64 / 133
雪山と大鋸の騎士
襲来、そして
しおりを挟む
「なっ……!?」
二つの眼を持つ影は、瞬きをする間のうちに、衝撃と共に地面に激突した。隕石が落ちたかのようなクレーターを造り上げ、たちまちの街を地響きが襲った。
建て直し中の家屋が崩れ、街の人々が転ぶほどの震動。視界を覆うほどの土埃に、誰も気づかないはずがなかった。
「なんだ、今の衝撃は……!」
特にすぐ近くに何かが落ちてきたクリスは、ツールを片手に警戒した。
自分の傍に墜落した何かが、恐らく生物でないかと推測していたからだ。
「……人間……いや、違う……」
土埃が次第に晴れてゆくにつれ、人の姿が見えてきた。だが、クリスどころか、その場にいた全員が、クレーターの中央から立ち上がったそれが人間でないと確信した。
「魔獣、か……!?」
その容貌は――人の形をしていながら、人ではなかったからだ。
リゼットと同年代ほどの愛らしい顔つき。雪のように白い肌と細い手足、それらを覆い隠す一枚の布。髪はカムナに似たロングヘアで、青白く、先端だけが七色に彩られている。そこまでは、少しおかしな風体ではあるが、人間と呼べる。
そう呼べない最大の理由は、彼女の背中から生えた、鋼の触手だ。
木々ほどもある太さと、プレートのようにのっぺりとした鈍色の触手は、彼女を支えるように地面に突き刺さっている。あれが凶器でなければ、何なのか。
明らかに異常な存在を目の当たりにして、フレイヤもリゼットも、武器を構えた。
「……やっと、見つけた」
一方で、謎の少女はそれらにまるで関心がないようだった。
ただ、目の前のクリスにだけは、違う態度を示した。
「私の……スサノヲ」
「スサノヲ!? 君、何でその呼び名を知って――」
可愛らしい虚ろな瞳でそう呼ばれた時、クリスは思わずツールを下ろした。
しかしそれは、彼の最大の過ちだった。
「うわあぁ!?」
なんと少女の背後で揺らめいていた触手が、とてつもない速さで飛びかかり、クリスを雁字搦めに捕らえてしまったのだ。
「クリス!? あんた、あたしの主人に何を……きゃっ!」
カムナが思わず殴りかかろうとしたが、四本の触手のうち、一本がカムナを威嚇した。
地面に刃の如く突き刺さるそれを見て、カムナは突撃を止めた。普段の彼女ならそうはしなかったはずだが、地面を貫通する鋭さを見て、自らの腕部だけではガードしきれないと、直感で理解できたのだ。
「なんですの、あの触手は! どう見ても人間ではありませんわ、なのに見てくれは人間だなんて!」
「分からん! だがもしも魔獣なら、あれが噂の『人型魔獣』だろう!」
「人型の魔獣……まさか、ローズマリー本部長が言ってた……!」
カムナを庇うように構えるフレイヤ達だが、やはり少女の関心はそこになかった。
まるで、彼女にとって、クリス――スサノヲだけが世界のすべてであるように。
「スサノヲ。一緒に帰りましょう。忘れてしまったものを、二人で思い出すの」
我が子を慈しむ母のように、少女は触手でクリスを包み込む。
「何をごちゃごちゃ言ってんのよ! クリスを返せって言ってんのが聞こえなかったの? それとも、理解できるまでぶん殴られたいってわけ!?」
「邪魔はさせない……妨害するなら、排除する」
そんなさまを見せつけられて、カムナが激怒しないはずがなかった。まだ修理が完全に終わっていない鉄の骨だけの腕で、彼女は拳を握り締めた。
少女もまた、触手をうねらせ、ようやくカムナ達に一つの感情を抱いたようだった。敵意、という、今の彼女が持ちうるには最も危険な感情を。
変化に感づいたクリスは、焦りを隠せなかった。
(まずい! この子、確実に俺達よりも――強い!)
クリスは彼女のすべてのスペックを知らない。だが、どう考えても彼女は強い。それこそ、戦力的に不十分なカムナ達では敵わないと理解してしまうほどに。
仮に勝利できたとしても、街にも、仲間にも甚大な被害をもたらすだろう。
自分一人を守る為だけに、それを許してはいけない。
「ダメだ、カムナ! 手を出すな!」
そう思ったクリスは、三人に向かって叫んだ。
カムナは体をこわばらせ、信じられないと言いたげな目で彼を見た。
「リゼット、フレイヤも武器を収めてくれ! この子の目的は俺だけだ! ここで戦闘になれば、ヴィノーの皆も巻き込んでしまう!」
三人からしてみれば、とても聞ける命令ではなかった。クリスが捕えられているというのに、このまま見逃せるわけがない。
それでもクリスは、自分を見捨てるように言い放った。自分よりも仲間や、こちらを見て怯えている街の住民に及ぶ危険性を考えれば、とてもここでは戦えない。
彼の意図を悟ったのか、三人はつい、武器を下ろした。
「賢明な判断。マガツは、邪魔されなければ……攻撃しない」
「マガツ……それが、君の……」
「さよなら、人間達。もう二度と、会わないけど」
そしてそれは、ある意味では彼女達が機会を逃した最大のミスだった。
少女は触手をぐっと折り曲げると、ばねのように空高く跳躍した。
「わああああぁぁ……!」
ほんの一瞬で、クリスも、少女の姿も見えなくなった。
フレイヤやカムナも、跳躍力には目を見張るものがあるが、彼女はその比ではない。飛んでいるのか、跳んでいるのか分からないほどのジャンプを見て、リゼットとフレイヤは唖然とするばかりだった。
「……跳んだ……触手を使って、空を飛ぶみたいに……!」
「魔獣が、どうしてクリス君を知っているんだ! いや、そもそもなぜクリス君を攫ったんだ! 奴はいつから――」
街のざわめきと二人の戸惑った声は、急に遮られた。
「――うるさいッ!」
音が鳴るほどの力で拳を握り締め、俯いたカムナの声によって。
思わず口を噤んでしまった二人の後ろで、カムナは怒りと苛立ちに、体を震わせていた。
「くそ、なんで……」
クリスは自分に、やめろと言った。
助けてくれでも、戦ってくれでもなく、真逆の命令をした。それは間違いなく、自分に対する信頼が、不安を下回っていた証拠に他ならない。
自分は武器なのに。クリスの剣であり、盾でもあるのに。
「クリス……あたしは……!」
カムナは初めて、クリスに怒りを迸らせた。
しかし、何よりも彼に守られてしまった自分に、どうしようもなく怒りが募った。
自分は彼の武器なのに。
主を守れない――主に信じられていない自分に、何の価値があるのか。
「……あああああああぁぁッ!」
潰れるほど拳を強く握り、天を仰いでカムナは叫んだ。
怪物も逃げ出すほどの雄叫びは、今はただ、虚しく山の空に消えるだけだった。
二つの眼を持つ影は、瞬きをする間のうちに、衝撃と共に地面に激突した。隕石が落ちたかのようなクレーターを造り上げ、たちまちの街を地響きが襲った。
建て直し中の家屋が崩れ、街の人々が転ぶほどの震動。視界を覆うほどの土埃に、誰も気づかないはずがなかった。
「なんだ、今の衝撃は……!」
特にすぐ近くに何かが落ちてきたクリスは、ツールを片手に警戒した。
自分の傍に墜落した何かが、恐らく生物でないかと推測していたからだ。
「……人間……いや、違う……」
土埃が次第に晴れてゆくにつれ、人の姿が見えてきた。だが、クリスどころか、その場にいた全員が、クレーターの中央から立ち上がったそれが人間でないと確信した。
「魔獣、か……!?」
その容貌は――人の形をしていながら、人ではなかったからだ。
リゼットと同年代ほどの愛らしい顔つき。雪のように白い肌と細い手足、それらを覆い隠す一枚の布。髪はカムナに似たロングヘアで、青白く、先端だけが七色に彩られている。そこまでは、少しおかしな風体ではあるが、人間と呼べる。
そう呼べない最大の理由は、彼女の背中から生えた、鋼の触手だ。
木々ほどもある太さと、プレートのようにのっぺりとした鈍色の触手は、彼女を支えるように地面に突き刺さっている。あれが凶器でなければ、何なのか。
明らかに異常な存在を目の当たりにして、フレイヤもリゼットも、武器を構えた。
「……やっと、見つけた」
一方で、謎の少女はそれらにまるで関心がないようだった。
ただ、目の前のクリスにだけは、違う態度を示した。
「私の……スサノヲ」
「スサノヲ!? 君、何でその呼び名を知って――」
可愛らしい虚ろな瞳でそう呼ばれた時、クリスは思わずツールを下ろした。
しかしそれは、彼の最大の過ちだった。
「うわあぁ!?」
なんと少女の背後で揺らめいていた触手が、とてつもない速さで飛びかかり、クリスを雁字搦めに捕らえてしまったのだ。
「クリス!? あんた、あたしの主人に何を……きゃっ!」
カムナが思わず殴りかかろうとしたが、四本の触手のうち、一本がカムナを威嚇した。
地面に刃の如く突き刺さるそれを見て、カムナは突撃を止めた。普段の彼女ならそうはしなかったはずだが、地面を貫通する鋭さを見て、自らの腕部だけではガードしきれないと、直感で理解できたのだ。
「なんですの、あの触手は! どう見ても人間ではありませんわ、なのに見てくれは人間だなんて!」
「分からん! だがもしも魔獣なら、あれが噂の『人型魔獣』だろう!」
「人型の魔獣……まさか、ローズマリー本部長が言ってた……!」
カムナを庇うように構えるフレイヤ達だが、やはり少女の関心はそこになかった。
まるで、彼女にとって、クリス――スサノヲだけが世界のすべてであるように。
「スサノヲ。一緒に帰りましょう。忘れてしまったものを、二人で思い出すの」
我が子を慈しむ母のように、少女は触手でクリスを包み込む。
「何をごちゃごちゃ言ってんのよ! クリスを返せって言ってんのが聞こえなかったの? それとも、理解できるまでぶん殴られたいってわけ!?」
「邪魔はさせない……妨害するなら、排除する」
そんなさまを見せつけられて、カムナが激怒しないはずがなかった。まだ修理が完全に終わっていない鉄の骨だけの腕で、彼女は拳を握り締めた。
少女もまた、触手をうねらせ、ようやくカムナ達に一つの感情を抱いたようだった。敵意、という、今の彼女が持ちうるには最も危険な感情を。
変化に感づいたクリスは、焦りを隠せなかった。
(まずい! この子、確実に俺達よりも――強い!)
クリスは彼女のすべてのスペックを知らない。だが、どう考えても彼女は強い。それこそ、戦力的に不十分なカムナ達では敵わないと理解してしまうほどに。
仮に勝利できたとしても、街にも、仲間にも甚大な被害をもたらすだろう。
自分一人を守る為だけに、それを許してはいけない。
「ダメだ、カムナ! 手を出すな!」
そう思ったクリスは、三人に向かって叫んだ。
カムナは体をこわばらせ、信じられないと言いたげな目で彼を見た。
「リゼット、フレイヤも武器を収めてくれ! この子の目的は俺だけだ! ここで戦闘になれば、ヴィノーの皆も巻き込んでしまう!」
三人からしてみれば、とても聞ける命令ではなかった。クリスが捕えられているというのに、このまま見逃せるわけがない。
それでもクリスは、自分を見捨てるように言い放った。自分よりも仲間や、こちらを見て怯えている街の住民に及ぶ危険性を考えれば、とてもここでは戦えない。
彼の意図を悟ったのか、三人はつい、武器を下ろした。
「賢明な判断。マガツは、邪魔されなければ……攻撃しない」
「マガツ……それが、君の……」
「さよなら、人間達。もう二度と、会わないけど」
そしてそれは、ある意味では彼女達が機会を逃した最大のミスだった。
少女は触手をぐっと折り曲げると、ばねのように空高く跳躍した。
「わああああぁぁ……!」
ほんの一瞬で、クリスも、少女の姿も見えなくなった。
フレイヤやカムナも、跳躍力には目を見張るものがあるが、彼女はその比ではない。飛んでいるのか、跳んでいるのか分からないほどのジャンプを見て、リゼットとフレイヤは唖然とするばかりだった。
「……跳んだ……触手を使って、空を飛ぶみたいに……!」
「魔獣が、どうしてクリス君を知っているんだ! いや、そもそもなぜクリス君を攫ったんだ! 奴はいつから――」
街のざわめきと二人の戸惑った声は、急に遮られた。
「――うるさいッ!」
音が鳴るほどの力で拳を握り締め、俯いたカムナの声によって。
思わず口を噤んでしまった二人の後ろで、カムナは怒りと苛立ちに、体を震わせていた。
「くそ、なんで……」
クリスは自分に、やめろと言った。
助けてくれでも、戦ってくれでもなく、真逆の命令をした。それは間違いなく、自分に対する信頼が、不安を下回っていた証拠に他ならない。
自分は武器なのに。クリスの剣であり、盾でもあるのに。
「クリス……あたしは……!」
カムナは初めて、クリスに怒りを迸らせた。
しかし、何よりも彼に守られてしまった自分に、どうしようもなく怒りが募った。
自分は彼の武器なのに。
主を守れない――主に信じられていない自分に、何の価値があるのか。
「……あああああああぁぁッ!」
潰れるほど拳を強く握り、天を仰いでカムナは叫んだ。
怪物も逃げ出すほどの雄叫びは、今はただ、虚しく山の空に消えるだけだった。
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。
樋口紗夕
恋愛
公爵令嬢ヘレーネは王立魔法学園の卒業パーティーで第三王子ジークベルトから婚約破棄を宣言される。
ジークベルトの真実の愛の相手、男爵令嬢ルーシアへの嫌がらせが原因だ。
国外追放を言い渡したジークベルトに、ヘレーネは眉一つ動かさずに答えた。
「国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします」
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。