整いました。4人で魔力の循環をして一気に具現化しましょう」
「シローさん、スミレさん、お願いします」
「「「「いっせーのーで」」」」
4人が円陣を組んで掛け声をかけると体が金色に光って膨大な魔力の循環が始まった。ドドン、太鼓の音が鳴って目の前にログハウスが建っていた。
「コーヘーさん、船の家だよ、早く入ろうよ」
「チハール、良かったね」
「スミレさん、ありがとうございます」
チハールとスミレさんはログハウスの部屋を全て見て回った。
「コーヘー、この依頼が終わったら飛空石を採りに行こうよ」
「シローさん、このログハウスが空を飛ぶのですか?」
「ああ、そうだよ」
コーヘーはじっと空を見て物思いにふけっていた。
夜はコーヘーが作った新しいログハウスで楽しい食事をしたのだった。
◇ ◇ ◇ ◇
翌日の朝一番でコーヘーとチハールは冒険者ギルドに行って借家を引き払った。中途解約だったので家賃は戻ってこなかったが、ログハウスにはお風呂が付いているので二人は朝風呂に入ってさっぱりした。そうこうしている内に約束の昼になったのでキャンピングカーを出して出発準備をしたのだった。
「シローさん、シネキス連山に行くに当たって何か対策は有るのですか?」
「うん、ゴレームだったら強力な火炎魔法で焼き払って核石を回収しようよ」
「本当にサイクロプスだったら、目の攻撃で氷魔法の氷槍」
「どっちも改良した武器で対応できるはずだよ」
「ハニエル、シネキス連山に行ってくれ」
「了解しました」
「魔導ジェットエンジン異常なし」
「与圧システム異常なし」
「機内、電力供給システム異常なし」
「計器類オールグリーン」
「フライト前チェック、完了」
コーヘーは青いボタンを押した。
「テイクオフ」
ポーン、「ここからシネキス連山へは直線で約9分ですが、海上を飛んでいきますので約20分のフライトです」
「コーヘーさん、チハールさん、カルコスブノ川の河原に着陸して今夜はここでキャンプになります」
「ハニエル、どうしたの」
「はい、カルコスブノ川で砂金を採取しましょう」
コーヘーはタブレットの地図画面で確認をした。カルコスブノ川はマツイヨ市から直線で70キロの距離だった。レフコイワトコシ山はカルコスブノ川から直線で12キロの距離だったので近いようだ。
「チハール、どうする?」
「コーヘー、慌てずに準備してからにしましょうよ」
「チハールの言う通りだな」
二人はカルコスブノ川に入っていった。
「チハール、前をよく見て」
「あっ、ゴブリン」
「アイスランス」ゴブリンは川に流されていった。
「コーヘー、川底を見て、金よ、金」
「本当だ、大きな砂金の塊だね」
「ほら、こっちにもあるわ」
「シローさん、スミレさ~ん、砂金が採れました」
大粒の砂金は直ぐにバケツに5杯が採れたのだった。もっとも、コーヘーとチハールが欲を出して回収スキルを使えば川底から砂金だけを取り出す事も可能だったが、それはルール違反になるだろうと思って止めておいた。
「コーヘーチハール、お昼にしましょう」
「は~い、今行きます」
スミレさんは焼きおにぎりと卵焼きを作ってくれた。暖かい味噌汁も作ってくれたので4人で美味しく頂いた。
(話終わり)
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