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本編
灼熱の道 アポロ討伐クエスト編
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強さを求める太陽の化身。
彼がその力でこの国に与えた恩恵は大きい。全ての生命を強く育て、時には優しい光で人々に安心感を与えてきた。
しかし、赤く輝く太陽は日に日にその色を濃くし、徐々に地上から安息の地を奪っていった。
酒場
「あー!暑いー!暑すぎだよね」
パタパタと団扇で顔に向けて風を送りながら、辛そうな表情のちく。
「これだけ酒場に氷のバケツを置いても、すぐ溶けてしまうほどですからね」
オケアノスは氷が溶け、水だけになってしまったバケツを見つめていた。口を開けて、ベロを出し、酒場の隅にある植木の影に隠れている子狼たちを指さして、汗だくのエアは嘆く。
「もう子狼たちも限界だよ」
「最近の暑さはこの紫に変色した太陽が原因?確か、太陽神アポロの討伐クエストが貼り出されてたな」
ノアは槍の手入れをしながら、チラリとユキチの方を見る。ユキチはその言葉を待っていたかのように、目を輝かせ声をあげた。
「暑いぞ!って文句を言いにいこう(笑)」
灼熱の大地 入口
地鳴りとともに、地面は割れ、その割れ目からは炎が吹き出す。天まで届くかの様な炎の柱は、見えるだけで数百本、いやそれ以上か。入口からまるで炎の柱を避けるように一本の細い道が伸びている。その道は白く輝いているように見えるが、近くで見ると今までに散っていった冒険者の亡骸であることが分かる。赤に染まったこの大地に踏み入った者で、生還した人間はいたのだろうか。
ノア「アポロ討伐クエストなんていう高難易度のクエスト受けて、大丈夫なんでしょうか?」
ユキチ「~♪」
ちく「~♪」
オケアノス「この二人はいつもこの調子ですから!なんとかなりますよ」
オケアノスの言葉を聞いてもノアの困惑する表情は変わらなかった。冒険者の亡骸を投げあって遊ぶ二人を見ていると、まるで自分の亡骸を投げあっているかの錯覚に陥り、頭を抱えた。
「うごぉォぉーーふがァーー」
炎に包まれた鬣を顔の周りに纏い、大木のような棍棒を軽々と操る鋼の肉体。怒号を上げてセイテンの群れが襲ってきた。警戒しながら進んでいたノアは、すぐさま先を歩くちくとユキチの前に立ち、戦闘態勢をとった。それを見て、ユキチは笑みを浮かべながら、ノアの横に立つ。二人の殺気
彼がその力でこの国に与えた恩恵は大きい。全ての生命を強く育て、時には優しい光で人々に安心感を与えてきた。
しかし、赤く輝く太陽は日に日にその色を濃くし、徐々に地上から安息の地を奪っていった。
酒場
「あー!暑いー!暑すぎだよね」
パタパタと団扇で顔に向けて風を送りながら、辛そうな表情のちく。
「これだけ酒場に氷のバケツを置いても、すぐ溶けてしまうほどですからね」
オケアノスは氷が溶け、水だけになってしまったバケツを見つめていた。口を開けて、ベロを出し、酒場の隅にある植木の影に隠れている子狼たちを指さして、汗だくのエアは嘆く。
「もう子狼たちも限界だよ」
「最近の暑さはこの紫に変色した太陽が原因?確か、太陽神アポロの討伐クエストが貼り出されてたな」
ノアは槍の手入れをしながら、チラリとユキチの方を見る。ユキチはその言葉を待っていたかのように、目を輝かせ声をあげた。
「暑いぞ!って文句を言いにいこう(笑)」
灼熱の大地 入口
地鳴りとともに、地面は割れ、その割れ目からは炎が吹き出す。天まで届くかの様な炎の柱は、見えるだけで数百本、いやそれ以上か。入口からまるで炎の柱を避けるように一本の細い道が伸びている。その道は白く輝いているように見えるが、近くで見ると今までに散っていった冒険者の亡骸であることが分かる。赤に染まったこの大地に踏み入った者で、生還した人間はいたのだろうか。
ノア「アポロ討伐クエストなんていう高難易度のクエスト受けて、大丈夫なんでしょうか?」
ユキチ「~♪」
ちく「~♪」
オケアノス「この二人はいつもこの調子ですから!なんとかなりますよ」
オケアノスの言葉を聞いてもノアの困惑する表情は変わらなかった。冒険者の亡骸を投げあって遊ぶ二人を見ていると、まるで自分の亡骸を投げあっているかの錯覚に陥り、頭を抱えた。
「うごぉォぉーーふがァーー」
炎に包まれた鬣を顔の周りに纏い、大木のような棍棒を軽々と操る鋼の肉体。怒号を上げてセイテンの群れが襲ってきた。警戒しながら進んでいたノアは、すぐさま先を歩くちくとユキチの前に立ち、戦闘態勢をとった。それを見て、ユキチは笑みを浮かべながら、ノアの横に立つ。二人の殺気
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