自重を忘れた転生者ネットショップで世界の危機を救う

あかさたな

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後編

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 う、ここはどこだ??頭がじんじんする。どうやら椅子に座らされ手足は拘束されてるようだ。ペックさんは見当たらない。



「ようやく起きたか」



声のほうを見ると男が二人立っていた。



「ペックさんはどうした!!」



「お~めざめてそうそう心配するのが裏切り者のこととはな」



「裏切り者??? どういうことだ!!??」



  男に問いただす



「そのままの意味さ、奴は今捕まってるやつを捕らえるために、送り込んだのさ。お前だと公爵が動きかねないからな。ヒヒヒ」



「な、じゃあ家族が人質になってるてのは嘘だったのか!!」



「いや、それは本当だ。家族を人質にして脅してるのはな。ま、後でお前らと一緒に売り飛ばすがな。ヒヒヒ」



このやろう!!



「ふざけるな!!エルはどこだ。」



「お、お友達に会いたいかい。仕方がないね」



  というと男は部屋の奥に下がりエルを連れてきた。エルは服は破れ血だらけだった。



「エルー!!! 貴様ー!!! エルに何をした!!?」



「なにってたいした情報をもってなくて、つまんなかったから拷問して泣き声を楽しんでたのさ。ヒヒヒ」



「なんだと!!! 貴様!! ぶっ殺す!!!」



「口だけはいっちょまえだな。それでその姿でどうするの??僕に教えてよ。ネネネ、ヒヒヒ」



  くそ、くそ、ぶっ飛ばしたいやつが、許せないやつが、目の前にいるのに手が出せないなんて!!!



「おい、そろそろ本題に入れ」



「もうちょっといいじゃないか。こいつの悔しそうな表情、たまらないぜ。ヒヒヒ」



「おい」



「ち、わかったよ。さて、お遊びの時間は終わりだ。こちらの質問に答えてもらうよ」



  男が近づいてきた



「あの子はついてきただけだから知らないて言ってたけど君はしってるでしょう?魔道具の出所」



  な、魔道具だと!!



「知ってたらなんだって言うんだ!!」



「それはもちろん聞き出してそいつらを奴隷にするのさ。魔道具はいい稼ぎになるからな。しかも国宝級の物を作れるんだろ?物を売ってもよし、奴隷として売ってもよしこんなおいしい商売ないからね。ヒヒヒ」



  このやろう!! ふざけやがって!!! 仲間を商品扱いだと!!



「ふん。知らないね」



「うんー威勢がいいのは好きだけどそろそろ自分の立場考えようよ」



  と言うと男はいきなり顔を殴ってきた。やば口の中切れて血だらけだ。僕は男を睨みつける



「うんーまだわからないか。ならあのお友達がどうなってもしらないよ?」



  男にそういわれエルのほうを見るとエルにナイフが突き付けられたいた。



「やめろー エルに手をだすな!!」



  僕は必死に叫んだ



「なら話してくれるかい??ヒヒヒ」



  くそ、言わなければエルが言えば村の皆がどうすればいいんだよ!!!



「うんーこれでも言わないかなら君には地獄を味わってもらおう。ヒヒヒ」



  そういうと男はエルに薬らしきものを飲ませるとエルが目を開けた



「さー今から楽しいショータイムだ」



  男がそういうとエルが立ち上がった。エルの様子がおかしいどうしたんだ??



「おや、気づいたようだね。彼は今僕の能力で操られてるのさ。それで今から何をさせると思う?」



  何だ??



「答えはこれ」



  男がそういうとエルは僕に攻撃してきた。



「エル正気を取り戻せ!!」



「無駄無駄、ネネ、大切なお友達に攻撃される気分てどんな感じ??ネネ、ヒヒヒ」



  くそ、体さえ動けばこんなやつ!! ぐは、腹をけられ血を吐いてしまった。



「さて、そろそろ飽きたしクライマックスといきますか」



  そういうと男はエルに剣を持たせる。何をさせる気だ??



「何をする気だという顔だね。よろしい。教えてあげるよ。こうするのさ」



エルは自分の腹に剣をさして倒れ床が血だらけになった。



「エルー!!!」



「あははは、ネ友達が自ら腹に剣をさして倒れてるのに何も出来ない気持ちてどお??このままだと彼死んじゃうよ?ヒヒヒ」



  うるさい!! うるさい!! 今度こそ必ず大切な物を守るて誓ったのに、失わないて誓ったのに。くそもっと僕に力があれば、力さえあれば、こんなことにはならないのに。力が、力がほしい。エルを助けこいつらを潰す力が、心のそこから、魂のそこから思ったとき体に不思議な力が湧いてきた。なんなんだ。この力は?



「ユリス」



「サクラか」



 突然サクラが現れた



「ユリスそれは王家の力、自分がピンチになってもなお己が守る者のために力を欲した時、現れるのよ」



 なるほど。僕は拘束具を力ずくで壊しエルの元に駆け寄ると回復魔法をかけた。エルの傷は治り意識も安定しているもう大丈夫だ。後はあのくそ共を潰すだけだ。



「馬鹿なその拘束具は魔力やスキルを封じ込めるはずなのに!!!」



「そんなことしるか!!」



  高速で懐に入る。



「今までの礼たっぷりさせてもらうぜ。右ストレート次左ストレートに連打」



  これを気が済むまで繰り返し最後は魔法で燃やした。ふぅすっきりした。もう一人が逃げ出そうとしていたので魔法で拘束し催眠魔法をかけて尋問した。



「お前達が所属している組織は?」



「暗殺集団フォックス」



「トップ入れて幹部は何人いる?」



「俺達いれて五人」



「どこにいる?」



「商業国だ」



「そこで何をしている?」



「レジスタンスの排除だ」



  なるほど。ペックさんが言ってたことは本当のようだ。



「てことはペックさん達を追ってきたのか?」



「いや、今回の任務はこの街でブラックマーケットを立ち上げこの街を裏から牛耳ることだった」



  うわーろくなことしないな



「なぜ国宝級の魔道具があることを知っていた?」



「代官から聞いた。子どもだから情報を取るのも簡単だろうと」



  ほーうその代官も痛い目にあわせる必要があるな



「今回のことは報告したのか?」



「いやしてない」



「なぜ?」



「利益を独り占めするためだ」



「ペックさんの家族はいつ拉致した?」



「お前達より先だ」



「なぜペックさんは僕をここに連れてきた?僕は公爵が動くから拉致候補から外したんだろう?」



「最初に拉致した奴が使い物にならなかったから、魔道具で合図して連れて来させた」 



 エルは物じゃないぞ!!僕は反射的に男を殴り飛ばしていた。



  聞いた話をまとめると、流れとしては、代官が魔道具のことを知る、こいつ等に情報を流す、こいつらがペックさんの家族を拉致する、ペックさんを僕達の所に送り込む エルを拉致する 情報が取れずペックさんにここまで案内させて拉致する、後は知っての通りか。



「最後に代官にはどうやったら会える?」



「代官の家に行けば」



ここから代官の家までの地図を書かせた。用は済んだので眠らせ拘束した。こいつはおじさんに渡す大事な証拠だから殺さない。ふと振り返るとエルが起きていた。



「エル!!」



「ユリスなぜここに?」



  エルはかなり驚いていた。



「やつらに拉致られたからさ。それよりもごめん。危険な目に合わせて」



「いや、それを言うなら僕が弱かったせいだよ。僕が強ければあんなやつら!!!」



  エルは相当自分に腹が立ってる様子だった。



「エルは強いよ。学校の情報を漏らさなかったじゃないか」



「うん。皆を裏切れないよ」



  僕はエルのことを誇らしく思った。



「あ、ユリス奥の牢獄の中にペックさんの家族がいるから助けてあげて」



「わかった」



  僕は部屋の奥に行くと牢獄がありそこにはペックさんと家族が閉じ込められていた。扉を壊し中から出してあげた。奥さんからは謝罪とお礼を言われペックさんには謝られ続けた。



「もういいですよ。ペックさん。貴方も大切なものを人質に取られてた訳ですから。でもさすがに何の罰もなしとは行きません。エルは危ない目に合ったんですから」



「ええ。覚悟の上です」



「では僕の専属の商人になって下さい。罪悪感から裏切られる心配が少ないので、貴重です。もちろん家族は人質になることがないように我が領に住んでもらいますがね」



「え?? わかりました。そういう事なら頑張らせてもらいます」



  ペックさんは戸惑いながらも了承してくれた。



  さて次は代官かな。僕はペックさん達をエルに預けると、証拠になりそうな物をボックスにしまい、代官の家に向かった。代官の家に着くと隠密魔法で中に潜入しサクラを呼んで代官を探してもらった。サクラはなぜか不機嫌だった。執務室に入ると代官は書類整理をしており代官の見た目は禿げデブだった。僕は隠蔽を解く



「な!! 貴様何者だ!!!」



  代官は驚いていた。



「貴様を地獄に落としに来たものだよ」



僕は魔法で拘束し、公爵の執務室に飛んだ。



「うわ~!!」



いきなり転移して現れたので驚かせてしまったようだ。



「ユリスいきなりどこから現れた??説明しろ!!」



「転移の魔法でそこの豚の家から転移してきました」



「そこの豚て代官ではないか。どうしたんだいったい?」



「このガキにいきなり拉致されました」



「本当か?ユリス、なぜそんなことを」



「理由はこれです」



  収容していた証拠品を出した。そこには代官が裏組織とつながり公爵の情報を流したやりとりがあっ記録されていた。



「代官!!!貴様どういう事だ!!!」



代官はビビリ縮こまっていた。



「おじさん少しいいですか?」



今回のことをおじさんに話した。



「そんなことがあったのか。よし!わかった。代官は極刑にする」



代官は顔を青くしていた。おじさんが鈴を鳴らすと兵士が入ってきた。



「こやつを地下ろうに閉じ込めておいてくれ」



「は、かしこまりました」



そう言うと兵士は代官を連れて部屋を出てった。それからおじさんに孤児達のことを話し、後処理を任せエルの所に飛び、ペックさん達には十日後の朝迎えに来るから門の所にいるよう伝え、エルと共に家に帰った。
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