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第4章
ドマティオ岬のクラーケンとリッチ
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「コーヘー、窓の外が光ってる」
「あっ、本当だ」
「これが…怪奇現象の原因だったのか?」
二人はキャンピングカーに乗り込んで、沖合の不気味な光を放つ場所にゆっくりと近づいたその時だった。
海面から2本の太い触手が現れてキャンピングカーは捕まってしまった。
『緊急事態、緊急事態、強制転移発動』
コーヘーとチハールはドマティオ岬に浮かぶログハウスに強制転移されていた。
「チハール、大丈夫か?」
「ええ、コーヘーさん、いったい何が起きたの?」
「コーヘーさん、チハールさん、クラーケンにキャンピングカーが捕まったので安全のためにログハウスに強制転移を発動したのです」
「ハニエル、キャンピングカーはどうなったの?」
「残念ながら、キャンピングカーのボディはクラーケンに飲み込まれてしまいましたが、魔導ジェットと魔石板10枚は回収済みなので直ぐに復元可能です」
「ハニエル、直ぐにキャンピングカーの製作にかかってくれ」
「了解しました。20分ほどお待ち下さい」
ハニエルはキャンピングカーを改造し、制御はゴーレムの核を使ったキャンピングカーの製作の提案してきたのでコーヘーはオッケーを出した。
二人はクラーケンに食べられそうになった興奮でなかなか寝付けなかったが、明け方近くになって深い眠りに入った。翌朝、午前の鐘がなった頃、二人はベッドから起きて身支度を整え遅い朝食を食べた。
「コーヘーさん、チハールさん、新しいキャンピングカーが完成しています」
回収された魔導ジェットエンジンと魔石板は再利用されて、二人の前に真新しいキャンピングカーが浮かんでいた。
「今度は魔物の襲来に備えも完璧です」とハニエルは自信たっぷりに報告した。
「ありがとう、ハニエル。今夜にでもリベンジに向かおう」とコーヘーが言った。
その夜、新しいキャンピングカーに乗り込み、再び沖合の不気味な光を放つ場所に向かった二人だった。
「コーヘー、海の中ら触手」
「絶対零度」
ピキピキ、ピキピキ、コーヘーは絶対零度の魔法を発動したので見る見るうちに海面が凍って不気味な触手の動きが止まった。
「コーヘーさん、クラーケンの頭に爆裂魔法です」
「エクスプロージョン」
チュドーン、大きな爆音が響き、海面に大蛸の化け物が浮かび上がった。
「収納」
「チハール、終わったね」
「コーヘーさん、良かったね」
「コーヘーさん、喜ぶのはまだ早いです、あちらをご覧ください」
クラーケンを倒した後で巨大ガレオン船が海底から浮かび上がってきた。巨大ガレオン船には元乗組員全員がリッチ50体となって2人に襲いかかろうとしていた。
「チハール、幽霊船だ」
「コーヘーさん、大丈夫よ。聖魔法でなんとかなるわ」
「チハールさん、聖俗聖魔法です」
「「アギオスヒーリー」」
巨大ガレオン船には光るリッチとその仲間たちが姿を現していたが、コーヘーとチハールが唱えた聖俗聖魔法によって全てが浄化されて、ドマティオ岬の海域は平穏な海に戻っていた。
ガレオン船の残骸はコーヘーが収納にしまった。
翌朝、二人は転移門で冒険者ギルドに瞬間移動していた。受付でドマティオ岬の調査が終わったことを報告して、2人はニ階の応接室に案内されたのだった。
「お前たちもう終わったのか?」
「はい、ドマティオ岬の怪現象はクラーケンとガレオン船のリッチでした」
「はぁ~、お前たち魔物を二つも倒してきたのか?」
「はい、そうです」
「証拠のクラーケンと沈没したガレオン船はそのまま収納で持って帰ってきています」
「ち、ちょっとまってくれ」
ギルドマスターのハリーセンさんは頭を掻きむしった。
「イメリオ、騎士団と漁業ギルドに直ぐに連絡だ」
「はい、分かりました」
1時間後、騎士団と冒険者ギルドの職員たちと漁業ギルドの職員たちが港に待機していた。
「コーヘー出してくれ」
「はい、出しま~す」
「「「「「「「「「「おぉ~~~~」」」」」」」」」」
冒険者ギルドの職員と漁業ギルドの職員は港で全員が腰を抜かした。辛うじて騎士団長とギルドマスターは腰を抜かさなかった。
「コーヘー、こんな大きなクラーケンがいたのか?」
「はい、いました」
「2本の触手で俺たちを掴もうとしたのです。それで飛翔魔法で冷凍魔法を発動してから頭を爆裂魔法で狙ったのです」
「かなり凄まじい戦いだったのだな?」
「はい、クラーケンを収納した後にガレオン船が浮かび上がってきたのです」
「光るリッチとその仲間たちはチハールと俺が聖俗聖魔法で全て浄化したのです」
「お前たち、二人とも聖女の浄化魔法も使えるのか?」
「はい、使えます」
「騎士団長、300年前に沈んだオスマニ国の巨大ガレオン船です」
「間違いないようだな」
「ギルドマスター、クラーケンの巨大な魔石です」
魔石は直径1メートルを超えそうな青い大きな魔石だった。
「これなら新造船の動力源として高く売れますね」
「ああ、たぶん領主が買い取るだろう」
「騎士団長、船底から宝箱が100箱出てきました」
「なに本当か?」
「ええ、金貨と宝石も混ざっています」
「コーヘー、チハール、見聞は終了だ。報酬は1週間後に冒険者ギルドに来てくれ」
「分かりました」
◇ ◇ ◇ ◇
約束の1週間後、コーヘーとチハールは冒険者ギルドの2階でギルドマスターのハリーセンさんから報酬の説明を聞いていた。
「今回の報酬だが、クラーケンの魔石の買い取りが金貨5000枚、巨大ガレオン船の宝箱は2割の報酬として現物支給した合計で金貨5000枚と宝箱が20箱だ」
「宝箱はオークションで出品するが、お前たちも一緒に出品しないか?」
「はい、お願いします」
「オークションの開催は1ヶ月後になるので2ヶ月後に冒険者ギルドに来てくれ。その時に売上代金を渡そう。この預かり証を受付で見せてくれ」
「お願いします」
「それと、これは無理なお願いかも知れないが、待機中の2ヶ月間で隣のカドロス市まで行って溜まった依頼を受けてくれないか? タートル市には勇者・聖女がいるので関係ないが、ハリマヤナカ市、マツイヨ市、カドロス市の3つは勇者・聖女がいないのだ。お前たちがこの3つの市を守ってくれれば非常にたすかるのだが……」
「わかりました。今後、3つの市の領主様が絶対に俺たちに干渉しない念書をいただければ依頼は受けます」
「なんだ、そんな簡単な事でいいのか?領主はお前たち一代限りで貴族にすると言っていたが興味はないのか?」
「貴族には興味がありません。しつこく干渉するなら国外に移住しますので」
(御使様のプログラム発動)
急に二人の体が金色に光りだし、ギルドマスターもギルド職員たちも腰を抜かした。
「お前たちは神の使いなのか?」
「否定はしません。俺たちを『私利私欲』に使う行為は神様が絶対に許されません」
ああ、だからマツイヨのギルドマスターと領主は神罰に触れて死んだのだと、ギルマスは悟った。
「お前たちの決心はわかったよ、国王からからも言われているので、『干渉をしない念書』は直ぐに発行できるだろう。明日の朝にも受付に取りに来てくれ」
ギルドマスターは腰を抜かしながら、言うのが精一杯だった。ギルド職員は王都ギルド本部に『御使様に絶対に干渉をしない念書』を至急発行するように緊急連絡した。
「では、失礼します」
コーヘーとチハールは体を光らせたまま冒険者ギルドから飛翔魔法でゆっくりとカトーラ浜まで飛んだ。その後、クラーケンを倒したドマティオ岬に瞬間移動した。金色に光りながら空を飛ぶ二人を見た市民からは騎士団と冒険者ギルドに問い合わせが相次いだが、教会の司祭が『カトーラ浜の御使様』として市民に信仰するように布教したので市民は納得したのだった。
(話終わり)
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「あっ、本当だ」
「これが…怪奇現象の原因だったのか?」
二人はキャンピングカーに乗り込んで、沖合の不気味な光を放つ場所にゆっくりと近づいたその時だった。
海面から2本の太い触手が現れてキャンピングカーは捕まってしまった。
『緊急事態、緊急事態、強制転移発動』
コーヘーとチハールはドマティオ岬に浮かぶログハウスに強制転移されていた。
「チハール、大丈夫か?」
「ええ、コーヘーさん、いったい何が起きたの?」
「コーヘーさん、チハールさん、クラーケンにキャンピングカーが捕まったので安全のためにログハウスに強制転移を発動したのです」
「ハニエル、キャンピングカーはどうなったの?」
「残念ながら、キャンピングカーのボディはクラーケンに飲み込まれてしまいましたが、魔導ジェットと魔石板10枚は回収済みなので直ぐに復元可能です」
「ハニエル、直ぐにキャンピングカーの製作にかかってくれ」
「了解しました。20分ほどお待ち下さい」
ハニエルはキャンピングカーを改造し、制御はゴーレムの核を使ったキャンピングカーの製作の提案してきたのでコーヘーはオッケーを出した。
二人はクラーケンに食べられそうになった興奮でなかなか寝付けなかったが、明け方近くになって深い眠りに入った。翌朝、午前の鐘がなった頃、二人はベッドから起きて身支度を整え遅い朝食を食べた。
「コーヘーさん、チハールさん、新しいキャンピングカーが完成しています」
回収された魔導ジェットエンジンと魔石板は再利用されて、二人の前に真新しいキャンピングカーが浮かんでいた。
「今度は魔物の襲来に備えも完璧です」とハニエルは自信たっぷりに報告した。
「ありがとう、ハニエル。今夜にでもリベンジに向かおう」とコーヘーが言った。
その夜、新しいキャンピングカーに乗り込み、再び沖合の不気味な光を放つ場所に向かった二人だった。
「コーヘー、海の中ら触手」
「絶対零度」
ピキピキ、ピキピキ、コーヘーは絶対零度の魔法を発動したので見る見るうちに海面が凍って不気味な触手の動きが止まった。
「コーヘーさん、クラーケンの頭に爆裂魔法です」
「エクスプロージョン」
チュドーン、大きな爆音が響き、海面に大蛸の化け物が浮かび上がった。
「収納」
「チハール、終わったね」
「コーヘーさん、良かったね」
「コーヘーさん、喜ぶのはまだ早いです、あちらをご覧ください」
クラーケンを倒した後で巨大ガレオン船が海底から浮かび上がってきた。巨大ガレオン船には元乗組員全員がリッチ50体となって2人に襲いかかろうとしていた。
「チハール、幽霊船だ」
「コーヘーさん、大丈夫よ。聖魔法でなんとかなるわ」
「チハールさん、聖俗聖魔法です」
「「アギオスヒーリー」」
巨大ガレオン船には光るリッチとその仲間たちが姿を現していたが、コーヘーとチハールが唱えた聖俗聖魔法によって全てが浄化されて、ドマティオ岬の海域は平穏な海に戻っていた。
ガレオン船の残骸はコーヘーが収納にしまった。
翌朝、二人は転移門で冒険者ギルドに瞬間移動していた。受付でドマティオ岬の調査が終わったことを報告して、2人はニ階の応接室に案内されたのだった。
「お前たちもう終わったのか?」
「はい、ドマティオ岬の怪現象はクラーケンとガレオン船のリッチでした」
「はぁ~、お前たち魔物を二つも倒してきたのか?」
「はい、そうです」
「証拠のクラーケンと沈没したガレオン船はそのまま収納で持って帰ってきています」
「ち、ちょっとまってくれ」
ギルドマスターのハリーセンさんは頭を掻きむしった。
「イメリオ、騎士団と漁業ギルドに直ぐに連絡だ」
「はい、分かりました」
1時間後、騎士団と冒険者ギルドの職員たちと漁業ギルドの職員たちが港に待機していた。
「コーヘー出してくれ」
「はい、出しま~す」
「「「「「「「「「「おぉ~~~~」」」」」」」」」」
冒険者ギルドの職員と漁業ギルドの職員は港で全員が腰を抜かした。辛うじて騎士団長とギルドマスターは腰を抜かさなかった。
「コーヘー、こんな大きなクラーケンがいたのか?」
「はい、いました」
「2本の触手で俺たちを掴もうとしたのです。それで飛翔魔法で冷凍魔法を発動してから頭を爆裂魔法で狙ったのです」
「かなり凄まじい戦いだったのだな?」
「はい、クラーケンを収納した後にガレオン船が浮かび上がってきたのです」
「光るリッチとその仲間たちはチハールと俺が聖俗聖魔法で全て浄化したのです」
「お前たち、二人とも聖女の浄化魔法も使えるのか?」
「はい、使えます」
「騎士団長、300年前に沈んだオスマニ国の巨大ガレオン船です」
「間違いないようだな」
「ギルドマスター、クラーケンの巨大な魔石です」
魔石は直径1メートルを超えそうな青い大きな魔石だった。
「これなら新造船の動力源として高く売れますね」
「ああ、たぶん領主が買い取るだろう」
「騎士団長、船底から宝箱が100箱出てきました」
「なに本当か?」
「ええ、金貨と宝石も混ざっています」
「コーヘー、チハール、見聞は終了だ。報酬は1週間後に冒険者ギルドに来てくれ」
「分かりました」
◇ ◇ ◇ ◇
約束の1週間後、コーヘーとチハールは冒険者ギルドの2階でギルドマスターのハリーセンさんから報酬の説明を聞いていた。
「今回の報酬だが、クラーケンの魔石の買い取りが金貨5000枚、巨大ガレオン船の宝箱は2割の報酬として現物支給した合計で金貨5000枚と宝箱が20箱だ」
「宝箱はオークションで出品するが、お前たちも一緒に出品しないか?」
「はい、お願いします」
「オークションの開催は1ヶ月後になるので2ヶ月後に冒険者ギルドに来てくれ。その時に売上代金を渡そう。この預かり証を受付で見せてくれ」
「お願いします」
「それと、これは無理なお願いかも知れないが、待機中の2ヶ月間で隣のカドロス市まで行って溜まった依頼を受けてくれないか? タートル市には勇者・聖女がいるので関係ないが、ハリマヤナカ市、マツイヨ市、カドロス市の3つは勇者・聖女がいないのだ。お前たちがこの3つの市を守ってくれれば非常にたすかるのだが……」
「わかりました。今後、3つの市の領主様が絶対に俺たちに干渉しない念書をいただければ依頼は受けます」
「なんだ、そんな簡単な事でいいのか?領主はお前たち一代限りで貴族にすると言っていたが興味はないのか?」
「貴族には興味がありません。しつこく干渉するなら国外に移住しますので」
(御使様のプログラム発動)
急に二人の体が金色に光りだし、ギルドマスターもギルド職員たちも腰を抜かした。
「お前たちは神の使いなのか?」
「否定はしません。俺たちを『私利私欲』に使う行為は神様が絶対に許されません」
ああ、だからマツイヨのギルドマスターと領主は神罰に触れて死んだのだと、ギルマスは悟った。
「お前たちの決心はわかったよ、国王からからも言われているので、『干渉をしない念書』は直ぐに発行できるだろう。明日の朝にも受付に取りに来てくれ」
ギルドマスターは腰を抜かしながら、言うのが精一杯だった。ギルド職員は王都ギルド本部に『御使様に絶対に干渉をしない念書』を至急発行するように緊急連絡した。
「では、失礼します」
コーヘーとチハールは体を光らせたまま冒険者ギルドから飛翔魔法でゆっくりとカトーラ浜まで飛んだ。その後、クラーケンを倒したドマティオ岬に瞬間移動した。金色に光りながら空を飛ぶ二人を見た市民からは騎士団と冒険者ギルドに問い合わせが相次いだが、教会の司祭が『カトーラ浜の御使様』として市民に信仰するように布教したので市民は納得したのだった。
(話終わり)
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