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六十二話 【決行前】
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「ウルエ~ウルエ~」
「お姉ちゃん、どこいくつもり?」
お腹いっぱいになったウルエはフェルに連れられるがままに
王座の魔を出て地下へと向かっている。
「ん~これから一緒に風呂に入るんだよ」
「え、入らないよ?」
「え?」
恰も当然かの様に一緒に風呂に入ると言うフェルだったが、
ウルエは当然かのようにそれを断る。
別に入っても良い。そう、入るだけなら良いのだ。
只、ウルエが気にしているのは貞操であり、
風呂場なんかでフェルが暴走してしまえば間違いなくやられてしまう。
「何で入らないの?」
「ん~今日は疲れてるから一人でゆっくりと入りたいなってさ。
お姉ちゃんも疲れてるだろうから一人で入った方が良いよ!」
貞操の危機など言ったら間違いなく襲われてしまう事は分かっているウルエは、
怪しまれない言い訳と同時にフェルの事を気遣っている様な言葉を選んだ。
その策略にまんまと嵌った彼女はウルエに気遣われていると思うと、
ものすごくうれしくなり体をくねくねとさせていた。
「うん、そうよね。今日はやめておきましょうか。
それじゃ、ウルエ先に入って来て良いですよ」
「え、本当!ありがとね!!」
先に入ってしまえばもしフェルが後から入ってきても逃れようがない。
そう言う考えは当然生じるが、この姉に限ってはそういうことはしない。
ウルエに一度言ったことは何が何でも守る。それがこの姉フェルなのだ。
そのことを知っているウルエは安心して風呂場に行き、
ゆっくりと疲れを癒す様に浸かった。
その後フェルも風呂に入ってから、何故かウルエのベットで二人仲良く寝たのであった。
勿論ウルエは先に寝てしまっていた為知らないことなのだが、
先ほど同様にウルエの事を抱き枕の様にして寝るフェルだった。
・・・・
二人が寝静まった頃、王座の間では大魔王と魔王、それと複数の上級悪魔たちの姿があった。
その中にはウルエと結構親しい位置にいるベアデ含めあの三人もいる。
王座には大魔王であるエルリナ=ファルネルドが座っており、
その横に魔王であるディアンズ=ファルネルドが立っている。
上級悪魔たちは王座の前で跪くことは無く只々立っておりどちらかの言葉を待っていた。
「報告を」
「はい、竜人族、堕天使族、死傷者は少ないですが、
両者共かなり消耗している模様です」
上級悪魔は戦争の状況を報告する。
竜人族はかなりの力があるが、知恵がそこまで無い。
それに比べ堕天使族は結構な知恵がある。
互いに不利な所は長所で補い、平行線の戦いが続いている。
「ちなみにぃ、食糧庫には毒を撒いたからぁ、そろそろ回って来る頃だと思うよぉ」
ベアデは予め両軍の食糧庫に忍び込ませていた魔物を使い
猛毒を撒き、食料に染みわたるように計画をしていた。
「それは両軍にですか?」
「うん、そうだよぉ」
その言葉を聞き流石だと褒めたい気持ちもあるのだが、
同時に多少の焦りも生じていた。
「まだ一日も経っていませんが、明日決行しましょうか」
ベアデの毒が全体に回ってしまえば折角の作戦が台無しになってしまう。
作戦というのは竜人族を仲間に加えて戦力拡大をすることだ。
堕天使族も戦力にはなるのだが、悪魔と元とは言え天使だ。
対立している者を仲間に加える気はない。
毒で壊滅状態になっている所を魔王軍たちが襲い、
使えそうな者は捕まえて来て洗脳をするというものだ。
到底子供たちには見せる事の出来ない作業の為、
結構するのはウルエ達が寝静まった時間帯だ。
「ああ、異論はない」
魔王がそういうと上級悪魔たちも一斉に頷き、
決行は明日の夜に決まった。
魔の手が迫っているとは知らない竜人族と堕天使族は
自分たちの勝利を信じて必死になって戦っている。
そんな二軍が悪魔の介入に一体どんな顔をするのか
考えただけで邪悪な笑みが収まらない大魔王であった。
その笑みからしてフェルの邪悪な笑みは母親似だということがわかる。
「お姉ちゃん、どこいくつもり?」
お腹いっぱいになったウルエはフェルに連れられるがままに
王座の魔を出て地下へと向かっている。
「ん~これから一緒に風呂に入るんだよ」
「え、入らないよ?」
「え?」
恰も当然かの様に一緒に風呂に入ると言うフェルだったが、
ウルエは当然かのようにそれを断る。
別に入っても良い。そう、入るだけなら良いのだ。
只、ウルエが気にしているのは貞操であり、
風呂場なんかでフェルが暴走してしまえば間違いなくやられてしまう。
「何で入らないの?」
「ん~今日は疲れてるから一人でゆっくりと入りたいなってさ。
お姉ちゃんも疲れてるだろうから一人で入った方が良いよ!」
貞操の危機など言ったら間違いなく襲われてしまう事は分かっているウルエは、
怪しまれない言い訳と同時にフェルの事を気遣っている様な言葉を選んだ。
その策略にまんまと嵌った彼女はウルエに気遣われていると思うと、
ものすごくうれしくなり体をくねくねとさせていた。
「うん、そうよね。今日はやめておきましょうか。
それじゃ、ウルエ先に入って来て良いですよ」
「え、本当!ありがとね!!」
先に入ってしまえばもしフェルが後から入ってきても逃れようがない。
そう言う考えは当然生じるが、この姉に限ってはそういうことはしない。
ウルエに一度言ったことは何が何でも守る。それがこの姉フェルなのだ。
そのことを知っているウルエは安心して風呂場に行き、
ゆっくりと疲れを癒す様に浸かった。
その後フェルも風呂に入ってから、何故かウルエのベットで二人仲良く寝たのであった。
勿論ウルエは先に寝てしまっていた為知らないことなのだが、
先ほど同様にウルエの事を抱き枕の様にして寝るフェルだった。
・・・・
二人が寝静まった頃、王座の間では大魔王と魔王、それと複数の上級悪魔たちの姿があった。
その中にはウルエと結構親しい位置にいるベアデ含めあの三人もいる。
王座には大魔王であるエルリナ=ファルネルドが座っており、
その横に魔王であるディアンズ=ファルネルドが立っている。
上級悪魔たちは王座の前で跪くことは無く只々立っておりどちらかの言葉を待っていた。
「報告を」
「はい、竜人族、堕天使族、死傷者は少ないですが、
両者共かなり消耗している模様です」
上級悪魔は戦争の状況を報告する。
竜人族はかなりの力があるが、知恵がそこまで無い。
それに比べ堕天使族は結構な知恵がある。
互いに不利な所は長所で補い、平行線の戦いが続いている。
「ちなみにぃ、食糧庫には毒を撒いたからぁ、そろそろ回って来る頃だと思うよぉ」
ベアデは予め両軍の食糧庫に忍び込ませていた魔物を使い
猛毒を撒き、食料に染みわたるように計画をしていた。
「それは両軍にですか?」
「うん、そうだよぉ」
その言葉を聞き流石だと褒めたい気持ちもあるのだが、
同時に多少の焦りも生じていた。
「まだ一日も経っていませんが、明日決行しましょうか」
ベアデの毒が全体に回ってしまえば折角の作戦が台無しになってしまう。
作戦というのは竜人族を仲間に加えて戦力拡大をすることだ。
堕天使族も戦力にはなるのだが、悪魔と元とは言え天使だ。
対立している者を仲間に加える気はない。
毒で壊滅状態になっている所を魔王軍たちが襲い、
使えそうな者は捕まえて来て洗脳をするというものだ。
到底子供たちには見せる事の出来ない作業の為、
結構するのはウルエ達が寝静まった時間帯だ。
「ああ、異論はない」
魔王がそういうと上級悪魔たちも一斉に頷き、
決行は明日の夜に決まった。
魔の手が迫っているとは知らない竜人族と堕天使族は
自分たちの勝利を信じて必死になって戦っている。
そんな二軍が悪魔の介入に一体どんな顔をするのか
考えただけで邪悪な笑みが収まらない大魔王であった。
その笑みからしてフェルの邪悪な笑みは母親似だということがわかる。
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