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4章 始まる冒険者生活 少年期

ダンジョン探索その後

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16層探索後、王への報告を明日に控え、今日は王都の屋敷に帰ってきていた

「セルフィは今日のことどう思う?」
「難しいですね…ただ…確実に人の手が入っているでしょう、理由は分かりませんが…」
「セルフィもそう思う?」
「はい」

やっぱりそうだよな…
確実だしなぁ…餌っぽいやつに割れた瓶
普通は無いやつだし
ダンジョン内で出たにしては吸収されてないのも不自然
そうなると外から持ち込まれたもの

王様への報告は少しばかり大変そうだな

そう思いつつ…セルフィと同じベッドで寝るのだった
最近よく一緒に寝てるな…


後日

王城へ向かい
グラシウス王に報告をする

「なんと…人の手による物だと…何故だ…?誰が一体こんなことを…」
「王よ、他国である可能性は極めて低いかと…恐らくは…この国の、王都に今いる貴族である可能性が高いかと…」

サイモン宰相がそう言う
サイモンは平民上がりの宰相だ
民衆の人気は高い人

白髪混じりのおじいさんだ
かなり前から王に仕えており、先代の王からお世話になっている人らしい

「ん?何故だ?他国では無いと」
「簡単な話です、他国からして我が国をどうにかするメリットが今のところ無いのです、そして、初級者ダンジョンをおかしくする理由も同じくないのです、これは冒険者の方にも当てはまりますね、故に何らかの理由により我が国の誰かが…行っているだろうと…あとはこれの分析結果次第ですね」

なるほどね
確かに、ダンジョン資源は重要だが、この国は特に秀でたものは無い
ほかと変わりないくらいだ、貧しくなるほどでもないが、自慢するほどのものでも無い
なら他の国の介入はないと

それならこの国の誰か…しかも貴族だろう
資金が無ければ何かすることは出来ない
特にあの瓶
ポーション程度ならあれだが
ポーションを使う理由はない
なら新しい薬か、特別な薬だろう

さて、問題は山積みだが、またダンジョンに行くかなぁー

「それにしても…オークとゴブリンの共同の村か…200~300を討伐か…凄まじいな…やはり王女と婚約するか?」

「いりません、セルフィがいるので十分です、王家には入りたくないので」
「頑固じゃのう~」

勧めてくる王が言うな

残りの階層攻略に行くか




後ろには顔を赤くしたセルフィがそこにはいた

完璧クールメイドも突然の事には弱いらしい
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